要約サイトで人気だった「9月のビジネス書」ベスト20
プレジデントオンライン / 2020年10月10日 11時15分
第2位:『新装版 目からウロコのコーチング』(播摩早苗著、PHP研究所)
第3位:『個人力』(澤円著、プレジデント社)
第4位:『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』(池田千恵著、日本実業出版社)
第5位:『とてつもない数学』(永野裕之著、ダイヤモンド社)
第6位:『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』(日経コンピュータ/山端宏実/岡部一詩/中田敦/大和田尚孝/谷島宣之著、日経BP)
第7位:『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』(大阪大学ショセキカプロジェクト編、日経BP 日本経済新聞出版本部)
第8位:『Think right』(ロルフ・ドベリ著、中村智子訳、サンマーク出版)
第9位:『創業家一族』(有森隆著、エムディエヌコーポレーション)
第10位:『戦略読書[増補版]』(三谷宏治著、日経BP 日本経済新聞出版本部)
第11位:『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』(荻野淳也著、かんき出版)
第12位:『22世紀を見る君たちへ』(平田オリザ著、講談社)
第13位:『稼ぐ人の「超速」文章術』(中野巧著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第14位:『ゼロからつくるビジネスモデル』(井上達彦著、東洋経済新報社)
第15位:『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(奥野一成著、ダイヤモンド社)
第16位:『LIFESPAN(ライフスパン)』(デビッド・A・シンクレア/マシュー・D・ラプラント著、梶山あゆみ訳、東洋経済新報社)
第17位:『数学的に考える力をつける本』(深沢真太郎著、三笠書房)
第18位:『経営戦略4.0図鑑』(田中道昭著、SBクリエイティブ)
第19位:『人は悪魔に熱狂する』(松本健太郎著、毎日新聞出版)
第20位:『問いのデザイン』(安斎勇樹/塩瀬隆之著、学芸出版社)
※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2020年9月の閲覧数ランキング
■目標が達成できないのは、意志の問題ではない
![ハイディ・グラント・ハルパーソン『やってのける』(大和書房)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/200/img_232e945274fe3ed4841f6cd8ef6a1728254504.jpg)
今月の第1位は、『やってのける』でした。多くの目標は達成されないまま終わってしまいます。「やろう」と思っていても、ついつい別のことをしてしまい、気づけば時間が過ぎているということも……。
こういうとき、私たちは「能力が足りないせいだ」「意志が弱いからだ」と思う傾向があります。しかし心理学者として研究現場の最前線にいる著者、ハイディ・グラント・ハルバーソン氏によれば、能力不足のせいで目標が達成できないことは、ほとんどありません。しかも目標を達成する力は、誰でも鍛えられるといいます。
本書で紹介されている戦略は、誰でも手軽に取り入れられるものですし、しっかり学術的な裏付けもあります。ぜひ本書を読んだあとは、目標の立て方について見直してみてください。「今度こそ自分の目標に近づける」と思えるはずです。
■「コーチング入門書の決定版」が登場した
![播摩早苗『新装版 目からウロコのコーチング』(PHP研究所)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/2/0/200/img_20f85e5ae76f5f9606adc912558b1dd2412781.jpg)
第2位は『新装版 目からウロコのコーチング』。ここ最近、「コーチング」という単語を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか。コーチングとは、相手の可能性を引き出し、自ら考えて行動することをサポートするスキルのこと。上の立場から指示・命令するのではなく、相手と対等な立場に立ち、相手の中にある答えを引き出すことが重要とされます。
本書では「コーチング」の基本的な考え方と、実際のやり方が解説されています。コーチング初心者にはもちろんのこと、上級者にとっても学びの多い「コーチング入門書の決定版」といえるでしょう。メンバーの力を引き出すためにどうすればいいのか、個々の部下とどのように向き合えばいいのか――こうした悩みを抱えている人にとって、大いに役立つ一冊です。
■「自己中」に人生を楽しんでいい
![澤円『個人力』(プレジデント社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/6/1/200/img_618d330879f8c14d5446e7870d969ce2198084.jpg)
第3位には『個人力』がランクインしました。著者の澤円氏は、年間300回を超えるプレゼンテーションや講演をこなす、プレゼンのスペシャリストです。大学の客員教授や企業の顧問、オンラインサロンの経営など、さまざまなコミュニティーに所属しながら活動の幅を広げています。本書は「これからを生き抜く究極の自己中戦略」と銘打たれており、「ありたい自分」のままに人生を楽しんでいいのだと、私たちを後押ししてくれます。
新型コロナウイルスの流行により、大きく社会が変わろうとしている昨今。大きく時代が変動するときだからこそ、確固たる「ありたい自分」を持っていることは、今後ますます重要になるでしょう。
本書には「ありたい自分」のまま人生を楽しむ、そんな「個人力」を磨くためのヒントでいっぱいです。こんな時代だからこそ、本当にやりたいことは何か、本書を読みながら考えてみてはどうでしょうか。
■「数学が苦手」な人でも楽しく学べる本
![永野裕之『とてつもない数学』(ダイヤモンド社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/f/1/200/img_f107eaa9c32cad034ade1a5a29aa56bc344704.jpg)
続いて、第4位以下から、注目の書籍をご紹介します。
まずは、第5位『とてつもない数学』です。数学への苦手意識から、「数学アレルギー」をお持ちの方は少なくありません。しかし現代のビジネスパーソンに欠かせないと言われているロジカルシンキングや統計学、あるいはデザイン思考は、もとをたどればすべて数学にたどり着きます。そういう意味で数学は、今を生きる私たちに欠かせない教養といえます。
しかも本書には、おもしろい数学クイズが多数ちりばめられており、つい人に話したくなる数学ネタも満載です。イラストによる図解もついているので、パラパラとめくってみて、おもしろそうなところから手を付けてみるのもアリでしょう。数学に苦手意識がある人でも、気づけばハマってしまうはず。楽しみながら、いつの間にか数学の知識や歴史、さらには応用力も身についてしまう、なんともお得な一冊です。
■自分を成長させる「攻めの読書」
![三谷宏治『戦略読書[増補版]』(日経BP 日本経済新聞出版本部)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/1/8/200/img_187b3575397750bed2e53189def3d779391118.jpg)
第10位『戦略読書[増補版]』にもご注目を。娯楽のための読書がある一方で、自分を成長させるための読書もあります。特にビジネスパーソンにとっては、後者の読み方が欠かせません。そのとき漠然と役に立ちそうな本を読むのと、戦略をもって本を読むのとでは、その後の成長に大きな違いが出てきます。
経営に戦略があるように、読書にも戦略があります。本書が提案するのは、自身のキャリアステージや目的に応じて、読む本や量、読み方を動的に変えていく「攻めの読書」。『経営戦略全史』や『新しい経営学』の著者である三谷宏治氏が、その読書に関する知見を一挙公開しています。特にすばらしいのが、キャリアに還元される「戦略としての読書」と、人生をふくよかにする「体験としての読書」の両方が、バランスよく盛り込まれている点です。
これまで何を読んできたかで、その人の独自性は決まります。ぜひ本書を手に取り、今後の読書の指針としてみてください。
■老化が「治療」できたら、世界はどう変わるのか
![デビッド・A・シンクレア/マシュー・D・ラプラント『LIFESPAN(ライフスパン)』(東洋経済新報社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/8/8/200/img_887a5ba244bed651f63f7b8ce2e6630e350219.jpg)
最後にご紹介したいのが、第16位『LIFESPAN(ライフスパン)』。「人生100年時代」と言われるようになって久しいですが、それが「良い人生」につながるかは疑問です。というのも私たちが老後を考える時に注目しているのは、社会保障や医療の問題だからです。
しかし本書の著者であり、ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務めるデビッド・A・シンクレア氏は、「老化は病気の一種であり、治癒できるものである」と断言します。そして「100歳になっても、現在の50歳なみの活動レベルを保てる時代がやってくる」と予言するのです。
実際、老化の真因の解明は進んでおり、老化を「治療」するための方法や化学物質も、次々と発見されています。そういう意味で、本書の描く未来予想図は、決して夢物語とは言い切れません。「老化」という問題が解決されたとき、そこにあるのはこれまでとはまったく異なる世界です。来たるべき未来に備えておきたい方にとって、本書はマストバイと言えます。
先月第1位だった『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』が、今月も第4位と高順位をキープしました。また『人は悪魔に熱狂する』も、引き続き多くの方に読まれています(第13位→第19位)。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。
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(flier編集部)
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