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「今日はいい天気ですね」「そうですね」だけで終わらせない…会話力の高い人が"あえて加える一言"

プレジデントオンライン / 2022年5月11日 10時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Atstock Productions

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、4月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
第2位:『武器になる話し方』(安田正著、ダイヤモンド社)
第3位:『できる人は、「これ」しか言わない』(大塚寿著、PHP研究所)
第4位:『すごい雑談力』(松橋良紀著、秀和システム)
第5位:『セルフコントロール大全』(堀田秀吾/木島豪著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第6位:『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』(宇都出雅巳著、三笠書房)
第7位:『心を鍛える』(藤田晋/堀江貴文著、KADOKAWA)
第8位:『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』(デイヴィッド・S・キダー/ノア・D・オッペンハイム著、小林朋則訳、文響社)
第9位:『心理学BEST100』(内藤誼人著、総合法令出版)
第10位:『ゆるFIRE』(アラサーdeリタイア管理人 ちー著、かんき出版)
第11位:『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(藤尾秀昭監修、致知出版社)
第12位:『プーチンの世界』(フィオナ・ヒル/クリフォード・G・ガディ著、濱野大道/千葉敏生訳、畔蒜泰助監修、新潮社)
第13位:『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』(石田淳著、かんき出版)
第14位:『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』(オードリー・タン/黄亞琪著、牧髙光里訳、文響社)
第15位:『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』(星友啓著、朝日新聞出版)
第16位:『書く瞑想』(古川武士著、ダイヤモンド社)
第17位:『今さら聞けない時間の超基本』(二間瀬敏史/吉武麻子監修、朝日新聞出版)
第18位: 『本物の交渉術』(ロジャー・ドーソン著、小山竜央監修、島藤真澄訳、KADOKAWA)
第19位:『ブルシット・ジョブの謎』(酒井隆史著、講談社)
第20位:『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(鈴木進介著、明日香出版社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年4月の閲覧数ランキング

■「平成で一番売れた新書」への注目が再燃

今月の第1位は、養老孟司さんの『バカの壁』でした。

養老孟司『バカの壁』(新潮社)
養老孟司『バカの壁』(新潮社)

本書のタイトル、『バカの壁』を聞いたことがない人はおそらくいないでしょう。2003年に出版され、450万部を突破している、平成で一番売れた新書です。

「バカの壁」とは、本当は何もわかっていないのに「わかっている」と思い込んでしまうときに存在するもの。その例として本書では、著者が薬学部の学生に、ある夫婦の妊娠から出産までを追ったドキュメンタリーを見せたときのエピソードが紹介されています。

ドキュメンタリーを見た女子学生の多くは、勉強になったという感想を抱きました。一方、男子学生は「保健の授業で習ったようなことだ」という感想にとどまったのです。

この男子学生たちのように「自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまう」というのは、多くの人にとって身に覚えがある行為ではないでしょうか。

あなたの目の前にも「バカの壁」がそびえているかもしれません。そしてその結果、知りたくない情報を遮断したり、ある情報だけを妄信してしまったりしている可能性があります。あなたはどのようにその壁を乗り越えていきますか?

■相手との距離を縮める「プチ自己開示」のやり方

第2位は、90万部を突破した大ベストセラー『超一流の雑談力』の著者、安田正氏の最新刊『武器になる話し方』でした。

安田正『武器になる話し方』(ダイヤモンド社)
安田正『武器になる話し方』(ダイヤモンド社)

人間関係を築いていくとき、あなたはどのように相手との距離を縮めますか。本書では、相手との関係をうまく築くための「武器になる話し方」が紹介されます。

そのうちの一つが「プチ自己開示」。初対面の話題の定番といえば「天気」ですが、「今日はいい天気ですね」「そうですね」で会話が終わってしまうことも多いもの。そこで一言だけ自己開示してみましょう。

「今日はいい天気ですね。明日も晴れるといいな」→「そうですね」と会話が進んだら、「実は明日久しぶりのゴルフなので、快晴の下でプレイしたいんですよ」と言ってみるのです。すると相手は「ゴルフされるのですか。実は私も……」と返してくれるかもしれません。相手の興味次第で、別のスポーツや趣味の話題に展開させていくことも可能です。

本書を読めば、どんなシーンでの会話も怖くなくなるはず。コロナ禍で人と会う機会が減り、すっかりコミュニケーション力が衰えてしまった方にもおすすめしたい一冊です。

■仕事ができる人は「相手を主語」にして話す

第3位には、『できる人は、「これ」しか言わない』がランクインしました。

大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)
大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)

「できる人」の多くは、重要なことを端的に伝える能力にたけているもの。たった一言で相手を動かしたり、相手との関係を築き上げたりします。本書は、そんな「できる人」の伝え方を学べる一冊です。

すぐにまねしたいのが「相手を主語にする話し方」。相手を主語にすると、相手は「尊重されている」と感じ、うれしくなるのです。

自分のアイデアを実現したいときは、「このアイデアは、部長がこの前言われた顧客離脱率の低下につながると思う」と、「あなたが言ったことを実現する」という体で話しましょう。上司は「自分の意見が重視されている」と感じ、スムーズに話が進むはずです。

同様に、部下が困っているときも、相手を主語にしてアドバイスします。上司を主語にして「こうしろ」と指示すると、部下はやらされ感を抱いてしまうもの。一方、部下を主語にすると、相手は迷わず仕事に集中できるでしょう。

本書を参考に、今日から「できる人」の話し方をまねしてみましょう。仕事がスムーズに進み、いつの間にか「できる人」になっているでしょう。

■脳の働きを利用して「ずるずる」「だらだら」を解消する

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『セルフコントロール大全』でした。

堀田秀吾、木島豪『セルフコントロール大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
堀田秀吾、木島豪『セルフコントロール大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

仕事中なのに10分おきにネットサーフィン、お風呂に入る気力が湧かない、何をやるのも面倒くさい……本書はそんな「ずるずる」や「だらだら」を解消できる一冊です。

例えば仕事のモチベーションを維持できない人は、小さな成功体験を積むことを意識しましょう。大きな仕事に取り組むときは、目標を小さく刻み、一つひとつクリアしていくのです。

本書によると、脳の「報酬系」は、目標の難易度にかかわらず、自分で「やる」と決めた目標を達成すると刺激されるのだそう。大きな目標に向かって頑張るよりも、「今日は資料を完成させる!」など、小さなタスクを目標にして、報酬系をこまめに刺激しましょう。

本書にはこれ以外にも「仕事をしなきゃいけないのに、なかなか机に向かえない」「5分休憩のつもりが、30分休憩になってしまう」「部屋が散らかったまま」などといった、よくある「ずるずる」「だらだら」の解決法が示されています。気持ちよく生活し、働くために、本書を読んでみましょう。

■この時代を生き抜くために必要な「ハートの強さ」

第7位の『心を鍛える』にもご注目ください。

藤田晋、堀江貴文『心を鍛える』(KADOKAWA)
藤田晋、堀江貴文『心を鍛える』(KADOKAWA)

本書は、20年以上にわたって多様なサービスを生み出してきた藤田晋さんと堀江貴文さんの初の共著。華々しく活躍しているように見える2人ですが、これまで激しい「浮き沈み」を経験してきたのだといいます。

そんな2人が、変化の激しいこの時代を生き抜くために必要なスキルとして挙げるのは、「ハートの強さ」です。本書で2人が語るストーリーは、ハートを鍛え、ビジネスパーソンとして活躍していくための示唆に富んでいます。

例えば藤田さんが20代のビジネスパーソンにアドバイスするのは、ハードワークをすること。藤田さん自身、新卒の頃は毎日、休むことなく猛烈に働いたのだといいます。常に自分に負荷をかけて「心の筋力」を鍛えていたからこそ、大きなチャンスをものにできたのだと語っています。

堀江さんのアドバイスは、“いい大人”とつながること。“いい大人”の長所や情報を吸収することで、新たな世界がひらく可能性があるからです。

2人のストーリーは、私たちに勇気を与えてくれます。モチベーションを上げたいときや、自信をなくしてしまったときに、手に取りたい一冊です。

■新人指導に使える「行動科学に基づいた教え方」

最後にご紹介したいのが、第13位の『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』です。

石田淳『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』(かんき出版)
石田淳『行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術』(かんき出版)

あなたは、誰かにものを教えるのが得意なほうでしょうか。もしあまり自信がないなら、本書をおすすめします。行動科学に基づいて、教える前の心得から、具体的な教え方、伝え方、ほめ方までを詳しく教えてくれる一冊です。

そのうちの一つが「分解すること」。どんな業種・職種の仕事も、多くの「行動」から構成されています。まずは教えたい行動を一つひとつ分解して、時系列で書き出してみましょう。そして、やるべきことを細かくかみ砕いて伝えていくのです。

分解の対象にするのは、その仕事で優れた成果を出している社員の行動。営業なら、成績トップの人の行動を書き出します。顧客に電話をかけるとき、最初に何とあいさつしているか。アポイントの時間より何分早く訪問先に到着しているか。初対面の担当者に対して最初にどんな話題を投げかけているか……。

行動リストを参照しながら「ここはよくできているよ。あとはここを重点的に練習しよう」などと指導すれば、育成が効率よく進みます。新入社員のOJTを行うとき、手元に置いておきたい一冊です。

今月も、話し方から時間術、FIREまで、幅広いジャンルの本がランクイン。先月第1位だった『できる人は、「これ」しか言わない』が第3位、先月第2位だった『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』が第20位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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