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「同僚と頻繁に飲みに行く人」よりも「さっさと帰るぼっち」のほうが最後は成功する理由

プレジデントオンライン / 2021年10月21日 12時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/FlamingoImages

幸せな人生を歩める人は、どんな人付き合いをしているのか。心理カウンセラーYouTuberのるろうにさんは「大成する人ほど不必要なコミュニケーションを避けて、一人の時間を大切にしている」という——。

※本稿は、るろうに『心理カウンセラーYouTuberが教える1秒で不安なくなる大百科』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

■大成する人ほど、一人の時間を大切にしている

なんとなくいつも同じメンバーで居酒屋に行って仕事の愚痴ばかり言っていても、本人が困っている状況は何も変わりません。ですが、愚痴を言い合えばその時だけはスッキリするので何度も同じことが繰り返されて時間を浪費してしまいます。

自分が困っていることを解決したければ、一人でじっくりとどうしたらいいか考えて行動していく、結果的にそういう人が幸せな人生を歩みやすいんです。

とはいえ、「他人とコミュニケーションを取らないぼっちだと、何かと人生うまくいかないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。ですが、大成する人ほど不必要なコミュニケーションを避けて、一人の時間を大切にしているものです。

■集団だからこそ、間違った判断を下すことがある

「集団的浅慮」といって、個人だと正しい判断ができるのに集団で協議すると間違った判断を下してしまう傾向があります。

特に、これはメンバーの結束力が強く、反対意見を出しにくい閉鎖的なグループほど発生しやすくなります。

なぜなら集団にいると大した根拠はないのに「自分たちは大丈夫だ」と過信したり、外部の意見を軽視してしまったり、個人的にはおかしいと思ってもグループ内の圧力によって言い出しにくくなってしまうからだと言われています。

仕事が終わってから一人で読書して知識をインプットし、今の自分は何をすべきかをじっくり検討することによって大成する人は多いです。だからあなたが今一人ぼっちだとしても決して恥ずかしいことではありません。

■泣いてもいい、感じていけない感情はない

こちらが悲しくて泣いているのに「大人なんだからそんなメソメソ泣くなよ!」などと言う人がいます。でも、泣くのは恥ずべきことではありません。悲しい時は我慢せずに泣いてください。

そもそも、大人は泣いてはいけないなどと誰が決めたのでしょうか。楽しかったら笑う、嫌なことがあったら怒ると一緒で悲しかったら泣くことも人間として当たり前の反応です。

感じてはいけない感情なんてありません。なのに、悲しいのに泣くことを許されないというのは、悲しんでいる本人にさらに悲しさを追い打ちするようなものです。自分の気持ちを無理に押し込めていたらいずれ心が壊れてしまいます。

何歳であろうと性別が何であろうと泣いてはいけないなんてことはないんです。

また、悲しいことがあって泣いた後にちょっと気持ちがスッキリしたという経験を持っている人もいるでしょう。これは、涙には自分の心を癒やす機能があるからだと言われています。

涙を流している人
写真=iStock.com/yamasan
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/yamasan

■涙には自律神経の乱れを回復させる機能がある

人間の体に備わっている自律神経には、体を興奮させる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」があります。普段の生活の中では、両者のバランスが取れている状態になっています。

ですが、何かストレスを受けて悲しい気持ちになると、体は「異常事態だ!」と察知して交感神経が一時的に優位に働くため、両者のバランスが乱れてしまいます。涙にはこの自律神経の乱れを回復させてくれる機能があるんです。

涙を流す時には脳内でセロトニンが多く分泌されます。セロトニンは副交感神経を活発にするため「幸せホルモン」とも呼ばれています。泣くとセロトニンが身体をリラックスさせてくれるので、涙を流した後は心が落ち着くというわけです。

もし泣きたいんだけどどうしても人目が気になってしまうという人は、数分でもいいので誰もいない部屋やトイレに行って泣くというのも一つの手です。

大切なのは泣くことによって周囲からどう思われるかよりも、あなた自身が罪悪感なく素直に涙を流して気持ちを整理させることです。

泣くことは人の体に備わった自分自身を癒やすための大切な機能です。泣いてはいけないなどと思わず、泣きたい時は思いっきり泣いてください。

■「自分からたくさん話す=コミュ力が高い」とは限らない

積極的に自分から饒舌にしゃべる人の姿を見ると「すごいなあ、自分もああなりたいなぁ」と思ったりします。話すことが苦手な人ほどそういう人がうらやましく思うものですよね。

ですが、コミュニケーションにおいてはたくさんしゃべれることがいいとは限らず、むしろ大切なことは他にあるんです。

饒舌にしゃべれる人は一見コミュ力の高いすごい人だと思われます。ですが、実際は周りの人がしゃべりたくてもしゃべれなくなってしまい、「あの人は自分の話ばかりしている」と思われて逆に好かれなくなったりもします。

たくさん話すことで印象がよくなるのは、プロの漫才師のように場の空気を読んでよっぽどおもしろい話ができる人などでしょう。会話に苦手意識のある人が無理に饒舌になることを目指す必要はないと思います。

■相手の話をよく聞いたほうが、仲良くなれる

とはいえ、「たくさん自分から話をしないと相手に楽しんでもらえないんじゃないか?」と心配になる人もいると思います。

るろうに『心理カウンセラーYouTuberが教える1秒で不安なくなる大百科』(SBクリエイティブ)
るろうに『心理カウンセラーYouTuberが教える1秒で不安なくなる大百科』(SBクリエイティブ)

これは相手との関係性にもよりますが、特に知り合ったばかりの人との会話では、自分の話は質問された時だけ答えるというスタンスでも十分だと思います。

むしろ、相手と仲良くする上で重要なのは相手の話をよく聞くことです。

ハーバード大学の研究によると自分の考えや感情を他人に話すということは脳内のドーパミンを増やす効果があると明らかになっています。

これは美味しいものを食べた時やお金をもらった時と同じくらいの快感を覚えると言われているんです。

人は基本的に相手の話を聞くよりも、自分の話を聞いてほしいという欲求のほうが強いんです。だから、相手の話を聞いてこの欲求を満たしてあげれば、相手にあなたと話していると楽しいという感情が生まれます。

そうすれば自然とあなたは「またあの人と話したい」と思われ、その人と仲良くなれます。しゃべることが苦手な人は相手の話をよく聞くことを心がけてみてください。

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るろうに(るろうに)
臨床心理士・公認心理師
大学院修了後、国立医療機関の精神科や保健センターで延べ3000件以上のカウンセリングを中心とするメンタルヘルスの支援を実施。地域の病院や民間団体の依頼を受けて講演会の講師にも従事。現在はフリーランスとして活動を行っている。これまでの経験から、働く人のメンタルヘルスに役立つ心理学の知識をSNSで配信している。2019年10月からYouTubeチャンネル「心理カウンセラー るろうに」で「ためになるメンタル系の情報」を発信し、現在チャンネル登録者数12万人。

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(臨床心理士・公認心理師 るろうに)

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