ジャケットを着たくない蒸し暑い日に、1枚できちんと感が出る「真夏のお仕事トップス」とは
プレジデントオンライン / 2020年7月10日 17時15分
■「夏はジャケットいらずで過ごしたい」働く女性の本音
炎天下のオフィス街、満員の通勤電車、節電中の社内。30度をゆうに超えることがめずらしくなくなったこの時季の日本は、働くわれわれにとって過酷なシーンがいっぱい。さらにフォーマル感が求められるシーンともあれば、ジャケットが必要なこともあるでしょう。
一方で「夏はできるだけ重ね着は避けたい、けれどジャケットを脱いでしまうときちんと感に欠け、なんとなくサマにならない」と感じるキャリアは多い。そこで、多少着くずしてもいいデスクワークや社内での打ち合わせにも、仕方なくジャケットを着用する人もいるのだとか。
しかしながら仕方なく羽織るジャケットほど、他人の目に疲れて映るものはなく、着ている本人も快適なはずはありませんから、そろそろ本気の打開策を知りたいですよね。本音を言えば、まず自分が着ていて心地のいいものでありながら、きちんとした印象もキープできるデザインがマスト。さらに、ケアが簡単なのにカジュアルに見えないジャケットいらずなトップスがあったら最高です。
では反対に、夏に着ると損をする仕事服ってどんなものなのでしょう? 実は意外と皆が着がちなあのアイテムが、アラが出やすかったりするのです。
■あなたは大丈夫? 真夏のNG通勤服とは
少しの外出でも暑さがこたえるこの時季、まず気をつけたいのは汗ジミの目立つ服。気づいたらいつのまにか脇や背中がぐっしょり……だなんて、自身が不快なだけでなく周りにもギョッとされてしまいますね。それを考えると、クリーニングがマストなブラウスは避けたいところ。コットンのTシャツなどはケアが簡単ではありますが、一枚で着たときにカジュアルすぎる印象を持たれる可能性があります。
ではいっそのこと、汗が染みないノースリーブに! という手もありますが……やはり過度な肌見せはオフィスによってはNGなところも。結局ジャケットが必要となってしまい、あまり意味がありませんね。それならばと、手堅くプレーンなシャツを登板してみたとしても、こちらはシワになりやすく、ジメジメした日本の夏には肌に張り付いて長時間着ているとストレスに。見た目の清潔感にも欠けてしまいます。
このように、これまで私たちが愛用してきた定番トップスは、夏の暑さを前にしたとたんどれも一長一短に感じてしまうことも。そこに加え、できれば家で洗いたいし、着回しできなければコスパが悪い、けれど見た目に高級感も欠かせない……となると、もはや欲張りすぎだと思われるかもしれません。やはり実用性とデザイン性、そして機能性を同時に求めることはやはり難しいのでしょうか? しかしながら、それらをすべてかなえてくれる一枚でサマになる優秀トップスは存在するのです。
■忙しいキャリアの味方“一枚サマ”トップス
働く女性のワガママをすべて受け止めてくれる万能トップスとしてイチ押ししたいのがニット。ニットといってもシルク100%素材なら、カジュアルになりすぎずオフィスでも浮きません。自然な光沢感が美しく、リッチ感を後押しするうえに、シャツと違ってシワになりにくいのもポイントです。
また今どきの緩やかなシルエットを選べば、体にフィットしすぎず、汗ジミになりにくいうえに肉感も拾わないので、清潔感もキープ。さらにはドルマンスリーブなら脇汗が移る心配を軽減し、気になる二の腕をカバーしてくれる効果も期待できます。
デザインはやはりシンプルなものがベスト。春から秋口までは一枚で、きちんとしたシーンにはジャケットを羽織ったり、冬にはカーディガンのインナーにアレンジしたりなど、一年を通して着回しが可能。合わせるボトムも選ばないので、朝の時短にもひと役買ってくれるでしょう。これだけ特筆ポイントに溢れていながらも、自宅で手洗いができればさらに忙しい女性にとってこんなに嬉しいことはありません。
この夏選ぶべきはちょっと無理めのワガママにもすべてこたえてくれる“一枚サマ”トップス。着心地や使い勝手について考えることのないくらい、仕事に集中できる通勤服が理想です。
今月の名品
バーニーズ ニューヨークのオリジナルニット
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フリーエディター/執筆家
女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。現在ブログ「ANNE MAGAZINE」にて、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・独自の人生哲学を発信するほか、パーソナルスタイリングやファッション講座などを定期的に開催。
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(フリーエディター/執筆家 乙部 アン スタイリング=乙部アン 撮影=坂根綾子 写真=iStock.com)
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