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「あっという間に腰痛が解消する」唱えるだけで即座に効果がある"3つのフレーズ"

プレジデントオンライン / 2021年10月4日 9時15分

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

腰痛の根本原因は「姿勢の悪さ」「筋緊張」だといわれる。しかし、よい姿勢を筋緊張なしで保つのは難しい。理学療法士で、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師の大橋しん氏は「あるフレーズを唱えると、脳が錯覚を起こして、リラックスしたままでも、よい姿勢をつくることができる。その結果、腰痛は即座に改善していく」という——。

※本稿は、大橋しん『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

■腰痛になる二大ダメ姿勢「猫背」「反り背」

突然ですが、二大「ダメな姿勢」というものがあります。1つめは、ねこ背。あごが前に出て、首が縮み、腰は張っています。2つめは、反り腰。背中側の筋肉への負担が大きく、これもしんどい姿勢です。

この二大「ダメな姿勢」に共通していることがあります。骨盤が傾いた状態で、ロックされてしまっているのです。骨盤がかたまってゆらがない状態だと、腰椎への負担が多くなって腰痛になりやすくなります。

そこで、骨盤の傾きを改善していくために、言葉の力を借りていきます。言葉を唱えると、頭の中でイメージが生まれます。そのイメージは感覚的な体験をもたらし、本当にそのようになっていくのです。

■骨盤の傾きを改善するフレーズ

【魔法のフレーズ1】骨盤はワイングラスの底。いつも静かにゆれています。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

姿勢以外に改善できる症状

・腰痛
・便秘
・お腹の冷え
・股関節痛
・尿もれ

人間の体は、常に微妙にゆらぎながら均衡を保っています。骨盤も例外ではありません。ゆらぎがあって骨で立っているほうが、上からのしかかる重さを分散して、体を効率よく支えられるようになるのです。

骨盤のゆらぎは、ワイングラスに似ています。ワイングラスの底のカーブのように、骨盤の底もゆるやかにカーブしています。ワインは、グラスをゆらしても水平さを失いません。これが、骨盤が姿勢や動作に合わせてゆれ(バランスボールを思い出してください)、体の重みがまっすぐ中心へ降りていく状態によく似ているのです。

この魔法のフレーズで、骨盤がワイングラスの底のワインのように適度にゆれている状態をイメージできると、体をバランスよく支える力が高まっていきます。その結果、二大「ダメな姿勢」にならず、ラクに姿勢を保てるようになります。

この魔法のフレーズは、デスクワークをしている方におすすめです。骨盤にゆらぎがあると、イスから背筋がスッと伸びていきます。ぜひ一度試してみてください。

■重力に逆らうと体が緊張する

「体の使い方が下手だなぁ、もったいないなぁ」と感じる人には、共通点があります。無意識のうちに、重力に逆らっているのです。「気をつけ」の姿勢は、その典型ですね。

重力の下向きの力に対して、上へ上へと逆らおうとしているために、体を緊張させてしまっています。重力に戦いを挑んではいけません。むしろ、重力に身を任せてしまいましょう。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

■リラックスしながら良い姿勢を保つフレーズ

【魔法のフレーズ2】体の中を落ちる滝を、鯉(こい)が下から上へエネルギッシュに昇っていきます。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

姿勢以外に改善できる症状

・肩こり
・腰痛
・便秘
・疲労
・骨粗しょう症

この「鯉の滝昇り」の身体イメージが意味しているのは、「体の力を抜いたほうが骨で立てるようになるので、体の芯がしっかりする」ということです。

「体の中を上から下へと落ちる滝」は、体の重さや重力を表わしています。体の力を抜いていれば、頭や上体の重みに重力も加わり、「下へ、下へ」という重みの流れが形成されますよね。これが滝の水の流れです。

そして、「上へ、上へ」と昇ろうとする力強いエネルギーを元気な鯉に見立てています。別のところで姿勢を「ふんわり」させるほど、「しっかり」してくると述べましたが、まったく同じことを別の表現で言っています。

このイメージに慣れ親しんでくると、自分の中を立ち昇る「鯉」を信頼して、安心して脱力できるようになります。重力はあなたの味方となり、だんだん「重みに縛られずに体を扱う」ことができるようになってくるのです。

ムダな負担をかけずに体を起こしておけるようになるため、長時間立っていたり、座っていたりしても、疲れを感じにくくなっていくことでしょう。

■塩梅が難しい膝のゆるめ方

【魔法のフレーズ2】では、重力に逆らわず、むしろ重力を味方につけていく「胴体」の身体イメージを経験できたと思います。

今度は「下半身」、特に「ひざ」です。ひざは、骨盤と同様にロックしてしまいやすい部位です。「じゃあ、ゆるめよう!」という話になりますが、実際はゆるめすぎもよくありません。

まず、「ひざの伸びすぎ」は反り腰を招きます。反対に、「ひざの曲がりすぎ」は腰曲がりにつながります。どちらも腰痛の原因になりますから、避けなければなりません。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

■かためてしまったひざをゆるめるためのフレーズ

【魔法のフレーズ3】足に沿って、砂時計の砂がまっすぐ落ちていきます。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

姿勢以外に改善できる症状

・ひざ痛
・股関節痛
・腰痛
・外反母趾
・胃の痛み
・尿もれ

「ゆるんだまま、まっすぐ」で、体の重みがまっすぐ足裏へ落ちていくところを見つけていきましょう。そのために役立つのが、この魔法のフレーズです。

自分の腰のあたりから足元にかけて、足全体に大きな砂時計があるとイメージしてください。砂時計の砂は、重力にしたがってまっすぐ下へ落ちていきますよね。腰から太もも、ひざ、ふくらはぎ、足裏へと、その砂がまっすぐ落ちていく様子を思い浮かべましょう。

さらに、落ちた砂が足元にどっしりとたまっていく様子もイメージできると、まっすぐな位置を見つけやすくなります。もしくは、横から見たときに、ズボンのサイドラインがまっすぐ垂直線上に延びているかを確認するのもよいでしょう(はいていなくても、はいているようなつもりで)。

なお、このフレーズは立ち姿勢でなければできません。座り姿勢では、同じく重力を味方につける【魔法のフレーズ2】で代用してください。

■魔法のフレーズを唱えるコツ

「魔法のフレーズをとなえるときの、コツは何ですか?」

これは、患者さんによく聞かれる質問です。私はいつもこう答えます。

「頑張らないことです!」

そう言うと、みなさんちょっと戸惑った表情をします。だって、姿勢をよくしたいと思って、その努力をするつもりで私のところに来ているわけですから。

頑張りというのは、体を緊張させるアプローチです。無意識の心身の緊張があなたの姿勢を崩してしまっているのに、頑張ってしまったら逆効果になります。

たとえば、【魔法のフレーズ1】「骨盤はワイングラスの底。いつも静かにゆれています。」をとなえるときに、「ゆらげ!!!!!」と気合を入れて叫ぶように念じたら、どうなるでしょう? 多少はゆらいでくるかもしれませんが、あまり効果は見込めないと思います。

それよりは、静かに「ゆれています……」と、ボソッとつぶやくくらいの気持ちでとなえるほうが効果的です。

やる気ゼロでも大丈夫ですので、ぜひ気楽な気持ちでのぞんでください。そのほうが、体がよけいなことをしませんので、フレーズがもたらすイメージを素直に受け取ることができます。結果として、上手に力を抜いて、骨で立つことができるのです。

イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』
イラスト=『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』

「頑張らない」を別の言葉で言うと、「よけいなことをしない」ということ。そもそも、私の専門であるアレクサンダー・テクニークは、「しようとしていないのに、無意識にしてしまっていることをやめていく」というアプローチです。

■頑張るのをやめると人生の質が向上する

魔法のフレーズは、みなさんに次のような「新しい選択肢」を提供します。

・姿勢をよくしたいときほど、力を抜いていく
・不安やプレッシャーを感じたときほど、力を抜いていく

その結果として、「美しい」「疲れにくい」「動きやすい」という理想的な姿勢を手に入れられるだけでなく、いままで以上に不安やプレッシャーに強くなれるのです。

大橋しん『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』(飛鳥新社)
大橋しん『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』(飛鳥新社)

また、健康や美についてのうれしい副産物もあります。先ほどの2つは、ふだんみなさんがやっていることの「逆」だと思いますが、魔法のフレーズを活用していくためにはとても大切な方針です。常に頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

体を緊張させやすいシーンで、超一流のアスリートや俳優のように、逆に力を抜いていく。これができるようになると、人生の質が、生きやすさが変わってきます。

もちろん、「姿勢をよくしたいとき」「不安やプレッシャーを感じたとき」に限らず、常日頃からなるべく力を抜いていくことも大切です。これを機に、「頑張ることをやめる」という視点をみなさんに身に付けていただけたら、著者としてこれ以上うれしいことはありません。

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大橋 しん(おおはし・しん)
理学療法士、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師
岐阜生まれ、神戸在住。(株)フローエシックス代表取締役。ドイツでチェロの修業中にアレクサンダー・テクニークを知り、帰国後に理学療法士とアレクサンダー国際認定教師の資格を取得(両資格の所有者は国内初)。救急病院勤務を経て、整形外科クリニックにて「特命理学療法士」として数々の難しいケースを解決。2020年に独立し、リハビリと太極拳を中心としたスタジオを開設。姿勢改善の研究成果を積極的に学会で発表しており、医療だけに頼らない健康とケアのあり方を提案している。著書に『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』(飛鳥新社)がある。

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(理学療法士、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師 大橋 しん)

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