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2位は「日記」、3位は「ストレス解消」、1位は…4月のビジネス書ベスト20

プレジデントオンライン / 2021年5月8日 11時15分

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、4月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』(土屋裕介/小屋一雄著、プレジデント社)
第2位:『1行書くだけ日記』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第3位:『図解ストレス解消大全』(堀田秀吾著、SBクリエイティブ)
第4位:『新版 20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ著、高遠裕子訳、CCCメディアハウス)
第5位:『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』(園部浩司著、かんき出版)
第6位:『「ニューノーマル」最強仕事術』(濱田秀彦著、講談社)
第7位:『適職の結論』(宇都宮隆二著、SBクリエイティブ)
第8位:『ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考』(高橋祥子著NewsPicksパブリッシング)
第9位:『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(森山至貴著、WAVE出版)
第10位:『道をひらく』(松下幸之助著、PHP研究所)
第11位:『ブレイクセルフ 自分を変える思考法』(伊藤羊一著、世界文化社)
第12位:『起業の天才!』(大西康之著、東洋経済新報社)
第13位:『TTPSマネジメント』(中尾隆一郎/鈴木利和/肱岡優美子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第14位:『渋沢栄一とドラッカー』(國貞克則著、KADOKAWA)
第15位:『本には読む順番がある』(齋藤孝著、クロスメディア・パブリッシング)
第16位『世界最高の話し方』(岡本純子著、東洋経済新報社)
第17位:『不老長寿メソッド』(鈴木祐著、かんき出版)
第18位:『人生論ノート』(三木清著、新潮社)
第19位:『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著、児島修訳、ダイヤモンド社)
第20位:『資本論(1)』(カール・マルクス著、大月書店)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年4月の閲覧数ランキング

■仕事を楽しくするための「3つのカギ」

今月の第1位は、『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』でした。

『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』
土屋裕介、小屋 一雄『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』(プレジデント社)

『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』という、ストレートなタイトルが印象的な本書。あなたは自分の仕事を楽しんでいるでしょうか。もし楽しめていないなら、その仕事が「なぜ楽しくないのか」と考えてみたことはあるでしょうか。

本書によると、仕事を楽しめている人とそうでない人の違いは、エンゲージメントの高さにあるそうです。「エンゲージメントが高い」とは、活力や熱意にあふれ、仕事に没頭している状態のこと。エンゲージメントが高ければ、仕事を楽しむことができ、組織や会社への貢献度も高まります。

では、どうすればエンゲージメントを高められて、仕事を楽しめるようになるのでしょうか。著者によると、そのカギは「仕事の意味・強み」「成長」「人間関係」の3つ。

その会社で働くことで、自分の強みを生かせるのか。どのような経験やノウハウが得られ、自分らしく成長できるのか。その会社がどのような社会貢献を目指し、実際にアクションをとっているのか。その会社には、何でも話せる友人がいるか。

こうした視点から会社や仕事を見てみれば、仕事を楽しむためのヒントが得られるかもしれません。自分のエンゲージメントを上げるという観点からはもちろん、部下や同僚がもっといきいき働けるような環境を整えたいときにも、学びの多い一冊となっています。

■毎日の「1行日記」で、自分は変えられる

第2位は、『1行書くだけ日記』でした。

『1行書くだけ日記』
伊藤羊一『1行書くだけ日記』(SBクリエイティブ)

あなたは、「いつの間にか成長している人」と「いつまでも停滞している自分」を比べて落ち込むことはないでしょうか。もし自分が成長できていないような気がするなら、本書から多くの学びを得られるはずです。

著者の伊藤羊一氏によると、成長できる人は、普段の何気ない会話や日常の経験から常に気づきを得ているのだそう。一方、「自分の平凡な毎日に学ぶことはない」と思い込んでいる人は、なかなか成長しないのだといいます。

では、平凡な毎日から学ぶためにはどうすればいいのでしょうか。本書で勧められるのは「1行日記」を習慣にすることです。1行日記のやり方は簡単。毎日、その日に起こったことを1行だけ書き、書いたことを振り返ってみるのです。

ポイントは「やったこと」を書いた後に、その内容を「自分にとってどんな意味がある?」という問いを持って「振り返る」こと。こうすれば、ただ目の前を過ぎていくはずの事象をすべて自分ごととして考えることができるようになり、多くの学びや気づきが得られます。

今の自分に満足していない人は、まずはスマホのメモアプリに「1行日記」をつけることから始めてみませんか。きっと半年後には、新しい自分に出会えているはずです。

■今こそ実践したい「100のストレス解消法」

第3位には、『図解ストレス解消大全』がランクインしました。

『図解ストレス解消大全』
堀田秀吾『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)

この1年ほどで、私たちの働き方や生活様式は大きく変わりました。余暇を自由に過ごすことすら制限される中、ストレスをためてしまうのは仕方ないことでしょう。

本書はそんな今、ぜひ多くの方に届いてほしい一冊です。本書には、日常生活で感じる大小さまざまなストレスをちょっとした工夫で軽減するための100の科学的な方法が、朝、午前、お昼、午後、夜と、1日の時間ごとに紹介されています。自分がストレスを感じやすい時間帯のものを集中的に試してみてもいいですし、簡単そうなものからチャレンジするのもいいでしょう。

本書で紹介されるのは、「食べすぎを防ぐためにおでこをタッピングする」「スキップする」「ぬいぐるみを抱きしめる」など、どれも簡単な動作・習慣ばかり。我慢を強いられがちな今、少しでも気持ち良く過ごすためにぜひ読んでみてほしい一冊です。

■オンラインでも使える「ファシリテーション術」を学ぶ

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は、『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』でした。

『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』
園部浩司『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』(かんき出版)

新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの組織でオンライン会議が取り入れられました。今までと同じようなコミュニケーションではうまくいかず、「どうしたら会議をスムーズに進行できるだろうか」と悩んでいる方も少なくないでしょう。そんなお悩みを解決してくれるのが本書です。

本書の著者である園部浩司氏は、NECマネジメントパートナー在籍時にファシリテーションと出会います。2016年に独立し、人材育成や組織改革、風土改革のコンサルティングを行う「園部牧場」を設立。ベンチャーから大手企業までの会議を仕切るほか、年間2500人以上のファシリテーターの育成に携わってきました。仕事の依頼は数年先まで埋まっているほどの売れっ子で、これまでに指導した人数は、延べ6600人以上になるそう。

本書は、そんな著者が6600人以上のビジネスパーソンから収集した「会議の課題」と、その対策をまとめています。その内容は、ファシリテーターに求められる3つの役割、会議の種類などといった基礎知識から、議論で意見を引き出す方法などといった実際の会議で使える知識まで。この一冊を読めば、ファシリテーションの勘所がつかめるようになっています。

オンライン・オフラインを問わず、会議の進め方に悩んでいるビジネスパーソンは、ぜひ本書を読んでみてください。一生使えるファシリテーション技術が身につくでしょう。

■モヤモヤしたときこそ読んでほしい名著

続いて、第10位、松下幸之助氏の『道をひらく』にもご注目ください。

『道をひらく』
松下幸之助『道をひらく』(PHP研究所)

本書は、累計530万部を突破している、言わずと知れた名著。既に読んだことのある方や、読んだことはなくてもタイトルや有名なフレーズは知っているという方も多いでしょう。

広く名の知られた名著ということで「難しそう」という印象を持っている方もいるかもしれません。でもご安心ください。本書は、松下氏がPHP研究所の機関誌「PHP」に寄せた文章をまとめたもので、その一篇一篇はごく短く、かつ平易な文章で書かれています。

仕事がうまくいかないときや、どうしてもモヤモヤしてしまうとき、何かよりどころがほしいとき……本書を手に取って、気になるところから読んでみてください。きっと、「経営の神様」と呼ばれる松下氏から直接アドバイスを受けているような、そんな気持ちになれるはずです。

■「人生と時間を無駄にしていないか?」問われる一冊

最後にご紹介したいのが、第19位の『DIE WITH ZERO』。

『DIE WITH ZERO』
ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』(ダイヤモンド社)

人はいつか死ぬもの。誰もが理解している事実ですが、多くの人は、人生が永遠に続いていくかのように毎日を生きているはずです。冷凍庫のアイスを今食べないのも、大切な人に感謝の気持ちを伝えないのも、老後に備えて貯金をするのも、明日以降も人生は続くと考えているからでしょう。

そんな私たちに本書は、「ゼロで死になさい」というメッセージを贈ります。人生において大切なのは富の最大化ではなく経験の最大化であり、喜びを先延ばしにするのではなく、今しかできないことにお金をつぎ込み、人生を豊かにすべきだと。

大切なのは、80歳になったときに潤沢な資産があることではなく、人生と時間を無駄にしないこと――この指摘に、ドキリとしない人はいないでしょう。ずっと先にあるように思えていた死は、もしかするとあなたのすぐ後ろに迫ってきているかもしれません。

自分の人生を見つめ直し、より充実した人生を歩むためのはじめの一歩を踏み出させてくれる、そんな一冊です。

今月も、ストレス解消法からファシリテーション術から、『道をひらく』や『資本論(1)』のような名著まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第2位だった『世界最高の話し方』(岡本純子著、東洋経済新報社)が今月第16位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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