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「本当はもっとお金が使えたのに…と80歳で気づく」長い節約人生を送った人の大きすぎる後悔

プレジデントオンライン / 2022年4月30日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kazuma seki

ポストに投函される紙や、家族が持ち帰ってくるさまざまな書類。これらを「とりあえず取っておこう」と溜め込んでいる人は少なくないでしょう。しかし、片付けアドバイザーの石阪京子さんは「この考え方は、実はお金の貯め方にも通じています。紙もお金も、目的不明の『とりあえず』によって、判断を先送りしてしまっているのです。こういう人は80歳になって辛い後悔をすることになります」といいます――。

※本稿は、石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

■「とりあえず貯金する」の罠

自分が財産をいくら持っていて、月々の固定費はどれくらいで、子どもが大学生になる時にいくら必要になるのかなど、「結局いくら要るのか」って、心配ですね。

お金の管理は大変だからなかなかうまくできないし、国から老後は2000万円必要だと言われたりすると、ますます不安になります。

そのため、よくわからないけど不安だからとにかく節約して、とりあえず貯金をするという方は多いです。

でも、状況はひとり一人違います。

ですからゴールのない節約生活を続けるのではなく、自分のライフスタイルでは「結局いくら必要なのか」を把握して、道筋を立てることが大事。それが、安心感を得るための第一歩になります。

けれども、紙の片づけができていないと、その第一歩がなかなか踏み出せません。

なぜなら、紙の片づけが苦手な人は「とりあえず」精神が染みついてしまっているから。

紙が溜まりやすい人は、「なんとなく不安だから、とりあえず取っておく」ということが多いですね。

この考え方は、実はお金の貯め方にも通じています。

「将来いくら必要かわからない。だからとりあえず貯金する」

紙もお金も、目的不明の「とりあえず」によって、判断を先送りしてしまっているのです。

無理に節約しなくても、財産の全体像を把握してみたら、意外と余裕があるかもしれません。「本当はもっと使えたのでは?」と、80歳ぐらいになった時に思うのって、きっと辛いと思います。また、もし、このままではお金が足りなくなるとわかれば、固定費を下げるなどの対策が取れるので、漠然とした不安はなくなります。

紙片づけをすると、判断の先送りがなくなるので、「とりあえず」もなくなります。その結果、現状を把握し、財産を管理できるようになっていくのです。

■「なんか、自分は損している」気がする理由

紙の片づけが完結していなければ、「なんか、自分は損しているのではないか」という気持ちを持ってしまいがちです。

石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)
石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)

格安スマホにしたほうがお得なのではないか? こんなにたくさんの保険プランに加入する必要はあるのだろうか? 住宅ローンは乗り換えたほうが安いのではないか?

そういうことが気になってはいるものの、時間がないし、保険証券や住宅ローンの紙を引っ張り出してくるのも面倒だから、ついつい先延ばしになってしまいます。

でも、紙片づけをすると、お得な情報にパッと飛び乗れるようになります。

なぜなら、何がどこにあるかがわかり、必要な時には、5秒で取り出せるから。

私の場合は、auからソフトバンクに乗り換えた時に、家族全員で38万円が返ってきました。今は法律が変わってできなくなりましたが、当時はキャッシュバックキャンペーンというものがあり、ちょうど、ケータイ屋さんにポスターが貼られていたんです。だから、それを見てすぐに、公共料金の請求書などの必要書類を持ってお店へ行きました。

大事な紙を5秒で取り出せるようになっていると、フットワークが軽くなるんです。だから、お得な情報にパッと乗れる。

■約20年前に住宅ローンを組んだ人、必見!

また、ファイナンシャルプランナーさんに資産運用の相談をしたい時も、必要な書類を簡単に持ち出すことができます。ファイナンシャルプランナーさんにアポを取ろうとすると、「財産の書類を全部持ってきてください」と言われるので書類整理ができていないとアドバイスももらえません。

余談になりますが、20年前くらいに住宅ローンを組んだ方は、借り換えると金利が安くなるケースが圧倒的に多いです。だから、ご自宅の契約状況を確認してみてください。

さて、ここで「調べてみよう」と思って書類をパッと出して見られるか。それとも「どこにいったかわからないから、まぁ、いっか」となるか。それがフットワークの違いですね。

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石阪 京子(いしざか・きょうこ)
片付けアドバイザー
宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片付けができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは、一度やれば絶対にリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片付け法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。

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(片付けアドバイザー 石阪 京子)

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