「着信画面にシーツにくるまる夫と若い女」あえて不倫を隠さない夫たちの卑怯すぎる離婚手口
プレジデントオンライン / 2021年8月25日 15時15分
■夫たちが残した「雑すぎる不倫の証拠」
「夫の行動がいつもと違って感じられた」「夫の目を見て、ふと『何かがおかしい』と思った」などと、夫の変化を敏感に感じ取る妻の話を聞くことがある。多くの場合、それは夫が不倫をしていることに妻が直観で気づいた瞬間のエピソードとして語られる。いわゆる「女の勘」というものかもしれない。
ところが、世の中には「女の勘」に頼らなくても、やすやすと夫の不倫に気づくことがある。夫の“隠蔽(いんぺい)工作”が雑すぎる場合もそう。つまり、不倫をしているにもかかわらず、妻に対してそれを入念に隠そうとしない、あるいは隠す手段がお粗末すぎるケースだ。
夫たちが残した“雑すぎる証拠”から、いとも簡単に発覚した不倫のケースを紹介する。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。
■仕事の車を使ってラブホ通いをしていた夫
【CASE1】消し忘れたままの「カーナビの履歴」
結婚15年目のYさん(42歳)は、自営業の夫(45歳)と中学生の子どもの3人家族で暮らしている。Yさんの夫は、2人が出会った学生の頃から真面目なタイプだったこともあり、「まさか夫が不倫をするなんて夢にも思わなかった」と話す。
Yさんが夫の不倫に気づいたのは、子どもを新しい習い事の体験レッスンにつれていく時のこと。Yさん自身がいつも乗っている車を車検に出していることもあり、夫が仕事で使っている車を借りたところ思わぬ形で不倫は発覚した。Yさんが行き先をカーナビに入れようとした時、ミスタッチにより履歴リストが表示されたのだ。「夫は自分の仕事の車を使って、何度もあちこちのラブホテルに行っていたことがそこで初めてわかった。しかも、私や子どもとは行ったことがないテーマパークやショッピングモールにもたびたび訪れていた」。
夫の不倫が発覚した時、Yさんの胸によぎったのは、夫や愛人への怒りではなく、「ガッカリ感」だったという。「真面目で仕事ひと筋だった夫の不倫に驚いたのは事実。ただ、結婚15年目ともなれば、夫に昔のような情熱的な恋愛感情を抱くこともないので、いまさら不倫の問題を騒ぎ立てようとは思わない。残念だったのは、夫が夫婦としての礼儀を忘れてしまっていたという点。私が車に乗るとわかっていながら、カーナビの履歴を消して不倫の痕跡をなくそうとする気遣いも、夫にはもうないのかと思ったら情けなくなった」。
現在、Yさんは「離婚はしないが、今後の不倫抑制のため、今回の不倫相手から慰謝料を支払わせるなどして、夫に“お灸をすえる”ことを検討中」だという。
■夫は「私の若さ」にだけ惹かれていた
【CASE2】着信のたびに表示される「スマホの画面」
「私のことを軽んじているとしか思えない。夫からは慰謝料と子どもの養育費をたっぷりもらって別れたい」と息巻くのはKさん(32歳)。Kさんが夫(45歳)と結婚をしたのは彼女が24歳の時。「当時は、13歳という年の差も気にならなかった。でも、今にして思えば、『K子は若くて可愛いな』という夫の口グセも、私の若さだけに惹かれていた証だったのかもしれない」。
結婚4年目に子どもが誕生した頃から夫婦関係は悪化していった。「四六時中、育児に追われてすっかり“母親”になった私に対し、夫は急速に興味を失っていくのがわかった。子どもの世話をすることに夢中だった私は、夫とセックスレスになっても『面倒くさくなくてちょうどいい』と思ったほどだった」。
その後、夫が何度か風俗店に通っていたことも、Kさんは知っていながら黙認していた。「嫌悪感はあったものの、自分が妻の役割を果たしていないこともわかっているので、そこを夫から責められるのは避けたかった」。
■「若い女性とシーツにくるまる画像」が表示された
そんなKさんが「さすがに許せない」と怒ったのは、夫の携帯電話の着信画面を見た時のことだった。テーブルに無造作に投げ出されていた夫の携帯電話の着信音が鳴り、ふと画面に目を走らせたところ、ベッドにいる夫と若い女性がシーツにくるまって微笑んでいる画像が表示されたのだ。「よほど急ぎの用事だったのか、何度も不倫相手から着信があった。そのたびに、夫とツーショットの写真が表示され、私の不快感は増幅していった。そんな写真を着信画面に設定する夫の心理も理解できないし、携帯電話を自宅のテーブルの上に置きっぱなしにする不用意さも信じられなかった」。
Kさんは、怒りに震えながらも、夫の不倫の証拠となる着信画面を自分の携帯電話で撮影したという。「ここまで私をないがしろにした夫に、法的に復讐したい」と心を決めている。
■うれしそうに「出張」に出掛けていく夫
【CASE3】出張が反映されない「給与明細」
「夫の本音がわからない」と悩んでいるのはRさん(33歳)。職場で知り合った会社員の夫(33歳)との間に子どもはいないまま、結婚生活を続けて4年がたとうとしている。
Rさんが夫の不倫を疑ったきっかけは、宿泊をともなう出張が増えたことだった。「これまでは、さほど頻繁に出張がある仕事ではなかったにもかかわらず、ここ数カ月で突然、休日出勤や出張が増えた。理由をたずねても『人手不足だから仕方がない』としか言わない割に、うれしそうにいそいそと出掛けていく姿を見て、夫の不倫を確信した」。
Rさんが、夫にあきれはてている原因は「不倫の隠し方があまりにも雑だから」だという。夫と同じ会社に勤務していたので社則を熟知しているRさんは、休日出勤や宿泊をともなう出張が発生すると、その分は給与に手当がつくこともわかっていた。にもかかわらず、夫が休日出勤や出張をした月の給与明細をチェックしても、それがまったく反映されていないのだった。
「夫は、私のことをだませていると思い込んでいるのか、あるいは開き直っているのか。もしも不倫が本気なら、まだ子どももいないし、離婚という選択もありなのかもしれない。ただ、夫はもともと悪い人ではないので、一時の不倫なら許してもいいという気持ちもある」とRさんは揺れている。
■不倫を「隠せない夫」「隠そうとしない夫」
実は「不倫を隠さない夫」には、「隠せない夫」と「隠そうとしない夫」という2パターンが存在している。
前者の「隠せない夫」は、自分が不倫をしていることを妻に隠したいのにスキルと想像力がなくて隠しきれないパターン。このタイプの夫の場合、「妻には隠しておきたい」という気持ちがあるだけ、まだ救いがあるとも考えられる。身勝手な言い分とはいえ、これまで築いた夫婦関係を壊すことは避けたいという本音が透けて見えるからだ。
問題なのは、後者の「隠そうとしない夫」。自分が不倫をしていることを隠そうとせず、「妻に知られてもかまわない」と開き直っているパターンだ。このタイプの夫は、自分の不倫に対し、なんらかの言い訳をつくっているケースも多い。「妻がかまってくれなくなったから」「妻が家事を怠るようになったから」などと妻の落ち度を不倫の理由にする場合も少なくない。
■妻に「別れてほしい」と言わせる卑劣な策略
なかには、不倫相手との再婚を夢見て、あえて自分の不倫を露呈させる卑劣なケースもある。不倫の証拠に気づいた妻が失望し、妻のほうから「別れてほしい」と言い出すのを待って、それに応じる形でスムーズに離婚をしようという策略だ。
気をつけたいのは、「不倫を隠そうとしない夫」は、妻のことを軽視している一面があるという点。自分が何をしても妻をコントロール下に置くことができている、と過信しているからこそ、不倫をしても開き直っていられるのだろう。
そんな夫を持った妻が考えるべきは、「そういう夫だとしても、取り戻したいのか? それとも、手放す時がきたのか?」という質問と向き合うことだろう。「愛情」「お金」「プライド」といったさまざまな観点から、自分のこれからの結婚生活を考えてみる必要がある。
大切なのは、自分の幸せな将来を思い描いた時、隣にいてほしいのは誰なのか。それを決めるのは、自分自身しかいない。
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夫婦問題研究家
NPO日本家族問題相談連盟理事長。株式会社カラットクラブ代表取締役立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに25年間、3万件以上の相談を受ける。『最新 離婚の準備・手続きと進め方のすべて』(日本文芸社)『再婚で幸せになった人たちから学ぶ37のこと』(ごきげんビジネス出版)『離婚カウンセラーになる方法』(ごきげんビジネス出版)など著書多数。
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(夫婦問題研究家 岡野 あつこ)
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