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「どんな人なのかが一発でわかる」銀座のママが初対面で必ず確認する"身体の部位"

プレジデントオンライン / 2021年8月28日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/KruPichai

第一印象は顔や服装だけでは決まらない。銀座の高級クラブ「クラブ由美」のオーナー・伊藤由美さんは「初対面のとき、顔の次に見られているのが爪。服装や髪型を清潔にしていても、爪が不潔な人は第一印象は悪くなる」という――。(第1回)

※本稿は、伊藤由美『「運と不運」には理由があります 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。

■爪の清潔さで第一印象は大きく変わる

仕事で初対面の人とあいさつを交わすとき、いちばん最初に目がいくところは、やはり顔でしょうね。では、2番目はどこだと思いますか。

スーツ? ネクタイ? 靴? 腕時計? 候補はいろいろありますが、「意外ですが、よく目に入るところ」があります。それは「手」、「手の爪」です。

初対面で必ずすることと言えば名刺交換でしょう。そのとき、名刺を持って差し出す手や手の爪は、否応なしに相手の目に触れることになります。

名刺交換のとき以外でも、書類をめくるとき、スマホを操作するとき、パソコンのキーボードを叩くときなど、さまざまなビジネスシーンにおいても、手元は周囲の視線を集めているのです。

ただ、とくに男性の場合、服装や持ち物、髪型には注意を払っていても、爪の手入れには無頓着で、疎かにしがちな人が少なくないように思えます。あまり気にしたことがないという人は気をつけてください。手の爪は、その人の印象を大きく左右するファクターなのです。

■「爪は口ほどにものを言う」

いつも爪をきれいに切りそろえている人は「清潔感があって、マメで細かいところに配慮が行き届き、私生活もきちんとしている」といった印象を与えるもの。実際に女性からモテますし、部屋もデスク周りも整理整頓され、靴やカバンなど身の回りのものの手入れも行き届いていることが多いのです。

ところが爪が長く伸びっ放し、爪の間には垢がたまったままのような人は、相手や周囲に不潔感や不快感を与えるだけでなく、「雑そう」「日常生活がだらしなさそう」というイメージを持たれかねません。

ビジネスだけではなく、世の女性陣からも、「男性と会うときは、まず手を見る」「手や指、爪がきれいな男性は好感度も高くなる」という声が多く聞こえてきます。

爪をきれいにしている人は、自分の手元が常に見られていること、そして手や爪が自分のイメージを左右することを自覚している人。爪の手入れを疎かにしている人は、自分が周囲を不快にさせていることに気づかない鈍感な人とも言えるでしょう。まさに、「爪は口ほどにものを言う」のです。

■爪の状態は“健康のバロメーター”

また爪は、その人の健康状態や体の変調が表出しやすい“健康のバロメーター”のような部位でもあります。

例えば爪の色。爪は指先の皮膚の下を流れる血液が透けて見えるため、健康な爪は薄いピンク色をしていると言われます。爪の色が白っぽい、黒っぽい、黄ばむ、斑点が出るなど、また、爪が割れる、横筋が出る、でこぼこになるといった症状がある場合、どこかしら体に変調をきたしている可能性もあるのです。

さらに、生活が乱れると荒れてしまうお肌と同様、爪も食事による栄養状態や睡眠、生活リズムなどの影響をしっかり受けます。不健康そうな色だったり、ダメージを受けてボロボロになった爪からは、偏食や無理なダイエットによる栄養の偏りや、夜更かしや寝不足といった不規則な生活リズムまでが見えてくるのです。

状態の悪い手の爪
写真=iStock.com/whitemay
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/whitemay

つまり、健康的できれいな爪の人は、食生活が充実して栄養バランスがよく、規則正しい生活を送っている人という印象を与えることもできるのです。

とはいえ、女性のように「ネイルサロンでケアをして」とまで言うつもりはありません。長く伸びないうちに切る。こまめに整える。さらには、食事に気を使い、規則正しい生活を心がける。これでいいのです。

爪をきれいにする、いつも短く切りそろえておく。これは仕事がデキるとか能力があるといった次元の話ではなく、社会人として最低限の身だしなみです。

指の長さや太さ、形はどうにもならなくても、爪の手入れなら誰でもできるのですから。爪が伸びていませんか? 爪先が黒ずんでいませんか? 自分では気にならなくても、周囲の人はちゃんと見ています。

爪先ひとつでビジネスマン失格の烙印(らくいん)を押されかねないのです。世の殿方には、ぜひとも「毎朝出かける前の指先をチェック」をルーティンにしていただきたいと思います。

■会話を「でもさぁ」と否定で始めてはいけない

「いや、それは違う」「でもさぁ」「だけどね」――相手の話を聞くと何でも否定で返してくる人がいます。以前、「クラブ由美」のお客さまのなかにも、女の子の話に一から十まで「違う」「それはダメ」と否定で答えるような方がいらっしゃいました。

「今人気の○○っていう和食屋さん、すごくおいしかったんです」
「いやいや、あの店、大したことないでしょ、オレは行かなくてもいいや」
「最近、作家の○○さんの小説にハマってるんですよ。読みだすと止まらなくて」
「でも、あの人の書く小説ってどれも似たり寄ったりだから飽きてくるんだよね」

こんな感じで、女の子の話すべてを否定し、批判し、ダメ出しするのです。

その子いわく、「お客さまだから仕方ないけど、私自身が否定されているようで悲しい気持ちになった」と。会話をするとき、いつも否定から入る。そんな人の心の底には「私はあなたよりものを知っている」という優越感、「自分のほうが正しい」という傲慢(ごうまん)な思い込みがあるように思えます。

仕事で注意されて落ち込む若い女性
写真=iStock.com/tuaindeed
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tuaindeed

相手を否定することでしか自分の立場を確立できない人なのかもしれません。会議や打ち合わせのようなディスカッションの場ならいざ知らず、普段の雑談やお酒を飲んでいる席での何気ない会話では、「まず否定」は絶対にNG。

自分が好きなものや気に入っていることの話をしているのに、のっけから「ダメ」「違う」「そうは思わない」では会話が弾むわけもありません。

■共感を示す振る舞いが信頼感を生む

先のお客さまにしてもそうです。たとえ自分はその和食屋の料理がイマイチだと思っていても、たとえ自分がその作家の小説をつまらないと思っていても、頭から女の子の話を否定し、自分の価値観だけを声高に主張するようでは社会人としての品位が疑われます。

人は誰だって「そうだよね」と自分の話に共感されると嬉しくなるもの。そして共感してくれる相手には、親近感や信頼感を覚えていくものです。

その真逆の行為が「いや、でも、だけど、しかし、違う――」といった頭ごなしの否定なのですね。そもそも相手が、自分とまったく同じ価値観や趣味趣向の持ち主であることなどまずあり得ません。

人ぞれぞれ、味覚も違えば、小説の好みも違います。それが個性であり、個性が違うからこそ人間同士の付き合いはおもしろいのです。何でも否定や反対から入る人とは会話も続きません。いえ、会話をしたいと思わないでしょう。

■何でも否定する人は仕事でも人間関係でも躓く

周囲からそう思われてコミュニケーションの機会が減れば、貴重な情報や役立つ話題も入手できなくなる。これではビジネスチャンスも逃してしまいます。

伊藤由美『「運と不運」には理由があります 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)
伊藤由美『「運と不運」には理由があります 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)

何でも否定する人に仕事がデキない人が多いのは、こういうことでもあるのです。自分の言葉が否定から始まってはいませんか? 誰かを否定することに無頓着になっていませんか?

なかには、悪気はないし否定するつもりもないけれど、無意識に、会話のアタマについ「いや」「でも」「だけど」をつけるのがクセになっている人もいます。このクセは、自分で意識して気をつけ、直す努力をしたほうがいいでしょう。そうしないと、仕事でも人間関係でも必ず躓(つまづ)きます。

相手の話には、否定ではなく「共感」から入る。自分の好き嫌いを押し付けず、相手の価値観を否定せず、興味や関心を持って歩み寄る。その姿勢ひとつで、人間関係もビジネスも大きく変わっていくのだと私は思います。

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伊藤 由美(いとう・ゆみ)
銀座「クラブ由美」オーナー
東京生まれの名古屋育ち。18歳で単身上京。1983年4月、23歳でオーナーママとして「クラブ由美」を開店。以来、“銀座の超一流クラブ”として政治家や財界人など名だたるVIPたちからの絶大な支持を得て現在に至る。本業の傍ら、「公益社団法人動物環境・福祉協会Eva」の理事として動物愛護活動を続ける。

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(銀座「クラブ由美」オーナー 伊藤 由美)

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