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「本物の富裕層の共通点」"ありがとう"と言わない人は絶対にお金持ちにはなれない

プレジデントオンライン / 2021年7月14日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tdub303

お金持ちになるにはどうすればいいのか。作家・投資家の本田健さんは「富裕層の振る舞いを観察して分かったことがある。お金と『いい関係』を築く共通の習慣がある」という。セブン‐イレブン限定書籍『お金に困らない「答え」』からお届けする――。

※本稿は、本田健『お金に困らない「答え」』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

■お金は気持ちや態度を伝える手段

あなたにとって、お金とはなんでしょうか?

「お金は、人をハッピーな気持ちにさせる素晴らしいものだ」
「お金は、人を不幸のどん底におとしいれる災(わざわ)いのもとだ」

わたしはこれまで世界中の人にこの質問をしてきましたが、人の数だけ答えがあるといっても過言ではありません。そのくらい、人がお金に対して持っている感情は違っています。

そう、お金は、「人によってまったく違う存在」なのです。

お金は、わたしたちの気持ちや態度を伝える手段です。わたしたちが毎日をいい気分で、思いやりや愛情をお互いに分かち合うように過ごしていれば、そんな楽しくワクワクした気持ちがお金にも伝わり、まわりに広がっていきます。

そんなお金があなたのもとへ、どんどんやってくるようになります。

わたしは、そんなお金を「happy money」と呼んでいます。

逆に、誰かを妬んだり、恨んだり、心が怒りでいっぱいになったりしていると、手にするお金にもその気持ちが伝わり、人を傷つけるお金に変わります。また、「お金が足りない」「どうしよう……」といった不安や欠乏感なども、お金に伝わっていきます。

わたしは、そんなお金を「unhappy money」と呼んでいます。

■お金持ちに共通する「お金といい関係を築く習慣」

「本当にそんなことがあるの?」と疑う人もいるでしょう。その気持ちはよくわかります。わたしも若い頃は、お金の本質がまだよく理解できず、「なんだかスピリチュアルな考え方だな」と思ったものです。

でも、幸せそうなお金持ちと付き合い、日常的な振る舞いを注意深く観察するにつれて、ひとつのことに気づきました。それはなにか?

その人たちは、お金を使うときに、必ず「ありがとう」と感謝していたのです。そして、お金を受け取るときにも、「ありがとう」といって手にしていました。

そうしてお金と「いい関係」を築いているからこそ、彼ら彼女らは幸せであり、happy moneyがどんどんやってきたのです。

ふだんあなたがお金を与えたり、受け取ったりしたときに、そのお金がどんなエネルギーを帯びているか。それによって、あなたがこれからどんな生活を送り、どんな人生を築いていくかがまったく変わるのです。

■感謝や愛情が“いいお金”を呼び込む

いまのあなたの収入が多いか少ないかに関係なく、あなたは、happy moneyかunhappy moneyかの、どちらかのお金の流れに入っています。

自分では気づけないかもしれませんが、必ずどちらかの流れのお金を、ふだんあなたは受け取り、そして使って生きているのです。

理解を深めるために、いったんお金から離れて考えてみましょう。

例えば、あなたが自分の能力を誰かに提供したり、あるいは愛情のこもったプレゼントを誰かにあげたりしたとします。そのとき、相手から「うれしい!」「ありがとう!」「とても助かったよ!」と感謝されたら、あなたはどう思いますか?

「ああ、この人はわたしのしたことに喜んでくれているんだ」
「もっとこの人に親切にしてあげたいな」
「次はどんな手助けができるだろうか?」

自然とそんな気持ちになりませんか?

お金もまったく同じです。「(自分の能力を使って)あの人を助けてあげよう」「大切なあの人にプレゼントしてあげよう」といった行為に気持ちが宿るように、お金を使ったり受け取ったりする行為にも、それを使う人の感情が宿るわけです。

・得意なことを活かし仕事をして、満足したクライアントから受け取ったお金
・子どもが進学できるように、両親が長い時間をかけてコツコツと貯めたお金
・生きるのが困難な人たちが少しでもよくなるようにと寄付したお金
・社会課題を解決するビジネスを展開する会社に投資したお金

かたちはいろいろですが、こうしたお金はすべてhappy moneyです。

これらのお金に共通するのは、どれもポジティブな気持ちがあるということです。大切な人に対する心温まる愛情があり、もっと社会をよくしたいという強い意志があります。社会的弱者に対する、心からの思いやりがあります。

■お金に感謝する習慣を身につける

そんなhappy moneyの流れに乗るためにすることは、とても簡単です。心から感謝するだけです。

自分ができることを社会と分かち合い、感謝してお金を受け取ること。受け取ったお金から、気持ちよく支払うこと。そのお金がめぐりめぐって、あなたが生きる社会をよくしていき、happy moneyの流れが循環します。感謝すること自体は、難しいことではありません。あなたは人生で何度も感謝をしてきたはずです。

難しく感じてしまうのは、「お金に対して感謝する習慣がない」からです。

マインドセット次第で、あなたはいつでも自分の力で、happy moneyの流れに入っていけるのです。

■欠乏感、罪悪感、劣等感、嫉妬心を捨てよう

感謝してお金と付き合えるようになると、不安や怖れからではなく、安心感を持って毎日を過ごすことができます。そして、お金が自分のもとにやってきたとき、幸せな流れを楽しむ余裕も持てるようになります。

少し難しいのは、お金を手放すときかもしれません。物やサービスの支払いなら、自分がほしいものと交換できるのでまだわかりやすいですが、税金や家賃や請求書の支払いなどをいい気持ちで行う人はあまり多くありません。

しかし大切なのは、そのお金もまためぐりめぐって、自分のもとへと戻ってくるというメカニズムを理解することです。感謝してお金を手放せば、あなたはhappy moneyを世に送り出して、その流れのなかに入れます。

手に持った花を差し出す少女
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Hakase_

より現実的な言い方をすれば、あなたはそれだけの支払いができるほど、たくさんお金を稼ぐことができたということ。そのことに、心から感謝しましょう。

どうしてわたしは、これほどまでにお金に対する感謝にこだわるのか?

それは、多くの人のお金の悩みが尽きないのは、まさにこの点に原因があるからです。大切なのは、お金に対するあなたの「感情のブロック」を外すことです。

お金に対して欠乏感、罪悪感、劣等感、嫉妬心を感じている人は、幸せなお金を引きつけられません。なぜなら、そうした感情のブロックによって自分でも気づかないうちに、「お金が貯まらないような行動」をしてしまうからです。

■繁盛店のスタッフが楽しそうに働くワケ

あなたの家の近所にある店を、いくつか比べてみてください。繁盛している店はどんな店ですか? 繁盛していない店となにが違うのでしょうか?

繁盛している店の人は、いつも笑顔で、楽しそうに働いていませんか? 自分の仕事にワクワクしながら打ち込んでいるのではないかと思います。その人たちは、お金のためだけに働いていません。そうではなく、お客さんを幸せにするために働いているのです。

そこまで意識的でなくても、自分がやっていることにただ夢中で、生み出されたものが結果的にまわりの人を幸せにしているのでしょう。

はっきりしているのは、自分の仕事を楽しみ、ワクワクしながら過ごしていると、まわりもまたその幸せな気分を感じ取れるということです。

繁盛している店に入れば、それだけでワクワクした気分になります。それは、そこに幸せでポジティブなエネルギーが流れているからです。彼ら彼女らは、自分が提供した仕事の報酬を笑顔で受け取ります。そのお金によってまた自分の仕事が磨かれて、お客さんにめぐっていくのがわかるからです。

そうして前向きな姿勢で生きる人は、ポジティブなエネルギーを出しながら、お金を磁石のように引きつけているのです。

■景気は変えられないが、お金に対する感情は変えられる

わたしたちは、他人を思い通りにはできません。ましてや、景気をコントロールすることもできません。経済の行方(ゆくえ)や景気は、いわば天気みたいなもので、いつどう変わるかは誰にもわからないのです。

でも、いまあなたがすぐにできることがひとつだけあります。

それは、「お金に対する感情」を変えることです。

あなたがコントロールできるのは、あなたの感情だけです。あなたの「感情のブロック」は、あなた自身で外すことができます。

もしあなたが、「お金は豊富にあって、自由に与えたり受け取ったりできる」と考えれば、そのポジティブな感情の変化が外側の世界に反映されていきます。

逆に、「いつもお金が足りない。お金によって悩みがますます増える……」と感じていれば、その感情が現実にも反映されていくことでしょう。

家計簿などをつけてお金の収支を管理している人は多いと思います。入ってくるお金よりも出ていくお金が多ければお金は貯まりませんから、収支を正確に把握することは重要です。でも、数字だけでなく、その数字に乗っている感情も大事です。

あなたのお金に対する「感情の動き」がどうなのかも、把握してみてください。

■お金に対する感情を見直せばいい

お金が入ってくるとき、どんな気持ちになりますか?
ワクワクしますか?
不安を感じますか?
それとも、毎月の給料にはさほど関心はないでしょうか?
お金が出ていくときに、イライラしたり怒りを感じたりしていませんか?

もしネガティブな感情が多いようなら、そんな気持ちときちんと向き合い、自分の考え方、感じ方の「くせ」を見てみましょう。

多くの場合、子どもの頃のお金の体験が関係しています。例えば、小さい頃にお金に苦労した人は、その苦しく惨めな思いが心に影を落としています。あるいは、「もったいない!」「もっとお金を貯めなさい!」といわれ続けてきたら、お金を使うことに、いつまでも罪悪感や嫌な気持ちを抱きます。

本田健『お金に困らない「答え」』(プレジデント社)
本田健『お金に困らない「答え」』(プレジデント社)

こうしたお金にまつわる心の傷を、自分できちんと癒やすことが必要なのです。

あなたのお金は、あなたがやりたいことを応援してくれたときもあれば、足りなくて行動を阻んだこともあったはずです。お金に対する感情は、あなたが生きてきた人生の軌跡そのものなのです。

いずれにせよ、これからお金といい関係を築いていきたいなら、お金に対する感情を変えることです。お金はニュートラルなエネルギーであり、かたちとしては単なる物質です。お金になにも問題はありません。

問題は、わたしたちの感情にあるのです。

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本田 健(ほんだ・けん)
作家
神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。著書に『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)などがある。

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(作家 本田 健)

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