小学生に「日の丸に唾を吐く絵」を描かせる…韓国の徹底した反日教育のおぞましい内容
プレジデントオンライン / 2022年3月7日 15時15分
※本稿は、シンシアリー『卑日』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。
■赤ん坊の頃から日本嫌いの土壌の中で育つ
生まれたときから「日本は韓国に謝罪と賠償すべきだ」という言葉を見て、聞いて、そしていつの間にか自分で話すようになる、そんな環境で育つのが韓国人です。事例を上げるとキリがないし、これまで書いてきた拙著や「シンシアリーのブログ」の記事すべてが事例とも言えますが、一つ、最近のことで話を始めたいと思います。本稿の冒頭で紹介するにはあまりにも見苦しい内容ですが、これからの展開に必要なものですから。
いつから該当掲示物がネットにあったかは分かりませんが、韓国のメディアで記事になったのは二〇二一年十一月十五日のことです。
韓国のある大手ネットコミュニティーに、小学生たちが描いた、日本関連のポスター画像が話題になり、『中央日報』など全国紙でも記事になりました。一応「ポスター」ということになっていますが、その絵とやらは、日本列島に銃を撃つ、ミサイルを撃つ、ナイフで刺しまくる、日本・日本人が血を流す、そんな内容でした。
「殺してやる」「このチョクパリ(日本人への蔑称)どもめ」などのセリフ付きのものもありました。実際に記事から絵を見た感じ、「いつ」描いたものかまでは分かりませんでしたが、一人が描いた絵ではありませんでした。クレヨンなどで色まで塗ってあり、私には「美術か何かの授業で、複数人の子供が描いたもの」に見えました。
■低学年の小学生に描かせている可能性がある
各記事が「小学生」と言い切っているからには学校の可能性もありますが、何かの塾での授業の可能性もあります。韓国では、小学生もほとんどが塾に通っていますので。どちらにせよ、お世辞にもうまい絵ではなかったので、小学生の中でもかなり低い学年のものだと思われます。
以下、同日の『中央日報』の記事から引用したいと思います。本稿は引用の際、引用元を明記し、〈~〉で引用部分を表示しています。また、本稿の引用に「全訳」は一つもありません。部分的に引用したので記事全体の流れが分かりづらくなる側面もありますが、字数や紙面、そして読みやすさ(全訳だと長すぎます)の問題もあるので、ご理解ください。
また、引用部分の、韓国で言う不適切な表現の一部を、日本基準に変えています。「日帝強占期強制徴用または強制動員」は、「旧朝鮮半島出身労働者」、「日本軍慰安婦被害者または日本軍性奴隷被害者」などは「慰安婦」、福島原発関連の「汚染水」は「処理水」、韓国で言う島根県竹島の名称である「独島」は「竹島」と、日本側の一般的な表現に合わせて訳します。必要な場合は「※」などで注釈を入れることとします。それでは、ここから、引用してみます。
■日の丸を踏みつけたり唾を吐いている絵が…
〈小学生たちが描いた極端な反日ポスターがオンライン上に広がり、子供たちを情緒的に苦しめているだけではないのかという議論が提起されている。特に、刀で日本の地図を刺しまくったり、日本人に銃を撃つなど、その暴力性が、小学生が描いたとは想像できない水準であり、「憎しみを教えている」という批判が出ている。また、「日本は韓国にもっとひどいことをしているではないか」など、擁護する反応も出ている。十四日、某オンラインコミュニティーには、「誇らしいK-小学生たちの作品世界」という題で、小学生が描いた絵、数十枚が掲載された。公開された画像を見てみると、「日本人を全員殺してしまえ」というフレーズとともに、朝鮮半島から列島に銃を乱射する、などの絵が描かれている。また、燃える日本列島の上に「すでにダメになった土地」と書かれたポスターはもちろん、日本の国旗である日の丸を踏みつけたり、唾を吐くなどの絵が載っている〉
■子供の動機は「先生に褒めてもらうため」
さすがにその絵をここで載せるつもりはありませんが、「何かに燃えている日本を描いて:〈すでに滅んだ地〉」(韓国では、日本は放射能汚染ですでに人が暮らせなくなったと信じている人が結構います)、「軍人と思われる人に撃たれ、血を流す人の絵:〈日本人セッキ(やろう)どもを皆殺しにしてやる」。字が下手でよく読み取れませんが、「日本(地図)を足で蹴りながら〈韓国! 日本をやっつけろ!〉」「日の丸が何かに燃えている絵:〈チョクパリやろうども!〉」「白頭山(長白山)が日本に噴火する絵:〈白頭山も怒ったぞ〉」「日本がミサイルに撃たれて燃えている絵」「刺さったナイフと、血を流す日本の絵:〈独島韓国万歳〉」「日本の地図にカッターを刺し、日本がプシューッと血を吹き出す絵:〈さらば、日本~〉」「数人で日の丸を踏みつける絵」「日本が燃えている絵:〈こう燃やされたいのか? 日本よ〉」「日本に隕石(のようなもの)が落ちる絵」「糞の絵:〈こいつらの故郷〉」「日の丸に用を足す絵:〈きたね~〉」、などなどです。
学校か塾か知りませんが、よくもこんな絵で授業が成立したものですね。授業のテーマはなんだったのでしょうか。子供たちに何を教えたかったのでしょうか。子供たちは、「先生に褒めてもらうためには、こんな絵を描けばいい」という子供なりの「善行」の基準を、すでに心得ていたのでしょう。そうでないと、こんなものを数十枚も集めるなどできません。
■世間の反応は「ただただ誇らしい」
先にも書きましたが揃いも揃って絵が下手で、明らかに子供が描いたものだと分かることもあり、その不気味さは半端ありません。いくつかの記事及びコメントをチェックしてみましたが、確かに『中央日報』の指摘どおり、「こんな絵を描かせるのは、子供の精神を虐待する行為ではないのか」という声もありましたが、「ただただ誇らしい」「韓国の未来は大丈夫だ」という意見も結構な数が目につきました。
ただ、描いた子の精神を心配しながらも、日本人を心配する声はありませんでした。この子たちが大きくなって、日本人を相手にした犯罪を起こす恐れはないのか。このネットの時代、日本人がこの画像を見たらどんな思いをするのだろうか。そんなことを懸念する声もありませんでした。
■絵の題から連想される「K防疫」
韓国の反日思想に関する情報をチェックしてきた方々なら、さほど驚くようなことでもないかもしれません。別の絵ですが、十年ぐらい前にも同じ趣旨のものが日本のネットに大量に出回って大きな話題になったことがあります。でも、いつもは韓国の反日思想にあまり関心がない、いわば「耐性が弱い」方なら、かなり衝撃的な内容でありましょう。
これらの絵が、「いつ」描かれたものなのかは分かりません。ただ、最初にネットコミュニティーに載ったときの題が「韓国のK-小学生」となっている点が、ちょっと気になります。「韓国の」とすでに描いたのに、わざわざ「K」をつける必要があったのでしょうか。もちろん、韓国では、何か韓国的なもの、または韓国のものであれば、「K」という字をつける言葉遊びのような書き方もあるので、この考察には多分に「邪推」が入っています。
でも、十一月十五日なら、別のKを思い出さずにはいられません。韓国自慢の防疫システム、いわゆる「K防疫」に致命的な問題が起きた時期と、概ね一致するからです。後でまた詳述することになりますが、十月末頃から韓国の新型コロナ禍は急激に悪化し、新規感染者だけでなく重症患者や死亡者が急増、専門家たちを中心に、「このままだと重症患者のための病床が足りなくなり医療システムそのものが崩壊する恐れがある」との声があがるようになりました。
■日本の感染者急減に懐疑的だったマスコミにも変化が…
それまでは防疫措置の緩和を主張していたマスコミも、十一月一日から予定されていた防疫緩和の解除、いわゆる「ウィズコロナ(With CORONA)」を中止または延期する必要があるのではないか、そんなふうに論調を変えるようになりました。
同じタイミング、十月末頃から、韓国のネットでは何かの信仰のようになっていた、「日本は、新型コロナ検査数をわざと減らして、感染者が少ないように見せかけている」という主張が、否定されるようになりました。その頃、まだオミクロン変異株が日本や韓国に入ったばかりの頃ですが、日本は新型コロナにおいて、ほぼ完璧な状態でした。
そんな日本に対し、十月までは韓国のマスコミも「日本の感染者急減は何かおかしい」としながらネット世論に同調しましたが、一部の専門家や日本特派員たちを中心に「陽性率が極めて低くなっているので、検査数を減らして感染者数を減らしたというのは話にならない。感染者が減ったから検査数も減っただけだ」「一部で陰謀論のようになっている『日本は新型コロナ検査費用を急激に値上げした』というのも、事実と違う」などの事実が報じられるようになりました。
■「卑日」を支えるための「柱」
それからは、韓国のネット世論は「防疫措置を緩和(十月三週目あたり)すれば、日本も感染者が急増する」と盛り上がっていましたが、ご存じ、日本はそれからも極めて良好な状態を維持できました。
それから日本も、二〇二二年一月に「第六波」で大変なことになり、韓国では「ほらみろ、やはりおかしい」という流れになったものの、その被害(重症者、死亡者、緊急事態宣言など)は五波ほどではなく、また韓国も二〇二二年二月からオミクロン波が始まって、また「だんまり」となりました。
K防疫は、韓国人の日本観において、まるで御神体のような存在であり、「卑日」(日本を見下す思想)を支える絶対に必要な「柱」でもあります。そのK防疫が、日本に「負ける」かもしれない(そもそも、防疫は勝ち負けではありませんが)。そんな不安が、韓国の精神世界を襲っていた、そんな頃。
これらの絵がネットに載り、タイトルに「K」が付いたのは、果たして偶然でしょうか。何かの復讐のつもりだったのではないでしょうか。私は、いまでもそう思っています。
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著作家
1970年代、韓国生まれ、韓国育ち。歯科医院を休業し、2017年春より日本へ移住。アメリカの行政学者アレイン・アイルランドが1926年に発表した「The New Korea」に書かれた、韓国が声高に叫ぶ「人類史上最悪の植民地支配」とはおよそかけ離れた日韓併合の真実を世に知らしめるために始めた、韓国の反日思想への皮肉を綴った日記「シンシアリーのブログ」は1日10万PVを超え、日本人に愛読されている。著書に『韓国人による恥韓論』、『なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか』、『人を楽にしてくれる国・日本』(以上、扶桑社新書)、『朴槿恵と亡国の民』、『今、韓国で起こっていること』(以上、扶桑社)など。
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(著作家 シンシアリー)
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