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ひろゆき「堀江貴文さんはたぶんもう結婚しないし、相手も見つからない」と断言する理由

プレジデントオンライン / 2021年11月8日 11時15分

ひろゆき氏 - 撮影=長谷英史

お金持ちの人の人生は「幸せ」なのか。実業家のひろゆきさんは、「本当のお金持ちの人には、ふつうの人とは違う情報とチャンスが巡(めぐ)ってきて、それで儲けられます。でも、『人を信用できなくなる」というデメリットもあります」という――。

※本稿は、ひろゆき『誰も教えてくれない 日本の不都合な現実』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

■日本人の平均給与は下がり続けている

日本の完全失業率は3.0%(2021年5月)と、諸外国に比べて低いです。これを、安倍晋三元首相の功績の1つと評価する人もいます。でも重要なのは、失業率が低いことがみんなの幸せにつながっているかどうかです。

国税庁の統計をみると、1997年に467万3000円だった日本の平均給与は、2017年には432万2000円と下がっています。同じ期間のアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの平均給与が1割以上増えているのに対して、日本の場合は減っているのです。

また、2019年には年収200万円以下の人が初めて1200万人を超えました。日本で働いている人が5000万人ぐらいだとすると、その4分の1近くの人が年収200万円以下なのです。

驚かされるのは、1200万人を超えたのが史上初めてだということです。昭和の時代には、いまほど働きながら生活に苦しんだ人がいなかったことにほかなりません。

では北欧のように福祉が手厚いかといえば、どうでしょう。

たとえばデンマークは税金が高いので手取りは少ないですが、仕事を辞めるとずっと失業保険がもらえます。日本は失業しても一定期間しか失業保険はもらえませんし、生活保護にも高いハードルがあります。つまり、高収入ともいえず、かといって福祉が手厚くもないので、失業率が低くても幸せな生活につながっているとはいえないのです。

ただし、僕は別に、収入が少ないから幸せには生きられないとは思いません。お金がなくても幸せに生きることはできると思います。ただ、多くの人はお金が多いほうが幸せになりやすいとは思ってますね。

■チャンスはお金持ちの人にだけやってくる

最近は、ふつうの人に「夢の配当金生活」を勧める人もいるそうです。投資信託の配当金などだけで、働かなくてもお金が入ってくるような生活ですね。

ひろゆき『誰も教えてくれない 日本の不都合な現実』(きずな出版)
ひろゆき『誰も教えてくれない 日本の不都合な現実』(きずな出版)

でも、投資信託だけで生活できるような人など、ほとんどいない現実は知っておいたほうがいいんじゃないでしょうか。

だいたい、お金持ちの人が儲ける方法は、ふつうの人と同じではありません。たとえば年収5億円ぐらいになると、証券会社から連絡が来て、一般には買うことのできない株を紹介されたりします。

僕も証券会社にかなりの額をつぎこんだ時期がありましたが、そのときには5000万円の株を4900万円で買える仕組債(しくみさい)(投資者たちのニーズに沿った特別のオプションなどを持つ金融商品)を買ったことがあります。これは、下手に売ったりしなければ確実に儲けられる話なのですが、一般には扱われていません。

また、当時は「○×という新規公開株があるんですけど、買いませんか?」という話を証券会社から持ちかけられたこともありました。新規公開株は公開前に入手して公開後に売ると、ほとんどのケースで儲かりますから、だれもが買いたがります。

いちおう、こういう新規公開株は、証券会社が抽選をおこなうことになっていますが、実際には太い客、つまり証券会社が仲よくしたい資産家のお客に割り当てられます。そのほうが証券会社も得しますからね。

金持ちには、ふつうの人とは違う情報とチャンスが巡(めぐ)ってきて、それで儲けられるのです。そもそもお金が数億円もないような人が配当金生活をするのはかなり厳しいので、配当金生活なんて、へたに目指さないほうがいいと思いますよ。

■日本の税制は資産家の人がトクをする

2022年10月から、年収1200万円以上の人には児童手当がなくなります。これって「お金持ちだから手当いらないよね」という考えでしょうか? 僕はおかしいと思います。だって、年収1200万円の人に「子どもはたくさんほしくないね」と思わせてしまうことにつながりそうなので。

そもそも年収1200万円って、そんなにお金持ちじゃありません。世の中には金融資産が1億円、2億円ある人がいますが、彼らこそ本当のお金持ちです。

年収1200万円もらう会社員は、だいたいが毎日働きどおしで土日も仕事のことを考えたりする人たちでしょう。会社員だと、年収から税金や社会保険など3割ぐらいが差し引かれて、手取りは850万円ぐらいです。住宅ローンや自動車ローンを払い、子どもが2人もいたらせいぜい月に10万円ぐらいしか貯められないでしょう。そんな生活を20年間続けても、貯金は2400万円なのです。

逆に、資産2億円の人が、そのお金を全部アメリカの投資信託(インデックスファンド)で運用していたりすると、彼らの収入は年間で800万円近くになります。株で儲けたお金に対する税金は一律20%しかかからないので、なにもしなくても年間540万円が転がり込んでくるわけです。

日本の税制はサラリーマンには厳しく、逆に働かずに大金が得られるお金持ちが得するようになっています。僕なんかは、こういう「本当の金持ち」から多めに税金を取るほうがいいのではないかと思うのですが、代わりに年収1200万円以上の“金持ちっぽい人”がターゲットにされるわけです。

徳川家康の名言に「百姓(庶民)は生かさず殺さず」があります。この体質はいまも変わっていないようですね。

■お金持ちになると人が信用できなくなる

お金持ちになりたいなあと考えている人は少なくないと思いますが、実際のところ、お金持ちになるといろいろなデメリットもあったりします。その1つに「人を信用できなくなる」というのがあります。

たとえば堀江貴文さんとか、たぶんもう結婚しないと思いますし、なかなか相手も見つからないと思います。お金持ちになると、自分に好意を示す相手が「金目当て」なのか「本当に自分のことを好き」なのか、わからなくなるんですよね。

婚姻届に書き込む手元
写真=iStock.com/yuruphoto
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/yuruphoto

これは恋愛に限った話ではなく、友人関係も同じです。自分が学生のころからずっと友達関係が続いている相手ならいいですが、お金持ちになってしまうと、それくらい信頼できる友人というのはなかなかつくれなくなります。

よく、お金持ちはお金持ちとばかりつるんだりしますが、自分と同じくらいのお金持ちなら、そういう下心は持っていないだろうと信用しやすいからなんです。

これは皮肉でもなんでもなく、自分がお金持ちじゃなければ、少なくともこういう心配はしなくてもいいですよね。

僕としては、お金目当てで近づくことが悪いとは思いません。とくに結婚して子育てをするのなら、お金があったほうがいいのは当たり前です。でもやっぱり、自分に好意を持ってくれている相手を素直に信じられなくなるのは、すごく不幸な状態だとも思うんですよね。

ちなみに、本当のお金持ちは自分からお金持ちといったりはしません。たとえば上場企業の大口の株保有者になると名前が公開されたりするので、自分でアピールしなくてもわかる人にはわかるのです。むしろ、近づいてくる人が増えるのはうっとうしいと思っています。

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ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
本名は西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都北区赤羽で育つ。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年に株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は140万人、Twitterのフォロワー数は144万人を突破。

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(2ちゃんねる創設者 ひろゆき)

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