「愛しています発言を高評価」小室圭さんをネタにする"小室系女子"続出の背景
プレジデントオンライン / 2021年10月31日 11時15分
梅田(仮名) 亜細亜大学3年生
鈴木 桜美林大学3年生
田中(仮名)慶應義塾大学4年生
山田(仮名)慶應義塾大学3年生
大塚(仮名)慶應義塾大学1年生
高橋(仮名)立教大学2年生
佐藤(仮名)慶應義塾大学4年生
森 青山学院大学4年生
林(仮名)日本女子大学3年生
■小室さんの“スペック”は十分
【原田】中高年世代を中心に「小室圭さんは、皇族のご結婚相手としてふさわしいか?」という疑問の声もありました。みなさんはどう思いますか?
【高橋】国際弁護士は難関の職業である、ということはよく知られていますよね。単身留学をして、法律事務所での勤務も決まっている圭さんに対して、スペックが不十分と糾弾する若者は少ないのではないかと思います。
【山田】皇族とのご結婚ということで、家柄や仕事を気にする人もいるのは理解します。ただ、若者はそこにはこだわってないと思いますね。本人たちさえよければ問題ない。
【梅田】私は、皇族の方にはある程度スペックの高い人と結婚してほしいと思います。その点、小室さんは学歴も高いし、国際弁護士になるということもすごいと思います。資格試験の結果はまだこれからだと思うので、もし不合格だったとしたら、「あれ?」って思うかもしれないですが。
■マスコミの礼節の無さのほうが気になる
【大塚】SNSなどで、小室さんの留学先での成績、国際弁護士になることのハードルの高さなどの情報も目にしています。そうしたあまり報道されない情報も多角的に見ると、スペックに難ありとは言えないですよね。
それに、そもそもスペックって気にするべきではないと思います。眞子さんはもう皇室から離れられたわけですし、礼節が何もないというような人でない限り、学歴や職業で批判されるいわれはないと思います。ポニテや取材への対応でも叩かれたけれど、あれだって取材申し込みがあったわけではなくて突撃取材ですよね。小室さんに礼節を求めるのであれば、取材する側も最低限の礼をわきまえるべきです。
【原田】マスコミも過熱していて、プライベートを切り取って叩くような報道も散見される。若者の間では、むしろそうしたマスコミの報道姿勢に対して批判する気持ちのほうが大きいようですね。
■「愛しています」発言を評価
【原田】若者世代は、さまざまな批判の声にはあまり共感する部分はなく、お二人を応援する気持ちが強いようです。批判が大きくなるのを防ぐには、どうすればよかったと思いますか?
【森】先日の会見で、小室さんが開口一番「私は眞子さんを愛しています」とビシッと言ったのは、すごくよかったですね。それまでは、ちょっとバッシングに負けている印象がありました。周りがとやかく言っても、「そんなの関係ない。僕は眞子さまが好きだから結婚します」と表明していれば、周りも納得したのではないか、と思います。ポニテで叩かれたときも「これは僕のスタイルです」という一言があってほしかった。
【鈴木】確かにポニテのことも、それ以前の金銭トラブルについても、何も言わずに黙り続けているイメージが強いです。もっと発信してくれれば、憶測で批判されることもなかっただろうと思います。
【原田】元婚約者の方の言い分もあるだろうし、小室さん一人の判断で自由に発信できない事情もあったのかな、とも思いますが……。小室さんも文書を発表していましたが、それは若者にはなかなか届いていないようです。今はSNSの時代でもあるし、若者としてはもっと自分の言葉で伝えてほしかった、ということですね。
■SNSで“小室系女子”が話題
【鈴木】小室さん、眞子さんからの発信ではないですが、最近TwitterやTikTokで、圭さんがネタ化され始めています。婚約会見で、小室さんが「月を見たときに眞子さまにお電話しました」と話した言葉などを切り取って、ふざけてネタ化している感じです。眞子さんがもしご覧になったらお心を痛めないかとちょっと心配かも。
【梅田】私もTikTokで小室さんネタをよく見ます。ただ、ネタといっても、決してネガティブな感じではないんだよね。婚約会見で話された小室さんと眞子さんの電話のシーンをアニメーション化した動画とか、女子高生が小室さんのモノマネをするとか。これは若者がお二人に親しみを感じているからこそ、コンテンツ化して楽しむようになったということだと思う。また、コンテンツ化されることで、さらに若者にとって身近な存在になっているのかな、とも思います。
今、TikTokで「#小室系女子」が1170万回視聴されています。小室系女子というのは、ポニーテール、マスクに制服(あるいはスーツ)スタイルの清楚な女の子のこと。最初はネタで動画を上げている人が多かったのですが、先日の結婚会見を受けて、彼らを応援する人がより増えています。TikTok特有の「何でも推しにする文化」がここでも発揮され、眞子さんと圭さんの“推し活”を始め、動画を投稿するファンが増えているんです。
3年もの間、会うこともできず、さまざまなストレスにもさらされながらも純愛を貫いてきたお二人だから、ちゃんと幸せになってほしいです。
【原田】高校生、大学生にとっては、お二人の純愛に憧れたり、また身近に思う気持ちがあって、それがネタとして取り上げられることにつながっているのかもしれないですね。
■母の金銭問題に対して、若者は……
【原田】金銭トラブルがバッシングのそもそもの原因でした。前回の記事(「『若者に良い前例を示してくれた』大学生が眞子さん・圭さん結婚に感謝するワケ」)では親と子の問題は切り分けるべきだという意見も出ましたが、佳代さんについてはどんな印象を持っていますか?
【高橋】あまりいいイメージはないです。これまでの報道を見ると、ちょっと人としてどうなんだろう? と思ってしまう部分もあります。さらに、それについて一切口をつぐんでいるので、見えない部分までつつかれてしまっている。息子さんが皇族と結婚する以上、洗いざらい話すのが最善だったのではと思いますが……。
【山田】問題の真相について明らかにすべきという点では、私も同じ考えです。ただ、佳代さんは一般人なので、メディアが入り込んで報道が過熱するのも問題。文書を出すなりして、個人のプライバシーを守りながら説明する方法をとれたらよかったのかなと思います。
【鈴木】お母さまの問題ですが、いろいろな憶測が飛び交っていて、何が真実かはわからない。きちんと説明しないままだと、ずっと悪い印象のままになってしまいますよね。
【大塚】佳代さんへのバッシングが続いて、小室さんが親子関係を切らなければいけないような事態にならなければいいな、と思います。小室さんからも、解決にむけて自分が努力するという発言がありました。もしお二人にお子さんが生まれたら、子育てにはおばあちゃんの存在も大きいと思うし、親子関係にヒビが入らないことを祈っています。
【原田】若者世代は、お二人の結婚を純粋に応援していること、またお二人からの積極的な発信を求めていることも浮かび上がりました。批判の多い大人世代とは受け止め方が大きく違うことは、眞子さん、小室さんと世代が近く、共感できる部分が多いこともあるのかもしれませんね。
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マーケティングアナリスト
1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。信州大学特任教授。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』などがある。2019年1月より渡辺プロダクションに所属し、現在、TBS「ひるおび」、フジテレビ「新週刊フジテレビ批評」「Live News it!」、日本テレビ「バンキシャ」等に出演中。「原田曜平マーケティング研究所」のYouTubeチャンネルでは、コロナ禍において若者の間で流行っていることを紹介中。
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(マーケティングアナリスト 原田 曜平 構成=浦上藍子)
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