トイレでサクっと15分…なぜ渡部建の不倫は日本中を憤怒させたのか
プレジデントオンライン / 2020年6月15日 17時15分
■いつも以上に女性が不倫した人に怒っている
またも、天下の文春砲が炸裂し、一人のお笑い芸人のキャリアが葬られた。
お笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建さんは、『週刊文春』6月18日号で、複数の女性たちとの不倫を明かされてしまった。『週刊文春』による芸能人の不倫報道は、その都度世間を騒がせる一方で、小室哲哉さんの報道のときのように、読者などから不倫報道事体の是非を問われるようなことも起きる。
しかし、渡部さんの不倫に関していえば、不倫報道の是非という本来国民が真剣に考えるべきテーマではなく、渡部さんに対する批判のほうが大きいように感じる。「今回の報道に対し、これまでの不倫報道よりも怒りをあらわにしている女性は多いと感じます」。そう話すのは恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏だ。この不倫は一体いつもの文春砲とは何が違うのか。何が、世の女性の怒りを爆発させているのだろうか——。
■女性をモノ扱いしていることが許せない
「渡部さんの不倫は本当に許せない。仮にテレビに出てきたら即効チャンネル回します。顔を見たくない」
そう憤るのは都内のIT企業に勤務する40代女性事務員だ。一体何がそんなに許せないのだろうか。
「文春は『テイクアウト不倫』と言っていますが、あれは不倫とも言えないのではないでしょうか。少なくとも女性を女性ではなく、モノとでも思っているように感じます」
文春報道によれば、渡部さんは女性を呼び出しては15分ほどでコトを終わらせ、帰り際に「またね」と1万円を渡していたという。さらに、六本木ヒルズの地下駐車場の多目的トイレを密会場所に指定したいたそうだ。文春に記載されている「本来、多目的トイレは身体障碍者の方などの利用を想定して設置されたもので(性的行為は)公序良俗に反する目的外使用に当たります。定期的に警備員が巡回を行っており、そうした行為をみつけた場合には、当然注意をしています」というビルを管理する森ビルの担当者の声が何とも味わい深い。
■ベッキーのゲス不倫との類似点
「密会場所もそうだし、時間もそうだし、お金を渡すところも、すべて女性へのリスペクトがないからこそできること。女性を性のはけ口としか見ていないのが本当に許せない。会社にそんな人がいたら同じフロアにいたくないし、仮に社食でのランチで隣の席とかになったら即効席を立ちますね。生理的に無理です」(前出、40代女性事務員)
また、アパレル勤務の30代女性は「ベッキーのゲス不倫のときと似ている」と話す。
「ベッキーのときもそうでしたが、世間はやたらともてはやしているけど、なんか気に食わないなぁと思っていたんですよね、渡部さんのこと。ベッキーも優等生キャラすぎて正直うざかったし、渡部さんもやたらと知識をひけらかしては、頭の良さを誇示していたように感じます。いけ好かなかったですね。今回の不倫騒動を見て、私含めて過剰に反応してしまうのは、潜在的に面白くないと思ってた人が多いからなのではないでしょうか」(30代アパレル勤務女性)
■女性の憧れをないがしろにされた悔しさ
30代専業主婦は「あまりにも佐々木希ちゃんが不憫だ」と悲しむ。
「あんなに奇麗な奥さんをもらっておきながら、こんな不倫をするなんて許せない。そもそも佐々木希ちゃんほど奇麗な人って世の中にそんなにいないし、そういう女性と結婚したのだから、ちゃんと幸せにしてあげてほしかった。佐々木さんがあまりにも不憫すぎて、彼女の気持ちを考えるととても暗い気持ちになります。それに彼女ほど奇麗な人も浮気されるのであれば、世の女性は結婚しても必ず浮気される運命ってことなのか、とも考え込んでしまいます。渡部さんが司会を務めるTBSの『王様のブランチ』は大好きな番組でしたが、その世界観までぶち壊された感じです。」(30代専業主婦)
そんな中で、自らも不倫をしているというイラストレーターの20代女性も「渡部さんだけは許せない」と語る。
■不倫女子も渡部さんだけは許せない理由
「私も既婚男性と不倫関係にあり、人のことをあーだこーだ言えないのはわかっています。が、やっぱり渡部さんは許せません。いくら不倫相手とはいえ、女性であり人間です。なぜ場所がトイレなの? 未婚女性と既婚男性の不倫は女性側ばかりにリスクがあります。そのリスクを背負いながら関係を続けているのに、これではあまりに報われない……。」(イラストレーターの女性)
そんな中、恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏は「渡部さんのケースはかなり広範囲で女性の怒りをかっている」と指摘している。その理由をこう明かす。
「まず、渡部さんの嫁である佐々木さんは女性の憧れです。そんな憧れの女性が選んだ男性なのだから、いい男性であってほしい、と願う人が多いのです。それなのに、とてつもなく下品な不倫をしていたと知り、佐々木さんがあまりにもかわいそうだと同情するのと同時に、女性そのものをバカにされたように感じているのです」
■不倫の原則「嫁より大事にされている、欲情されてる私」の欠如
その上で不倫女子からの不評理由をこう分析する。
「そして、今回は不倫女子にも不評です。一般的に不倫女子たちは不倫報道に対して否定的です。自分がやっているから当たり前なのですが、そもそもプライベートをそこまで晒される理由はないだろう、と。しかし、今回はあまりにも不倫していた女子への扱いがひどい。不倫とは基本的に『嫁とのSEXだと燃えないから不倫相手のお前が好き』と言われて関係を持っているのに、『私との場所はトイレかよ!』と不倫女子は思うのです。ある種の不倫女子のモチベーションの一つとして、嫁より大事にされている、欲情されてる私、という点が挙げられます。妻である佐々木希に燃えずに私を求める、つまり性欲の対象としては私が佐々木希より上と思えることが渡部との関係を許す根拠になっているのです。だからこそ、渡部さんの行動は不倫女子からしても『ありえない』のです」(鈴木リュウ氏)
では、渡部さんはどうするべきだったのだろうか
「不倫を肯定するわけではありませんが、少なくとも合意の上で複数の女性と交際するのであれば、あからさまな優劣を女性間につけるべきではないでしょう。妻がいるのなら、妻が最優先されるのは当然であり、不倫する女性側も多くはそのことを理解しています。だからこそ、その分男性は不倫相手といるときは、不倫相手を妻以上に大切していると思わせてあげるべきだった。世間をにぎわした、東出昌大さんと唐田えりかさんとの不倫では、芸能記者から『妻の杏さんと唐田さん、どちらが好きなのか』と問われた際、東出さんは『答えられません』と対応しました。これはある意味正解で、不倫していた唐田さんの勝利とも言えるでしょう。妻のほうが好きなのは決まっているわけですから、そこで『答えられない』と回答したのは窮地の中での最悪の状況での最良の答えだったと言えます」(鈴木リュウ氏)
■渡部さんは今後どうするべきか
今後、渡部さんが世間から許してもらうことはあるのだろうか。芸能界に復帰できる可能性はあるのでしょうか。
「かつて4WD不倫で世間をにぎわせた原田龍二さんみたいにちゃんといじられれば、世の女性から許してもらえそうな気もしますが……。不倫報道は自体はたしかに理不尽な部分も多いと思いますが、女性関係のだらしなさは自分がまいた種でしょう」(鈴木リュウ氏)
(プレジデント編集部)
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