地球に優しくて、お洒落で使いやすい「サステナグッズ」お勧め7選
プレジデントオンライン / 2020年10月31日 8時15分
「みんなでみらいを」の洗顔料(左)「米ぬか酵素洗顔クレンジング」成分:米ぬか、小麦ふすま(小麦ぬか)、内容量:85g、価格:2130円。(右)米ぬかや国産ツバキを用いたスキンケアシリーズの一部。すべてSDGsに即している。(発売元)フロムファーイースト
■地球に優しくて、おしゃれな「サステナグッズ」が欲しい!
「人間は消費をすればするほど、この地球を破壊している。とはいえ、消費をやめることは不可能だ。ならば、新しい消費の仕組みを作れないか」(『世界は自分一人から変えられる』大和書房)。この本の著者は、自然由来成分のみで作るコスメブランド「みんなでみらいを」を展開するフロムファーイーストの代表・阪口竜也さん。同社でヒット商品になった「米ぬか酵素洗顔クレンジング」は、米ぬかと小麦ふすまのみの完全無添加商品にもかかわらず、しっかりメイクも落ちる洗浄力を有します。秘密は米ぬかに含まれる微生物で、洗顔後の排水もこの微生物が分解していくそう。
阪口さんの会社はカンボジアで「森の叡智(えいち)プロジェクト」を進行中です。現地の人が植物を栽培することで森が生まれ、その植物の葉や種を同社が買い取り、「みんなでみらいを」のブランドで「使うことで環境を良くする消費財」を作って売る。消費者も、現地の人の生活も、地球環境も良くなるビジネスです。
■デザイン性も高い商品が増えています
こうした「環境保全への思い」を打ち出しながら、使いやすく、デザイン性も高い商品が増えています。
日本における人口ひとりあたりのプラスチック廃棄量は世界第2位(※1)です。すべてを環境に配慮したモノに変えることは難しいですが、1つでも環境に優しいモノを選ぶことから、始めていきませんか。
例えば、すぐ買える利便性から増えていくビニール傘。「+TIC(プラスチック)」は、「傘の使い捨て消費構造を変えたい!」という思いから開発されました。一見、普通のビニール傘に見えますが、骨組み部分がプラスチックでできているため、リサイクルが可能。金属が使われていないのでさびることがなく、開閉もスムーズ。強風でも壊れにくく、折れにくいので安心感があります。生地部分は柄が豊富なうえ、破れても自分で取り替えられるので、長く使えます。
思いは、新しい製品も生みだします。プロバイクレーサーが、オイルを落とすために使う化学洗剤が人体にも環境にも負荷をかけていることを案じ、「石油は自然から採れるもの。自然には浄化作用があるから、天然素材で洗い流せるはず」と研究を重ねた「masterminerals(マスターミネラル)」もその1つ。地層から採取した高濃度の天然ミネラル成分と植物抽出物のみで作られた、人にも自然にも無害な洗浄剤で、除菌や消臭の効果もあるため、「清浄剤」という新しいカテゴリーが生まれました。シャンプー1回分の排水を魚が住める水質にするには、約200リットルの水が必要ですが(※2)、商品に含まれる80種類以上の元素がさまざまな汚れに入り込んで汚れを分解し、微生物分解を促進するので、水質改善にもつながります。
ここ数年、海外でも注目されているのが、繰り返し使えるエコラップです。「野菜をおいしく保てる手触りの良い商品を使うことで、キッチンでの時間が楽しくなる。それが結果的にエコにつながればうれしくなる。そんなふうに、使った人が環境について考えるきっかけの一枚になれば」という思いから生まれた、日本生まれの「aco wrap(アコラップ)」。
オーガニックコットン生地を職人が天然染料で染め、国内で採れた蜜ろうをベースにしたオイルをコーティングしたもので、手の温かさで蜜ろうが柔らかくなり、食材や食器にくっつきます。耐熱ではありませんが、蜜ろうには抗菌効果があるため、切ったショウガやニンジンなどを包むのもお勧めです。半年から1年ほど繰り返し使え、最後は土に埋めれば自然界で分解されて土に還ります。
※1国連環境計画(UNEP)報告書「シングルユースプラスチック」
※2環境省ウェブサイト「生活排水読本」
■品質の良さは洗うほどに実感
世界的なラグジュアリーブランドの商品には、高品質な糸や生地、皮革が使われますが、発注が止まると素材は工場で廃棄するほかありません。「EQUALAND(イコーランド)」は、こうした余剰素材を買い取り、環境に配慮した製造方法で新たな商品を生み出しています。「ボタニカルTシャツ」は、高品質なオーガニックコットンに、コールドプレスジュースで使用したビーツやジンジャーを搾った後の食材、流通に乗らなかったバナナやキウイなどの果実や草木などで染色しています。化学染料とは違い、染色後の排水で環境を汚さず、色みは目に優しいのに鮮やか。品質の良さは洗うほどに実感できます。
イタリア・フィレンツェ発のウオッチブランド「WEWOOD(ウィーウッド)」の腕時計には、大型家具やフローリングの端材が使われています。環境保護団体とパートナーシップを組み、商品を1本購入ごとに1本植樹されます。環境保全につながるだけでなく、軽いうえに価格帯が手頃というのも魅力です。
「KIND BAG(カインドバッグ)」は、イギリス発のエコバッグブランド。1枚が100%使用済みペットボトル6本分を再生した生地で作られています。丈夫で大きなサイズなので、スーパーでも大活躍してくれること請け合い。海外ブランドならではのカラフルなデザインが、気分を盛り上げてくれます。特に創設者であるMaria Rodriguezが女性ということもあり、写真で紹介した「Boobs」は、英国における乳がん基金「Against Breast Cancer」用に考案されたデザイン。日本でこの商品を購入した場合でも、間接的に売り上げの一部が同基金に寄付されます。
※表示価格は税別です。
(ライター 干川 美奈子 撮影=堀 隆弘)
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