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「一心同体・小室母子とやっていけるのか」夫婦喧嘩で理詰めされる眞子さまが目に浮かぶ

プレジデントオンライン / 2021年4月13日 14時15分

イラスト=辛酸なめ子

4月12日、小室圭さんの代理弁護人が小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルをめぐり、小室さんが「解決金」を渡すことを検討していると明かした。皇室ウオッチャーでイラストレーターの辛酸なめ子さんは、「8日に発表した小室さんの文書は母子が一心同体であることをうかがわせます。今後、眞子さまがディープな母子関係の間に入っていけるか、また夫婦喧嘩で小室さんに理詰めで責められないか心配です」と語る――。

■「結局、400万円を払うのか」1億国民を振り回す小室さん母子

「小室圭さん問題」はコロナ禍において、強力なコンテンツとしての1ジャンルを確立しています。アマゾンプライムやネットフリックスなどのドラマ配信サービスと同じく、人々の時間が費やされ、関連ニュースも日々発信されています。

4月8日に小室さん自身が執筆した28ページにも及ぶ文書も衝撃的でした。

この文書を巡って眞子さまのお気持ち文書も宮内庁から発表されました。振り返れば、渡米した当初に“小室ロス”になる人も出るのではないかとの報道もありましたし(実際はロスになる暇がないほど報道が相次いだ)、前回書いたように小室さんはNYの弁護士会の論文で賞も取りましたが、今回の28ページ文書はそれら以上にインパクトが大きかったのは確かです。

ただ、突然の「小室文書」を受けて、4月11日放送のフジテレビ「ワイドナショー」で、フリーアナウンサーの神田愛花が「私たち、そんなに小室圭さんに時間割けないじゃないですか」と語った言葉は印象的でした。

■小室さんに割いた時間は2017年の婚約発表以降、累計「数十日分」

個人的には、2017年の婚約発表から小室さんに割いた時間を累計すると数十日分にはなっていそうです。そのくらい、キラーコンテンツである眞子さまと小室さんのドラマに夢中になっている、と言えますが、28ページにも及ぶ「小室文書」はさすがにボリューミィです。しかも、大量の注釈がつくなどして読解難易度が高かったことから、かなりの時間を吸い取られました。

この文書を報じた各ニュースサイトを見ると「24ページ」としているサイトがあったり、文字数も「3万4000文字」「4万文字」「5万文字」「6万文字」など諸説があったり、誰も正確に全体像を把握できていなかったようです。

情報番組では、「読むのに体力がいる」(記者)、「1時間半かかった」(弁護士)といったコメントが紹介されて、日本中の人々の時間と体力を吸い取る「小室文書」が恐ろしいです。

■「A4用紙28枚に怪文書のような圧を感じました」

最初、28枚ものA4用紙が並んでいるニュース映像を見たとき、怪文書のような圧を感じました。

しかし後日、眞子さまが「今回発表された文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」というコメントも発表され、実際は、眞子さまの思いも込められた愛の共同作業だったのかもしれません。怪文書とか言って失礼いたしました。

「小室文書」のインパクトが強すぎて、3月下旬に秋篠宮家の長男悠仁さまが「第12回北九州市子どもノンフィクション文学賞」に小笠原諸島を旅した紀行文を出して「佳作」に選ばれたニュースや、「歌会始」で、眞子さまが朱に色づく烏瓜(カラスウリ・朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる)に思いを託された雅な歌のニュースは、かき消されてしまいました。それが皇室的には大丈夫だったのか少し気になりました。

一方、全然大丈夫じゃないと思われるのが、小室さんの母・佳代さんの元婚約者Xさんです。400万円を小室母子に貸したと主張するX氏に対して、それはもらったものと主張する母子との金銭トラブル。これが要因で、X氏は数年前、ローンの返済に行き詰まって愛車と自宅マンションを売却したとも言われています。

弱り目にたたり目で、今回、28ページにもわたる小室文書の公開でさらに窮地に追い込まれています。小室さんによって、X氏が小室さん側に「(400万円を)返してもらうつもりはなかった」と証言した婚約解消時の言葉が何十回も繰り返し引用されているからです。

小室圭さんの似顔絵とメッセージ
イラスト=辛酸なめ子

X氏は、「週刊女性」(2019年2月12日号)では、「まだ20歳前後の圭くんを傷つけたくなくて、金銭が(婚約破棄の)理由だとは言えなかった」と述懐しています。

そのような思いがあったから、別れの時にお金を返してほしいと言わなかったのかもしれない、と推察できますが、結果的には小室さんのほうが何枚も上手だったのかもしれません。「返してもらうつもりはなかった」というX氏の言葉を、小室さんはすかさず録音していました。さすが弁護士の卵、交渉ごとにも慣れている感じがします。

同じ週刊女性の記事でX氏は「お金を返してもらえるなら、例えば“和解金”という名目などでも納得して、この件は打ち止めでかまいません」と、語っています。

「小室文書」では小室さんは「本当の意味での解決にならなければ、解決金をお渡ししても借金だったことにされる可能性は否定できないままで本末転倒になる」と、自説を展開していました。

■「切実に名誉の問題」だったはずが…解決金支払いの方向

だから、X氏にお金を返済しないという理屈でしたが、小室さんの代理人弁護士は4月12日、メディアの取材に応じて、一転、小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルをめぐり、小室さんが「解決金」を渡すことを検討していると明かしました。結局、「小室文書」を出して世間の反応を見てから、「解決金」を支払うことに決めたようです。

お金を返す行為だと借金だと認めてしまうことになると書いていたので、「解決金」ならプライドは保てるのでしょうか。「切実に名誉の問題」と書いている通り、文書の端々にはプライドの高さが垣間みられました。

■小室さんの絶対的な自信の源は、母親からの溺愛と眞子さまの愛

弁護士になるための司法試験の勉強中の身なのに「複数の弁護士に相談したうえであらゆる可能性を考えて方針を決める必要があった」とか「元婚約者の方との話し合いを担当してもらう弁護士を選定するまでに相応の時間がかかった」など、弁護士を雇っている感を出していることに違和感を覚えたのは私だけではないのではないでしょうか。

優に数百時間を小室さんに費やしてきた私が思うに、小室さんの絶対的な自信の源は、母親からの溺愛を受けて育ってきたことと、皇女であらせられる眞子さまの愛を得ている、ということでしょうか。

小室圭さんの似顔絵とメッセージ
イラスト=辛酸なめ子

■もし夫婦喧嘩したら、眞子さまは理詰めで責められてしまいそう

ただ、文書を拝読する限り、母親の交際事情を掌握するなど小室さんは母と一心同体です。もちろん母親を大切にするのは良いことですが、眞子さまがこのディープな母子関係の間に入っていけるか、老婆心ながら心配です。

さらに、この文書から推察すると、晴れてご結婚された場合、夫婦喧嘩にでもなったら、不利な証拠を列挙されて詰められることになりそうです。

こうして部外者が勝手に心配しても眞子さまのお心には届かないことでしょう。小室さんが世間に批判されればされるほど眞子さまが燃え上る図式もありそうです。

しかし、率直に申し上げて、お金を返さない論理を28枚にもわたってつづる行為は「ノーブレス・オブリージュ精神」とは真逆なものと言えるでしょう……。31文字の歌に思いをこめる雅さともかけ離れています。皇室との価値観の違いは埋められるのか……。それとも解決金で全てがうやむやになるのでしょうか。

「小室文書」には多くの矛盾点や未解決な部分が残されていますが、司法試験の勉強の合間をぬって、28ページもの文書を書き上げた底力は認めざるを得ません。「非常に丁寧に説明されている」と宮内庁長官も陥落。解決金を支払えば、このまま小室ファミリーの勝ち逃げとなりそうな予感です。

ちなみに今回、世間を騒がせた「小室文書」が、「国立公文書館」(歴史的に重要な公文書の収集・保存をしている施設)に収蔵されるのか気になったので、電話で伺ってみました。

「省庁で重要な書類だと判断されたら当館に来るかもしれませんが、今のところは当館では判断しかねます」と、丁寧なお返事をいただきました。

もし今後、「小室文書」が「国立公文書館」に納められたら、小室さんプライドはさらに満たされるに違いありません。

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辛酸 なめ子(しんさん・なめこ)
漫画家/コラムニスト
武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。

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(漫画家/コラムニスト 辛酸 なめ子)

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