読者800人緊急調査、デキる女性はコロナ禍の自粛期間にどんなことを学んでいたのか
プレジデントオンライン / 2020年9月27日 11時15分
■導入約2割だったテレワーク、コロナ禍で一気に加速
2020年の年明け早々、中国を中心に感染が拡大しはじめた新型コロナウイルス。当初は“対岸の火事”を見るようだったが、徐々に日本国内でも広がりを見せ、ついに20年3月下旬から外資系や大手日本企業をはじめ、リモートワーク(テレワーク)に切り替える企業が増加。20年4月7日の緊急事態宣言発出時には、すでに通勤電車はガラガラ、都心のオフィス街では人の数が減少するほど、在宅勤務を選択する企業が増えていた。
図(青い棒グラフ)は、平成30(2018)年に総務省が全国調査したテレワークの導入実態。同年にはわずか2割ほどが導入していたテレワーク。東京都に限ってみると、20年の3月と4月とでは、テレワークを導入する企業は、一気に2.6倍にも跳ね上がっている。「プレジデントウーマン(PW)」が独自に行ったアンケート調査でも、回答者が勤務する約7割の企業でリモートワークを実施したことがわかった(Q1)。
また、緊急事態宣言が解除されるまで、すべてリモートワークだった企業は約5割。たまの出勤でも、時差通勤や時短(短時間)勤務を推奨する企業が多かったようだ(Q2)。コロナ禍で一気に浸透したリモートワーク、時差通勤、時短勤務を今後も継続して行いそうな企業は6割以上にも上り、さらに働く社員の意識も、リモートワークを希望する気持ちが強いことが見て取れる(Q3)。多くの人が実際にリモートワークを体験し、その快適さを身にしみて実感した結果ともいえそうだ。
リモートワークの良さは、何よりも往復の通勤時間が削減されること。通勤せずに、すぐに業務に取りかかれるのは魅力的。子育て中の女性なら急なお迎えを気にせず働くことができるなど、家庭と仕事を両立させるには願ってもない制度となりそう。さらに、コロナ禍での緊急事態宣言発出期間では、不要不急の外出を制限される事態に発展。リモートワーク前後はもちろん、休日も自宅で過ごす時間が増えたことで、働く女性読者の多くに、これまで抑え込んでいた“学習欲”“インプット欲”が一気に噴き出したようだ(Q4)。実際、約8割の読者が、この期間に新しい「何か」をはじめたと回答している。
■あらゆることのスタートに最適だった、外出自粛期間
アンケートから、約7割の人がこの外出自粛期間に「学び」や「インプット」をしたものがあると回答している(Q4)。その内容は多種多様で興味深い。大別すると、資格・検定系の勉強、スキルアップのための勉強、趣味や健康系の取り組み、その他となる。もっとも多かったのは、スキルアップ系の「語学」学習だ。特に以前から通勤時間などを利用して学び続けていると回答した人が多数。ふだんから学びの姿勢が高いことがわかる。そして、時間に余裕ができたこの期間、ビジネスに直結しなくても新たな語学を習得しようとスタートした人も多かった。
資格・検定系は、新型コロナの影響で軒並み試験が中止・延期。次の試験を目標に勉強し続けているとの回答が目立つ。また、時間がなくてできていなかった部屋の片付けや、思い切って“断捨離”を実行した人、ガーデニングに挑戦した人も。リモートワークで運動不足が気になった人も多い。健康を維持するために、ウオーキングや筋トレをスタートした人も。はじめたきっかけは同じでも、内容は100人100様。意欲の高さをあらためて実感した。
■▼外出自粛期間中の“学び”は、100人100様だった!
■▼読者が“したこと”“していること”
(プレジデントウーマン編集部 戌亥 真美 イラスト=片岡樹里)
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