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「結婚しないと自由になれない」眞子さまの選択に顔をしかめる人たちのお節介

プレジデントオンライン / 2021年2月2日 17時15分

創建100年に当たり、明治神宮へ参拝に向かわれる秋篠宮家の長女眞子さまと次女佳子さま=2020年11月6日、東京都渋谷区[代表撮影] - 写真=時事通信フォト

■女性論客2人から見た「結婚問題」

「眞子さまは不幸になる権利もある」

なかなか刺激的なタイトルである。

文藝春秋2月号で鈴木涼美と三浦瑠麗が、秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚問題について対談している。三浦は著名な国際政治学者、鈴木の現在の肩書は社会学者だが、慶應義塾大学在学中にAVデビューし、東京大学大学院修士課程修了後に日本経済新聞社の記者を5年半勤めた経歴をもつ。

眞子&圭問題についてはこれまで、男性からの批判が多かった。したがって、金銭トラブルを解決しないのは男らしくない、母親に飼いならされたポチ、眞子さんと結婚して「逆玉の輿」を狙っているのだろうという、男目線からの見方が多かったように思う。

女性論客2人がユニークな視点で論じ合い、目から鱗、読んでいて何度も頷き、膝を叩いた。いくつか紹介してみよう。

■「そんなことが言えてしまう男に女は夢中になる」

冒頭では、2017年9月の婚約内定会見の際、小室圭が眞子さんを「月のような存在」といったことについて、こんなやりとりがある。

【鈴木】あれは驚きの発言でした。日本のプリンセスを、「自分の光が投影される月」だと言いきっちゃうってすごくないですか?
【三浦】太陽の光がないと、月は輝けないですからね。
【鈴木】普通に考えれば、眞子さまにそんなことは言えないですよね。でも、そんなことが言えてしまう男に女は夢中になるんですよね。
【三浦】そうそう、一部はね。
【鈴木】これは一般的な男女分析ですけど、女医さんのような社会的地位の高い女性がホストクラブにハマる例は、昔から一定数あります。できるホストはたとえ中卒でも、女医さんに対して自分を卑下することなく、「お前は俺がいないと駄目だ」とあっけらかんと言えてしまう。自分より百倍も、学歴やお金がある女性に向かってです。この手の男に、やっぱり女は弱いですよね。そういう男をたくさん見てきた私としては、小室さんは似たタイプだなと感じました。だからこそ、「海の王子」にもなれたんじゃないですかね。

次の箇所がこの対談の核心だと思う。

【鈴木】私が個人的に気になっているのは、皇室に生まれた女性が皇籍を離脱する際のシステムです。つまり「結婚すれば一般市民になれるけど、結婚しないと一般市民になれない」でいいのかと。結婚を使わないと、自分の人生が動かせないんです。これって“結婚至上主義”じゃないですか?
【三浦】ええ。要は結婚だけが唯一、自由になるための儀式として認められているわけですよね。
【鈴木】私だったら「娘」から「妻」になる間に、もう1ステージ欲しいなと思ってしまう。最終的に一般市民になる運命なら、娘でも妻でもない、一般独身女性の期間が欲しいです。
かつて女性たちにとっての結婚は、「出世」そのものであり、お金を得る機会であり、一気に上昇するための“飛び道具”でした。皇室の女性にとっては今でも結婚はそれに似ていて、一般の社会に泳ぎ出る唯一の手段なわけです。一般市民になりたかったら結婚するしかない。
【三浦】これって大きな問題ですけど、あまり指摘する人はいないですよね。皇室の女性の中にも、早く一般人になりたいというお気持ちの方がいるかもしれない。
【鈴木】しかも、皇室の女性はお相手探しが難しいのに、お嫁に行かないと“行き遅れ感”も出てきてしまう。そうなると皇室に閉じ込められたままですよね。少なくとも現在、女性天皇や女系天皇は認められていないのであれば、成人した時にご本人にその意思があれば一般人になってもいい、という制度を作ってほしいです。

■“不幸になる権利”もある

小室圭に関しては、「経歴も外見もまあ普通」(三浦)「何となく胡散くさいという声があるが、母親の金銭トラブル以外何も出てきていない」(鈴木)といっている。

結婚式
写真=iStock.com/Yue_
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Yue_

そして、「眞子さまが結婚して一般人になるのであれば、外野が口を出す話ではない」(三浦)。そして鈴木のこの言葉が出てくる。

【鈴木】(中略)女の人には“幸福になる権利”もあれば、“不幸になる権利”もある。眞子さまが仮に不幸な選択をしたとしても、その不幸を謳歌するのもまた、人生の一つの“豊かさ”だと思いますけどね。私もいろいろと片足を突っ込んできたから分かりますけど、女だからこそ堕ちてみたい“穴”というのはあります(笑)。一般論ですよ、あくまでも。(中略)
幸福になれそうにないからと、他人の選択を責める筋合いはないですよね。大体、世間を知っている女でも、男を見る目はなかなか養えないものですよ。結婚って、その女性の賢さとか美貌とか、いろいろなものが詰まった結果だと思うんですけど、結局は「運」が一番大きい。大量のクジの中から一本をヒュッと取ったとしても、大体“外れ”なのが普通です。

逆のケースだが、民間人から皇室に嫁いだ美智子上皇后、雅子皇后、秋篠宮紀子さんは、これまで報じられていることの中に幾何(いくばく)かの真実があるとしたら、100%幸せな結婚生活とはいえないかもしれない。

結婚が幸せをもたらしてくれるのではない。幸せは結婚した2人が作り出していくものである。

■批判の矛先は小室母子から眞子さんへ

だが、世間の分からずやたちは、宮内庁へ抗議の電話をかけ続けていると、女性セブン(2/11日号)が報じている。

「多くは“小室さんは眞子さまのお相手にふさわしくない”というものです。金銭トラブルを抱える上、何年経ってもちゃんと説明できない人は、皇族のお相手として祝福できないということでしょう。

“結婚の一時金を支払うべきではない”という声も少なくありません。税金が小室家側にわたることに嫌悪感を持たれているのです」(ある宮内庁関係者)

こうした手合いは、自らの結婚生活が不幸なのであろう。大きなお世話である。

だが、小室母子への批判を強めていた週刊誌が、このところ、眞子さんへの批判も掲載するようになってきた。

これまで週刊誌は、批判の矛先を小室母子や秋篠宮夫妻には向けていたが、眞子さんには向けず、“タブー視”していたように思う。小室圭のような男を好きになってしまった彼女が不憫だという情もあったかもしれない。

それが、11月に眞子さんが発表した事実上の結婚宣言といえる「お言葉」以降、流れが変わってきた。特に女性誌に顕著である。

女性自身(2/9日号)は「小室さんとの結婚ファーストで仕事も卒論も放棄」と報じた。

「眞子さまは現在、東京大学総合研究博物館・インターメディアテク(IMT)の特任研究員を務めていらっしゃいますが、その任期は今年3月で終了することになっています。とくに“就職活動”をされているご様子はないようですが、はたして4月以降の勤務先は決まっているのでしょうか……」(皇室担当記者)

■以前は“真面目すぎる”といわれるほどだったが…

また、眞子さんは2016年9月に国際基督教大学(ICU)の大学院にも進学しているが、それからすでに4年以上が経過している。

「そもそも博士課程の修了に3年以上かかるのは、決して珍しいことではありません。ただ、眞子さまが次の研究ポストを探されるならば、博士号を取得しているほうが有利なはず。遅くとも研究員の任期切れまでに博士号を取得するのが眞子さまの本来の計画だったのではないでしょうか。

しかし、いまだに論文発表の気配がないということは、眞子さまは研究者の仕事への意欲がなくなってしまったということなのかもしれません」(皇室担当記者)

しかし、宮内庁関係者は別の原因があるのではないかと指摘する。

「このごろ、眞子さまの周囲の方々から『眞子さまは以前とはずいぶん変わられてしまった』と聞くことが何度かありました。

以前は“真面目すぎる”といわれるほど、ご公務や学業に熱心だった眞子さまですが、その姿勢までも変わられてしまったように感じるというのです。その原因は小室さんとのご結婚が“こじれた”ことなのかもしれません」

2年ほど前から、毎年届いていた眞子さんからの年賀状が届かなくなったという友人の声もあるという。

「コロナ禍で、眞子さまは祭祀などの公的なご用事がない限り、外出は控えられている。学生時代の友人との付き合いはますます減り、小室さんとの関係に没入されるばかりになっているのかーー」(女性自身)

本とコーヒーカップ
写真=iStock.com/fotohunter
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fotohunter

■お召し物にセキュリティー…膨大な出費が予想される

小室圭との結婚にばかり気を取られて、昔のような真面目で気品のある眞子さんが変わってしまったというのである。

また、女性セブンは、結婚後の「お金」についてまで心配している。

「降嫁後も常に元皇族としての『品位』が求められます。

(黒田=筆者注)清子さんの場合もそうですが、皇室関係者が集まる場では相応の着物をお召しになっているし、事あるごとに必要なお礼品や盆暮れの挨拶の品ひとつとっても格調あるものを選んでいます。降嫁して一般人になったとはいえ、生活全般に、一般家庭では想像もつかない出費を覚悟しなければなりません」(宮内庁関係者)

最も費用がかさむのは住まいだろう。清子さんの住まいは結婚の翌年に購入した、都心の文教地区にある高級マンション。部屋は110㎡の広いメゾネットタイプで、購入価格は約1億円(地元の不動産業者)といわれるそうだ。

「ある程度の金額になるのは仕方ありません。一般人とはいえ清子さんは上皇陛下の長女ですから、セキュリティーの厳重さが第一の条件でした。マンションには敷地外から直接目に付かない駐車場があり、そこから居住フロアまでエレベーターで行ける構造になっていて、必要以上に人と顔を合わせずに済む。また、いざというときには警察が警備しやすくなければいけません」(皇室記者)

■「不測の事態に備えて」さらにお金はかかる

「もちろん簡素な生活に徹していますが、品位や安全を守るために不可欠な出費を、清子さんの結婚時の一時金1億5000万円ほどや、黒田さんの東京都職員としての収入だけでまかなうのはかなり厳しい。国民には具体的に知る余地のないことですが、天皇家の私有財産のなかから、結婚後もサポートされてきたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

眞子さんの結婚生活は、清子さんよりさらにお金がかかるという。

「黒田家に比べて、眞子さまが嫁がれる小室家ははるかに生活のセキュリティー面で強化する必要があるでしょう。宮内庁への抗議が続く女性皇族の結婚は前代未聞。不測の事態に備えて、しばらくは新居の警察警備が必要不可欠な上、小室さんの親族の安全も確保しないと、取り返しのつかない事件も起きかねません」(警備関係者)

では、そのお金はどうするのだろうか?

「秋篠宮さまに毎年支給される皇族費は年間9150万円。皇族方の倹約精神は広く知られるところで、相当な預貯金があることが想定されます。現実的には、そこから小室家にかなりの金銭的援助がなされないと、生活が立ちゆかないのは明らかです。

とはいえ、皇族の私的財産の具体的な使い道に公開の義務はないため、国民がそれを把握する術はありません」(皇室ジャーナリスト)

暗に、結婚後も親頼みになるが、そんなことでいいのかといわんばかりである。

アパートメント
写真=iStock.com/MarioGuti
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/MarioGuti

■天皇誕生日会見で「結婚問題」に言及か

陰湿な“いじめ”に近い記事のように思うが、眞子さんの心が揺らぐことはない。

ここへきて明るい話もある。

2月23日に天皇は61歳の誕生日を迎えるが、事前に行われる記者会見で、眞子さんの結婚に関する質問が宮内記者会から出されていると、週刊女性(2/9日号)が報じている。

今回の会見で天皇は、眞子さんの結婚を実質的に“お許し”になるのではないかと見ているようだ。

「平成時に当時の天皇陛下(現・上皇さま)がおふたりの結婚に『裁可』を与えられました。裁可は行う義務がありませんし、当時の裁可が現在も効力を持つという見方もあり今後、陛下が眞子さまのご結婚を改めて裁可されるという可能性は低いです。一方で、陛下が今回の会見で“結婚の意思を尊重する”などの前向きなご発言があれば、それが事実上の“裁可”になるといえるでしょう」(皇室ジャーナリスト)

眞子さんは「お言葉」の中で、「天皇皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっている」と記している。

すでに一部では、秋篠宮が眞子さんの結婚問題について、天皇に相談していると報じたメディアもある。

天皇の“裁可”後に、いよいよ結婚へのスケジュールが決まるはずである。今年の秋、眞子さんの30歳の誕生日前に挙式となるのではと、私は思っている。(文中一部敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198630283/presidentjp-22" target="_blank">編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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