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「40代を無職で過ごした翻訳家」が見出した"人生最高の幸せを得る大人の超勉強法"

プレジデントオンライン / 2022年1月22日 19時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/DjelicS

幸せな人生を送るためにはどうすればいいのか。出版翻訳家の宮崎伸治さんは「無職の10年間に学びを重ねたことで、人生最高の幸せに到達するための方法を見つけることができた」という――。

※本稿は、宮崎伸治『自分を変える! 大人の学び方大全』(世界文化社)の一部を再編集したものです。

■知と格闘して見つけた「幸せになる方法」

私は現在、執筆家・翻訳家として活動する傍ら、副業や投資で生計を立て、外国語学習者のための検定機関の運営をライフワークとしている。

かつては60冊もの著訳書を出版していたが、40代はじめのころ、さまざまな理由から出版業界と決別し、10年もの間お金を稼ぐことは一切していなかった(拙著『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』に詳述)。

「無職10年」とはいっても、その間さまざまな大学で学問に励んでいたのだから遊び呆けていたわけではない。高校卒業後に入った大学では経済学、脱サラ後29歳で入った大学院では言語学を専攻し、40歳を過ぎてから工学、哲学、法学、商学、神学とそれまで学んだことのない学問分野に打ち込み、さまざまな角度から真理を追究し続けた。そしてその過程で私は私なりの幸せになる方法を見つけたのである。

「幸せ」と一口にいっても、さまざまなレベルがある。高収入が得られることを「幸せ」という人もいるだろうし、地位や名声を得ることを「幸せ」だと思う人もいるだろう。人によって「幸せ」の定義は異なるのだから、私が定義する「幸せ」を万人に押し付けようとは思っていない。私は私なりの「幸せ」があり、それをつかむ方法を見つけたといっているにすぎない。

ただそれは、他人からちょっとやそっと批判されて揺らぐような代物ではない。それだけ確固たるものを見つけたと思っている。

■人生最高の幸せとは「エウダイモニア」だ

世俗的な価値観でとらえると、私のこの無職期間を「失われた10年」ととる向きもあるだろう。働きに出ることもなく、ゆえに社会にも貢献することもなく、ただ貯金を切り崩して勉強していただけだからだ。しかしこの年月は私にとって人生を大きく変えた「最も輝かしい10年」だったと思っている。

では、私なりの幸せになる方法とは何か。

ギリシャの哲学者・アリストテレスは人間の究極目的は「エウダイモニア」だといった。私も「エウダイモニア」こそ人生の究極目的であり、かつ人生最高の幸せだと思っている。そして幸運にもその究極目的を見つけられた人は、もはや金や地位や名誉にはそれほど興味がなくなる。なぜならその何十倍も価値あるものを手に入れているからである。

では「エウダイモニア」とは何か。

日本語では単純に「幸福」と訳されることが多いが、より正確に訳すとすれば「人間のすべてのすぐれた特性と価値ある活動が充分にその真価を発揮するような人生」となる。

自分の持ち味を最大限発揮し、それを通して世の中の人に喜んでもらう、これこそが「エウダイモニア」であり人生最高の幸せなのである。

そのことに気づいた私は、自分も「エウダイモニア」を目指すことを決意した。しかしいきなり達成することはできない。それはコツコツと努力に努力を積み重ねた後にはじめて達成できるものであり、その道はたやすくはない。長く険しいが、何物にも代えがたい至上の喜びになるのだ。

■最高の幸せを見つけるための4段階

では、どうすれば「エウダイモニア」が達成できるのか。ここで私が考える「エウダイモニア」達成までの道すじを述べてみよう。

第1段階は、安心して生きて行ける収入を確保することである。これなくしてはエウダイモニア達成などありえない。どんなに才能があっても安心して生きて行ける収入がなければ、ほかでお金を稼がなければならないから才能を開花させるどころではなくなる。

お金を計算する日本人女性
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kazuma seki

ただし、安心して生きて行ける収入さえ確保できれば、それ以上のお金を稼ぐ必要はない。余分なお金を稼ぐことにエネルギーを費やすより自分の才能を開花させることにエネルギーを費やしたほうが「エウダイモニア」に近づけるというものだ(ただし自分の才能をフルに発揮した結果としてたくさんのお金が入ってきたというのであればそれはそれで「エウダイモニア」を達成したことになる)。

■困難や脅威に対応できる「レジリエンス」を養う

すでに安定した収入を確保できた人は、第2段階として「レジリエンス」、つまり困難や脅威に対して適応できる力を養おう。

たとえば、野球、サッカー、将棋、ダンス、芸能などに秀でたいと夢見ている子どもたちはごまんといる。しかしそのほとんどは大人になる前にその夢を諦めてしまう。期待していた結果がなかなか得られず努力することが嫌になってしまうからだ。

成功者の言葉に「努力は噓をつかない」というのがある。しかしほとんどの人はちょっと理不尽なことにぶつかると「努力は噓をつくこともある(努力しても期待どおりの結果が得られないことがある)」ように見えてしまい、それが原因で早々に挫折してしまうのだ。

しかしここで思い起こしてほしい。この世は完全な世界ではなく、人間が作り出した不完全な世界である。だから間違いも起こる。不公平なことも起こる。起きてはならないことも起こる。そんなときにいちいち「こんなの理不尽だ、バカバカしい、やってられない」などといって挫折していては、「エウダイモニア」は達成できない。成功者は皆、大なり小なり理不尽な出来事を乗り越えており、逆にいえばそうでなければ成功者になどなれはしない。

なお、何事に対しても最初から過剰な期待をかけることなくフラットに現状を受け止めるようにすると、理不尽な出来事を乗り越えやすくなる。

■自分を磨く行為を続け、節制の習慣を身につける

第3段階は困難を通して自分を磨き続けることである。そのために大別して2つの方法がある。

1つは努力を要するもの(勉強、読書、語学学習、スポーツなど、達成に困難を伴うもの)を通して自分を磨くことである。その過程を通じて、ちょっとやそっとでは他人に真似できない自分の持ち味が身につく。好きなことなら何に打ち込んでもよいが、努力を要するものでなければならない。なぜなら簡単なことならだれにでも真似できるし、だれにでも真似できることでは自分の持ち味にならないからである。私が40歳を過ぎてからさまざまな大学で学問に打ち込んでいたのは、まさにこの第3段階の「自分を磨く行為」だったのである。

もう1つは節制する習慣を身につけて欲望を抑えることである。ではなぜ欲望を抑えることが必要なのか。それはどんな才能の持ち主であっても欲望に振り回されていればそれが足を引っ張ることになるからだ。

せっかくすばらしい才能があるのに、一瞬の欲望に負けたがために転落してしまい、エウダイモニアへの道が閉ざされてしまう例は少なくない。そうならないためにも欲望を抑える節制の習慣を身につけなければならないのである。

■自分の持ち味を生かして社会に貢献する

第4段階(最終段階)は、自分の持ち味を生かして社会に貢献することである。せっかく技を磨いても自分だけのものにしていてはエウダイモニアは達成できない。やはり他人に喜んでもらってはじめてその真価が発揮できるというものだ。

宮崎伸治『自分を変える! 大人の学び方大全』(世界文化社)
宮崎伸治『自分を変える! 大人の学び方大全』(世界文化社)

とてもおいしいフランス料理が作れる腕があるのに、他人には絶対に食べさせないフレンチの料理人、世界中を感動させるピアノの腕があるのに人前では絶対に演奏しないピアニスト、画期的な発見をしたのにどこにも発表しない科学者を想像してみてほしい。なんともったいないことをしていると思わないだろうか。やはり自分の持ち味は他人に喜んでもらってこそ、その真価が発揮できるのであり、そうすべきなのだ。

本書では、エウダイモニアを達成するための強力な手段として「大人の勉強」への乗り出し方を説いている。

「大人の勉強」をはじめると、第2段階の「レジリエンス」が養え、第3段階の「困難を通して自分を磨く」ことができるようになる。

そしてついには、第4段階の社会貢献へと到達することができるのだ。

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宮崎 伸治(みやざき・しんじ)
出版翻訳家
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、英シェフィールド大学大学院言語学研究科修了。大学職員、英会話講師などを経て出版翻訳家となり、著訳書は60冊以上。金沢工業大学大学院工学研究科修了、慶応義塾大学文学部卒業、英ロンドン大学哲学部卒業および神学部サーティフィケート課程修了、日本大学法学部および商学部卒業。おもな訳書に『7つの習慣 最優先事項』(キングベアー出版)、近著に『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』(三五館シンシャ)などがある。英語・翻訳関係の資格23種をはじめとする133種の資格を保持。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語の原書を読むことが趣味でありライフワーク。日々ボキャブラリー力アップに心血を注ぐ。

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(出版翻訳家 宮崎 伸治)

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