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堀江貴文「ストレスフリーな毎日をすごすため、僕が常に心がけている"ある教訓"」

プレジデントオンライン / 2022年2月25日 9時15分

実業家の堀江貴文さん - 写真提供=徳間書店

ストレスのない生活を送るにはどうすればいいのか。実業家の堀江貴文さんは「社会人にとって最大のストレス源は人間関係。ぼくは『人間関係には賞味期限がある』と考えて、面倒な人間関係は捨てるようにしている。おかげでストレスフリーだ」という――。

※本稿は、堀江貴文『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

■良いストレスと悪いストレスがある

生きていればいろんなことがある。嬉しいこと、悲しいこと、腹立たしいこと。そしてときに理不尽なこと。普通に過ごしているだけでドラマの連続だ。

ぼくなんてただ会社を切り盛りしていたら、ある日とつぜん逮捕された。証券取引法に違反したのだという。いまでもその件はまったく納得していないが、いまさらどうこう反論する気はない。過ぎた話だ。

生きていればいろんなことがある。ぼくらの暮らしは予測不可の変数に満ちている。だからこそ、そこに希望と可能性がある。

過去にとらわれるべきでないし、先々のことを心配してもしかたない。

肝心なのはいまだ。今日の1日だ。ぼくらにできるのはその積み重ねだ。

今日のこのときを楽しみ、充実させる。とすれば、余計なストレスは真っ先に排除すべきだろう。

ストレスには、良いストレスと、悪いストレスがある。

あなたがなにかに挑戦しようとする。それはすなわち未知の体験である。とうぜんそこにはストレスがかかる。そのストレスは奮起するための重要なモチベーターだ。あなたにとって必要な、良いストレスである。

また、適度なストレスは寿命を延ばすという。それは科学的に証明されている。

問題なのは、あなたをネガティブな感情に押し込めるストレスである。

■堀江貴文でさえ強いメンタルは持っていない

そのストレスはあなたから知力、体力、思考力、行動力を奪う。免疫系の働きを低下させ、老化や疾病に直結する。

実業家の堀江貴文さん
実業家の堀江貴文さん(写真提供=徳間書店)

あなたのあらゆるパフォーマンスが蝕まれる。あってはならない事態だ。

ぼくはストレスに対して敏感だ。敏感であるがゆえに、ストレスを招きそうな要素は周到に回避するようになった。おかげでいまはストレスフリーだ。毎日が快適だ。

堀江さんはメンタルが強い? それは違う。何事にも動じないメンタルの持ち主なんていない。だからこそメンタルを守るメソッド、習慣づけは不可欠である。

社会人にとって最大のストレス源は人間関係らしい。さまざまな調査結果を見ても、きまってそれが断トツの1位に君臨している。

あなたはどうだろう。職場や取引相手やプライベートに苦手なひとがいて、それに悩まされていないだろうか。どうつき合えばいいのか、苦慮していないだろうか。

ひとには好き嫌い、合う合わないがある。そしてなにがどう合わないのかは相手による。そのたびにつき合い方を模索していてはきりがない。模索しているあいだにもあなたのストレスは積もっていく。

■人間関係には賞味期限がある

人間関係のストレスを退ける手段はただ1つだ。

その面倒な人間関係は捨てる。いっさい合切、断ち切る。それに尽きる。

それができれば苦労しない? いろいろしがらみがある?

では、そのしがらみの正体とはなんだろう。たんに「捨てられたくない」という怯えではないのか。こうむる不利益を想像力たくましく膨らませて、勝手に怯えているだけだ。

だいじょうぶだ。万が一、なにか不利益をこうむったとしても、それはべつのだれかが埋め合わせてくれる。そのだれかと出会うために、いまの関係を捨てるのだ。

ぼくは社会人になって大きなビジネスを仕掛けてからというもの、数えきれない仲間に支えられてきた。でも、たとえばこの10年間を振り返ってみても、ずっとつき合っている相手はごくわずかだ。取り組むことが変わるのだからとうぜんである。

ぼくはそうやって人間関係を更新しながら、人生の鮮度をキープしている。かつての仲間だって同じだろう。どこかで新しい仲間と楽しくやっている。

人間関係には、そもそも賞味期限がある。

あなたの人生のフェーズはどんどん移り変わっていく。それにつれてつき合う相手も変わっていく。まして苦手な相手なら、すすんで真っ先に断ち切ってしかるべきではないのか。その相手はあなたにとってなんの資源にもなりえない。

POINT
「捨てられたくない」という無意味な怯えは捨てよう

■瞑想をしても強烈なストレスにさらされるだけ

ストレスフリーでいるためのもうひとつの決め事は、1日のスケジュールをぜんぶ埋めてしまう、ということ。仕事と遊びでぜんぶ埋めてしまうのだ。

ここのところ、ビジネスパーソンのあいだでメディテーションなるものが流行っている。メディテーションとはつまり瞑想のことだ。

だれにも邪魔されない静かな場所で背筋をまっすぐ伸ばして座る。目をつむり、ほかになにもせず、心を鎮める。これを1回5分~10分、週に数回やれば、思考や感情が日常的に整理されるそうだ。そうすることで仕事の集中力が増し、記憶力も強化されるという触れ込みである。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなども、このメディテーションの愛好者として知られている。

でもぼくは絶対やらない。どんなメリットがあろうがやらない。ぼくにとってメディテーションは逆効果だ。

瞑想して心を鎮める。心に空白をつくる。ぼくには無理である。空白をつくったそばから、余計なことをとりとめもなく考えてしまうだろう。そうやって考え込み、いろんな不安に苛まれるはめになる。間違いなくそうなる。ぼくの心は鎮まるどころか、強烈なストレスにさらされるのが目に見えている。

■「いま」に集中すればストレスなど感じない

ぼくの場合、思考整理なら、だれかとおしゃべりしたほうがずっと効果的だ。おしゃべりとは思考を言語化する作業である。その言語化を通して頭はクリアになる。おもしろいアイデアもひらめく。

ぼくに言わせれば、ストレスとは心の隙に忍び込んで来るものだ。でもそれはだれだっておなじだと思う。

ためしに、いまちょっとだけ心のなかを探ってみてほしい。あなたがいま憂鬱に思っていることはなんだろうか?

このまえしでかした仕事のミスを引き摺っている。ふとしたきっかけで友だちと口論になってしまったことを悔やんでいる。もしくは来週の企画会議までに提出しなければならない資料づくりに苦戦している。なんでもいいが、とにかく思い当たるものがあると思う。なにもないひとなんていないだろう。

で、なぜそれに思い当たったのかといえば、いま心に隙をつくったからだ。

思い当たったいま、まさにいまのいま、あなたはこの記事からしばし目を上げただけだ。つまり、なにもしていない状態である。なにもしていない、暇な状態が心に隙をつくる。

ストレスの多くは「過去」か「未来」に由来している。いわば一種の錯覚のようなものだ。

■予定を埋めれば不安が入り込む余地もなくなる

過ぎ去った出来事を悔やんでいる。あるいは、どうなるかわからない未来のことを勝手に心配している。それが大半のストレスの正体だ。そしてそれはあなたの心の隙を見つけてむくむく膨らむ。

堀江貴文『最大化の超習慣「堀江式」完全無欠の仕事術』(徳間書店)
堀江貴文『最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術』(徳間書店)

だからぼくは1日のスケジュールをぜんぶ埋める。自分の胸が躍る事柄でスケジュールを埋めつくす。そうしてつねになにかをやっていれば心に隙はできない。ストレスの入り込む余地がないのだ。

たまに急に予定が飛んで、ぽっかりまとまった時間が空くこともある。そういう場合は、その場で電子書籍を買って読書にいそしむか、自分ひとりでこなせる仕事を一気に進めてしまう。

あと夕食はまずひとりでは取らない。かならずだれかと一緒にテーブルを囲む。

1日のスケジュールを埋めるといっても、ぜんぶ仕事で埋めるのはNGだ。遊びは必須である。

遊びの効用は計り知れない。遊びはあなたに、新たな出会い、新たなアイデア、新たなビジネスチャンスをもたらす。

あなたにも密度の高い毎日を送ってほしい。あなたが自分のやりたいことに忠実であれば、いくら密度が高くても負担にはならないはずだ。むしろそこにはかぎりなくストレスフリーな日々が待っている。

POINT
あなたは「不安」なのではなく、「暇」なのではないか?

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堀江 貴文(ほりえ・たかふみ)
実業家
1972年、福岡県生まれ。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。また、会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』『本音で生きる』『多動力』『東京改造計画』『将来の夢なんか、いま叶えろ。』など著書多数。

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(実業家 堀江 貴文)

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