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「なんだよそれ!」一転して"解決金"を払うという小室圭はもう信用できない

プレジデントオンライン / 2021年4月14日 15時15分

勤務先の法律事務所を出る小室圭さん=2018年2月6日、東京都中央区(写真=毎日新聞社/アフロ)

■これを読んで納得する人がいるとは思えない

小室圭は怒っている。

4月8日に公表された28ぺージ、約4万字に及ぶ膨大な「小室文書」は憤激の書である。

小室圭と秋篠宮眞子さんの婚約内定が発表されてから、母親との金銭問題を蒸し返し、週刊誌にタレ込んだ元婚約者に対してだけではなく、自分と母親への名誉棄損、プライバシー侵害といいたくなる報道を続けている週刊誌やワイドショー、不確かな情報を拠り所にして、自分を皇室の人間と結婚するのにふさわしくないと非難している多くの日本人への憤りが行間から読み取れる。

この文書は、秋篠宮が昨年の誕生日会見で、「2人の結婚が多くの人に納得し喜んでくれる状況」になるようにといったことに応える形で出されたのだが、残念ながら、これを読んで、金銭トラブルについての小室側のいい分に納得し、2人の結婚を喜んでくれる人が増えるとは、私には思えない。

■「結婚への思い変わらない」そこまではいいが…

内容を紹介しよう。はじめに「私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」と書いてある。結婚に言及しているのはここだけ。

後は、元婚約者との金銭トラブルについて「誤った情報を訂正していく」という姿勢で貫かれている。

当初、金銭トラブル報道が出てから複数の弁護士と相談したが、報道が過熱しているため、「話し合いで解決するのは困難だろう」とアドバイスされたという。

それに元婚約者の話を基に垂れ流されている報道が事実と違うものばかりで、「元婚約者の方のご真意が分からない」と考えたからだ。

だが、解決金を渡して和解ということも考えたという。しかし、あの洪水のような報道の中でそのようなことをやっても、「世間からはやはり借金だったのだ」と見られてしまうに違いないし、「早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えた」そうだ。

そうなれば、「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」「一生の後悔となる可能性のある選択」はできないと決意したそうである。

「将来の私の家族」というのは眞子さんのことをいっているのだろう。

そのことはいいのだが、元婚約者との金銭トラブルの中には、やや首を傾(かし)げたくなるいい分も散見される。

■正式な婚約といえるのか

元婚約者とは同じ集合住宅に住んでおり、亡くなった父親とも顔見知りだった。そのうち付き合いが始まり、母親・佳代は真剣に付き合ってくれるのなら、付き合いを続けたいという気持ちがあり、彼のほうも、「母さえ良ければ結婚を前提としています」といってくれたそうだ。

結婚に向けて話し合う中で、元婚約者は「家族になるのだからこれからは金銭面も含めて全面的にバックアップします」といってくれたという。この文書の中で何度も、金銭的援助をしてくれるといったと出てくるが、これが借金ではなく贈与だという話につながっていく。

2010年9月に婚約したが、婚約指輪の交換はやらず、婚約パーティーも開いていない。週刊現代(2020年12月5日号)で元婚約者は、「婚約したといっても、同居もせず、マンションのお互いの部屋を行き来するのも数えるほど。佳代さんとの間に肉体関係もありませんでした」といっている。もしそうだとしたら、正式な婚約とはいえないのではないか。

マンション
写真=iStock.com/Sean_Kuma
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Sean_Kuma

それなのに、婚約解消までのわずか2年の間に400万円も金銭的支援を受けていたというのは、甘え過ぎではなかったのかという疑問は残る。

■機転がきく? それとも言質をとりたかった?

2012年9月13日午後11時15分(なぜ時間まで分かっているのだろう)、元婚約者から突然、婚約を解消したいという一方的な申し入れを受ける。「理由について尋ねても元婚約者の方からの説明はなく」と、いまだに分からないとしているが、報道によると、彼のほうは、あまりにも母親・佳代からの金の要求が多すぎて負担になったと語っていた。

小室圭の母親から、婚約期間中に受けた支援について清算させてほしいと伝えたところ、先方は返してもらうつもりはなかったという返事が返ってきたという。

この時のやりとりを同席していた小室圭が、「私が録音をしておいた方がよいのではと考え咄嗟に録音」をしたというのだ。その中に、元婚約者の「返してもらうつもりはなかったんだ」という声があるそうだ。

これを機転のきく若者だと見るか、相手から言質をとっておこうと“用意”していたと見るかで、小室圭像はガラッと変わるはずである。

それから11カ月後、元婚約者から手紙が来て、前言を翻し、交際期間中の費用の返済を求めてきたそうだ。そこで、弁護士に相談して、要望には応じかねると伝えたところ、その後、連絡が来ることはなく、偶然会った時にも、その話は出なかったという。

■「もらったお金と相殺」と考えているとすれば…

ここで気になるのは、婚約破棄した理由もいわず、「母に対する慰謝料」についても何もいわなかったというくだりだ。

先にも触れたが、2人の婚約は正式なものではないようだ。したがって「破棄」ではなく「解消」というべきものである。婚約破棄の慰謝料について調べてみたが、正式な婚約ではなく、「そのうち結婚しましょう」では、慰謝料請求は難しいのではないか。

また、慰謝料をもらっていないのだから、もらったお金と相殺と考えていたとすれば、いい方は悪いが、この母子は常人の神経とはやや違うものを持っているのではないのか。

2017年9月に眞子さんとの婚約が内定になると、元婚約者がこのトラブルを週刊女性に持ち込み、各週刊誌が追いかけて大きな問題になり、翌年、婚約延期が発表されるのだ。

この男の品性下劣なやり方は許されるものではないし、その話を、充分な裏も取らずに垂れ流し続けた週刊誌やワイドショーは、批判されてしかるべきである。

■元婚約者の支離滅裂ぶり

2019年1月22日に小室圭は最初の文書を公表した。だがそこに「金銭的な問題はすべて解決済みである」と書いたことで大きな批判が巻き起こった。

今回の文書で小室圭は、「金銭問題は解決済みだと主張したことに関しては一度もありません」といっているが、少なくとも、そう受け取られかねない書き方をしたことは間違いない。

最初の文書を公表してから、母親・佳代の代理人の弁護士と、元婚約者とその代理人である週刊現代記者とで何度か話し合いを持った。元婚約者側の何をいっているのか分からない主張を、かなり細かく記している。

たしかに、元婚約者のいっていることは支離滅裂である。私も以前に書いたが、最初に週刊女性にこの話を持ち込んだ際、弁護士から「借用書が一枚もないのでは裁判をやっても勝てない」といわれているのだ。

彼には、金銭トラブルが週刊誌に出れば、借用書などなくても小室佳代は困って金を払うに違いないという卑しい計算があったのではないか。

したがって、小室の母親の代理人から、「金銭が貸付であったというなら、その日付及び金額並びにそれぞれどのような理由での貸付であったと認識しているのか説明していただきたい」といわれても、できるはずがないのである。

体調不良を口実に話し合いは延期延期となり、そちらの要求に応じるつもりはないとごねて、その挙句、返金は求めないが解決済みではないといい出し、一方的に週刊現代に手記を発表してしまうのだ。

このような人間と婚約した小室佳代、そして圭に人を見る目がなかったといっては酷だろうか。

■法廷で被告を追い詰めるようないい方である

最後に小室圭は、「この文書は私と母の一方的な言い分を記したものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」と結んだ。

眞子さんも「文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」というコメントを発表し、秋篠宮夫妻も「問題を解決するために行ってきたいろいろな対応が“見える形”になるよう努力したもの」だと評価しているという。

残念ながら、この文書を読み終えて、私はそう楽観的には思えない。たしかに金銭問題について小室側は十分に証拠や法的根拠をもとに説明&反論はできていると思う。

元々、この元婚約者のいい分がムリ筋なのである。金銭問題だけではなく、母親・佳代との私的なメールを流し、父親が自死したことや、一卵性母子のあることないことをメディアに流し続けた。

メディアのインタビュー
写真=iStock.com/microgen
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/microgen

多くの国民は、この男のいい分に理がないことは重々承知しているのだ。

だが、この文書全体を覆っている、法廷で被告を追い詰めるような検察的ないい方は、多くの国民を白けさせてしまうのではないか。

今、小室圭がやるべきことは、自分が正しいと一方的にいい立てることではなく、小室って奴はなかなか人間味があっていい奴ではないかと、多くの国民に思ってもらえるような文章を、その優れた頭を使って絞り出すことではないのか。

■解決金報道に思わず「なんだよそれ!」

これを読んで、2人の結婚を祝福してやろうと思う人間がどれだけいるのだろう。

『バイキングMORE』(フジテレビ系)に出た元大阪市長の橋下徹はこういった。

「法律勉強したて、しかも司法試験に合格する直前の人間は、みんなこういう状況になる。すべて法律で物事を考えてしまって、世の中のことが何でもかんでも法律、法律、法律ってなるんですよ」

こう書きかけたところで、驚くような情報が飛び込んできた。

「小室圭さんの代理人弁護士が12日、朝日新聞などの取材に応じた。小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルをめぐり、小室さんが『解決金』を渡すことを検討していると明かした」(朝日新聞4月13日付)

弁護士によると、小室は、話し合いで解決しようとしたことを文書の中で伝えられたと判断して、「解決金」を渡すことで次の段階に進むことを選んだというのである。

「なんだよそれ!」と声をあげた。

あんたは文書の中で、解決金を渡して和解ということも考えたが、「世間からはやはり借金だったのだ」と見られてしまうに違いない。そうなれば、「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族と見られ続けてしまう」から「一生の後悔となる可能性のある選択」はできない、これは「切実に名誉の問題」だといい切っているではないか。

■名誉とはそんなに軽いものだったのか

私は眞子さんと彼のことをウォッチし続け、結婚が成就することを望んできた一人である。今時珍しく筋を通す若者だと思ってきた。だが、弁護士資格を取得するための猛勉強の中で大事なものを見失ってきてしまったのではないか。

弁護士というのは、間違いなく殺人を犯した人間でも弁護をしなければならない。そのために会得した弁護士技術を駆使するのだ。母親が元婚約者にお金を借りたことは間違いないが、それを認めたくないがために詭弁を弄(ろう)し、小室母子は「無罪」だと申し立てる文書を作成したのではないのか。そう勘繰りたくもなる。

法律コンセプト像
写真=iStock.com/BrianAJackson
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/BrianAJackson

あんたの名誉とはそんなに羽のように軽いものだったのか。もし金を払えば、借金を踏み倒そうとしたが逃げそこなった母子と、一生いわれ続けるが、それでもいいのか。

最初にこの問題を報じた週刊女性(4/27日号)は、小室文書についてのアンケートを取っている。2300人以上から回答が寄せられ、「納得できない」が9割にもなったと報じている。理由は、「自分本位」「眞子さまへの気遣いはなく、自分自身と母親への愛情が伝わってくる」「国民の怒りのポイントは借金問題ではない」というものだったという。

また、元婚約者が母親・佳代に送金した振り込み記録を再び掲載しているが、「24-1-12 2000,000 コムロ カヨ」などとはっきり印字されている。

■「文は人なり」といわれるからこそ

そんな逆風の中でも、結婚への強固な意志を持ち続けている眞子さんの力で、重い扉が開かれようとしているようである。

週刊文春(4/15日号)は、2人の結婚に強く反対していた母親の秋篠宮紀子さんが、「2人の結婚を容認」に変身したと報じている。

なぜなのか? そのキーパーソンは美智子上皇后にあるというのだ。以前から、秋篠宮夫妻と食事などで席を共にする時、孫と小室圭の借金問題を憂える言葉を紀子さんに度々かけていたという。

だがコロナ禍で公務や誕生日のお祝いなどがなくなり、紀子さんは美智子上皇后と顔を合わせる機会が激減した。

「紀子さまは元々、ご自身も自由に育てられ、お子さま方もそのように育ててこられたため、結婚に反対することに、ご自身の中でも葛藤を抱いてこられた。美智子さまと顔を合わせる機会が減ったことが、眞子さまの望む通りにしてやりたいとお気持ちを変化させる一因となったのです」(紀子さんの知人)

眞子さんの愛が、周囲を翻意させ、小室圭との結婚を手繰り寄せたようだ。

最後に、小室圭にお願いしたい。

われわれがあなたに求めているのは、怜悧な刃物のような人間ではなく、眞子さんにふさわしい優しく温かみのある人間であってほしいということである。それがあれば、自ずからその人の書くものに表れる。「文は人なり」といわれるではないか。今一度、小室圭という人間性が浮かびあがるような文書を発表してほしい。(文中敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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