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「自己評価の高い人ほど口にしがち」口先だけのダメ上司が使いがちな7つのパターン

プレジデントオンライン / 2021年9月9日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Tero Vesalainen

職場での信頼を勝ち取るには、ちょっとした言葉にも気をつける必要がある。人事コンサルタントの大橋高広さんは「ダメ上司が使いがちな口癖は7つのパターンに分けられる。たとえば『結論から言って』と部下の話を遮るような上司は最悪だ」という――。

■「で、結論は何なの?」と部下の話を遮る

① 効率重視の合理的すぎる上司の口癖
「対案を出せ」「結論から言って」

効率重視の上司が、ついつい言ってしまう口癖がこちらです。仕事ができる上司は、時間を大切にします。そのため、非効率なコミュニケーションを敬遠します。だからこそ、部下が少しでも不満を言おうものなら、「それなら対案はあるのか」「建設的ではない議論をするのは時間の無駄」と突き放してしまいます。

また、部下が、考えがまとまっていないまま相談に来た時に、とりとめのない話をしていると、「で、結論は何なの?」と部下の話を遮ってしまいます。このようなことをしていると、部下は次第に上司に相談できなくなっていきます。

② なぜか絶対に一度しか教えたくない上司の口癖
「何度も言わせるな」「何回言ったらわかるんだ」「もういいよ」

私がこれまでにお伺いしてきた職場では、人材育成について、「一度聞いたことは必ずマスターするべき」という信念をお持ちの上司が多くいました。

こういった上司は、部下に対して一度は指導します。しかし、同じことを二度三度聞いてくる部下がいようものなら、「何度も言わせるな」「メモをとっていないからだ」と部下にすごみます。それで怒られた部下は、次から半ばおびえながらメモをとるようになります。しかし、怖いという気持ちのせいか、また同じミスをしてしまいがちです。そして、「もういいよ」と怒られるハメになります。

■自分で考えさせることは一見よさそうだが…

後で怒るくせに指示の出し方が悪い上司の口癖
「自分で考えて」「なんでも良いから早くやって」

現代の職場では、上司の果たすべき役割は増えていて、上司は業務過多に陥っています。そのため、上司も時間や気持ちの余裕はありません。だからこそ、人材育成も兼ねて、部下に自分で考えて行動することを促します。

部下に自分で考えて仕事をさせることは、一見良いように思えます。しかし、私が見てきた事例では、この口癖を言う上司に限って、部下が自分で考えてやったことを「違う」と怒る傾向があります。

上司の常識と部下の常識が一致しているとは限りません。そのため、きちんと指示を出さなければ、上司の思い通りの仕上がりになることはほとんどありません。どんなに忙しくても、この認識のギャップを埋めることが、上司の仕事であることを忘れてはいけません。

■部下が二度と提案をしなくなる口癖

④ 部下を追い込む上司の口癖
「いつまでやってるんだ」「やる気はあるのか」「かわりはいくらでもいる」

働き方改革が進んでいる現代の職場ではありますが、まだパワハラ気味の上司がいるのも事実です。そういった職場でよく見かけるのが、部下を追い込む口癖を連発している上司です。仕事が遅いという嫌味を「いつまでやっているんだ」と言い、仕事の成果が低いという嫌味を「やる気はあるのか」と言い、いつ辞めてもかまわないという嫌味を「かわりはいくらでもいる」と言います。

熱血指導で、目標達成するためという大義名分があったとしても、こんな口癖を毎日職場で言っていては、部下が陰口を言っているのは間違いありません。この場合、社内だけではなく、社外でも陰口を言っている可能性があります。

無人のオフィス
写真=iStock.com/Prostock-Studio
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Prostock-Studio
⑤ 否定的なことばかり言う上司の口癖
「いやいや……」「根拠は?」

この口癖、ついつい言ってしまう上司は多いのではないでしょうか。時間をかけて考えて提案したことや、会議で意見を求められて発言したときに、この口癖を言われてしまうと、部下は二度と提案しようとは思わなくなってしまいます。上司としては、前例がないので、詳しい話を聞きたいだけだとしても、部下が感じるプレッシャーは上司が思っている以上にあります。

また、こういった上司に限って、普段から「提案が欲しい」とか「建設的な議論をしよう」などと言いがちなので、部下からすると、タチが悪いといえます。

■上司が逃げれば、誰も挑戦しなくなる

会社や他人に責任転嫁する上司の口癖
「会社が決めたことなので」「上(の人)が言っているので」「(私は)聞いていない」

実は日本の職場で多いのが、責任転嫁する上司です。例えば、部下が人事評価に納得できずに、説明を求めてきたとします。そこで、上司が「会社が決めたことなので」と言ってしまえば、部下からすると、それでは上司がいる理由は何なのかと感じてしまいます。

また、業務が忙しい中で、どうしても改善活動をやらなければならないとします。それを上司が「忙しいとは思うが、上(の人)が言っているので仕方がない」と言ってしまえば、部下のモチベーションは上がりようもありません。

さらに、部下が新しいことに挑戦して、失敗をしたり損失を出したりした時に、「そんなことをするなんて、(私は)聞いていない」と、上司が逃げてしまっては、誰も挑戦する人はいなくなってしまうでしょう。

■打ち合わせをしたいときはアポイントをとる

自分のことしか考えていない上司の口癖
「今、忙しい」「ちょっと時間ある?」
大橋 高広『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法」』(日本実業出版社)
大橋 高広『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法」』(日本実業出版社)

忙しいときや何かに集中しているときに、部下から声をかけられたら、無意識に「今、忙しいんだよ」と言っていませんか? また、部下が仕事に集中しているときに、「ちょっと時間ある?」と声をかけていませんか?

この口癖がある上司は、自分の仕事や時間が最優先の上司だと思われている可能性があります。部下から見れば、忙しいのはみんな同じです。自分がいきなり声をかけられて嫌なのであれば、部下も嫌がっているはずです。

部下にいきなり声をかけて打ち合わせをするのではなく、上司であっても打ち合わせをしたいときは、アポイントをとる側がしっかりと予定を調整して、打ち合わせ場所を確保するようにしましょう。

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大橋 高広(おおはし・たかひろ)
NCコンサルティング社長
1982年生まれ。大阪府出身。人事評価制度、管理職育成、職場改善の専門家。大阪商工会議所人事労務サポート推進パートナー、八尾市や守口市、門真市、和泉市などの商工会議所専門相談員。同志社大学を卒業後、大手通信系企業にて歓楽街での飛び込み営業を経て、経済団体に入職し中小企業の経営支援に従事する。その際、橋下徹氏による府政改革を経験。その後、中堅製造業で総務経理を担当する傍ら、父から息子への事業承継を推進。2015年、NCコンサルティングを設立。

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(NCコンサルティング社長 大橋 高広)

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