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婚活アドバイザーがこっそり教える「実家訪問での6つの地雷行動」

プレジデントオンライン / 2020年11月29日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Image Source

お宅を訪問するときは、気を付けるべきことがたくさんある。マナースクールライビウム代表の諏内えみ氏は、「たとえば、手土産の渡し方だ。紙袋ごと渡すのはマナー違反になる」という――。

※本稿は、諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

■結婚相手の家族から“高評価”を得るための所作

美しく品の溢れるふるまい、こまやかな心遣い、そして、しっかりとご自身を持たれている凛とした姿のあなたに彼は惹かれ続け、プロポーズを受けることができた……そこで、すっかり安心。ということにならないのが結婚の難しさ。特に彼がハイスペックといわれる男性の場合、彼のご両親をはじめとしたご家族やご親族、ご友人はもちろん、場合によっては上司などの意見も、おふたりの結婚の行方を大きく左右してきます。

大変残念なことに、そのうちのたったおひとりの反対によって、順調に交際を続け信頼し合ってきたふたりの仲が徐々にギクシャクしてきてしまい、それをなかなか修正できず、あの頃に戻れず、お話が白紙に……いわゆる破談となってしまうケースが私の周りでも決して少なくないのです。

私のスクールでのカウンセリングの際にも、そのようなお辛い出来事をご経験され、その悲しさ、虚しさ、やりきれなさをもう何カ月も引きずっている。諦めきれない……という女性の方々のお悩みを幾度お聞きしたことでしょう。本人同士がどんなに順調にお付き合いを重ねてこられたとしても、無視はできない方の意見により、ふたりの将来が思いもよらぬ方向へと進んでしまう、といった事態が起こらないように。彼のお取り巻きの方々に心から祝福していただけるように。品性と賢さと優雅さを認められる女性となるように。本書のクライマックスに向かってお進みください。

まずは最も難関である彼ママから絶対なる信頼を得て、そして彼の身内を味方につけられれば、誰もが羨むスムーズなご成婚の道へと繋がります!

ドキドキの『彼のご実家訪問』。あなたの運命の日を前に、あらかじめご準備すべき事柄や心構えのポイントをまとめてみました。あなたが当日に安心してふるまえ、彼のお母さまをはじめ、ご家族全員から高評価を得られるよう、余すことなくチェックしていきましょう。

■手土産を両親の好みに合わせるのは基本中の基本

たったひとつのお品ではありますが、手土産とはあなた自身のランクを顕著に映し出します。あなたの趣味嗜好、相手の方の好みを把握なさる賢さ、心遣い、包装紙や箱、品物の見栄えに関するセンス、場面に適した価格などの贈り物に対する常識……そのすべてが、たったひとつの包みに凝縮されています。

手土産は“一流女性”としての資質が問われる、重要アイテムなのです。

まずは、ご両親のお好みを彼にお聞きすることから始まります。この簡単なことをなさらない女性も少なくないのですが、こちらは基本中の基本。話題のケーキや入手困難な焼き菓子を苦労なさって手に入れても、スイーツをまったく召し上がらないお母さまだったら……? 後悔なさっても後の祭りです。

また、ドクターストップとなっているものはないか? ご健康上で気にされているものは? などの情報は彼にお聞きしないことにはわかりません。これらを把握するのは“あたりまえ”のことでしょう。

もしご両親が小食でしたら少しずつ分けて召し上がっていただけるよう、どの程度お日持ちするか? 小分け包装されているか? といった点もお品選びの条件に加わります。

さらに、切り分けたり剥いたりなさる手間が掛かっても問題ないか? ……などあらゆることをリサーチされ、総合的な判断で最適なものを選びたいものです。

■渡すタイミングはお部屋に通されてから

それらの条件をすべてクリアしたお品を、ひとつだけではなく、必ず2~3種類の候補とお店も考えておいてください。なぜなら、迷いに迷って「これだわ!」というお品が決まったとしても、お持ちする前日や当日にそのお店が急きょ臨時休業となる可能性もあります!

そんなハプニング時に、もし冷静な判断ができず、慌てて不本意なお品を購入しお渡ししてしまったら、何とも悔やまれますよね。

手土産とは上質なあなたのセンスと心遣いの見せどころです。ぜひ、ゆっくりじっくり念入りに選びましょう。

お時間をかけて厳選した手土産も、あなたがお渡しする場所やふるまいによっては、その想いや心遣いが水の泡になってしまうかもしれません! お渡しする際のマナーを確認しておきましょう。

あなたは、どちらかへお呼ばれの際、玄関を上がる前に、靴をまだ履いたままで「あの、こちらどうぞ……」と手土産を渡したことはありませんか?

手土産は、玄関や廊下などではお渡ししません。基本、お部屋に通されてからとなります。応接室やリビングで、ひと通りのご挨拶が済んだところで初めて差し出してください。

スリッパ
写真=iStock.com/key05
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/key05

■紙袋に入れたまま渡すのはNG

さて、ここでもうひとつ大切なご注意があります! そう、購入されたお店の紙袋です。紙袋に入れたままでのお渡しはNG。雑誌でもネットでもよく書かれていることでもありますし、また私もテレビ番組などで頻繁にお伝えしているマナーなのですが、袋ごとお渡しなさる方はまだまだいらっしゃるようです。必ず手提げ袋から出し、箱の正面を相手側に向けて丁寧にお渡ししましょう。

ご両親揃ってお会いする場合であっても、特に装いに関してはお母さまの目を第一に考えて選ぶことが賢明です。とかく同性の方の目というのは厳しいものですし、女性は細かいところまで実によく気がつく、ということもご存じの通りです。

では、装いについてひとつひとつ丁寧にアドバイスさせていただきますね。彼のご実家初訪問の場面を頭の中でイメージしながら、ご一緒にお考えください。

1 まずはスカート丈から

目上の方にお会いする場合、膝が半分以上隠れるスカート丈が条件です。また、肌の露出を控えるのも“あたりまえ”の礼儀です。色、柄、形についても品がよく、しかし、決して地味すぎるのではなく……このように考えていきますと、男性の定番であるスーツに比べ、女性の服選びとは、種類もアイテムも多い分、本当に大変! 実に悩むところですね。

さらに、和室に通されたことまでも想定に入れますと……ますます課題が増え、憂鬱にさえ感じてしまうかもしれません。

畳のお部屋では、タイトスカートは正座がしにくいですし、また、裾も上がってきてしまうので終始気になり落ち着きません。裾に余裕のあるふんわりしたフレアーやギャザースカートなどになされば、安心して過ごせるでしょう。この安心感というのが、緊張した場面ではとても大切になります。

■ブーツを避けたほうがいい理由

2 意外にたくさん。靴のご注意

①ブーツの問題

通常、パンプスを履かれていく方がほとんどかと思いますが、念のため確認しておいてください。

ご承知のように、ブーツは脱ぎ履きに時間が掛かります。真冬のお寒い時期であったとしても下記の理由から避けたほうが賢明でしょう。

緊張する「初めまして……」のご挨拶の直後、ご両親が見つめる中でブーツを脱ぐ所作はかなり難易度が高いことは申し上げるまでもありません。さらには、脱いだ後も、ロングブーツがあっちにこっちにと倒れてしまいますと、相当見栄えが悪くなり、意に反しあなた自身が粗雑な女性のイメージとなってしまいますので注意が必要です。向かう途中のどちらかで、もしくは、彼の車の中でブーツからパンプスへ履き替えるなど、冬のご訪問の対策は考えておく必要があるでしょう。

それでもどうしてもブーツとおっしゃる方は、終始見られていても大丈夫なように、また、お待たせすることなく脱ぎ履きができるように、スマートでスピーディな所作を練習なさっておいてください。

■ストッキング着用は必須

②バックベルトのタイプは?

こちらも手で踵のベルトをずらす、はめるといったひと手間が掛かってしまいます。その際、片脚立ちになるため身体のグラつきも心配ですので、やはり緊張される場面では避けられたほうが無難かもしれません。

③どんなに可愛くともミュールはNG

では、冬以外の季節についても念のため記しておきますね。可愛らしいミュールも、フォーマルに近いシーンでは受け入れられません。サンダル、つっかけ、というイメージになってしまいますので、ごく普通のパンプスで訪問なさるのが賢明です。

初訪問は、ほんの少しの手間であってもあなたの緊張が増し、何か失敗に繋がる可能性もあります。繰り返しますがスムーズに脱ぎ履きができる、ごくごくシンプルなパンプスを私はお勧めいたします。

3 素足、なま脚も×

特に真夏は他国では履く方が圧倒的に少ないストッキングですが、日本では硬めのビジネスシーンやランクある和食店、そしてご自宅へのご訪問の際は着用すべきです。特に彼のご実家への訪問は和室でなくとも、ストッキング着用が必須となります。

つい先日も、海外生活が長かった私の生徒さんで、春夏はなま脚、秋冬はタイツで、「ストッキングなんぞひとつも持っていません!」という方がいらっしゃいましたが、日本人の彼のご実家にお招きいただいた時には、生まれて初めてストッキングをお買いになっていただきました(笑)。「先生、カラーは何がいいですか? 厚さってあるのですか?」などたくさんご質問されましたが!

■一瞬でもペディキュアは見られている

4 ネイル・ペディキュア・マニキュア

目上の方に好感が持たれるネイルカラーといえば、やはりベージュ系や薄いピンク系、薄いオレンジ系でしょうか。ネイルアートに関しても、幅の細い控えめなフレンチネイルや、光沢が控えめなラメを少し、よくご覧にならないと気づかないほどのストーンを片手にひとつずつ……といったイメージです。

なお、マニキュアではなく、すでにジェルネイルをなさっていた場合は、ご自身ですぐに落とせないこともありますし、ネイルサロンの予約を取らないとなかなかチェンジできないことも。その点も考え、目上の方に眉をひそめられるネイルアートは普段から控えるようにしておきたいものです。

また、ペディキュアについても同様。スリッパへの脱ぎ履きの一瞬であっても、真っ赤な足先には自然に視線がいきますし、和室でしたらなおさらです。着用されるストッキングのつま先の厚みに合わせて、透け具合を確認しておきましょう。

■コートは裏表どちらの向きでたたむのが正解か

5 アクセサリーは引き算で

アクセサリー類はとにかく『引き算』で考えていきたいもの。ピアスやイヤリング、ネックレス、指環、ブレスレット……大きさや太さ、ボリューム感をトータルで検証してください。特に指環は2本以上はお勧めできません。また、彼からいただいたステディリングであっても、左手の薬指というのはいかがでしょう? とも考えます。とにかく初回訪問は控えめに越したことはないのですから、『引き算』でまいりましょう。

6 NGなバッグ

大切なご訪問、フォーマルに近いお伺いとなるのですから、大きなトートバッグや仕事用の味気ないバッグは避けたいものです。キャンバス地や遊び感覚のビニール製などももちろん不適切ですね。いわゆる、小ぶりの典型的な“ハンドバッグ”タイプが一番です。

諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)
諏内えみ『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)

そして、申し上げるまでもなく、ブランドのロゴがこれ見よがしな仕様のバッグも初対面ではよい印象は与えられません。すべて控えめになさって。

お目に掛かる前にコート類は脱いでおくのは“あたりまえ”です。では、コート類のたたみ方のマナーについてはご存じでしょうか?

あなたはご自宅訪問の際、表裏どちら向きでコートをたたんでいますか? 正解は裏にしてたたんでから家にお邪魔する、です。これは、外の埃やちりを相手の家に持ち込まない、落とさないという配慮です。もしあなたがこちらのマナーをご存じなく、表向きに折ったままでお部屋に入られますと、息子の結婚相手としてはふさわしくないという評価になるかもしれませんよ。

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諏内 えみ(すない・えみ)
マナースクールライビウム代表
VIPアテンダント業務、その後のVIPアテンダント育成指導の経験を経て、「ライビウム」を設立。“結果を出すスクール”として人気の「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。テレビ番組「あさイチ」「ノンストップ!」「ホンマでっか!?TV」「中居正広の身になる図書館」「この差って何ですか」「ハナタカ優越館」「サタデープラス」「ひるキュン!」などメディア出演も多数。著書に、『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など。

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(マナースクールライビウム代表 諏内 えみ)

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