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毎朝、新たな気持ちになれる…予約3年待ちのコンサルタントが"始業前に必ずやること"

プレジデントオンライン / 2022年2月14日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/-slav-

仕事の質が高い人はどんな工夫をしているのか。3000人以上と向き合ってきた起業コンサルタントの中山ゆう子さんは「寝る前、起きた時、仕事を始める前の時間の使い方で、仕事の質は大きく上がる」という――。

■「やっつけ仕事」は相手に伝わる

仕事って、ただやればいいってものではありません。

その仕事がお金をいただいているものであればなおさら、仕事の「質」が問われてきます。

「やっつけ仕事」とよく言いますが、やっつけでやったものは、「雑さ」がにじみ出るものです。私自身も、過去に何度かやらかしてしまっていますが、やっつけ仕事をした後は、どこかしら後悔を引きずりますし、それを繰り返していると、徐々に、自分に誇りが持てなくなっていくなあ……と思います。

最近は、「自己肯定感」をテーマにした本がたくさん出ています。仕事の質は、自己肯定感や、自分への自信につながっていく。そんなふうにも思っています。

では、一体どうすれば、仕事の質を高めていくことができるのでしょうか。

その鍵は、次の3つの時間の使い方が握っています。

1.寝る前
2.起きた時
3.仕事を始める前

それではひとつずつご紹介していきます。

■寝る前は「頭の中を鎮める」時間

1.寝る前

寝る前は、1日をおしまいにする時間です。あなたは、どんな「しまい方」をしていますか。

結論から言ってしまいましょう。

1日をしまうときは、「いったん、頭の中を鎮める」ことが鍵となります。

私たちは、「1日に6万回以上も思考している」と言われています。起きている時間が16時間だとすると、1時間で3750回、1分間で62.5回、何かを考えていることになる。それを、いったんおしまいにするのです。

「寝てしまえば、思考は止まるではないか」という声も聞こえてきそうですが、そんなことはありません。私たちは夢を見ますから、寝ている間も脳は動いているのです。つまり、脳は休まる時がない、ということ。

だからこそ、寝る前に、意図的に、頭の中を鎮める。このとき、鎮めるのは「思考」ではなく「頭の中」と思うことにより、「脳」を意識しやすくなります。

仕事は「考えること」が多いので、脳をたくさん動かします。体が疲れていると仕事のパフォーマンスが落ちます。脳もそれと全く同じです。だから、脳を少しでも休めることにより、仕事の質は、ぐんと高くなっていくのです。

では、どのようにすれば「頭の中を鎮める」ことができるのでしょうか。

私がオススメする方法は、この2つです。

(1)目を閉じながら、軽くストレッチをする
(2)心温まる本を読む

■瞑想の代わりに、目を閉じてストレッチ

まず、「目を閉じながら、軽くストレッチをする」です。これは「瞑想効果」があるのでオススメです。瞑想が得意な方はそれでもいいのですが、なかなかハードルが高く感じてしまう方も多いと思います。ですから、誰でも簡単にできる「目を閉じて、軽くストレッチをする」をオススメします。

目を閉じるのは、身体の感覚をより強く感じることができるからです。私たちは「目」からもあらゆる情報を拾っています。そして、それが脳に伝達され、脳はその情報を処理するために動いてしまうのです。だからこそ、ぜひ、目を閉じてやってみてください。

ストレッチも「気持ちいいな」と感じる程度のことで大丈夫です。時間も1分でも10分でも大丈夫。その日、気が向くままやってみていただけたらと思います。

体のどこが、どう伸びているのか……そんなことを感じながら、ぜひ気持ちよく伸びてみてください。その瞬間、ほんの少しですが、脳が休まるのです。

そして、ぜひ、「ああ、気持ちよかったな」と思いながら、お布団に入ってみてくださいね。

リビングルームでストレッチをする女性
写真=iStock.com/west
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/west

ストレッチは、疲労を和らげる効果もあるので、本当にオススメの方法です。

2つめの「心温まる本を読む」。これもオススメです。勉強の本や、心が暗くなってしまうような本、悲しくなるような本は、オススメしません。ポイントは、「心温まる本」という部分です。オススメなのは、架空の物語。

心がほっとすると、脳も和らぐのです。6万回以上も思考した脳は、キュッと硬くなっている状態です。本を読むことでそれを和らげるのです。それによって、発想が柔軟になり、仕事のパフォーマンスも上がっていきます。

こんなふうにして、ぜひ「1日のしまい方」を意識してみてください。

■起きたら換気をして、朝日を浴びる

2.起きた時

次に、起きた時の時間の使い方についてお話しいたします。

オススメは、この3つです。

(1)換気をする
(2)ぬるい飲み物を飲む
(3)ルーティーンを淡々とこなす

意外に思うかもしれませんが、仕事のことは、まだ考えなくてもいいです。なぜなら、考えても考えなくても、どうせ仕事の時間はやってくるからです。

起きた時の時間の使い方で大切なことは、「落ち着いた時間」です。

それでは、ひとつずつ解説しましょう。

まず、1つめの「換気をする」。私は、ひとまず、家中の窓を開けて、風を通します。新鮮な空気を吸うことは、脳の活性化を促しますし、何より「すがすがしい気持ちになる」ことは、仕事だけでなく、あらゆることのパフォーマンスを上げていくからです。

換気をすることで、もうひとついいことがあります。それは、「朝日を浴びることができる」こと。これはいろいろな方がおっしゃっていることですよね。朝日を浴びることによって、体内時計をリセットする効果と、免疫力を高める効果がある、と。

換気は、一石二鳥のラッキーが舞い込む方法です。

■「無」になってルーティーンを淡々とこなす

2つめの「ぬるい飲み物を飲む」。これも、多くの人がおっしゃっていることです。

睡眠中は水分を取ることができないので、起きた時、私たちの体はカラカラに乾いた状態です。起きがけに水分を取ることによって、内臓が動き出す、と言われています。

なぜ「ぬるい飲み物」なのかと言いますと、睡眠中に温まっていた体に、急に冷たいものが入ってきたら緊張してしまうからです。特に女性は、体を冷やさないほうがいいので、「ぬるい飲み物」をオススメしています。

マグカップから上がる湯気
写真=iStock.com/Alina Rosanova
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Alina Rosanova

3つめは、「ルーティーンを淡々とこなす」。いちいち感情を挟まない、ということが、大切なポイントとなります。

忙しいと、ついつい「めんどくさいな」などと思ってしまいますが、ぜひ「無」になって、淡々とこなしてほしいと思います。

面倒くさくても、そうではなくても、起きた時は、何かと「やること」があるもの。どうせやらなくてはいけないものなら、いちいち感情を使うことなく、落ち着いてこなしていきたいものです。そうすることで、イライラした状態で仕事に出掛けることが少なくなります。

■1日の予定を紙に書き出し、仕事終わりに捨てる

3.仕事を始める前

さて、いよいよ仕事が始まります。1年ほど前、知人から聞いて「それ、いい!」と思った方法があり、仕事を始める前に取り入れてみたら、仕事の質がぐんと高まったように感じています。

今回は、そちらをご紹介したいと思います。

それは、「1日の予定を紙に書き出して、仕事が終わったら丸めて捨てる」というもの。

最後には捨てるので、ノートではなく、コピー用紙のようなものがオススメです。

まず、紙を1枚用意します。このとき、あまり小さなサイズの紙はオススメしません。A4サイズのコピー用紙なら、会社やご自宅にもあると思うので、それがオススメです。

紙を用意したら、1日のスケジュールを書き込みます。私は、その横に、そのために必要なことなどを書き足します。

基本的には、それで終わりです。そのほか、気になるようなことがあったら、余白にメモしておきます。

そして、予定が終わったら、消していく。最後に、1日の仕事を締めくくるとき、丸めてぽいっと捨てます。

仕事には、何日にもまたがるものも多々あります。そんなときは、何日もの間ずっと気になってしまいます。けれど、紙を丸めて捨てることで、不思議と「区切り」がつく感覚を得ることができるのです。そして、翌日、また、新たな気持ちでスタートします。

■区切りをつけることで、頭が鎮まる

「寝る前」のところでもお伝えしましたが、区切りをつけることは、「いったん、頭の中を鎮める」ことにつながっていくのです。

寝る前、起きた時、仕事を始める前……この3つの時間は、バラバラではなく、つながっている時間です。そのサイクルが、今日という1日をつくり、明日をつくります。そうやって人生が織りなされていくように、仕事もまた、日々の積み重ねで出来上がっています。

とはいえ、1日のサイクルで見ると、随分とやることが多く感じてしまうもの。だからこそ、今回は、3つに絞った時間の使い方をお伝えしました。

この3つの時間の使い方、ぜひお試しあれ。仕事の質が本当に変わっていきます。

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中山 ゆう子(なかやま・ゆうこ)
起業コンサルタント
1972年生まれ。短期大学卒業後、地元の市役所へ就職。30歳でコーチングを学び始める。16年間着任していた市役所を辞職し、37歳で渡米。帰国後、独立起業したものの、鳴かず飛ばずの時期を4年過ごす。再起をかけて42歳でビジネスを基礎から学び直し、同時にプライベートでは、婚活をスタート。半年後、現在の夫と結婚。そのスピード婚の秘訣を知りたいという問い合わせが殺到し、婚活コンサルタントとして活動をスタート。働き方についてのご相談を多数受けるようになり、女性起業家を支援する起業コンサルタントへ転身。様々な側面から女性の経済ステージをシフトする活動を行っている。

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(起業コンサルタント 中山 ゆう子)

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