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「ニキビやシミが増えるだけ」肌を清潔に保ちたければ浴室で洗顔してはいけない

プレジデントオンライン / 2021年1月17日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/g-stockstudio

どうすれば清潔で綺麗な肌を保てるのか。YouTubeで「大人男子の身だしなみ」を発信する宮永えいと氏は「ほとんどの男性が洗顔で肌を傷つけている。特にスパ施設で備え付けの洗顔料を使うのはNG。しっかりと洗顔料を泡立てて、ぬるめのお湯でやさしく洗うことが大切だ」という——。(第2回/全2回)

※本稿は、宮永えいと『大人男子の「超」清潔感ハック』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■成長を続けているスキンケア市場

身だしなみの第一歩として登場するのが「スキンケア」です。最近では男性のスキンケア市場がみるみる伸びており、20~40代の男性の約40%が何らかのスキンケアを取り入れているそうです。SNSなどのコミュニケーションによって、今後7割くらいの男性がスキンケアを取り入れる世の中になると、僕は予想しています。

と言うのも、ヘアワックスは使用率が過半数を超えており、変化が見えやすい美容法であるにもかかわらず、つけるのに抵抗がある人はほぼいないと思います。

それに比べ、スキンケアは家でコッソリ楽しめる美容法なので、ワックス市場を超えるのではないかと考えています。

肌はきれいに保てば見ためがグッと若くなり、年齢を重ねるごとに周りとの清潔感に差が出る部分。スキンケアを日常に取り入れて、将来に待ち受けるシワ・シミ・たるみなどへの対策をしっかりとしていきましょう。

■スキンケアにセンスは必要ない

スキンケア未経験の方や、何となくやっている方にとっては、まだまだスキンケアと聞くと難易度が高いのでしょうか?

いえいえ、実は全然高くありません。スキンケアにはヘアワックスのように独自のセンスやポテンシャルが必要なく、「アート」というよりも「ロジック」の世界です。つまり、逆算してものを考えたり論理的な思考をしたりするのが得意な男性にとって、女性よりも得意分野だと思っています。

ドラッグストアやネットショップを見ればわかる通り、アイテムはかなり揃っています。いろいろな肌タイプ向けに無数の商品が販売されているので、自分好みのカスタムセットを完成させるのも容易です。

僕自身、スキンケアを取り入れていなかったときはお客様から「疲れてますか?」と何度も言われましたが、今では反対に「肌きれいですね!」に変わりました。思ったより人は他人の肌を見ているみたいです。

■革靴を磨くように自分のケアをすること

そもそも、スキンケアでは「愛着を持ってメンテナンスをする」ことが鉄則だと考えています。

革製品を例に考えると、革靴は履いていけばもちろん劣化しますし、たとえ履いていなくてもホコリが溜まったり、空気中の物質などで革が傷んだりしてきます。ですから、オイルを塗ったり、拭いたりと、「愛着を持ってメンテナンスする」のは当たり前だと思います。

すると、「劣化」とされていたものが「経年変化」という言葉に変わり、「味」を楽しんでいくものになりますよね。我々はそれに価値を感じ、育てていくのが楽しくなるのです。

スキンケアもこのプロセスとまったく同じで、ケアする対象が「自分」に変わっただけです。けれど、対象が自分になると恥ずかしくなったり、「自分なんて……」と謙遜してしまうケースが多く、非常にもったいないと感じます。もう今日からは、「愛着を持ってメンテナンスする」ことで、イケオジを目指して人生を豊かにしようじゃありませんか。

■意外と知られていない「洗顔の鉄則」

ユーチューブのルーティン動画やスパ施設などで男性の洗顔方法を見ていると、「ガシガシ洗いすぎ」という印象があります。

若い男のためのセルフビューティースパ
写真=iStock.com/kyonntra
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kyonntra

男性がスキンケアで一番、重要視してほしいのは洗顔です。なぜかと言うと、皮脂を奪いすぎて乾燥したり、刺激を与えてしまったりと、何かと気をつけるべきポイントが多いからです。さらに、顔は体より皮膚が薄いうえに皮脂の分泌が多く、繊細な手入れが求められるのです。

まず前提として、スパ施設などでは洗顔しないほうがよいです。スキンケアセットや洗顔料、泡立てネットを持っていけるなら問題ないのですが、備え付けのものを使うのはやめておきましょう。スパ施設では気持ちいいお風呂に入って、洗顔はお家に帰ってから万全の状態でしていただきたいです。自分に合った洗顔料と、最低限の知識を持って、毎日の洗顔をしていきましょう。

以前の僕はクリーム状の洗顔料を手に取り、「これ、全然泡立たないじゃん……」と思いながらワックスのように手のひらで伸ばし、顔に塗ってゴシゴシ洗っていました。「泡立てる方法」がわからなかったですし、「泡立てるメリット」なんて考えてもいませんでした。

泡で洗う最大のメリットは「擦らない洗顔ができること」です。手で顔面を擦ると物理的な刺激が炎症につながり、くすみや肌トラブルの原因となります。泡立てることで柔らかいクッションができ、泡を転がすようにして洗顔をすれば、擦らず優しい洗顔が可能になります。

泡立てるためには、迷わず泡立てネットを購入しましょう。少量の洗顔料でもキメの細かい泡を立てることができます。そして、水やお湯を含ませて泡立てると、洗浄力もよりマイルドになり、肌に優しいです。ちなみに、手で泡立てるには相当な手さばきと水分コントロールのテクニックが必要です。慣れないうちは、数百円で買えますので、泡立てネットを購入することをおすすめします。

■40度のお湯で洗顔するのはNG

また、皆さん、お風呂やシャワーの温度はどれくらいでしょうか?

多くの方は40度程度かと思いますが、体を流す40度のシャワーでは、肌への刺激が強い可能性が高いのです。

宮永えいと『大人男子の「超」清潔感ハック』(KADOKAWA)
宮永えいと『大人男子の「超」清潔感ハック』(KADOKAWA)

コスメのメーカー「ディセンシア」の調査によると、「42度の熱いお湯で洗顔をすると、皮脂などの汚れは落ちやすいが、その後の水分蒸散量が高いため乾燥しやすい」「反対に25度のお湯の場合、水分蒸散量は低いが、汚れが落ちづらい」という結果でした。

そのため、洗顔するのに一番バランスのよい温度は32度前後としています。

32度とは体感的にどれくらいかと言うと、「冷たい寄りのぬるい」です。洗顔をするときは温度設定を変えてから流すようにしましょう。夜、お風呂で洗顔をする方も多いと思います。そのとき、先ほどの温度設定とともに気をつけてほしいのは、シャワーの水圧です。

ものによっては水圧が強く、物理的な刺激になってしまうシャワーヘッドもあります。体を洗うときとは水圧を変えて、当たり方が柔らかく感じる程度に弱めて流すとグッドです。

■顔だけを特別扱いする「お風呂後洗顔」がオススメ

僕はお風呂後に洗顔をしています。そもそも「見ためPDCA」を回すうえで、最重要事項がこの洗顔の時間です。

男性が頻繁に見ない鏡を目の前にして、ありのままで無防備な顔面と向き合う唯一の時間でしょう。鏡の前に立つとき、自惚れている時間はありません。「観察」「改善」「研究」です。

年齢やライフスタイル、季節の変化などによって肌の状態は変わります。今やっている洗顔方法やスキンケアが、最善ではなくなっている可能性もあるのです。やみくもに行う洗顔やスキンケアは嫌々やらされる仕事と一緒で価値を持ちません。

自分という商品のキモがあなたの顔ならば、こだわることはまったく恥ずかしいことではありません。そう思い、僕は「お風呂後洗顔」を選びました。これは、「顔だけ特別扱い」をすることで、手間をかけてきれいにさせるという、こだわる脳をつくるための準備に近いです。

お風呂で洗うとき、髪・体・顔に優劣はありますか? ほとんどの方は一連の作業として行うと思います。ですが、一連の作業として行うには課題が多すぎるのが顔です。

先ほどお伝えした革製品も同じです。普通の衣類は洗濯機でいっぺんに洗えますが、革小物はオイルを塗ったり磨いたり、状態を見ながらメンテナンスを行うからこそ、こだわりも出てきますよね。

顔もそれほどのこだわりを持ってメンテナンスを行うべき部位です。一度、騙されたと思って、お風呂後洗顔を鏡の前でしてみてください。新たな発見とこだわりが出てくると思います。

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宮永 えいと(みやなが・えいと)
フリーランス美容師
都内有名ヘアサロン勤務を経て独立。ゴウトゥデイシェアサロン(GO TODAY SHAiRE SALON)でサロンワークをこなす傍ら、「大人男子の身だしなみ」をテーマにYouTubeで発信。2020年、株式会社CiiKを立ち上げ、身だしなみをアップデートするメンズコスメブランドを展開。オンラインサロンO2C主宰。著書に『大人男子の「超」清潔感ハック』(KADOKAWA)がある。

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(フリーランス美容師 宮永 えいと)

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