「今、ちょっといいですか?」よりも効果的…仕事がデキる人がやっている"上司への話しかけ方"
プレジデントオンライン / 2022年4月4日 9時15分
第2位:『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(鈴木進介著、明日香出版社)
第3位:『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第4位:『説明組み立て図鑑』(犬塚壮志著、SBクリエイティブ)
第5位:『感情は、すぐに脳をジャックする』(佐渡島庸平/石川善樹著、羽賀翔一画、学研プラス)
第6位:『うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか』(ローラ・ヴァンダーカム著、桜田直美訳、SBクリエイティブ)
第7位:『最大化の超習慣』(堀江貴文著、徳間書店)
第8位:『自己肯定感が高まる習慣力』(三浦将著、三笠書房)
第9位:『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』(わび著、ダイヤモンド社)
第10位:『神モチベーション』(星渉著、SBクリエイティブ)
第11位:『現代ロシアの軍事戦略』(小泉悠著、筑摩書房)
第12位:『一生折れない自信のつくり方』(青木仁志著、アチーブメント出版)
第13位:『自分の時間』(アーノルド・ベネット著、渡部昇一訳・解説、三笠書房)
第14位:『だから僕たちは、組織を変えていける』(斉藤徹著、クロスメディア・パブリッシング)
第15位:『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第16位:『意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革』(坂本崇博著、PLANETS)
第17位:『我慢して生きるほど人生は長くない』(鈴木裕介著、アスコム)
第18位:『どこでも成果を出す技術』(沢渡あまね著、技術評論社)
第19位:『質問しだいで仕事がうまくいくって本当ですか?』(高橋浩一著、KADOKAWA)
第20位:『世界で勝てない日本企業』(カルロス・ゴーン/フィリップ・リエス著、広野和美/小金輝彦訳、幻冬舎)
※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年3月の閲覧数ランキング
■「できる人」の伝え方にはコツがある
今月の第1位は、『できる人は、「これ」しか言わない』でした。
![大塚寿著『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/200/img_9356eb41375745e6d43c118541daa465204272.jpg)
「できる人」は伝え方がうまい――。これまでの経験から、そう確信しているビジネスパーソンは多いでしょう。本書は、そんな「できる人」の伝え方を学べる一冊です。
例えば、ただ伝えるだけでなく、相手に行動を起こしてもらうためには、「for you感」がカギになります。自分目線で自分が伝えたいことを発するのではなく、相手のことを考えた「for you感」を意識して言葉を選ぶのが大切だそう。
また、会話に固有名詞を散りばめるのも効果的です。固有名詞には、相手を惹きつける力があります。個人名や会社名、出身地などの固有名詞をいくつも使えば、そのうちの一つが相手の興味をひくかもしれません。そのキーワードをフックにして、会話を展開していくのです。
本書にはこのほかにも、長い話をしない、相手を主語にする、批判ではなく提案をするなど、「できる人」ならではの話し方が紹介されています。まずは一つ、今日の会話から実践してみませんか?
■「頭がゴチャゴチャした時」にすぐできる思考整理法
第2位は『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』でした。
![鈴木進介『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(明日香出版社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/6/0/200/img_6078f29cd1ba7eda8b277b3716414c43220198.jpg)
「考えがまとまらず、頭の中がゴチャゴチャしている」「不安とストレスで眠れない」――そんなときはノートの出番です。本書では、悩んだときや迷ったときに有効な、ノートを使ったさまざまな思考整理法が紹介されます。
例えばキャリアを考えたいときには、「キャリア構築ノート」が便利です。「したいこと」「できること」「喜ばれること」を、それぞれ30文字前後の簡潔な文章で表現してみましょう。
かつての著者が「キャリア構築ノート」を書いてみると、「したいこと」が「戦略・計画作成、アドバイス」、「できること」が「文章力、平易な言葉力」、「喜ばれること」が「相談にのる、人のサポート」でした。その結果、「言葉を通じて人と企業の可能性を引き出す」という方向性が見つかり、現在のコンサルタント業や講師業へとつながっていったのだといいます。
頭の中がゴチャゴチャしている人や解決したい悩みがある人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
■「まじめすぎる人」はパフォーマンスを落としている
第3位には、『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』がランクインしました。
![河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/200/img_377ee8c46934d86c6830b150f2a13d72377761.jpg)
仕事を一生懸命、まじめに頑張っているのに、なぜか成果が上がらない――。そんなあなたには、仕事をうまく進めるテクニックがたっぷり詰まった本書をおすすめします。
報連相のコツとして挙げられているのは、「自信があるようにふるまう」。あなたは、報告の前に「すみません、まだ準備不足なのですが」「うまく言えないのですが」と言い訳をしてしまっていないでしょうか。これは逆効果。自信なさげにふるまうということで、ネガティブなフィードバックをもらう可能性が高くなってしまいかねません。
同様に、上司などに話しかけるときは、「今、ちょっといいですか?」ではなく「3分ください」を口癖にしましょう。「ちょっと待って」と長々待たされたり、「忙しそうだから」と気を遣って話しかけるタイミングを見計らったりすると、あなたの貴重な時間が奪われてしまいます。ごく短時間で終わる用件だということをアピールすれば、相手も受け入れやすくなり、あっという間に仕事が進んでいくはずです。
著者は、日本人は、まじめすぎるがゆえにパフォーマンスが落ちてしまいがちだといいます。本書の「1%のコツ」を実践して、効率よく仕事を進めましょう。
■成功者が「早起き」をしている本当の理由
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第6位は『うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか』でした。
![ローラ・ヴァンダーカム著、桜田直美訳『うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか』(SBクリエイティブ)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/200/img_b939f5aeec1e8037c826ab86fce6f66d284365.jpg)
「成功者は早起きしている」とはよく言われることですが、なかなか早起きのモチベーションが湧かない方も多いのではないでしょうか。そんな方は、本書に背中を押してもらいましょう。
本書によると、成功者の多くが早起きするのは、朝のほうが集中して仕事に取り組みやすいから。朝はスッキリした頭で仕事にあたれますし、電話などのじゃまが入りにくいものです。
さらに、自分を律する力は、使いすぎると減ってしまうことがわかっています。目覚めたときにはすっかり満タンになっていたとしても、通勤ラッシュや話のわからない上司、反抗的な子供によってすり減っていき、仕事に使う力がなくなってしまうのです。そう聞くと、早起きしないのはもったいないと感じませんか。
では、何から始めればいいのか。本書では、「朝の時間に革命を起こす5つのステップ」として「時間の使い方を記録する」「『完璧な朝』を思い描く」「時間配分を考える」「習慣化する」「調整を加える」が挙げられています。まずは自分の時間の使い方を記録し、「完璧な朝」との違いを確認してみませんか。きっとやる気が湧いてくるはずです。
■堀江貴文氏が実践する「すきま時間」に仕事をするコツ
第7位の『最大化の超習慣』にもご注目ください。
![堀江貴文『最大化の超習慣』(徳間書店)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/200/img_bffb8e899c3996fa73f45b572e482ce6174473.jpg)
これまで多くのベストセラーを世に送り出してきた堀江貴文氏。そんな堀江氏は本書で、「これまで多くの本を出してきたが、ぼくのメソッドをここまではっきり、踏み込んで述べるのははじめてだ」と語っています。
忙しいビジネスパーソンに注目してほしいのは、「スマホで『すきま時間』を埋めよ」というアドバイス。移動時間や次の商談までの待ち時間など、予定と予定のあいだに生まれる「すきま時間」をすべて仕事のタスクで埋めてしまおうと提案しています。
すきま時間をうまく使うコツは2つ。仕事を細切れに分割することと、すきま時間に処理するタスクを前もって決めておくことです。「メールの返信をする」「企画の参考になりそうな本を探す」などといったタスクを、すきま時間にどんどん終わらせましょう。
本書で紹介される「習慣」は、「やり抜く」「アイデア」「時間コスパ」「ストレスフリー」「トップコンディション」の5種類。きっとあなたの人生を変えてくれる習慣が見つかるはずです。
■うつ病を経験した元自衛官が教える「おうち入院」のやり方
最後にご紹介したいのが、第9位の『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』です。
![わび『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』(ダイヤモンド社)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/200/img_cd09380e8755f7027cc33718b30199c4262129.jpg)
本書の著者は、元幹部自衛官。歴代成績優秀者にも選ばれるほどのエリートでしたが、激務と上司のパワハラによってうつ病を発症しました。本書では、その経験をもとにした「この世を生き抜く最強の技術」を惜しみなく紹介してくれます。
そんな著者によると、「やばい」と思ったときに試してほしいのは、元自衛隊メンタル教官の下園壮太さんが提唱する「おうち入院」。激しい運動も遠出もせず、誰とも会わず、22時には完全に消灯するなど、入院生活を自宅で再現するのです。
もしパワハラの標的にされてしまいそうになったら、「一線を越えてきたら撃ちますよ」の気概を持ちましょう。そして相手が一線を越えてきたら、大勢の前で思いっきり反論すること。早い段階で相手に「こいつは利用できない」と思わせることが重要です。
誰もが経験する可能性のあるメンタルダウン。心身ともに健康なときにこそ、手に取ってほしい一冊です。
今月も、説明術から習慣、軍事戦略まで、幅広いジャンルの本がランクイン。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。
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(flier編集部)
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