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「つい育ちが出てしまう」知らないと恥ずかしい"下品なお箸の持ち方"

プレジデントオンライン / 2020年11月28日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/west

育ちの良さは、食事中のマナーに表れる。マナースクールライビウム代表の諏内えみ氏は、「左手を小皿のように添える、いわゆる『手皿』はマナー違反だ。上品どころか下品な印象を与えてしまう」という――。

※本稿は、諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

■知らないと恥ずかしい「正しいお箸の持ち方」

できなければ“一流女性”から脱落! それはお箸の持ち方です。昨今、私が拝見していて最も多い『NGなお箸の持ち方』の代表は、親指が人差し指の上に飛び出している形です。このような方々は、ペンをお持ちになった時も同じように親指が上へとはみ出しているのではないでしょうか?

日本人として、お箸が正しく持てないというのは致命的です。お箸の前に、まずはペンの持ち方から確認していく必要がありますね。

では、今お近くにあるペンを持ってみていただけますか?

親指、人差し指、中指の3本でしっかり支えられていますか?

その時の親指の位置が問題なので、まずはここできちんと確認いたしましょう。

人差し指の先から第一関節の間ほどに親指の先がくるようにしてください。第二関節までずれてしまってはいけません。そして、親指の先が人差し指の上にはみ出てしまうのは、なおいけません!

親指、人差し指、中指の3本の指先が、大きくずれることなくしっかりとペンを支えていることが基本です。

これができましたら、ペンをお箸に持ち換えてみましょう。まずペンの時のように、1本のみ持ってみてください。もちろん、親指、人差し指、中指の3本です。次に、親指の付け根にできた空洞の部分に、もう1本のお箸を入れます。この際も3本の指の位置は決して変えないことがポイントです!

新たに持った下側のお箸は、薬指の第一関節辺りで支えるだけ。その時せっかく3本で持ったはずの中指を下のお箸に移動させないでくださいね。

さあ、このまま上側のお箸だけ上下に動かしてみましょう。先ほど作った指先の位置は絶対変えないでください。すると……下側のお箸は固定されたまま動かず、上側のお箸だけが上下に動き、箸先が合うようになりましたでしょうか?

これで小さなものまでが摘めるというわけです。握り箸やクロスさせた誤った持ち方では、細かいお料理が上手につかめないのは“あたりまえ”です。

この見た目も美しい、正しいお箸使いができてこそ、『育ちがいい』大人の女性です。彼から和食店へのお誘いを受けても躊躇することなく、「まあ素敵! ぜひ」とお返事できるよう、お箸のレッスンは毎日お続けください。

■お箸の上げ下げでも「育ち」はわかる

右手→左手→右手というように、お箸を取り上げる際には必ず三手で行うようにします。右手だけで取り上げる、もしくは、左手から取り右手に持ち替える、など粗雑な所作はなさらないように。お箸を置く時ももちろん三手で、この逆の順序で行います。そのような丁寧で美しいあなたのしぐさを、彼はきっと見ていますよ。

割り箸の扱いでも確実に『育ち』や品がにじみ出ます。あなたは箸留め、帯を破ってしまってはいませんか?

また、お箸を両手で縦に持って割ったり、2本のお箸をすり合わせてささくれた部分を削ったりするのも、もってのほか!

お箸は横に向けて持ち、淑女らしく手元で静かにそっと割りましょう。

お箸置きが用意されたお店では、お食事の途中も終了時も、お箸は必ずお箸置きに戻すようになさってください。ちゃんとご用意があるにもかかわらず、別の場所に置いてしまったりしていませんか? 器の縁部分に置く『渡し箸』はマナー違反です。

■「気が利く女子力アピール」のつもりが…

多くの方が勘違いしているマナーに『逆さ箸』があります。せっかく彼にお料理を上手に美しく取り分けてあげようとしても、自分のお箸を上下逆にして使ったら、それはマナーを知らない女性と評価され、格下げになっても仕方ありません。きちんとお取り箸を使って取り分けてください。

もうひとつご注意いただきたいのが、良かれと思ってなさっているお皿の重ね置きです。食べ終わったお皿を、お店の方が片付けやすいように重ねて隅に置いておく、という光景はたまに見かけますよね。重ねてもまったく構わないお店なのか? もしくは、大切な器を傷つけてしまう可能性を好まないお店なのか?

また、下のお皿の汚れなどが上に重ねたお皿の底面に付着してしまうのはどう考えるのか?

お客さまが片付けることをありがたく、助かると思ってくれるお店なのか? はたまた彼への気が利く女子力アピールなのか? 純粋な親切心からだとしても、そのお店のランクなどをよく考えてからなさってください。

豪華なテーブルセッティング
写真=iStock.com/Boris_Kuznets
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Boris_Kuznets

■左手を添えるしぐさは「上品」どころか「下品」

左手を小皿のように添えて召し上がるしぐさ、いわゆる手皿というもの。実に頻繁にお見かけしますよね。実は、こちらは立派なマナー違反となります。ところが、『上品』と勘違いしている女性がまだまだ大勢いらっしゃるのには驚きます!

諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)
諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)

テーブルマナー講座での生徒さんたちにも、プライベートで行ったレストランでも本当に目につきます。また、テレビでも多くのタレントの方がなさっているので、そのような勘違いが生じるのかもしれません。でも、本稿をご覧のみなさまは決してなさらないでくださいね。この所作は、上品どころか逆に『下品』なのですから。

お魚が丸ごと、骨付きで出た場合、ほとんどの女性が戸惑います。だからこそ上手に、そして品よくいただければ高得点! 彼が思う理想の結婚相手へまた一歩近づけるかも?

お魚は決して表裏をひっくり返さず、上身から召し上がっていきます。上身を食べ終えたら、中骨を外してお皿の奥側へ置き、今度は下の身に進んで召し上がってください。難しそう? はい、骨付きのお魚はやはり練習が必要です。いつ焼き魚一尾が出ても困らないよう、今後召し上がる機会をつくっておいてくださいね。

■レモンをかけるときは一言かけてから

『唐揚げのレモン問題』をはじめ、彼のグラスにまだビールが残っている時の注ぎ足し、すき焼きや焼肉などのこだわり、鍋奉行……など、自分が“あたりまえ”のようにしてきた食べ方や我が家の慣習が、彼の好みと一致するとは限りません。もちろん違ってもいいのですが、彼流のやり方や意向を確認せずに、『喜んでいただけるつもり』との思いでササッとやってしまうと、そこであなたの品性が疑われることになります。

「レモンかけます?」「ビール、飲み切ってからのほうがいいかしら?」と、ひと言聞いてごらんになれない方は、一事が万事、いわゆる空気が読めない残念な人……という印象となってしまうでしょう。

ビールは瓶の持ち方や注ぎ方でもやはり品が問われます。手首をクルッと裏返して持つ、いわゆる“逆手持ち”でお酌をなさる所作は、ちょっとこなれた雰囲気と思う方もいらっしゃるのですが、実はかえって下品に映ってしまいますので、こちらもお避けください。

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諏内 えみ(すない・えみ)
マナースクールライビウム代表
VIPアテンダント業務、その後のVIPアテンダント育成指導の経験を経て、「ライビウム」を設立。“結果を出すスクール”として人気の「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。テレビ番組「あさイチ」「ノンストップ!」「ホンマでっか!?TV」「中居正広の身になる図書館」「この差って何ですか」「ハナタカ優越館」「サタデープラス」「ひるキュン!」などメディア出演も多数。著書に、『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など。

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(マナースクールライビウム代表 諏内 えみ)

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