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あなどると恐ろしい、脳の重大な病気につながる「慢性頭痛」とは

プレジデントオンライン / 2020年9月20日 6時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

■ただの頭痛とがまんしないで。それは“脳の病気”です

頭が痛くて仕事が手につかない、発作のような頭痛に襲われ、出社できそうにない……そんなとき、とりあえず鎮痛薬を服用し、痛みが治まるまでじっと待つという人も多いだろう。働く女性に意外と多い「頭痛」の原因から対処法までを、神経内科専門医の坂井文彦先生に伺った。

「一般的に、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍といった重篤な病気に起因する頭痛(二次性頭痛)には、こわいイメージがありますが、慢性頭痛に対しては『ただの頭痛』と思いがち。頭痛持ちの人は、どんなにツラくても『こんな痛みは病気じゃない』と1人でがまんする傾向にあり、結果、生活や仕事の質の低下を招いてしまうことに。実は、慢性頭痛は“頭の痛みそのものが病気”なのです」

頭部のケガ、脳血管障害などの脳の病気に起因しない「一次性頭痛(慢性頭痛)」の中でも、三大慢性頭痛と呼ばれる片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛は、専門科での適切な診断と治療、緩和指導が生活や仕事の質の改善につながる。

「こわいイメージの頭痛ならすぐに受診するでしょうが、がまんすれば治まる頭痛に関しては、積極的に受診しない人が大多数。頭痛に悩む人は、自分の頭痛の状況を記録する『頭痛日記』をつけることからはじめてもいいでしょう」

■鎮痛薬の服用方法にも気をつける必要がある

慢性頭痛に悩む人の多くが医療機関を受診せず、鎮痛薬を服用して痛みをやり過ごしたりするようだが、鎮痛薬の服用方法にも気をつける必要がある。

「鎮痛薬で頭痛を緩和するという人が多いですが、頻繁に鎮痛薬を服用することで逆に脳が痛みを感じやすくなる『薬物乱用頭痛』も増加傾向です。1カ月に10回以上の鎮痛薬服用は要注意ですね」

一次性頭痛は、周囲の人も本人も「たかが頭痛」と軽視しがちだが、れっきとした“脳の病気”であり、適切な対処をしないと慢性化し、徐々に悪化する危険があると坂井先生は警告する。

もしも慢性的な頭痛に悩んでいるのであれば、早めに神経内科や脳神経外科などの専門医の受診をオススメする。

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坂井文彦(さかい・ふみひこ)
埼玉国際頭痛センター センター長
神経内科専門医。日本頭痛学会顧問。長年にわたり日本の慢性頭痛医療の進歩にたずさわり、看護師・臨床心理士・作業療法士・薬剤師などを加えた先駆的なチーム医療も実践。全国から訪れる頭痛に悩む多くの患者の診察、治療にあたる。

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(プレジデントウーマン編集部 戌亥 真美 写真=iStock.com)

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