本性がダダ漏れ「問い合わせメール」で仕事ができる人がやらかすマナー違反
プレジデントオンライン / 2021年5月13日 11時15分
■うっかりやってない? “リモートマナー”違反
新型コロナウイルスの蔓延がもたらした大きな変化のひとつとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)の発達があります。ビジネスパーソンにとっていちばん身近なのはもちろんリモートワークですが、ほかにも大規模なコンサートやイベント、観劇、セミナーなどもリモートでの開催があたり前になってきました。
ビジネスでいうと、まず気をつけたいのがリモートミーティング。「話している人以外は音声をオフにしておく」というのは、使い慣れている人にとっては当然のマナーですが、これが意外とできていない人が多い。とくに自分が“お客様”や“クライアント”として参加するセミナーなどでは、どんなに主催者が呼びかけていても、最後まで音声が入ったまま……話の流れをずっと地味に邪魔し続けている人、見かけたことはありませんか?
また、話すタイミングも、リアルとは少し異なる“間(ま)”を意識することが大切。誰かの話にかぶせるように発言してしまうと、その場は混乱します。直接会っての話し合いと違って、距離が離れているぶん、いつもより少し気遣いが必要。強引に今までと同じようにしようとすると、マナーを知らない人かもしくは時代についていけていない人に見えてしまいます。
今、ビジネスをはじめリモートでのマナーを知らない人ははっきり言って不利。これまでどんなに業績を上げていても、その信頼度合いがひっくり返る可能性があるほど、時代の流れは急激に変わっているのです。
■リモートだとつい忘れがちなアレ
公私にわたってリモートで気をつけたいのが「時間」への意識。家からのリモートワーク、リモート飲みなどでは、時間の区切りをつけるのがとても難しいといわれています。終電を気にする必要はありませんし、レストランの閉店時間もない。強制的に「終わる」という意識が薄れるのは事実です。
とくに会社関連の集まりともなれば、皆さんのようなキャリア女性は部下に気遣われる立場。ミーティングにしろ飲み会にしろ、部下からお開きを言い出すのはちょっぴり難しい。となると普段よりも皆さんの時間への意識が重要になります。
これをいい機会として、品のある時間の管理に努めてみるのはどうでしょう? 誰かや何かに迫られなくても、自分たちできちんと時間を決め、節度を守る。そうすればリモートの活用はそれぞれが自立し、それぞれの生活を尊重する一歩にすることもできるのです。新しい生活様式として“時間の使い方”のマナーを取り入れてみる。限度ギリギリまで使わない、適正時間の仕事や遊びが自然とできるようになったらとても素敵な大人です。
■気遣いの人ほどやらかしている? 失礼な振る舞い
仕事の場では細やかなことまで神経を使っている人ほど気をつけてほしいのが、プライベートでのリモートマナー違反。たとえばあなたがとある人気セミナーに申し込んだとしましょう。セミナー当日が近くなっても何のメールも連絡もないとき、あなたはどうしますか?
そう、まずは問い合わせメールをしますよね。そのメールであなたは一体どんなキャラクターでしょう? まさか、まるで箇条書きのようにぶっきらぼうに用件だけを羅列していないでしょうか。または「メールが届いていません!」などと、子どものように感情的なタイトルをつけてはいないでしょうか。
信じられないかもしれませんが、セミナー開催側に聞くとどちらもよくある話なのだそう。顔が見えない問い合わせ対応の人を、まるでロボットのように感じているのかもしれません。しかしながら、言うまでもなくメールの先にいる相手は人間です。私たち大人がマナーを心がけるべきは、何も自分にとってプラスになる相手の前ばかりではありません。そもそもマナーとはそこに関わる人すべてが心地良いように振る舞うこと。人によって優劣をつけた態度をしていてはマナー以前の問題ですよね。
ちなみに、「メールが届いていない」「アドレスを間違えた」「登録した内容を覚えていない」と問い合わせしてくるのは、同じ人であることが多いのだとも……。もちろん間違えることが悪いことではなく、大切なのはその後の対応だということがわかります。
リモート上でもスマートに振る舞う。変化の道のりは、多くの人にとってわからないことや初めてのことが多いのは事実ですが、新ルールに少しずつ慣れ、常にエレガントなマナーを心がけたいものです。
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フリーエディター/執筆家
新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。
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(フリーエディター/執筆家 乙部 アン)
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