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「トイレ不倫」だけじゃない…渡部建さん47年壮絶逆境人生から全国民が学ぶべきこと

プレジデントオンライン / 2020年6月18日 18時15分

「2014年度ジョージア魂賞」の表彰式で司会をするタレントの渡部建さん(東京都港区のグランドプリンスホテル高輪=2014年11月27日 写真=時事通信フォト)

■妻と相方に謝罪させた渡部さん

6月11日発売の『週刊文春』で複数女性との不倫関係が明らかになった人気お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さん。

渡部さんは、同誌が発売される前日の10日に芸能活動の自粛を発表し、その後、妻である女優の佐々木希さんもインスタグラムを更新。

<この度は、主人の無自覚な行動により多くの方々を不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ございません。今回の件について、夫婦でしっかりと話し合いをしようと思います。>と、謝罪のコメントつきで投稿した。

さらに、相方の児嶋一哉さんも、渡部さんがナビゲーターを務めるJ−WAVE「GOLD RUSH」の12日放送回で<ほんとにバカですね。大馬鹿で。調子にのってたんですね。仕事もプライベートも順風満帆だったし><僕なんかより全然売れてるってのもあって、立場的にもなかなかアイツを叱るのがしづらくて>と、最近の渡部さんの問題点を赤裸々に告白し、涙まじりに謝罪した。

■渡部さんにコンプレックスはあったのか

六本木ヒルズの多目的トイレに女性を呼び出したり、15分で口淫を済ませという衝撃性もあったり、連日、メディアは渡部さんの不倫スキャンダルに関するニュースが続いている。さらに、騒動の発端となった『週刊文春』は、6月18日発売号で、続報を掲載した。

同誌には、渡部さんの不倫報道後の対応と、佐々木希さんが周囲に離婚しない意思を伝えていること、さらに渡部さんのこれまでの生い立ちについてさらなる詳細がつづられている。そこで明らかになったのは、渡部さんの過去にぶち当たってきた数々の壁と、それを乗り越えるために取り組んできた彼の行動だ。

当該の文春記事に加え、彼の過去のSNSやブログの内容には、それを裏付るような“渡部さんの苦闘”が残っていた。

いったい、どういうことか。

■一浪して夢かなわず神奈川大学経済学部に進学

現在、「テレビ9本、ラジオ1本」のレギュラー番組を抱えている渡部さんだが、彼の仕事範囲はテレビのみにとどまらない。登録者6万9800人を数えるYouTubeチャンネルの活動に加え、食べログなどグルメ関係のイベントの司会、そして昨年行われたラグビーワールドカップのPRイベントにも登場している。

最近では、自身のインスタグラムに、華々しい有名人とのツーショットを多数投稿していたことはすでに報じたとおりだ(衝撃事実…全国民憤怒の「トイレ不倫」渡部建が佐々木希と結婚した“本当の理由”)。

今でこそ華やかな生活を送る渡部さんだが、そこに至った理由は、彼の壮絶な生い立ちを見ると納得がいくものだった。

前出の『週刊文春』によると、渡部さんは九州大学出身の両親のもとで厳しく育ち、1988年、都立日野高校で相方の児島さんと出会う。この時点ではアンジャッシュは結成しておらず、高校卒業後、渡部さんは大学受験に失敗し、一浪。志望大学に向け予備校へ通うが、夢かなわず神奈川大学経済学部に進学する。

■「有名になって後悔させてやる」

その後、渡部さんは神奈川大学在学中の1993年に相方の児島さんとアンジャッシュを結成。だが、思うように世間から支持されることはなく苦節を7年味わうことになる。この時、渡部さんは知り合ったホステスに「有名になって後悔させてやる」と捨てぜりふを吐いたことがあったそうだ。

このエピソード一つをとっても、彼には強烈なコンプレックスが蓄積していた可能性は高い。

だがついに、そんな彼がスポットライトを浴びる時が訪れる。

2000年代前半、「エンタの神様」(日本テレビ系)で活躍したのを皮切りに、アンジャッシュはさまざまなバラエティ番組に進出した。

特に渡部さんはグルメ、高校野球などお笑い以外の分野で活躍を見せるようになった。

しかし、渡部さんはもともとグルメだったわけではない。前出の『週刊文春』によると、幼少期はお菓子やジュースを禁止されており、下積み時代はカップラーメンの汁を吸ってしのぐ生活を送っていたそうだ。

■いつからグルメ王になったのか

そんな彼の食生活が急激に変わったのは、ほんの10年前と思われる。

2014年9月8日の彼のインスタグラムでは、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)で放送された「芸能界でもっともグルメな人」ランキングでダチョウ倶楽部・寺門ジモン氏を抑えて一位になったことをうれしそうに投稿している。

今や会員制の客単価3万円以上の高級店に頻繁に足を運び、各店の店主と仲良く撮ったツーショット写真をインスタグラムにアップするようになったが、それはブレーク後に資金的に余裕が生まれたから実践できるようになった側面は否定できないだろう。

ツイッターで「島耕作」シリーズの作者である弘兼憲史さんに描いてもらったというイラストを「#お宝自慢リレー」のハッシュタグをつけて投稿している。

そんな、自由に食べ歩きできるほどの余裕と、華やかな人脈を持つようになった彼の芸人として好調ぶりを裏付けた瞬間が、2017年の女優の佐々木希さんとの結婚発表だった。

■なぜ渡部建はここまで頑張れたのか

と、ここまで渡部さんの生い立ちを振り返ると、彼が今回不倫に走ってしまった理由が次第に見えてくる。それは、かつて下積み時代にホステスに放った「いつか後悔させてやる」という捨てぜりふに集約されているのかもしれない。

高校卒業後の挫折、そして芸人結成後にホステスから味わったぞんざいに扱われた過去、満足のいく食事を摂れなかった下積み時代……。渡部さんでなければ、そのまま挫折してしまったのかもしれない。しかしそこから這い上がろうとするバイタリティが渡部さんにはあった。

渡部さんのYouTubeチャンネルにはその“努力”の痕跡がうかがえる。人気店のグルメを紹介する動画が多い中、「女から家に呼ばれる方法」「初対面や初デートで使える“恋愛の裏技”を密かに教えます」などの恋愛テクニックをテーマにした動画も多数投稿していた。

■彼の人生から学ぶことは多い

たとえば、動画内では過去の合コンやデートのエピソードを踏まえた女性とのコミュニケーションの秘策を披露している。芸人としてブレークする前から、恋愛心理学を独学で勉強し、女性が喜ぶ飲食店に自腹で足を運び“下積み”を経験してきた。

そんなコンプレックスを克服してきた自信が、今回彼をトイレ不倫に走らせた原因になっていたとすれば、彼はその努力を妻である佐々木希さんや芸人仲間に注ぐべきだったのかもしれない。

たしかに渡部さんは今回失敗した。しかしこれまで何度なく壁を乗り越えてきた渡部さんであれば、きっとこの失敗も乗り越えられるはずだ。そして彼のキャリアから学ぶことも多い。仕事や勉強で失敗、離婚、生きていれば挫折することはある。そこからどう這い上がるのか。どう前の自分よりも強くなるのか。渡部さんの失敗をただ笑うのは、もうここで終わりにしよう。

(ライター 柚木 ヒトシ)

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