資産1億円持つ女性のライフスタイルで、コロナで一番変化したのは何か

プレジデントオンライン / 2020年9月23日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/MundusImages)

多くのお金持ちからも相談を受けているファイナンシャルプランナーの藤川太さんに、コロナ禍を機に1億円女子たちの働き方がどう変化したかを聞きました。すでに資産1億円以上ある女性たちは、今話題になっているテレワークや副業に「いまさら感」を抱いているとのこと。その理由とは――。

■高収入層では4割がコロナ前からリモートワークしていた

ウィズコロナが長期化する中、新しい生活様式は徐々に浸透しつつある。資産1億円を保有する女性たちは、この期間にライフスタイルをどう見直しているのだろうか。

ファイナンシャルプランナーの藤川太さんはこう言う。

「とくに大きく変わっているのでは働き方でしょう。一気にリモートワークが進んで、“必ずしも都心に住む必要はない”と実感している人が多いでしょうね」

リモートワークに関する調査では、高収入の人ほどリモートワークの実施率が高い実態が見えてくる。リクルート住まいカンパニーが公表した「テレワーク×住まいの意識・実態」調査によると、年収400万円未満では実施率が10%であるのに対し、1000万円以上では38%に達する。

実はこれ、2019年11月に調査が実施されたもので、新型コロナウイルスの感染症拡大とはまったく関係ない。年収の高い層にはコロナ以前から、場所を選ばない働き方が浸透しつつあったわけだ。

それがコロナ禍でどうなったか。

■コロナ禍で一般の人にもリモートワークが普及

カオナビHRテクノロジー総研が緊急事態宣言発令中の5月上旬に調査した「リモートワーク実態調査レポート」によると、首都圏でのリモートワーク実施率は「毎日リモートワーク」(29.8%)と「週2~3日出社」(22.4%)を合わせて半数以上がリモートワークをしていた。

リモートワーク実施率(首都圏)

業種別に見るとIT・インターネットが突出して高く、「毎日リモートワーク」(52.0%)が半数を超え、「週2~3日出社」(16.4%)を合わせると、約7割がリモートワークを実施している。その後に金融、通信・インフラと続く。

一方で会社の規模別に見ると、規模が大きいほど実施率が高くなり、5000人以上では「毎日リモートワーク」(26.0%)と「週2~3日出社」(23.4%)を合わせ約半数となっている。

「“郊外で家を買って、週に1・2回、都心に出てくる働き方が普通にできる”。“満員電車に乗って出社していたのは一体何だったんだろう”と実感した人も多いでしょう」(藤川さん)

■資産1億円を持つ女性はいち早く地方移住を検討!?

東京中心部の不動産価格はここ数年で大幅に上昇した。しかし、郊外や地方では、「上昇していない」あるいは「値下がりしている」地域もあり、余裕のあるマイホームを手に入れやすい。高収入の女性たちの間では、コロナ以前からリモートワークが広がりつつあったから、コロナ禍で世の中一般にリモートワークが広がり始めたとき、いち早く「郊外で暮らすこと」を検討し始めた可能性がある。

郊外への脱出は、静かに進んでいる兆しがある。総務省の「住民基本台帳人口移動報告」によると、20年5月の東京都からの転出者は2万3594人で転入者の2万2525人を1069人上回った。転出超過になったのは、約7年ぶりだ。そして7月には、転出超過が2522人まで増加している。

■付加価値を提供する仕事ほど自由度が高い

なぜ、高収入な人ほど、リモートワークに移行しやすかったのか。

「高収入の人には付加価値を収入につなげている人が多いので、場所に縛られずに仕事ができるのです」(藤川さん)

以前の記事(「資産1億円以上のお金持ち女性に学ぶ「稼ぐ人に突出している2つの能力」とは」)では、外資系金融機関のファンドマネジャーやアナリスト、外資系コンサルタントなどに「高収入タイプのお金持ち」が多いことを紹介した。彼女たちは、まさに自分の能力を付加価値として提供しているタイプだ。評価の対象は「成果」なので、満員電車で現場に行かなくても事足りる。

一方で派遣社員など「時間」を提供しているタイプは現場にいることが重要になるので、リモートワークがしづらい。いずれの仕事も社会にとっては重要だが、収入だけでなく、働き方においても違いが生じやすくなっているわけだ。

「すでに箱根や湘南地区に移住した人もいます」と藤川さんは指摘する。

高収入タイプの女性たちの間では、今後、郊外や地方で暮らしながら、週に1、2回都心部に出社するスタイルも普及するかもしれない。

■これから資産1億円を目指すなら副業から始める

資産1億円を保有する女性は、新しい生活様式を見据えて、すでにライフスタイルを変えつつあるわけだが、これから資産1億円を目指す人は、何から始めればいいだろうか。

「いまは副業で収入を増やすチャンスだと思います」と藤川さん。

コロナ禍をきっかけに一般の人にもリモートワークが定着しつつあり、通勤が必要ない分、自由になる時間が増えている。その時間を有効活用して、副業で収入を増やすわけだ。

副業・転職希望者向けのSNSを運営するYOUTRUSTの調査によると、4割以上の人が「リモートワークで副業がしやすくなった」と答えている。さらに、約9割が「今後の副業・フリーランスなどの働き方が増えていくと思う」と回答している。

リモートワークと副業との関係

■アフィリエイト副業で起業を目指す方法も

本業で培った事務系のスキルを週末や就業後に活かす方法もあるし、アフィリエイトで稼ぐ方法もある。これは自分のブログなどで商品を紹介し、その記事を読んだ読者がブログを通じて商品を購入すると、広告主から報酬が支払われる仕組みだ。自分の趣味や好きなものを生かして高収入を目指すこともできる。あるいは、アフィリエイトをきっかけにして、起業することも可能だ。初期投資が必要ないので、誰でもチャレンジできる。

「実際にアフィリエイトで始めた副業がきっかけになって、化粧品会社やマーケティングの会社を立ち上げた人もいます」

前述の調査でも副業したい理由は「知見や視野を広げたい」がトップで2位の「収入を増やしたい」を上回っている。副業で経験や知識を蓄積して、起業を目指せば、資産1億円達成も近くなるだろう。

副業したい理由TOP5

■1億円女子は副業に目もくれない

ただ、すでに1億円の資産を築いている女性たちは、今、話題になっているからといって副業に興味を示すということはないのだと言う。

「彼女たちは、自分が提供できる付加価値とは何かを常に考えているので、多くの人と同じ行動をとることがあまりありません。メディアで取り上げられるほど話題になってからでは遅いと考えているのです」

テレワークにしても副業からの起業にしても、稼ぐ人は一般の人の一歩先を行っていると言える。

(ライター 向山 勇 写真=iStock.com)

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