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「人を幸せにする朝食前の"ある習慣"」8月に人気のビジネス書ベスト20

プレジデントオンライン / 2021年9月5日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kuppa_rock

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、8月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『「後回し」にしない技術』(イ・ミンギュ著、吉川南訳、文響社)
第2位:『半歩先を読む思考法』(落合陽一著、新潮社)
第3位:『そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?』(深沢真太郎著、三笠書房)
第4位:『「向いてる仕事」を見つけよう』(トム・ラス著、児島修訳、ダイヤモンド社)
第5位:『精神科医が見つけた3つの幸福』(樺沢紫苑著、飛鳥新社)
第6位:『それ、勝手な決めつけかもよ?』(阿部広太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第7位:『気にしない練習』(名取芳彦著、三笠書房)
第8位:『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』(山口周著、大和書房)
第9位:『習慣超大全』(BJ・フォッグ著、須川綾子訳、ダイヤモンド社)
第10位:『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』(古野俊幸著、日経BP)
第11位:『35歳の教科書』(藤原和博著、筑摩書房)
第12位:『決断力』(橋下徹著、PHP研究所)
第13位:『最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方』(工藤勇一/青砥瑞人著、SBクリエイティブ)
第14位:『GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ』(マックス・ルガヴェア著、江口泰子訳、東洋経済新報社)
第15位:『進化思考』(太刀川英輔著、海士の風)
第16位:『仕事のアンラーニング』(松尾睦著、同文舘出版)
第17位:『チームが自ずと動き出す 内村光良リーダー論』(畑中翔太著、朝日新聞出版)
第18位:『HAPPY STRESS』(青砥瑞人著、SBクリエイティブ)
第19位:『東京藝大美術学部 究極の思考』(増村岳史著、クロスメディア・パブリッシング)
第20位:『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(藤野英人著、マガジンハウス)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年8月の閲覧数ランキング

■実行力を高めるための「3つのステップ」

今月の第1位は、『「後回し」にしない技術』でした。

イ・ミンギュ著、吉川南訳『「後回し」にしない技術』(文響社)
イ・ミンギュ著、吉川南訳『「後回し」にしない技術』(文響社)

学生時代、「テスト勉強をしようと思ったのに、ついつい部屋の大掃除を始めてしまった」という経験がある方は多いでしょう。やるべきことを後回しにするクセは大人になっても続き、重要な仕事に着手する前についつい急ぎではない雑用をしてしまっているかもしれません。

そんなあなたには、本書をおすすめします。心理学博士でありカウンセラーも務めた著者が、心理学的見地から問題を分析し、後回しにしないための解決策を提示してくれます。

著者によると、実行力を高めるには「決心―実行―維持」の3ステップを踏まなければなりません。例えば「実行」のステップでは、決心を直ちに行動に移す習慣をつけることが提案されます。「あとで」「明日」「いつか」と言うかわりに、「今日」「いま」という言葉を選び、「ぱっと」動くこと。あれこれ考えることなく、すぐに実行に移すのです。

また、つい「明日すればいいだろう」と思ってしまわないように、2つの締め切りを設定するのも効果的です。いつまでに終わらせるかという「終了デッドライン」、いつから始めるかという「開始デッドライン」の2つを決めれば、すぐにでも動き出したい気持ちになるでしょう。

「後回しにしない技術」は、仕事ではもちろん、プライベートでも有効です。あなたもこの技術を身につけて、やるべきことをスッキリ終わらせ、本当にしたいことにフォーカスしませんか。

■「ちょっと先」を考えられる人は何が違うのか

第2位は、落合陽一氏の新刊『半歩先を読む思考法』でした。

落合陽一『半歩先を読む思考法』(新潮社)
落合陽一『半歩先を読む思考法』(新潮社)

未来のことを考える――せわしない毎日を過ごす私たちにとって、これほど難しいことはないでしょう。具体的に何週間、何カ月、何年先かもわからない「未来」を考えるのは、どうしても優先度が低くなってしまいがちです。

本書の著者である落合陽一さんは「半歩先」、つまり「ちょっと先の時間」について考えることが好きだといいます。落合さんにとって半歩先の未来とは、五感の接続されているように感じる手触りのある時間。リアルに想像できる「ちょっと先の未来」を考え続けることがその先の未来へつながると書いています。

本書は、落合さんが2019年1月から2021年3月の2年間にnoteで書き記した文章を編集し、時系列に掲載したもの。SNSで炎上が起こる仕組み、わかりにくいコンテンツと思考の関係、加速度的な社会で自分を深化させる方法など、取り上げられるトピックは身近なものでありながら、落合さんらしい深い思索を楽しめる一冊となっています。

激動の時代を生きる私たちは、望ましい未来のためにどのように行動していくべきなのでしょうか。今を生きるすべての大人たちにおすすめしたい、たしかな示唆が得られる一冊です。

■「論理的思考力」をストーリーとクイズから学ぶ

第3位には、『そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?』がランクインしました。

深沢真太郎『そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?』(三笠書房)
深沢真太郎『そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?』(三笠書房)

ロジカル・シンキング(論理的思考)と聞くと、逃げ出したくなる方もいるでしょう。そんなあなたには、考えるコツが楽しく学べる本書をおすすめします。

本書は、主人公・サオリと、サオリと新幹線で乗り合わせた大学院生・優斗の会話を中心としたストーリー&クイズ形式になっています。

物語は、広告会社に勤めるサオリが、出張帰りに新幹線「のぞみ」に乗り込むシーンから始まります。そしてふとしたことから優斗との会話が始まり、彼から「論理的に考える」コツを学ぶことに――というストーリーです。

本書で紹介されるのは、帰納法や演繹法を使った考え方から、素早く決めるためのコツ、発想法、問題解決のためのちょっとズルい考え方まで、仕事で便利に使えるものばかり。

例えば車内販売で買う飲み物をなかなか決められなかったサオリは、優斗に「いくつか選択肢があって悩んだとき、どう考えて最終的に選択をしているの?」と尋ねます。優斗が提案するのは、評価方法を1つに決めること。学園祭の模擬店の例を出して、その有効性を教えてくれます。

このように、身近な例を出しながら解説されるので、論理的思考に自信がない方でも、楽しみながら読み進めることができるでしょう。ビジネスパーソンにはもちろん、学生にもおすすめしたい一冊です。

■「朝食前30分の散歩」で人は幸せを感じられる

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『精神科医が見つけた3つの幸福』でした。

樺沢紫苑『精神科医が見つけた3つの幸福』(飛鳥新社)
樺沢紫苑『精神科医が見つけた3つの幸福』(飛鳥新社)

「あなたにとって、幸せとはなんですか?」――この問いに対する答えは、人それぞれ異なるでしょう。しかし幸せの正体は誰もが同じ。幸福を感じているとき、私たちは、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンという3つの脳内物質を分泌しているのです。

本書の著者は、『学びを結果に変える アウトプット大全』や『ブレイン メンタル 強化大全』などといったベストセラーを世に輩出してきた、精神科医の樺沢紫苑さん。本書では、「幸せ」とはどういう状態なのか、科学的に解き明かすとともに、幸福になるための具体的かつ実践的な行動が示されます。

例えば、セロトニンを分泌させるには「朝日を浴びる」「リズム運動」「咀嚼」の3つが確実です。これら3つを組み合わせた最高の習慣が、朝食の前の「朝散歩」。起床後1時間以内に15分から30分程度行うのがベストで、その後によくかんで朝食を取れば、「朝日を浴びる」「リズム運動」「咀嚼」の3つをクリアできます。

本書で紹介される「幸せになるための行動」は、どれも説得力があり、今日から実践できるものばかり。自分と大切な人たちをもっと幸せにするために、ぜひお試しいただければと思います。

■「良い習慣」は「小さな習慣」から

第9位の『習慣超大全』にもご注目ください。

BJ・フォッグ著、須川綾子訳『習慣超大全』(ダイヤモンド社)
BJ・フォッグ著、須川綾子訳『習慣超大全』(ダイヤモンド社)

良い習慣を身につけるためには、どんな行動が効果的でしょうか。古今東西、さまざまなメソッドが提唱されていますが、本書の著者が提案するのは「タイニー・ハビット(小さな習慣)」です。

タイニー・ハビットとは、その名の通り、すぐにできる簡単な習慣を積み重ねること。習慣化したい行動を小さく分解して日課に組み込むことで、継続できるようにするものです。著者が実践している「トイレに行った後に2回腕立て伏せをする」が、そのよい例でしょう。

このメソッドのポイントは、既にある日課を「アンカー」として、その後に新しい行動をすること。「トイレに行った後に2回腕立て伏せをする」なら、「トイレに行く」がアンカーとなります。

あなたの場合、どんなアンカーの後に、どんな行動をとればいいでしょうか? 「2回腕立て伏せをする」のような、高頻度に行いたい行動があるなら、「トイレに行く」のように同じく高頻度のアンカーを見つけてみましょう。

キッチンテーブルを拭く習慣をつけたいなら、同じ場所でする「拭いた皿をしまう」がアンカーになるかもしれません。「タスク管理のアプリを開く」という習慣をつけるために、同じく「生産性を高める」ことを目的とした「コーヒーを飲む」をアンカーとするのもいいでしょう。

千里の道も一歩から。小さな習慣も、地道に継続すればあなたの人生を変えてくれるかもしれません。

■水泳を覚えるには、まず何をする?

最後にご紹介したいのが、第10位の『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』。

古野俊幸著『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』(日経BP)
古野俊幸著『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』(日経BP)

突然ですが、あなたは「水泳を覚えるにはまず水に飛び込むこと」と聞いて、どのように感じるでしょうか? 「それはそうだ、まず飛び込まないと」と思ったならば、あなたは「拡散性」の高い人。一方で「それは怖い、ちゃんと水泳の基本を理解してから」と思ったならば「保全性」の高い人です。

「拡散性」タイプか、「保全性」タイプか。あなた自身の個性を把握すれば、より自分に適した学習法がわかります。

本書の特徴は、“落ちこぼれ高校生”たちが東大合格を目指す人気コミック『ドラゴン桜』『ドラゴン桜2』のエピソードを織り交ぜながら、自分の個性に合わせて効率的に学ぶためのポイントを紹介してくれるところ。丁寧に解説されているため、ドラゴン桜ファンはもちろん、ストーリーを知らない方でも楽しく読めるはずです。

キャリアアップのための資格取得、異業種への転職に向けた情報収集、教養を深めるための読書など、大人になっても学びは続くものです。自分に合った勉強法を知り、学習効率をアップさせてみてはいかがでしょうか。

今月も、実行力を高める方法から思考法、そして勉強法まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『35歳の教科書』(藤原和博著、筑摩書房)が第11位、第17位だった『習慣超大全』(BJ・フォッグ著、須川綾子訳、ダイヤモンド社)が第9位と、長期にわたり多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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