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「そんなことまでよく知っているね」同僚から必ず驚かれるグーグル検索のすごい使い方

プレジデントオンライン / 2021年11月8日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mbbirdy

ニュースサイトに頼るのではなく、自力で効率良く情報収集するにはどうすればいいか。世界的コンサルティング企業・マッキンゼーに14年間勤めたコンサルタントの赤羽雄二さんは「Googleアラートに30~50のキーワードを登録し、毎日メールボックスに届く最新記事を朝晩30分で読むことで、チームで一番の情報通になれる」という――。

※本稿は、赤羽雄二『最強の「独学」仕事術』(宝島社)の一部を再編集したものです。

■一人よがりにならない情報収集ができているか

現代は情報があふれかえっています。

赤羽雄二『最強の「独学」仕事術』(宝島社)
赤羽雄二『最強の「独学」仕事術』(宝島社)

そのいっぽうで、フェイクニュースも多く、情報を的確に把握できるかどうかで「仕事の成否」と「自分の成長」が大きく左右されます。充実した毎日を送れるかどうかも、かなりここに依拠しています。ITをどう使いこなすかも、個人差が大きく生じています。

かつて情報収集は、上司や先輩のやり方を見よう見まねで学び、徐々に慣れていくものでした。

いまや、自分で積極的かつ適切に情報収集をし、最新技術をそれなりに使いこなすことが強く求められる時代になりました。使える道具は全部使い、一人よがりにならない情報収集をする必要があります。

普段から体系的に関連分野の情報収集を行い、その分野に関しての土地勘を持っておくことも大切です。

■気になったらすぐ検索し記事を読む

教えてくれる上司・先輩が身近にいないとき、「Google先生」以上に心強いものはありません。

WEB検索が簡単になった今、Google検索を徹底的に使いこなせている人とそうではない人の差が決定的になりました。

それは決してむずかしいことではないのですが、ちょっとした日常的な習慣、基本動作の差がのちに大きな違いを生みます。

おすすめは「気になったらすぐ検索し、記事を読むこと」につきます。意味があるとかないとかいったことは考えず、気になったら脊髄反射的にすぐに検索します。検索結果の中から、興味深い記事を2、3読みます。

興味があり大切だと思ったら、さらにいくつか記事を読みます。後回しにせず、その場で一気に読んでしまうほうがいいです。そのほうが負担感なく、忘れたりもせず、記事を読み進めやすいからです。間を空けるより、確実に頭に入りやすいと思います。

後回しすることの問題点は、普通は日々忙しくなるいっぽうなので、読む時間を取れなくなってしまうことです。

明日やろうと思っていても、たぶん明日もできません。明日には新たにやるべきことが生まれるからです。読まなければならない記事も増えるので、対応しきれなくなります。

さらに、日がたつと、記事を読んでも頭に入りにくくなります。なぜその言葉を検索したのかすら忘れてしまいます。

■アラートで大事な記事を漏らさない

仕事上の重要キーワードはすべてGoogleアラートに登録します。普通の人で30~50、企画や新規事業担当の方は100以上登録するとよいと思います。私は仕事柄、300程度登録しています。

どういった単語かというと、一部だけですが、以下のようなものなどが挙げられます。そのジャンルは広範囲にわたります。

●イーロン・マスク
●STO(セキュリティ・トークン・オファリング)
●ローソン
●ファミリーマート
●ヘイトクライム アジア系
●ライブコマース
●ロックダウン
●緊急事態宣言
●愛着障害
●進化心理学

Googleアラートにキーワードを登録しておくと、そのキーワードを含む過去24時間以内の最新記事が毎朝届きます。

コンビニエンス ストア
写真=iStock.com/robbin0919
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/robbin0919

こちらの閲覧状況を勝手に反映しないので、ブレずに最初に設定したキーワードどおり、記事が送られてきます。

私は朝起きるとすぐ、届いたGoogleアラートのメールのうち、その時点であまり重要でないものを一気に削除します。その後、1通ずつ開いて読むべき記事をクリックし、そのメールを削除して次のメールに取りかかります。

結果としてその日に読むべき数十の記事が選ばれますので、一気に読んでいきます。

Googleアラートのメールごとに記事を読むより、たぶんこちらのやり方のほうが疲れず、サクサク読めると思います。

なお、Googleアラートのキーワード登録はGoogle検索と同じで、

AB……AかつB
AorB……AかB
(AorB)C……AかBであり、Cでもあるもの
A-B……Aを含むがBを含まないもの

と指定できます。最後の「A-B」では、「Aという書名が載っている記事のうち、B(たとえばメルカリ)での販売記事は不要なので除く」といった使い方ができます。

■朝晩の30分が決定的な差をつける

WEB検索でもGoogleアラートでも、仕事時間中にじっくり記事を読むことはむずかしいと思います。

仕事時間中は、やはり常にスピード重視で、ミーティングも含めて次々に進めないといけないので、落ち着いて読めないからです。落ち着いて読めないと、ストレスになりますし、内容も頭に入ってきません。

仕事を始める前と後の朝晩30分、ノイズの入らない時間帯には集中して読めますし、頭にも入りやすくなります。

ちなみにリモートワークの場合でも、仕事を始める時間を固定して取り組むほうがたぶん楽だと思います。チームメンバーとのコミュニケーションなどもルーズになりません。

私は毎朝8時には机に向かっています。その日の気分で時間を変えたりするとペースが崩れ、ストレスになると考えているからです。習慣化したほうが余計なことを考えず、快適に毎日を過ごせると思います。

Googleアラートを活用していれば、チーム内で一番の情報通になり、一目置かれます。「何かあったら彼/彼女に聞こう」というふうに頼りにされますので、自然にやる気が高まり、もっと頑張ろうという気持ちになります。

情報を熱心に追わない人のほうが多いので、少し記事を読んでいるだけで割合簡単にこの立場になることができ、好循環が生まれます。

なお、スマートフォンやタブレットで記事を読む方が増えていますが、自宅・オフィスにサブノートPC+大画面ディスプレイ(私の場合、高解像度27インチ)を置いて読むほうがはるかに読みやすく、疲れにくく、関連記事の見落としなども少なくなります。

検索スピードも上がり視認性もいいので、おすすめしたいです。下を向かずにすみますので、疲労も違います。姿勢がよくなり、肩こりにもなりにくくなります。

【従来の落し穴】
●何か気になっても検索せず、そのまま放置している
●知らない言葉が多く、かつどんどん増えていてずっと気分がすっきりしない
●記事を読んでもあまり頭に入らない
●大事な記事をよく見落とすらしく、上司に指摘される
●アラートに登録しても、いまいち使いこなせていない感じがする
●日中記事を読もうとしても、なかなか集中できない。邪魔が入る
【独学チェックポイント】
□気になったらすぐに検索し、記事を読むようになったか
□仕事上、自分の関心事のキーワードはすべてアラートに登録したか
□朝晩30分集中して記事を読んでいるか

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赤羽 雄二(あかば・ゆうじ)
ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクター
東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。2002年、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズを共同創業。著書に『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』(宝島社)、『成長思考』(日本経済新聞出版社)、『アクションリーディング』(SBクリエイティブ)などがある。

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(ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクター 赤羽 雄二)

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