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コロナ禍でも「うまくいく人」が大切にしているシンプルな行動習慣

プレジデントオンライン / 2021年4月17日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/metamorworks

コロナ禍をうまく乗り越えるにはどうすればいいのか。『ユダヤ人大富豪の教え』など著書累計800万部突破のベストセラー作家・本田健さんは「今の仕事や会社に不安を抱えたまま突き進んではいけない。いざとなれば、すぐに別の仕事に移る身軽さを意識したほうがいい」という――。

※本稿は、本田健『「うまくいく」考え方 新しい時代で幸せになる5つの法則』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

■未曽有のピンチに必要な「見切り戦略」

いま新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、仕事で苦境に立たされ、今後に不安を抱えている人も多いと思います。

そんな世界中が未曾有のピンチに陥っているときは、自分の仕事についての前提もまた、すべて見直して考える必要があります。仕事のあり方や向き合い方は、まさに「自分でコントロールできる部分」だからです。

わたしは2020年の3月8日の時点で、「感染が世界規模に広がって、これからみんな人生で最大の変化を迎える」と、YouTubeで発信しました。すると、飲食業を営む知人のなかに「そこまでいうなら」とテナント契約をすぐに解約し、6月にはまったく別のビジネスをはじめた人がいました。

一方で、「日本はまだ感染が広がっていない」といってそのまま営業を続け、緊急事態宣言が明けても、第2波、第3波を迎えて、ビジネスに行き詰まってしまった人もいます。

ちなみにわたしの場合は、2020年2月時点ですべての予定をキャンセルし、講演やセミナーを含めて活動をオンラインに完全に切り替えました。ダメだと思ったら、これまでの仕事のやり方を完全にやめてしまう。そんな「見切り戦略」もときに必要です。思い切ってバッサリとやめてしまうのです。

作家であり、お金の神様といわれた邱永漢(きゅうえいかん)さんは、「職業はずっと続くものじゃない」とよく仰っていました。

いまの仕事を続けるのが難しい状況が出てきたときに、いざとなれば、すぐに別の仕事に移る身軽さが必要になるでしょう。

考えてみれば、そんなことは江戸時代などのむかしの日本人はみんなやっていました。商売が成り立たなければ、すぐに別の商売へと変える。

わたしのメンターで、ヨシダフーズインターナショナルジャパン株式会社創業者・吉田潤喜さんのお母さんは、あるときは焼肉店、あるときはクリーニング店、あるときは喫茶店と、ダメと見れば次々に業態を変えていました。そのくらいの柔軟性で取り組まなければ、想定外の危機には対処できないこともあるわけです。

■求められるのはすばやく修正できる力

このまま進んだら崖から落ちると思って、前もってハンドルを切れる人がいます。「ぶつかる!」とわかって、ギリギリで急停止できる人もいます。そして、「ぶつかるかも……」と思いながら運転し、そのままぶつかる人もいます。

「このまま行くとまずいと思ったら、ハンドルを切ること」

わたしがメンターに教わったことのひとつで、いまでもよく覚えている教えです。

ハンドルを握る手元
写真=iStock.com/Rattankun Thongbun
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Rattankun Thongbun

ふつうに車を運転していて、突然崖にぶつかることはありません。それと同じで、ビジネスだって売上が少しずつ下がってきたり、お客さんが減ってきたりと、なにかしら事業が傾いていく兆候が現れるものです。「このまま進んだら危ないぞ」と読めたら、そのときに修正すればいいわけです。

将棋と一緒で、10手先は読めなくても、2手先くらいは誰でも読めるはずです。「売上が減った状態がこのまま2、3カ月続くとちょっと危ないな」と感じたら、すぐに別のやり方や業態、仕事に切り替える修正力が必要なのです。

不安を抱えたまま突き進むのは、手放し運転で崖へ向かって走っているようなもので、もっとも危ない生き方です。とくに従業員がいたり、固定費が多かったりする場合は、ぶつかったときの被害がより大きくなります。

いまはまさに、「このままいったらまずい」と感じて、なにかしらの対応をする、ある種のサバイバル本能にスイッチを入れるべきタイミングです。

自分の動物としての本能を覚醒させると、一種の超能力的な感覚が呼び起こされます。人間が本気になったら、異常なパワーが出るものなのです。

■いまの仕事はなくなり、また新しい仕事が生まれる

多くの人がわかっていても、これまでの仕事のやり方を変えられないものです。怖れや不安があるために、「いままでやってきたことを全部やめてなにをすればいいのか?」と、足が止まってしまうのでしょう。

そんなときこそ、これまでの生き方をゼロにリセットして、価値観を変える勇気を持つことです。たとえば、収入が下がって、趣味だった毎月の旅行に行けなくなったり、好きな服が買えなくなったりすると、生活の質が下がった感じがするかもしれません。

でも、仕事や生活様式が変わるにしたがって、お金の使い方が変わるだけと考えることもできます。前提が変わるとは、そういうこと。

これから新しいものがどんどん生まれます。たとえば、美容室に行く代わりに自分で髪を切ることを提案するYouTubeが流行るかもしれないし、家で使う「散髪セット」にニーズがあれば、新しい仕事も生まれるでしょう。仕事で成功したければ、ただ不安になって悩むのではなく、時代の流れを読んで、新しいものを生み出すことです。

これからなくなる仕事もあれば、新しく生まれる仕事もある。オンライン関係の仕事は増えるだろうし、ほかにもみんな工夫して、なんとかして新しいやり方を模索していくでしょう。

そして、実際に「なんとかなる」ものです。コロナ禍による混乱は当分続くかもしれませんが、そんな状況でも成功する人は出てくるでしょう。

すべてを一度手放して、ゼロから考え直さなければならないのです。

■自分の心が震える「天職」に出合えるチャンス

仕事で成功する人は、みんな仕事が大好きです。

もちろん、はじめから自分の好きなことを仕事にできる人は稀ですから、最初は嫌いだったかもしれません。

でも、一生懸命に取り組んでいるうちに、仕事で自分の才能を活かせる場所を見つけることができたのでしょう。そうして少しずつ結果が出るようになり、そのうちに、どんどん仕事が面白くなっていったというわけです。

長く続けるなかでは、「本当に自分がやりたかった仕事なのか?」という迷いの気持ちが出ることもあります。「このままでいいのだろうか」と後悔もするでしょう。

本田健『「うまくいく」考え方 新しい時代で幸せになる5つの法則』(プレジデント社)
本田健『「うまくいく」考え方 新しい時代で幸せになる5つの法則』(プレジデント社)

そんなときが、あなたの「天職」に出合えるチャンスです。焦らずに、時間をかけて少しずつ、自分が楽しめることを探してみてください。きっかけになるのは、「子どもの頃に憧れていたもの」や、「考えるとワクワクすること」「頑張らなくても上手にできたこと」などから探っていくことです。

あなたには、心からワクワクすることがありますか? もし、あまり思いつかなければ、そこからはじめましょう。あなたが「あんな生活いいなあ」と思うような人は、どんな職業で、どういうライフスタイルでしょうか? それが、ヒントになります。

天職とは、あなたの心が震えることです。歌を歌うとき、料理をするとき、文章を書くとき、人の幸せな顔を見るとき……どんなときにあなたの心は震えますか?

テレビの番組や雑誌の記事で誰かの生き方に触れて、「すごいなあ。なんて素晴らしいんだろう」と思うことがあったら、それはあなたの天職かもしれません。

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本田 健(ほんだ・けん)
作家
神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。著書に『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)などがある。

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(作家 本田 健)

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