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現役東大生の集中ルール「タイマーが鳴るまではスマホを絶対に見ない」

プレジデントオンライン / 2021年2月12日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/William_Potter

勉強に集中するには、どうすればいいのか。TBSのクイズ番組『東大王』に出演する現役東大生・鈴木光さんは「勉強の質を上げるために5つの方法を実践している」という——。

※本稿は、鈴木光『夢を叶えるための勉強法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■勉強量=「時間」×「質」

前提として、勉強量は勉強の「時間」と「質」に比例します。

まず勉強の時間というのは、何時間勉強したかという時間を指します。

たとえば、1時間勉強したときと2時間勉強したときを比較すると、後者の方が問題を解いたり何かを覚えたりする量が増えますよね。

対して勉強の質というのは、1時間あたりどれぐらいの量のインプット・アウトプットができたかを指します。なので、集中すればするほど勉強の質は上がります。

ですので、勉強量を確保するためには、「勉強量=時間×質」であることを意識することが大事になります。

初めてきちんと勉強をする方や勉強につまずいている方にとって、続けやすい勉強量の確保の仕方は、質を高くして時間を短めにする方法だと思います。

時間を長くするとどうしても身体が疲れてきてしまいますよね。慣れていない方にとって長時間の勉強は大きな負担になるでしょう。そのため、短時間で質を高めに勉強する方が最初はやりやすいと思うからです。

ですので、まずは質を高めることを意識して勉強を始めてみましょう。

実は、勉強の質を上げる方が勉強時間をのばすことより簡単で一定の水準に達しやすいので、意識すれば案外すぐに効果が出ます。

しかしながら、「どうすれば勉強の『質』を上げられるのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで、ここからは私が日々取り入れている勉強の質を上げるための5つの工夫を紹介していきます。

■タイマーが鳴るまでは、スマホを絶対に見ない

①タイマーを使って勉強時間を区切る

勉強するとき、「これくらいなら自分が集中し続けられるだろう」と思う時間にタイマーを設定して机に向かうようにしましょう。私の場合はだいたい60分にすることが多いですが、もっと頑張れる方は75分など長くしてみてください。

逆に「60分でもつらい」という方は45分、30分などと短くしてみてください。

そして、タイマーが鳴ったら15分くらい休憩し、また同じ方法で再開します。

ここでポイントになるのは、タイマーがかかっている間は、スマホや漫画を見ずに勉強だけを必ず行うことです。

そうすることで、机に座っているのに勉強が進まないという、勉強の質が低い状態を回避することができます。

タイマーをかけると、「30分も勉強しているのに、ちょっとしか単語帳を進められていない!」という風に、どれぐらいの時間で、どれぐらい進めることができたかを意識できるようになります。

そうすると自分にプレッシャーをかけられるので、時間あたりのインプット・アウトプット量を増やしやすいこともメリットです。

休憩時間もタイマーであらかじめ決めておきましょう。こまめな休憩をはさむことでリフレッシュができるとともに、だらだらと休むことを防止できます。

ストレッチやメールなど、勉強以外のことをやることで、すっきりとした気持ちでまた勉強に戻ることができ、勉強の質が上がりやすくなります。

■夜の睡眠時間は死守、どうしても眠い時は「昼寝」

②夜にしっかり寝る

私は、いつもだいたい0時・1時頃から7~8時間は睡眠時間を取るよう心がけています。きちんと寝て、朝の授業で集中できるようにするためです。

試験直前期などでどうしても勉強する必要があり、かつ気分がのっているときは深夜3時まで勉強していることもたまにあります。しかし、基本的にそういったムリな習慣を長く続けると、身体を壊してしまいます。

また、睡眠不足により頭の切れが悪くなったり、授業中寝てしまったりしますよね。そうすると、本来有効に使うことができた時間を棒に振ることになってしまいますので、基本的には夜にしっかり寝るようにしましょう。

ノートパソコンと女性
写真=iStock.com/Poike
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Poike

ちなみに定期テストも入学試験も、基本は朝の9時頃から始まるものが多いので、朝頭を働かせることに慣れておくという観点でもよい工夫だと思います。

③どうしても眠いときは時間を決めて昼寝をする

寝てしまうことは悪いように言われがちですが、個人的にはそんなことは全くないと思います。うとうとしながら勉強するより、30分か1時間ほど昼寝をはさんだ方が集中できるので、かえって勉強の進み具合が良くなるでしょう。

もちろん、寝すぎは良くないと思います。夜眠れなくなって翌日に疲れが出て効率が下がるという事態になりかねないからです。

ですが、眠くなってしまうのは自分の意思では管理しようがないですよね。

寝すぎを防止しつつ効率的にリフレッシュするために、どうしても眠いときは目覚まし時計などをセットしてから昼寝をしましょう。

■「ひと手間」を加えて、誘惑から逃れる

④自分を誘惑するものから物理的な距離を置く

スマホ・パソコン・ゲーム……。勉強しなければならないときに、どうしてもやってしまうことはたくさんあるかと思います。

対策として、家で勉強するときに、スマホなどは勉強場所から遠いところに電源を切った状態で置いておきましょう。

また、自習室や図書館など家以外の場所で勉強するときには、勉強道具以外の誘惑になりそうなものを持っていかないようにするのがオススメです。

そのようにすることで、使おうと思ったときに「ものを取りに行く」「電源を入れる」というひと手間がかかります。

「遊びたい」と思ったときでも、すぐスマホなどを触ってしまうことを防止でき、「これで遊んでもよかったのだっけ」と思い留まることができます。

また、電源を切っていればSNSの通知なども鳴らなくなるので、気が散りにくいというメリットもあります。

■「監視される場所」は集中できる

⑤人目のある場所で勉強する

私は大学受験のときは、家ではほとんど勉強せず、図書館やカフェ、塾の自習室など、とにかく人目のある場所で勉強することにしていました。人目があると「監視」されているようで、いい意味で気が引き締まり勉強がはかどりました。

鈴木光『夢を叶えるための勉強法』(KADOKAWA)
鈴木光『夢を叶えるための勉強法』(KADOKAWA)

そうはいっても、今のご時世だとなかなか外に出られなかったりしますし、カフェに通うお金がもったいないと感じる方もいらっしゃると思います。

そういう方にオススメなのが、誰かに家で「監視」してもらう方法です。

私の場合、日曜日は自習室が閉まっていて自宅で勉強せざるを得なかったので、休日で家にいる父に頼んで同じ部屋にいてもらっていました。

家族であっても他者ではあるので、自分のやっていることをいつでも見られる状況をつくると、「きちんとしなければ」という気持ちが生まれます。

このように、勉強の質を上げるための5つの工夫を紹介しました。

集中するのが苦手だと感じる方であっても、環境の整え方や時間の使い方を工夫することで勉強に集中できると思います。

自分自身を変化させるのではなく、周りの環境を少し変えてみましょう。

そうすると、勉強の質は簡単に上げることができるので、これらの方法で気に入ったものがあれば、ぜひ取り入れて欲しいと思います。

まとめ
・「勉強量=時間×質」という前提を意識する
・まずは勉強の「質」を上げる方法から始める
・5つの工夫を取り入れて、勉強する環境を整える

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鈴木 光(すずき・ひかる)
東京大学法学部4年生
1998年東京都生まれ。2020年12月現在、東京大学法学部4年次在学中。2014年、松本清張記念館中高生読書感想文コンクールで優秀賞受賞。2015年、アジア太平洋青少年リーダーズサミット参加、Stanford e-Japan プログラムで最優秀賞受賞。2017年、国立筑波大学附属高校を卒業し、東京大学文科一類に現役合格。同年5月瀧本ゼミに所属。同年11月からTBS系『東大王』にレギュラー出演中。『東大王』『プレバト!!』等多数の番組に出演。2019年司法試験予備試験合格。

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(東京大学法学部4年生 鈴木 光)

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