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TV復帰は絶望的! 妻帯者・渡部建が熱弁した「女から家に呼ばれる」クズ技の是非

プレジデントオンライン / 2020年6月12日 15時15分

2014年度ジョージア魂賞」の表彰式で司会をするタレントの渡部建さん(東京都港区のグランドプリンスホテル高輪=2014年11月27日/写真=時事通信フォト)

■六本木ヒルズの多目的トイレでの不貞行為

6月11日発売の『週刊文春』で報じられている人気お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さんの不倫報道が連日メディアをにぎわせている。

渡部さんはすでに不倫の事実を認めており、所属事務所「プロダクション人力舎」のHPには<今回の報道に関しましては、私の不徳の致すところであり、家族を深く傷つけ、また普段お世話になっている仕事関係の皆様、応援をしてくださる皆様に対し多大なご迷惑をおかけしたと大変反省しております。妻にも説明し、謝罪しました。誠に申し訳ございませんでした>という本人による謝罪文が掲載されている。

渡部さんは、当該記事が掲載された『週刊文春』が発売される前の9日に、自身のすべての番組出演を自粛する意向を申し入れた。

現在、各メディアは連日渡部さんのこれまでの女性関係や、不貞行為の場所として六本木ヒルズの多目的トイレが使われた点など、スキャンダルの詳細や本人の問題点について取り上げているが、本記事はその詳細については言及しない。

■しかし“火消し”がかなり難航している

こうした一連のバッシングはマスメディアが得意とすることであるのは言うまでもないが、今回の渡部さんのスキャンダルで明らかになったのは、有名人のリスク管理の困難さと、テレビ出演を自粛したところで、渡部さんを含むタレントや経営者など有名人の場合は、その“火消し”がかなり難しくなっていることだ。

というのも、彼の露出場所はテレビだけではなく、自身のYouTubeチャンネルやJ-WAVEで持っていたレギュラー番組に代表されるメディアで露出された過去のコンテンツが残り続けており、これらが彼の人格やその後の仕事に多大な影響をもたらす可能性を残しているのだ。

今や、本当の意味での“自粛”も“編集でカット”もできない。そして、この事実によって、彼が不倫を働いた理由が分析されてしまわざるを得ないことが明らかになっている。

どういうことか、説明していこう。

■YouTubeで次々披露されていた“モテテク”

芸能界でも有数のグルメとして知られる渡部さんだが、実は、彼は自身のYouTubeチャンネルでグルメ以外に恋愛をテーマにした動画を何本か投稿している。

そして、これらの動画には今回の不倫が必然だったと思わざるを得ないシーンがあまりに多いのだ。

たとえば、2月28日に投稿されたYouTube動画のタイトルは「業界の最低な人間から学んだ大物芸能人と打ち解ける最強のコミュニケーション術」。

タイトルには“コミュニケーション”と書かれているが、動画内容を見ると、紹介されているのは男性向けに意中の女性を“落とす”ためのトーク術である。

渡部さんは冒頭から、デートなどで女性と話す際には「話がうまくなくていい」「ネタもなくていい」と主張し、「意中のコとがんばって盛り上がったのに次につながらないのはなぜか?」というテーマで持論を展開する。

渡部さんは、女性がこの人とまた話したいと思う作戦の一つとして、心理学用語の「カタルシス効果」を挙げる。

■松本人志との距離を縮めたクズ男エピソード

これは、「ネガティブな感情を吐き出させた相手に人は好意を持つ」というもの。

嫌いなものが相手と一緒だと親密になりやすいため、怒り、悲しみ、嫉妬を女性と共有せよというのだ。

さらに、心理学用語として「ロミオとジュリエット効果」を紹介。

その内容は、二人に障害があるとより愛は盛り上がるため、共通の敵をつくるのが親密になれるというもので、渡部さんは松本人志さんと飲んだときのエピソードをこう語る。

「昔、アンジャッシュ、サンドウィッチマン、ナイツの3組で番組をやっていたことがあったんだけど、その番組のプロデューサーが本当にダメなプロデューサーだった。女性タレントをツーシーターのスポーツカーで連れて帰ってしまう“クズ男”だった」と紹介。

だが、その“クズ男”のプロデューサーのおかげで、三組のお笑いコンビは彼への不満をお互い口にすることで仲良くなったという。

さらに、このプロデューサーが、2000年に松本人志さんがかつて主演を務めたドラマ「伝説の教師」(日本テレビ系列)と同じ人物だったため、渡部さんは松本さんと一気に距離を縮められたというのだ。

■「女の子から『家に呼ばれる』魔法の裏ワザを教えます」

つまり、渡部さんは女性と親密になる方法について、心理学などの知見から学び、意識的にコミュニケーションをとっていることを披歴しているのだ。

ほかにも2月7日公開のYouTubeチャンネルでも、人は似ている人に魅力を感じるという「類似性の親近効果」と、の理論を紹介。

動画のタイトルは直球で「女の子から『家に呼ばれる』魔法の裏ワザを教えます」だ。

ここでも、「女性との共通点なんてだいたいあるんです! SNSやLINEのアイコンや背景写真を見てください。たとえばLINEの背景にペットの写真があるなら、ペットの話題をすればいい。ただ、それを見つけてもいきなりその話題はせずに徐々に詰めていくのが“正解”です」といった趣旨の“攻略法”をプレゼン。

あえて、女性に「普段家でなにやってるんですか?」と質問し、ペットの話になるよう待ち伏せして「僕もペット飼ってるんですよ」と待ってましたと言わんばかりにペットの話題へともっていく。そして「ペットが入れるレストランがあるので行きませんか?」といったようにデートに誘うのだという。

■女性の部屋にあがり、ベッドインを狙う巧妙な戦術

そして最後に渡部さんはこの動画で、「相補性の親近効果」を紹介する。

これは、お互い自分にないもの補い合う関係性に女性は親近感を持つというもの。

そして、この相補性と類似性を満たす「鉄板トーク」があり、このトーク術は女性から「評判がいい」と渡部さん続ける。

渡部さんの恋愛理論はその後も止まらない。

女性から趣味を聞かれたら、「家事が好き」と答えるのが正解で、具体的には、掃除や洗濯が好きと口にするのがよいという。

なぜなら、渡部さんいわく、女性はどこかで家事をサボりたいと思っている。そのため、掃除や洗濯が苦にならないことをアピールすると、将来の夫候補としていいかもしれないと好印象を持ってもらえるというのだ。

同様に、家電に詳しければ、「俺、パソコンの初期設定とか苦にならないから人のやってあげるんだよね」と言って女性の家にあがれると、動画でプレゼン。

これはもはや、女性の部屋にあがり、ベッドインを狙ったアクションとも読めてしまうような“作戦”だ。

■妻・佐々木希はなぜ渡部と結婚したのか

さて、ここまでですでにお気づきかもしれないが、彼から次々と繰り出される“モテ理論”の数は、とにかく尋常ではない。

言うまでもなく、渡部さんは2017年に佐々木希さんと結婚しているはずだが、まるで現役で“恋愛市場”に繰り出しているかのような発言である。

もちろん、渡部さんのYouTubeチャンネルは上述した恋愛理論以外にもグルメや高校野球など多岐にわたるテーマが投稿されているため、決してモテる方法のみを説いているわけではない。

だが、一つ共通しているのは、彼のYouTubeチャンネルは、お笑い芸人らしく動画内で笑いをとるというよりは、圧倒的に日頃の研究成果を発表する場として機能している点だ。

過去数十本の彼のYouTube動画を分析すると、とにかく渡部さんは研究熱心であり、その知見や知識を披露するのが好きという性格が浮かび上がってくる。

そして、妻の佐々木希さんはそこに惹かれていた可能性が高い。

その証拠がある。

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されていた4月25日、佐々木希さんは、親友でモデルの大政絢さんとインスタライブを企画し、ファンからの「好きな男性のタイプは?」という質問に答えている。

ここでの佐々木希さんの答えが興味深い。

彼女は「知識がある人が好き」と、夫である渡部さんの存在をにおわせているのだ。

つまり、佐々木希さんはこの時点で、渡部さんの幅広い経験と研究に裏付けされた恋愛トーク戦略にかつてハマっていた可能性が高いことが窺える。

■芸能人がSNSでアウトプットを増やす本当のリスク

さて、ここまで縷々(るる)述べてきた彼のYouTubeチャンネルのコンテンツ分析を通して筆者が主張したいのは、渡部さん自身がオープンにしている情報だけでこれほどまでに分析されてしまうということだ。

近年、お笑い芸人はテレビのバラエティ番組に出演するだけでなく、YouTubeやSNSなどでアウトプットする機会が当たり前になっている。そしてこれはお笑い芸人に限らず、タレントはもちろん、経営者も本業である経営以外にSNSの更新を頻繁に行うケースが増えている。

経営者については、自社サービスの認知や採用面のメリットが大きいことがしばしばその理由として語られている。

だが、今回の渡部さんのスキャンダルで明らかになったのは、このような形で問題が起きたときに、自身のマインドが悪い形で丸裸にされるリスクを持ち、そのリスクは制御できないということだ。

いわゆるインフルエンサーや芸能人は広告案件を取れるなど、ハイリターンだが、そのぶんハイリスクでもある。

特にSNS上の声はコントロールが利かず、先月23日に亡くなった女子プロレスラーの木村花さんを持ち出すまでもなく、時に本人を完膚なきまでに攻撃する。

■文春砲からの「ガードは“カッチカチ”」だったそうだが…

そして、渡部さんには決定的な“デジタルタトゥー”がある。

それは佐々木希さんとの結婚を発表した2017年7月28日の出来事。

この日、J-WAVEで放送された渡部さんがナビゲーターを務める「GOLD RUSH」のワンコーナー「CURIOUSCOPE」では、『文春にバレない密会の方法』(太田出版)の著者、フリーライターのキンマサタカさんをゲストに迎え、政治家・芸能人・アスリートの密会現場が週刊誌によってなぜバレてしまうのかをテーマにトークを展開した。

キンさんによると、スキャンダルのリークは「だいたい元カレ、元カノ」から来るという。週刊文春編集部では情報提供者への謝礼は原則渡しておらず、金銭的理由よりもむしろ、フラれた恨みからリークするケースが圧倒的なのだ。

さらにこの放送で、ライターのキンさんが、連日報じられる芸能人のスキャンダルについて、ナビゲーターの渡部さんに訊ねる場面がある。

ここで渡部さんは、「ガードは“カッチカチ”」と返している。

それから3年。

現在のこの状況を、渡部さんは予想していたのだろうか。

■有名人にはハイリスクハイリターンなSNS

このように、彼がテレビ出演を自粛しても、ネットにあふれるコンテンツまでは自身のコントロール下に置けない。

近年、“アウトプットは良いこと”というテーゼが盛んに喧伝されているが、有名人にとってはハイリスクハイリターンであり、近年その度合はますます強まっている。

渡部さんについて言えば、結婚をしているにもかかわらず、自身が研究した「モテテク」をつい披歴してしまうのは、大きな陥穽(かんせい)であることは言うまでもない。

今回のスキャンダルは、タレントに限らず、安易なネット上へのアウトプットの落とし穴を見せてくれた典型的事例と言えるだろう。

(ライター 柚木 ヒトシ)

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