「東大院に合格した」とノートに書いたら、たった3カ月で本当に合格した

プレジデントオンライン / 2020年6月26日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/MundusImages

「アラサー主婦」のただっちさんは、昼夜逆転のだらしのない生活を変えようと、たった3カ月の準備期間で東京大学大学院の受験に臨み、見事合格した。受験勉強の期間中、毎日やっていたことは「東大院に合格した」と過去形でノートを付けること。ただっちさんは「この『願望ノート』にはすごい効果があった」という――。

※本稿は、ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■毎朝必ず「願望」をノートに書き出していた

朝起きて、まずは願望をノートに書きだそう

ストレッチ、ランニング、ヨガ、朝読書、朝活、お弁当作り、一週間分の作り置き料理……誰かに影響されてはどっぷりハマり、ムンムンやる気をだし、即効飽きてハイ! さよなら!

──それがTHE・私でした。……でも、私だけじゃありませんよね?

そんな私が3カ月間、しっかり勉強を継続することができた具体的な方法をご紹介します。

あなたの勉強のモチベーションはなんですか? ライバルに勝ちたいという気持ち。他人よりも努力をしているという優越感。失敗したくないという恐れ。自分へのご褒美。ありとあらゆる感情やモノが、勉強のモチベーションになりますよね。

だけどちょっと待ってください。一旦立ち止まって考えてみましょう。

最初にあなたを勉強の世界へ誘ったものはなんでしょうか。「夢」であり、「願望」ですよね。そして、「勉強」はそれらを叶える「手段」ですよね。

人間は、平凡で何も変わらないことを心地よく感じる生き物です。だからこそ、新しいことを始めるには、とてつもなく大きなエネルギーが必要です。ましてや、大人になってから自発的に勉強を始めようとするのはかなりハードルが高いです。誰に頼まれたわけでもないし、義務でもないのですから。

そんな大きなエネルギーを利用しない手はありません。しかし、わかっていても勉強することで頭がいっぱいになって、次第に本来の目的と熱い気持ちを忘れてしまいます。勉強を始めようと決心したあの日の、あの心の状態で、毎日勉強ができたら……。

──そこで、私が受験期に毎日欠かさずやっていたことが、午前中の「願望ノート」への書き込みです(もちろん、今でも習慣化しています!)。

■「過去形」で願望を書き出す

夢を叶える「願望ノート」の書き方

願望ノートとは、その名の通り、願望を思いのまま書くだけのノートです。例えばこんなふうに、箇条書きで・思いのまま・特に深く考えずに、願望を書き出してみます。

・東京大学大学院○○研究科に合格!
・試験本番で得意な分野が出題された
・家事と勉強の両立が出来た
・毎年海外旅行に行くことができる
・東大で友だちがたくさんできた

これらは実際に受験勉強をしていた頃に書いていた内容です。気付いた方もいるかと思いますが、ここでのポイントは、基本的に過去形で書くことです。

つまり、あたかも願望がすでに叶ったかのように書くのです。これは、願望が叶って当然であると脳に思わせるためです。さらに、願望を叶えたその先の願望も思いつく限り書きつづるのです。ここで実現可能性を考える必要は全くありません。あとで見返して、顔がかぁーっと赤くなるような妄想で大いに結構です。さらに、「毎年海外旅行をすることができる」といったような、本来の目的と直接関係のない願望もどんどん書いていきましょう。

■「勉強1日目」のやる気を取り戻すノート

それでは、ためしに紙やノートに思いつくかぎりの願望を、既に叶ったかのような気持ちになって書いてみてください。なんでもいいです。ぶっ飛んだ夢も、絶対叶わなさそうな願望も、とにかく全部言語化してみましょう。

……どうですか? なんだかワクワクしてきませんか? 心の底から熱いエネルギーが湧いてくるような、そんな感覚がしませんか? その気持ちは、勉強を始めようと決心したときの気持ちにどこか似ているはずです。勉強生活1日目は、ものすごくやる気が湧いてきましたよね。そんな強くてプラスの気持ちを、意図的に生じさせるための「願望ノート」なのです。

■願望を言葉にすると、さらなる目標に出会える

勉強と関係のない事柄も書き出すのには理由があります。自分の願望を言葉にすることで、勉強の目標のさらに向こう側の目標を発見することができるからです。例えば、私が書き込んだ項目の一つに「世界から人の悪口を言う人がいなくなって欲しい」というものがありました。素っ頓狂(すっとんきょう)な内容ですが、大真面目にこの願望を実現する方法を考えました。人間は、なぜ人の悪口を言うのか? どんなところに不満があるのか? 満たされていない理由はなんなのか?

──そんなふうに、「なんで・どうして・どうすれば」ということを突き詰めていきます。そうすると、「人の心について研究し、情報発信し、積極的に活動することが私にとって必要である」という結論に至りました。それが私の東大大学院受験のモチベーションの一つになったのです。

私自身、この方法で東大大学院合格以外にも様々な願望を叶えてきました。イラストレーター、漫画家、公式ブロガーなど、レアリティの高い仕事を受けてきましたが、これらもまた「願望ノート」のおかげで実現してきたものです。

「願望ノート」の書き方例
画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
「願望ノート」の書き方例 - 画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
箇条書きで思いつくままにどんどん書いてOK。ここでのポイントは、実現可能性を考えず、すでに願望が叶ったかのように書くこと。自分の願望をどんどん言語化していくことで、プラスのエネルギーが湧いてくるのを実感しよう。

■自分を「やる気に満ちた人」に変えてくれる

もともと『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著、きこ書房刊)という本の影響で、願望ノートの習慣が身につきました。もちろん先に述べた通りに、モチベーションの持続という意味でとても役立っていたのですが、もう一点大きなメリットがありました。

ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)
ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)

それは、願望に関する情報へのアンテナが敏感になることです。私の受験で言うと、「大学院に合格する」という願望が常に頭の中にある場合、街中のありとあらゆるものが「合格するためのアイテム」に変わります。

例えば、喫茶店で休憩しているときに「国産グレープジュース」というメニューの「国産」という文字が目に入り、参考書で学んだ「ラベリング効果」を思い出したり。コンビニでクレーマーを見て、クレーマーの心理について分析してみたくなり、社会問題として研究計画書の中で言及しようという発想になったり。こんなふうに無意識レベルで頭の中に「願望」が存在していると、勉強時間外にも、自分を成長させるチャンスに巡り合えるのです。

一体どこからそんなに活力が湧いてくるの? と感じるくらいの、毎日やる気に満ち溢(あふ)れた人がいますよね。そのような人は、きっと願望ノートなんてなくても「願望ノート」的なメンタリティを作ることができるのでしょう。

……そんな人は「気持ちを高めるノウハウ」なんて必要ありませんね。自然に生きているだけで、高まっていくのですから。生粋(きっすい)のエリートです。

私と同じく、すぐにやる気がショボショボ萎んでいってしまう人は、ノウハウが必要だというわけです。活力が湧いてこないという方はぜひ「願望ノート」の習慣を身につけてみてください。

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ただっち 漫画家・イラストレーター・東大生
アラサーの主婦。漫画やイラストを描く仕事をしながら、東京大学大学院にて社会心理学・社会情報学を専攻中。人見知りで昼寝が大好きな自分には「主婦が天職」だと言い聞かせて、苦手な家事をこなしながら昼夜逆転でだらしのない生活をしていたが、そんな自分の人生に疑問を抱き、東大大学院受験を決意。専門知識がゼロの状態から、効率重視の勉強法を実践した結果、3カ月の準備期間で合格。研究者になる夢を抱きながら日々奮闘している。著書に『東大「ずる勉」英語』(ぱる出版)『ただの主婦が東大目指してみた』(フォレスト出版)がある。

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(漫画家・イラストレーター・東大生 ただっち)

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