「42歳の誕生日からたった半年で婚活成功」3年待ちのコンサルタントが教える"先送り"を今すぐやめる方法
プレジデントオンライン / 2021年11月30日 9時15分
※本稿は、中山ゆう子『わたしは「私」を諦めないことにした』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
■「いつか」「そのうち」と言ってしまう理由
「私の人生、こんなものなの?」の更新をストップするにはどうすればいいのでしょうか。あなたがステージシフトしていく方法をお伝えする前に、まず、押さえておきたいことがあります。
それは「先送りマインド」を修正していく、ということ。
これは誰もが持っているマインドで、誰でも一度くらいは経験があると思います。
・もう少し、子どもが大きくなってから~
・もうちょっと準備が整ったら~
・会社の仕事が一段落ついたら~
・タイミングが合えば~
・来年くらいには~
・痩せたら~
このように、あれこれ理由をつけて、「いつか」「そのうち」と先送りしてきたことがあるのではないでしょうか。
私たちの無意識は、「居心地よい環境」を好みます。
「新しいステージに進む」ということは、「変化する」ということ。無意識にとって、変化は不安なもの。無意識は現状維持を好み、変化を嫌うのです。
だからこそ「まだいいか」「もうちょっとしたら……」と、変化を先送りしたくなるのです。
■「いつかは結婚したい」と先送りし続けていた
私も、先送りしていたことがありました。
それが結婚です。
「そのうち」「その気になったら」「いい人がいたら」というのが、昔の私の常套句。気づけば40歳をとっくに過ぎていました。
本当に一度は結婚をしたいと思っていましたが、常に「いつかは」でした。でも、その「いつか」は、いつまで経っても来ることはありませんでした。そのことに気づいたとき、こんなことを思ったのです。
「このままじゃ、死ぬとき後悔するだろうな……」
「きっと、『来世は、絶対に結婚しよう!』と思うだろうな」
そのとき40歳を過ぎていたとはいえ、この世を去るまでには、まだ時間があります。なのに「来世って」と、自分で思ったんですよね。そこまで先送りしようとしていたのか、と半ば呆れました(笑)。
このように、先送りには「期限」がないのです。
なぜなら、無意識がただ安心したいだけだから。変化しないための先送りなので、「いつか」と「そのうち」がいつだろうと、今が続けばいいという無意識にとっては関係のないことなのです。
だから、「いつか」「そのうち」と言っている限り、新しいステージに行くことは永遠にできないのです。
■「期限」を公言すると、時が近づいてくる
さて、あなたには、どのくらいの「いつか」や「そのうち」があるでしょうか。
それを、どうしていきたいですか?
「そのままでいいや」と思うのでしたら、どうぞそのままで。
「いやいや、できるのなら、なんとかしていきたいですよ」と思うのでしたら、ひとまず、先送りしていることに「期限」を設けていきましょう。
その期限は、可能な限り「数字」で表していきます。
たとえば次のように。
・もう少し子どもが大きくなったら→それは何歳?
・もうちょっと準備が整ったら→具体的にはどんな準備? いつまでに整える?
・会社の仕事が一段落ついたら→一段落とは具体的には? それはいつ?
・タイミングが合えば→どんな状況になればタイミングが合ったといえる? そうなるのはいつ頃?
・来年くらいには→来年の何月?
・痩せたら→それは何キロになったら?
■42歳の誕生日から「半年」と決めて婚活をした
私は、42歳の誕生日を迎える月(7月)から、(ネットで)婚活を始めました。出会いがない中で「いい人がいない」と言っていても仕方がない、と思ったのです。だったら、出会える場に足を運ぼう、と。
期限は「半年」と決めました。
年末までにちょうど半年あり、キリが良かったからです。
![カレンダーをめくって](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/670/img_ff540d82c1f490f0b772be1ddbf5e308266160.jpg)
とはいえ、実際に男性と会っていかなければ話にならない。ですから、プロフィールをつくり、活動エリアを定め、自分からお気に入り登録したり、「いいね!」したり、メッセージも送りました。アプローチしてくださった人にも返事をしながら、何人かの人と会っていきました。
結果、その中で知り合った現在の夫との結婚が決まり、予定通り半年で婚活を卒業。そして、今に至ります。
期限は、「とりあえず」でいいのです。
状況が日々変わっていく中、思い通りにいくときばかりではありませんし、途中で気が変わることもありますから。でも、一度決めることで、「いつか」「そのうち」を、ぐん! と引き寄せることができます。
あなたの「いつか」と「そのうち」にも、ぜひ期限を設けてみてください。
■「人に宣言する」ことで、無意識を味方につける
そして、期限をもっと現実的にしていくためのいい方法があります。
それは、「人に宣言する」ことです。
そうすることで、先延ばしをやめる効力はより発揮されます。
なぜなら、人に言うと、こう思いませんか?
「言っちゃったからなあ」
そう。なんだかんだ真面目な(笑)あなたは、律儀に約束を守ろうとするのです。
また、人に宣言すると、強力なものを味方につけることができます。
それは、「人の無意識」です。
人の意識には、「意識(顕在意識)」と「無意識(潜在意識)」があります。意識はわずか5%、残りの95%は無意識が占めていると言われています。
「意識」は、自分でも自覚している意識のことで、自分でコントロールすることができます。
一方で「無意識」は、自分で自覚していない意識のこと。見たもの、聞いたもの、知ったこと、感じたことが蓄積されている領域とも言われます。
自分でコントロールすることはできません。しかし、夢や、ひらめき、直観といった形で、力を発揮します。
![複数人で出てくるアイデアを木製ブロックで表す](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/670/img_9950d9fa1c27546fa8d4ba5ad4c6beeb398946.jpg)
■「宣言」は伝えた人にも影響する
「いついつまでに、私はこうするよ」「いついつまでに、私はこうなるよ」と公言すると、その無意識を味方につけることができる、というわけです。
これは、かなり強力です。
人に言ったことは、ほかならぬ自分自身が聞いているのですよね。
つまり、自分の「無意識」に対して、宣言することができるのです。
「いついつまでに、私はこうするよ」「いついつまでに、私はこうなるよ」と。
そんなふうに人に言うことで、自分の無意識に宣言することができますが、それと同時に、その宣言を聞いた人の無意識の中でも、同じことが起こります。
そうやって、より多くの人の無意識の中に同じイメージが存在することで、あなたの想いは、より現実化しやすくなっていきます。
■日常に追われても「理想」を忘れない方法
私たちは、何歳になろうと、どんなタイミングであろうと、思い通りに咲いていくことができます。
けれど、そのことを信じられなかったり、忘れてしまうことがあります。
なぜかというと、どんな理想を思い描いたとしても、私たちが過ごすのは、昨日となんら変わらない「日常」だからです。
その日常の中には、うまくいかないことも数多くありますし、何もできない自分に落ち込むこともあるでしょう。私も、よくあります。
でも、そんなときこそ、意識するようにしています。
思い描いている「理想のステージにいる自分」を。
もしかしたら、理想を抱いていることや、理想のステージを意識していることを、周りに知られたくない、と思う人も多いかもしれません。理由は、先ほど書いた通り、「そんなの、キレイゴトかな?」と思ってしまうから。
だから、なんとなく気恥ずかしさを感じてしまうこともあるでしょう。
■公務員時代は、理想を口にすることが恥ずかしかった
夢や希望を語り合う仲間が周りにいないのだとしたら、なおさらです。私たちは「みんな一緒」に安心しますからね。私も、公務員時代は、理想を口にすることに恥ずかしさを感じ、あまり人に言えませんでした。
しかし、周りにそんなことを言っている人がいないのだとしても、流される必要はありませんし、長いものに巻かれる必要もないのです。
それに、そもそも、理想のステージにいる自分は、周りに流されることはないだろうな、と思いませんか?
![中山ゆう子『わたしは「私」を諦めないことにした』(青春出版社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/200/img_de26688fc1353d2dc11f44de69d0918b127886.jpg)
そう。理想のステージにいる自分を意識した瞬間に、あなたは理想の自分になっていくのです。そのあなたが、今のあなたを引っ張り上げてくれるのです。
なぜなら、理想のステージにいる自分として、思考し、行動するようになっていくからです。
すると、「私の人生、こんなものなの?」と思うことも少なくなり、いつの間にか、勝手に理想に近づいています。
ぜひ、この瞬間から意識してくださいね!
そして、迷ったり、言い訳しそうになったりしたら、こう考えるのです。
「あのステージにいる私なら、どうするだろう?」
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起業コンサルタント
1972年生まれ。短期大学卒業後、地元の市役所へ就職。30歳でコーチングを学び始める。16年間着任していた市役所を辞職し、37歳で渡米。帰国後、独立起業したものの、鳴かず飛ばずの時期を4年過ごす。再起をかけて42歳でビジネスを基礎から学び直し、同時にプライベートでは、婚活をスタート。半年後、現在の夫と結婚。そのスピード婚の秘訣を知りたいという問い合わせが殺到し、婚活コンサルタントとして活動をスタート。働き方についてのご相談を多数受けるようになり、女性起業家を支援する起業コンサルタントへ転身。様々な側面から女性の経済ステージをシフトする活動を行っている。
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(起業コンサルタント 中山 ゆう子)
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