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要約サイトで人気だった「10月のビジネス書」ベスト20

プレジデントオンライン / 2020年11月7日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Smileus

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、10月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『これからの生き方。』(北野唯我著、百田ちなこ絵、世界文化社)
第2位:『超雑談力』(五百田達成著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第3位:『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(西岡壱誠著、東洋経済新報社)
第4位:『考え続ける力』(石川善樹著、筑摩書房)
第5位:『あなたの知らない あなたの強み』(古野俊幸著、日経BP)
第6位:『思うことから、すべては始まる』(植木宣隆著、サンマーク出版)
第7位:『スマホ人生戦略』(堀江貴文著、学研プラス)
第8位:『会社に行きたくない。さて、どうする?』(和田秀樹著、クロスメディア・パブリッシング)
第9位:『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第10位:『無意識がわかれば人生が変わる』(前野隆司/由佐美加子著、ワニブックス)
第11位:『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(イルセ・サン著、枇谷玲子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第12位:『課長の心得』(安部哲也著、総合法令出版)
第13位:『「わがまま」がチームを強くする。』(青野慶久監修、サイボウズチームワーク総研著、朝日新聞出版)
第14位:『頭を「からっぽ」にするレッスン』(アンディ・プディコム著、満園真木訳、辰巳出版)
第15位:『思考の技法』(グレアム・ウォーラス著、松本剛史訳、筑摩書房)
第16位:『心穏やかに。』(齋藤孝/小林弘幸著、プレジデント社)
第17位:『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗著、光文社)
第18位:『「コミュニティ」づくりの教科書』(河原あず/藤田祐司著、ダイヤモンド社)
第19位:『ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか』(酒井大輔著、日経BP)
第20位:『起業大全』(田所雅之著、ダイヤモンド社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2020年10月の閲覧数ランキング

■コロナ禍に考える「後悔のない生き方」

今月の第1位は、『これからの生き方。』でした。二度とない人生、誰しも、後悔のないよう生きていきたいもの。新型コロナウイルスの感染拡大により、これからの人生に思いをはせた方も少なくないのではないでしょうか。

北野唯我『これからの生き方。』(世界文化社)
北野唯我『これからの生き方。』(世界文化社)

本書はそんな今、まさにおすすめしたい一冊です。著者は、『転職の思考法』『天才を殺す凡人』『分断を生むエジソン』と、大ヒットを次々に生み出し続ける北野唯我氏。北野氏といえばストーリー形式で読みやすくまとめたビジネス書が定番ですが、本書は百田ちなこ氏の漫画編からはじまり、登場人物たちの生き方を通じて自己分析を深められるワーク編が続くという仕立てになっています。

本書を読むと、自己理解が進み、自分の価値観を言語化することができるようになるでしょう。それは、キャリア戦略を立てるための重要な道しるべとなってくれるはずです。

■誰とでもうまく雑談をする「7つのルール」

第2位は『超雑談力』でした。だんだん対面でのコミュニケーションも増えてきた今日この頃、「あれ、どんなふうに雑談していたっけ?」と、感覚を取り戻せずにいる方も多いはず。

五百田達成『これからの生き方。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
五百田達成『これからの生き方。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

親しい人とのおしゃべりなら、沈黙もかえって居心地がいいもの。困ってしまうのが、初対面の人や上司、取引先との雑談です。上司とタクシーで移動することになり、しーんと沈黙してしまった。特に話したいことはないが、このままでは気まずい……そんな居心地の悪い思いをした経験は、きっと誰にでもあるはずです。

そんな事態に備えて、ぜひ本書を。本書では、誰とでもうまく雑談できるコツが紹介されています。基本の7ルールに加え、初対面編、知人/飲み会編、職場/ビジネス編など、シーン別に会話のいい例と悪い例が1ページで紹介され、その後に解説が続くという構成となっています。

「初めて相手の名前を聞いたときは、名前の由来を聞いて話を広げる」「相手のこだわりを尋ねてはいけない」など、シンプルにして明確な答えが詰まっている、今日から使える一冊です。

説明するビジネスマン
写真=iStock.com/kuppa_rock
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kuppa_rock

■東大生は「ものの見方」が普通の人と違う

第3位には、『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』がランクインしました。

西岡壱誠『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)
西岡壱誠『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)

本書は、偏差値35から東大に入学した現役東大生・西岡壱誠氏による「地頭力」シリーズの第三弾。「頭のいい人」の代名詞でもある「東大生」がどのようなものの見方をして、どう学びに生かしているかが、事例をまじえて丁寧に説かれています。西岡氏いわく、東大生は先天的な天才ではなく、普通の人。ただ違うのは、「ものの見方」であるといいます。

例えば、コンビニで群馬県産の牛乳を買ったとき。日常的なものやありふれたもの、すべてから学び、吸収する東大生は、「え? 牛乳といえば北海道なんじゃないの? なぜ北関東で牛乳がつくられているの?」と考えて、調べてみるのだといいます。身近なものをよく観察し、「なぜ?」という疑問をぶつけることで、新たな知識を得ているのです。

「東大思考」は、記憶力、要約力、説明力、ひらめき力、問題解決力という5つの要素で構成されています。本書を通してこの5つの要素をインストールすれば、目の前の世界が違って見えること請け合いです。

■『宇宙兄弟』を通じて、自分の強みを探す

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。

古野俊幸『あなたの知らない あなたの強み』(日経BP)
古野俊幸『あなたの知らない あなたの強み』(日経BP)

第5位は、『あなたの知らない あなたの強み』。本書は、FFS(Five Factors&Stress)診断と人気コミック『宇宙兄弟』を組み合わせてつくられた、ユニークな一冊です。

FFS(Five Factors&Stress)理論とは、小林惠智博士によって開発された理論で、凝縮性、受容性、弁別性、拡散性、保全性という5つの「因子」の組み合わせで人の思考行動パターンを解説し、自己理解・他者理解・組織理解を促進しようとするもの。本書では、『宇宙兄弟』のキャラクターや名場面を引き合いに出しながら、FFS理論や、FFS理論を用いたチームづくりのポイントが解説されています。

例えば主人公、ムッタは、日本人の多くがそうであるように「保全性」が高く、仕事では周囲との関係を大事にしつつ、継続的に工夫改善を行うことに向いているタイプ。「拡散性」の高い上司(教官)デニール・ヤングに苦労しますが、破天荒な指導によってこそ「保全・部下」は一皮むけるもの。「拡散・上司」が苦手な細かな詰めや日常的な運用をフォローすればチームはうまくいく、といった具合です。

キャラクターの個性やその組み合わせを通してFFS理論を見れば、各因子の特徴をより深く理解することができるでしょう。作品を知らない人にもわかりやすいように作られているので、どんな人でも楽しく理論を学べるはずです。

■「敏感な人」が鈍感な世界を生き抜く方法

続いて、第11位『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』にもご注目ください。近年、「HSP」(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)という言葉がよく聞かれるようになりましたが、2016年に邦訳版が出版された本書は、その「元祖」ともいえる一冊です。

イルセ・サン『あなたの知らない あなたの強み』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
イルセ・サン『あなたの知らない あなたの強み』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

本書では、自身もHSPであるという著者が、HSPをよく理解し、その性質を生かすためのヒントを紹介します。HSPの自覚がある人なら、本書に書かれているHSPの特徴に「あるある!」と共感したり、「自分が抱えやすい問題には、このような傾向があったのか」と腑に落ちたり、本書で指南される“HSPの自分とうまく付き合う方法”に救われたりするのではないでしょうか。「鈍感な世界」を生き抜くことにくたくたになっている方にとって、バイブルのような存在になってくれるはずです。

もちろん本書は、HSPだけのものではありません。HSPではない人がHSPを理解する助けにもなってくれます。自分を知り、相手を知って、互いに思いやることができればもっとコミュニケーションはスムーズなものになるでしょう。

■「コミュニティ運営」をする人の必読書

最後にご紹介したいのが、第18位『「コミュニティ」づくりの教科書』。

河原あず、藤田祐司『「コミュニティ」づくりの教科書』(ダイヤモンド社)
河原あず、藤田祐司『「コミュニティ」づくりの教科書』(ダイヤモンド社)

近年、企業主導の「ビジネスコミュニティ」に注目が集まっています。消費者やユーザーの声を直接聞くことができ、顧客の自社への愛着を高めてくれるコミュニティは、企業にとってメリットの大きいもの。しかし、いざその運営を任されたとしたら? きっと「何から始めればいいのだろう」と途方に暮れるはずです。

そんなときに手に取っていただきたいのが、本書です。本書は、コミュニティ運営のスペシャリストと呼ぶべき著者らのノウハウがぎっしり詰まった、コミュニティ運営に関わる人にとっての必読書。コミュニティの立ち上げから、運営、集客、イベント当日の動きや社内での調整に至るまで、非常に細やかにまとめられています。

本書では、新型コロナウイルスの流行で急増しているオンラインイベントの運営についても具体的に言及されており、オンライン対応に悩む人にとっても大きな助けになるでしょう。これからコミュニティの立ち上げにかかわる方だけでなく、新規事業を検討している方、運営しているコミュニティをさらにいいものにしたい方にもおすすめしたい一冊です。

10月のベスト20は、どれも今月初めてランクインした書籍でした。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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