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なぜ頭が良い人は「空気を読まないのに成果を出せる」のか…11月のビジネス書ベスト20

プレジデントオンライン / 2021年12月9日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/masterzphotois

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、11月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する——。
第1位:『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(中野信子著、アスコム)
第2位:『神メモ』(原邦雄著、すばる舎)
第3位:『気持ちよく人を動かす』(高橋浩一著、クロスメディア・パブリッシング)
第4位:『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(Jam著、名越康文監修、サンクチュアリ出版)
第5位:『毎日がうまくいく朝のスイッチ』(大嶋信頼著、あさ出版)
第6位:『観察力の鍛え方』(佐渡島庸平著、SBクリエイティブ)
第7位:『価格の心理学』(リー・コールドウェル著、武田玲子訳、日本実業出版社)
第8位:『武器としての組織心理学』(山浦一保著、ダイヤモンド社)
第9位:『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(藤尾秀昭監修、致知出版社)
第10位:『会って、話すこと。』(田中泰延著、ダイヤモンド社)
第11位:『TIME SMART』(アシュリー・ウィランズ著、柴田裕之訳、東洋経済新報社)
第12位:『説明の一流、二流、三流』(桐生稔著、明日香出版社)
第13位:『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(アンドリュー・O・スミス著、桜田直美訳、SBクリエイティブ)
第14位:『書くだけであなたの「強み」が見つかるノート』(田中祐一著、SBクリエイティブ)
第15位:『Sales is』(今井晶也著、扶桑社)
第16位:『稲盛和夫一日一言』(稲盛和夫著、致知出版社)
第17位:『勝間式生き方の知見』(勝間和代著、KADOKAWA)
第18位:『リモート疲れとストレスを癒す「休む技術」』(西多昌規著、大和書房)
第19位:『課長2.0』(前田鎌利著、ダイヤモンド社)
第20位:『DX進化論』(尾原和啓/宮田裕章/山口周著、エムディエヌコーポレーション)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年11月の閲覧数ランキング

■「空気を読まない人」が成果を出している理由

今月の第1位は、『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』でした。

中野信子『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)
中野信子『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)

「頭のいい人」は、いったいどんなふうに考え、行動しているのだろう——本書は、そんな疑問に答えをくれる一冊です。

著者は、脳科学者の中野信子さん。今まで出会った世界の「頭のいい人」たちについて、その人となりや心がけ、行動、習慣などを紹介しています。

例えば著者の先輩研究者であるSさんは、「空気を読まない」ことで成果を出しているそう。Sさんの最大の特徴は、「自分の得意なものを把握して、苦手なことはやらない」「周囲に自分を合わせるのではなく、周囲が自分に合わせるようにする」こと。苦手な分野を克服するよりも、自分の得意なところをさらに高めるための努力に時間を割いているのだといいます。

「空気を読まないなんて!」と驚く方もいるでしょう。しかし著者によると、自分の苦手な部分を他の人にお願いすると、相手は「頼りにされた」と感じ、喜んで引き受けてくれることが多いもの。相手が喜び、自分の成果を最大化できる。実は「空気を読まない」ことは、相手にとっても自分にとっても良い戦略になりえるのです。

本書を読んで、まずは一つ、「頭のいい人」の習慣をマネしてみましょう。見える世界が変わってくるはずです。

■「A4の紙1枚」に毎日メモを書いて夢を叶える

第2位は『神メモ』でした。

原邦雄『神メモ』(すばる舎)
原邦雄『神メモ』(すばる舎)

「やりたいことはあるが思い通りに進められていない」——そんなあなたは、本書の著者が15年間、1日も欠かさず書いてきた「神メモ」を試してみませんか。

このメソッドは、A4サイズ1枚にメモを毎日書くことで、目標達成や夢の実現が可能になるというもの。やるべきことの優先順位を明確にすることができるため、時間を効率的に使えて、大きな成果を残せるのだといいます。

「神メモ」は、4つのステップで書き進めていきます。具体的には、すべてのタスクを紙1枚に見える化する→長期的な目標やミッションを書き出していく→今の生活を支えるものを記入する→仕事とプライベートをバランスよく充実させてくれる「土台」を書き出す、という流れです。

著者はこのメソッドを実践することで、多くの夢を叶えてきたといいます。あなたがもし現状にモヤモヤしているなら、紙とペンを用意し、本書を手に取ってみることから始めませんか。

■「営業の達人」が教えるコミュニケーション術

第3位には、『無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」』、『無敗営業 チーム戦略』と、営業術のベストセラーを連発する高橋浩一さんの著書『気持ちよく人を動かす』がランクインしました。

高橋浩一『気持ちよく人を動かす』(クロスメディア・パブリッシング)
高橋浩一『気持ちよく人を動かす』(クロスメディア・パブリッシング)

部下や同僚に資料作成を頼む、商談相手に「検討してご連絡ください」と依頼する、家族に家事の当番を代わってもらう……私たちは日常的に人を動かしています。

あなたはそんなとき、相手を言い負かしたり、自分の都合だけで相手に指示したりしていないでしょうか。その状態で相手が動いてくれても、期待するパフォーマンスは望めません。納得し、気持ちよく動いてもらうことが大切なのです。

本書では、相手に気持ちよく動いてもらうためのスキルとメソッドが紹介されています。カギとなるのは、競争ではなく共創、つまり疑問や反論を活かして結論を進化させるディスカッションです。

「共創するディスカッション」を実現するために重要なのは、気持ちのよい合意をして相手が動く「最高の状況」と、相手との関係が崩壊する「最悪の状況」、その両方を想定して準備しておくこと。そうすれば、臨機応変に対応でき、安心してディスカッションを進められるのです。

営業に携わる方はもちろん、同僚や家族とのコミュニケーションを改善したい方にも役立つ一冊となっています。

■イラストに癒やされながら、モヤモヤを吹き飛ばす

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位はシリーズ累計30万部を突破し、「メンタル本大賞2021」で大賞に選ばれた『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』でした。

Jam『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(名越康文監修・サンクチュアリ出版)
Jam『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(名越康文監修・サンクチュアリ出版)

「どうしてあの人、あんなこと言うんだろう……」と、苦手な相手のことをずっと考え続けてモヤモヤしてしまうことはないでしょうか。そんなときは、「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」と言ってみましょう。なんだか笑えて、気持ちが少し楽になるはずです。

本書は、Twitterで累計50万以上リツイートされて話題になったマンガ「パフェねこシリーズ」から生まれた、日常のあらゆるモヤモヤを軽くしてくれるヒントが詰まった一冊です。

頑張っているのに感謝されない、仕事ができない自分に落ち込む、幸せそうな人のSNS投稿に嫉妬してしまう……そんなあなたは、ぜひ本書を手に取ってみてください。パフェねこのゆるいイラストに癒やされながら、モヤモヤを吹き飛ばすことができるはずです。

■自分のことも相手のことも話さない「会話術」

第10位の『会って、話すこと。』にもご注目ください。

田中泰延『会って、話すこと。』(ダイヤモンド社)
田中泰延『会って、話すこと。』(ダイヤモンド社)

2019年、初の著書『読みたいことを、書けばいい。』がベストセラーとなった田中泰延さん。2作目となる本書のテーマは「話すこと」です。

田中さんが本書で提唱するのは、自分のことも相手のことも話さない会話術。外部のことを話し、ボケにボケを重ね、ツッコミはしません。この提案は、多くの方にとって、非常に新鮮に感じられるのではないでしょうか。

「外部のことを話すって、どういうこと?」と思う方も多いはず。本書で挙げられている例は、窓があったら外に目をやり、二人で空を見上げながら「今日の雲は大きいですね」と確認し合えばよいというもの。

といっても、ただ見たことを描写しているだけでは話が続きません。そこからは「あれ、入道雲っていうじゃないですか。入道ってお坊さんとか、坊主頭のことなんですよね」などと、自分の知っていることを話せばOKなのだそう。相手も知っていることを披露してくれれば話が広がるし、何も知らなければスマホで検索して、話題を展開させていけばいいのです。

日々当たり前にしている「会って、話すこと」について、立ち止まって考えさせてくれる一冊です。

■勝間和代さんが人生で得た知見を詰め込んだ一冊

最後にご紹介したいのが、第17位の『勝間式生き方の知見』。

勝間和代『勝間式生き方の知見』(KADOKAWA)
勝間和代『勝間式生き方の知見』(KADOKAWA)

本書は、勝間和代さんがこれまでの人生で得た知見を詰め込んだ一冊です。

「仕事の知見」のひとつとして紹介されているのは、ゲーム的な要素を取り入れて楽しく目標達成すること。この考え方は、仕事のみならず、貯蓄や運動習慣、ダイエット、資格取得のための勉強など、さまざまな問題に応用できます。

例えば好奇心旺盛な勝間さんは、ひとつの目標や課題に対して道具ややり方を変え、新しい発見を楽しみながら進めるようにしているそう。スマートウォッチで睡眠の時間と質を計測しながら改善を図っているのも、ゲーム的な進め方だといえるでしょう。

本書には、「仕事の知見」のほかにも、自己革新の知見、コントロール思考の知見、お金の知見など、あらゆる「知見」が紹介されています。コミュニケーション、体力・健康、幸福などといった幅広い分野に言及されているので、あなたの人生をもっと幸せなものにしてくれる「知見」がきっと見つかるでしょう。

今月も、メモ術からお金、DXまで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『説明の一流、二流、三流』が第12位と、今月も多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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