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「眞子さまと結婚したい」小室さんが本気ならすべてをハッキリ説明すべきだ

プレジデントオンライン / 2020年12月23日 15時15分

婚約が内定し、記者会見される小室圭さん=2017年9月3日、東京都港区の赤坂東邸[代表撮影](写真=時事通信フォト)

■宮内庁長官から飛び出した異例の苦言

小室圭と母親・佳代は「説明責任を果たすべきだ」という声が日増しに大きくなっている。

秋篠宮眞子さんが11月13日に結婚宣言と受け取れる「お気持ち」を発表した。1週間後の誕生日会見では、秋篠宮が「結婚することを認める」といったことで、3年近くも延期されていた眞子さんと小室圭の結婚は、ようやくゴールへ向けて動き出すと思われた。

しかし、秋篠宮は「認める」といった後に「結婚と婚約は違う」と意味深なことをいい出したのである。

さらに、「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています」と、これまで報道されてきた母親と元婚約者との「金銭トラブル」について、会見でも開いて説明すべきだと付け加えたのである。

さらに12月10日、西村泰彦宮内庁長官が突然、「(秋篠宮は)一番大事なのはきちんと説明していくということだと強調されたと受け止めています。私としては説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要だと考えています」と会見でいい出したのである。

記者が「説明責任を果たすべき方とは」と聞くと、「基本的には小室さんの弁護士とか、小室さん側だと思います」と答えたのだ。

■「上皇后さまの強い“ご懸念”が影響しています」との報道

文春、新潮(ともに12/24日号)によると、その前日、西村長官は小室家側の代理人である上芝直史弁護士を宮内庁に呼び、「しっかり説明するように」「このままでは国民が納得しない」と、強い口調で警告したそうである。

文春によれば、この会見の翌日に行われた皇嗣大夫の会見で、大夫は、秋篠宮夫妻も眞子さんも、事前に長官の発言を承知していたと話したそうである。

この西村長官発言について新潮は、「その背後にいらっしゃるのはおのずと四方、すなわち天皇皇后両陛下と上皇ご夫妻となります。中でも今回は、もっぱら上皇后さまの強い“ご懸念”が影響しています」と報じている。

週刊誌の多くが以前から、美智子上皇后が眞子さんの相手の小室圭に強い不信感を持っており、この結婚にあまり乗り気ではないと報じてきた。

そうしたことを勘案すると、結婚に前のめりになっている眞子さんを翻意させるために、秋篠宮夫妻ばかりではなく、美智子上皇后まで乗り出してきたというのか。そうだとしたら2人は四面楚歌ではないかと、私までこの結婚の先行きに不安を感じた。

■事実に反する報道に「深く傷つかれ、お心を痛めておられる」

だが、杞憂であったようだ。なぜなら、宮内庁は12月18日に公式ホームページで、週刊誌(新潮のこと)が「小室圭・佳代さんに美智子さまからの最後通牒」と題する記事を掲載しているが、そんなことはなく、「誠に遺憾」だとする文章を掲載したのである。

西村長官が上皇上皇后両陛下に本年度補正予算のご報告に上がっているが、その折、「上皇后さまは報告をお聴きになるだけで、ご発言は皇室の皆様のご健康についてご無事を問われることだけでした」としている。

皇居・桔梗門
写真=iStock.com/kuremo
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kuremo

今回の発言は西村長官の独断によるもので、小室さんの代理人と会ったのも、長官自身の判断によるもので、「事前に上皇陛下や上皇后さまのご指示を受けたとか、お諮りをしたとか、あるいはご意向を汲んだといった事実は全くありません」と強い口調で否定しているのである。

宮内庁はこれまでも眞子さんに関する報道に対して「上皇上皇后両陛下が首尾一貫して一切の発言を慎まれていること、また、上皇后さまの名の下にさまざまな事実に反する報道がなされていることに上皇上皇后両陛下も深く傷つかれ、お心を痛めておられる」といってきた。

さらに「86歳というご年齢でご自分も病いを持たれながら、上皇陛下のお世話を唯一の務めとして過ごしておられる上皇后さまに対し、このようなことが引き続き行われていることは誠に遺憾であります」と、週刊誌報道を厳しくたしなめたのである。

■人格を否定するような報じ方は度を越している

眞子さんは、美智子上皇后にとって初めてのかわいい孫である。孫が意を決して、小室圭という男性と結婚したいといっているのに、美智子上皇后がそれを邪魔するようなことをされるわけはない。

だが、秋篠宮と西村長官発言で勢いづいた週刊誌は、小室母子への攻撃をさらに強めている。

女性セブン(1/7・14日号)は、18年も前の佳代の夫だった人間の自殺の件を持ち出してきて、彼女の人間性を問題にし、不倫関係があったのではないかという憶測記事を報じている。

セブンは、夫が行方不明になっているとき、妻である佳代が、もっと早く警察に捜索願を出していれば、命を助けられたかもしれないとまで書いている。あたかも彼女の薄情なやり方が、夫を死に至らしめたとでもいうようである。

小室圭はまだ眞子さんと結婚したわけではない。民間人である人間のプライバシーをこれでもかと書きたて、母親・佳代の人格を否定するような報じ方は、度を越しているといわざるを得まい。

だが、小室圭と母親・佳代のほうにまったく非はないかといわれれば、私も「非はない」といい切る自信はない。

元婚約者の一方的ないい分ではあるが、約400万円といわれる多額の金銭を、佳代が受け取り、息子の学費や自分たちの生活費に使ったことは“事実”である。

2019年に小室圭が出した「贈与として解決済み」という一片の文書だけで、一切説明する必要はないという“姿勢”では、国民の多くを納得させるのは難しい。

■「小室さんから身を引くべき」という声

ではどうするか。

現代(12/26、1/2日号)はタイミングよく、「小室圭さんはどうするべきなのか」という特集を組んでいるが、耳を傾けてみよう。

この結婚に反対の急先鋒である作家の山本一力は「他人様から金銭を受け取っておきながら、『あれはもらったものです』とぬけぬけと言ってしまう。小室という人は、良識ある一般人とは、まったく感覚が違う人間なのです」と指弾する。

元婚約者が400万円は返してもらわなくていいといい出したことには、「返済を求めないというのは、貸した側が根負けしてしまったということでしょう。相手が諦めるまで『もらったもの』と言い続ければいい――そんなことがまかり通れば、世の中の規範はひっくり返ってしまいます」

強制的に破談にせよという。

漫画家でコラムニストの辛酸なめ子も反対の立場から、こう持論を展開する。

「よっぽどのことがなければ、小室さんも眞子さまも結婚を諦めないでしょう。小室さんから身を引くべきだと思います。(中略)なぜ小室圭さんは3年経っても、400万円を用意しないのか。若く有望な青年が工面できない金額ではないと思います。

一時金が入ればOKと思っているのなら残念で、今後の家計も心配。眞子さまを任せられないように思います」

■結婚前から「離婚」の心配も…

漫画家の小林よしのりや作家の室井佑月のように、結婚賛成というのもいるが、多くは反対で、その理由も「借りたカネを返さない」という点に集約される。

説明責任を果たせというのは、小田部雄次静岡福祉大名誉教授。

「これまで小室さんはメディアで報じられたことについて、十分に説明をしていません。百歩譲って、世間に対してアナウンスをしないとしても、眞子さまのご両親である秋篠宮御夫妻には、理解してもらおうという行動をとるべきではないでしょうか」

また、2人が結婚できたとしても、何が起こるか分からない。皇室ジャーナリストの神田秀一は、もし離婚ということにでもなれば、「いま皇室関係者のなかでは『もし眞子さまが不幸な事態(離婚)になったら、秋篠家に戻ることもできなくなってしまう。眞子さまはそれでもいいのでしょうか』という心配の声が広がっているそうです。皇族のご結婚の前に、離婚を心配する声が出るというのは異例のことです」と指摘する。

現代によれば、元皇族の女性が離婚した場合は、基本的に皇室財産である宮邸に戻ることはできないそうである。そうした“覚悟”を眞子さんに求めるのは酷で、小室圭のほうから別れてあげたほうがいいという声も多いようだ。

■ボールは小室さんの手のなかにある

眞子さん、秋篠宮、西村長官から投げられたボールは、小室圭の手のなかにある。

年明けにも、小室圭と母親・佳代の説明会見を開くべきだろうか。私は否定的だが、現代で小林よしのりも説明会見は意味がないといっている。

「もはや小室さんが説明責任を果たそうと、何かを発信しても、世論はそれに絶対に文句をつけるのではないでしょうか。小室さん問題というのは、そういった現象になってしまっていると思います」

今回問題になっているトラブルというのは、カネを貸したのに返さない、あれは借りたのではなく贈与だという水掛け論である。

借用書は一切なく、佳代からのメールに「お借りする」という言葉が出てくるだけである。その時は、結婚するという前提で2人が付き合っていたのである。

その後「破局」して、おカネの問題は話し合ったが決裂していた。

それが、小室圭が眞子さんと結婚すると会見をしたのを見て、件(くだん)の元婚約者は女性週刊誌に、この話を売り込んだのである。

どちらの品性が下劣かは、いわずとも分かろうというものだが、週刊誌やワイドショーは、元婚約者の一方的な情報だけで、裏も取らず、小室母子のプライバシーを暴き続けた。

小室母子が取材に答えなかったり、逃げ回ったりしたのがいけないのだという輩がいるかもしれないが、あの最中にどのように釈明しても、メディア側に聞く耳があったとは思えない。

新郎新婦の手元
写真=iStock.com/Yue_
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Yue_

メディアに対応できる人間が小室側にいれば、週刊誌が最初に報じた直後に、「その件については、元婚約者ともう一度話し合う」と発表すれば、これほどの騒ぎにはならなかったと思うのだが、今さら詮無いことである。

■すべて説明の上、お詫びする

では、もし私が小室圭から相談されたとしたら、どうするかを述べてみたい。

真っ先に小室圭がやらなければならないことは、秋篠宮夫妻の理解を得ることである。司法試験の勉強を一時中断して即刻帰国し、秋篠宮夫妻の皇嗣邸を訪れるのである。

母親の佳代は余計なことをいいそうだから一緒でない方がいい。

夫妻が会ってくれたら、長い不在を心から詫び、母親と元婚約者との金銭トラブルの詳しい経緯を包み隠さず話すのだ。

なぜ、解決済みというだけで、何も手を打たなかったのかについても詳(つまび)らかにして、お詫びと小室側の真意を理解してもらえるよう、何回でも、何日でも通って誠意を尽くすのだ。

心無い世間に百万遍話すより、秋篠宮夫妻の強張った心を溶かすために、これまでの全人生を賭けるべきだ。本当に小室が眞子さんと結婚したいのなら、ときには眞子さんも一緒にとことん話し合うのだ。

そうした努力を欠いてきたことが、秋篠宮夫妻や周囲の人間たちを疑心暗鬼にさせ、小室側への不信感を増大させてしまったのだから。

そうして、晴れて秋篠宮夫妻から結婚を了承してもらえたら、秋篠宮の名前で、話し合った経緯を文書にし、皇嗣職大夫が会見して発表してもらうのである。

■「父親として認める」と決断すれば世間の雑音は収まる

私は、ここまでこじれてしまった結婚話を、世間に納得してもらって、多くの国民から祝福を受けるためには、眞子さんの父親と母親の理解と後押しがなければできないと考えている。

秋篠宮が「この結婚は私が認める」と決断すれば、世間の雑音などあっという間に収まる。父親である秋篠宮の言葉を、多くの国民は待っているはずである。

父親は哀しい。もっと哀しいのは花嫁の父である。

いつの時代、どこの国でも、花嫁の父は悩み葛藤し、女々しいものである。秋篠宮を見ていてつくづくそう思う。

だが、彼の優柔不断さを責める気持ちにはなれない。

私も一人娘を嫁がせたことがあるからだ。「嫁に来る日が来なけりゃいい」。芦屋雁之助の『娘よ』を歌うと、今でも涙が出る。

『花嫁の父』(1950年製作)という映画が好きだ。スペンサー・トレイシーが父親役で、娘役はこの作品で注目されたエリザベス・テイラー。娘の結婚式を終えて帰ってきた父親が、「娘は生涯、親の子」といって、妻とダンスをするラストシーンがいい。

日本映画でいえば小津安二郎の『晩春』。父親(笠智衆)離れしない一人娘(原節子)を何とか説き伏せる。結婚式の夜、家に帰ってきた笠の表情が何ともいえない。

辛いのは分かるが、秋篠宮には、娘が全人生を賭けた「決意」を受け入れてやり、祝福して送り出してあげてほしいと思う。いかがなものだろうか。(文中一部敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198630283/presidentjp-22" target="_blank">編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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