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中学教師の覆面座談会「派手な髪色の子を"戻す方へ導く"のが立派な指導者なのか」

プレジデントオンライン / 2022年5月15日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/D76MasahiroIKEDA

世の中には理不尽な校則が存在する。一方で、校則を緩めようとすると、保護者や地域からお叱りを受けるケースもあるという。教育社会学者・内田良さんが行った中学校教師の覆面座談会から見えてきた校則改革の本質とは――。

※本稿は、河﨑仁志、斉藤ひでみ、内田良『校則改革』(東洋館出版社)の一部を再編集したものです。

【中学校教師、覆面座談会出席者】

Mさん 20代、関東地方で中学校教員、3年目、校務分掌では定期テストや成績を担当、学生の頃から部活動の研究をしている。

こころさん 30代、近畿地方。総合的な学習や委員会指導、教科主任を担当。働き方改革、部活動問題に関心がある。

山本さん 40代、西日本、生徒指導部。実際に校則を改革した学校に所属。

司会者 内田良・教育社会学者

■校則について、校内で議論になることはほとんどない

【M】こんにちの校則の報道については、「髪の毛をストレートにしなさい」「黒髪にしなさい」などのニュースは、正直「ぶっとびすぎている」と感じています。そこまで生徒を服装で縛るような校則はうちにはないのです。そうした報道があった翌日とかの、職員室の空気を思い出しても、話題に挙がることはありますが、そうしたものの先にある「校則に内在するそもそもの課題」を自分事として受け止められていないという現状です。

【内田】なるほど、他人事みたいに感じられている先生方もいらっしゃるのですね。

【M】「髪の毛の色の指定」に近い校則はうちにもあるのです。肌着の色、ヘアゴムの色の指定があります。これも根は同じ問題だと感じるのですけれども、改革されていらっしゃる方々と比べると、かなり温度差があるように感じています。

むしろ、自校の校則を考えるときに、「あそこまではないから、あれに比べたら、自校はまし」的な雰囲気もありますね。

【内田】それは校内で議論がおきていないということでしょうか?

【M】ニュースそのものについての議論はほぼないです。世間話のレベルで少しあるくらいですね。年に一回、校則を変えることなどの話題がある会議があるのですが、そこでも議論という議論はないです。

■報道される校則がセンセーショナルすぎることも

【内田】報道されているものは確かにセンセーショナルすぎていたり、それがすでにきれいに解決したりしているケースがほとんどですよね。報道の視点によって、逆に見えなくなっている校則の現状というのがありそうです。

【こころ】M先生と同じで、ニュースを見ていても「えっ! そんなおかしな、変な校則はうちにはないな」と、次の日学校で話題に上ったとしても議論にはならないことが多いですね。

【内田】学校での校則に関わる動きや議論はあまりないのでしょうか。

【こころ】本校ではそもそも、生徒総会でしか、校則変更に至るプロセスがありません。「教師のための校則」ではないことから、生徒から出てこない限り議論する機会がないというかたちです。また、報道に挙がるようなダメな校則と比べると、比較的自由なんじゃないかな、と感じています。髪の毛の結び方について指定はありません。あえて厳しいものでいうなら、「防寒着を着るなら下にブレザーを必ず着る」。「通学時のセーター通学ダメ」。これらの校則は、私はナンセンスだと思っています。

でもそれ以外は「髪型は奇抜なものだけNG」。「鞄も指定はない」。お話を聞いている限り、比較的自由かなと思います。

■校則の一歩先に踏み込みたい

【内田】おっしゃる通りで、「下着の色を確認する」など、今報道されているのは、明らかなおかしい校則ばかりと思います。「校則という決まり」が学校になぜあるのかということから根本的に見直していくような議論にはなっていかない。

報道されないような例でも生徒や先生が葛藤している例があるのではないか、報道に挙がるような校則の事例の、一歩先のところに踏み込んでいきたいです。

【山本】私は、「校則にスポットライトが当たって」、世の中全般にいろんな議論が生まれていることが、素晴らしいことだな、と思っています。

私の学校では校則を変更したのですが、「そもそも校則とはなんなのか」を考えることは、教職員同士、生徒同士、地域の人が、学校と関わるということの理想的な在り方を考えるきっかけになりました。

学校の廊下の椅子で座って待っている中学生とその親
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kazuma seki

例えば、「中学生らしくありなさい」という言葉が子供一人一人の主体性を奪っていないか、とか、「学校が荒れている/落ち着いている」という言葉の基準が実は人それぞれなのではないか、ということを考え直すことになったのです。

報道やその反応を見ていると、校則で教師が「生徒の人権を侵害している。学校と教師が画一的に生徒をずっと縛っている」という指摘も多いなと感じますが、一つ、こうした意見の方に、胸を張って言いたいことがあって、「我々教員は、人権教育を徹底してやってきた」ということです。北海道から沖縄まで、人権のことを考えていない教員なんていないと思います。

■生徒指導についてしっかり考えてこなかった

ただ、その一方で、「生徒指導」の第一歩目の基準が頭髪の色・制服の着こなしなどになっている現実は確かに見られます。そもそもこうした規定は、本当に子供たちが順守すべき教えなのかについて、先生も生徒も保護者も含めて十分に考えてきていなかったと思います。いろんな思いはある人も、言えてなかったとも考えられます。

大事に考えているはずなのに、「生徒指導」についてしっかり考えてこなかったせいで、今このような形で批判が噴出して、人権教育自体も疑義が向けられているとすると少し寂しいところです。

■派手な髪色の子を「自然に戻す方へ導く」のが「立派な指導者」か

【山本】今お二方の話を聞いていると「割と自由な公立学校もあるんだな」と思ったのですが、私が勤務してきたのは、例えば「頭髪の色が派手だと、式典に入れない。遠足に参加できない」ということを前提に、節目節目に頭髪や服装を指導することをずっとやってきました。私自身ずっとこの対応に疑問をもちながらも、従いながら教師生活を続けてきました。

いま、いろいろな方が報道で語っていらっしゃることで、自分自身も思っていたことを吐き出しやすくなったのはありがたいですね。

【内田】僕(赤色の頭髪)なんて式典出られないですね。

【山本】そうですね!(笑)

【内田】学校の中でそうした校則改革の機運が高まっているのでしょうか。それとも、一部の山本先生のような方が主導しているのでしょうか。

【山本】本校の職員室の中でも、機運が高まってきました。勤務校は人権教育を熱心に取り組んできています。でも多くの場合、入学試験もあるし、卒業式までには生徒を「地毛」にさせています。そこから、「卒業式でもやるのだから、その前の大切な行事でも髪の毛等の指導をする」ということが受け継がれていました。先輩方も悩みながら、私にその旨を話してくださったのを覚えています。

そして「髪の毛が派手な子が、節目に髪の毛の色を自然に戻す」ことができるのが「立派な先生」という風潮も感じてきましたね。「地毛に戻せるのは指導者の力量だ」というような価値観がないとは言えないと思います。それは、教師だけでなく多くの保護者も思っておられるのが実態です。わが子の派手や素行をなおせるかどうかは、その担任の力量次第だと思っている保護者は必ずおられます。「○○先生の言うことだったら聞くのに」と。「でも、髪の毛の色を黒くさせること。それが教師に必要とされる力なのか」。こうした疑問を、語れるようになってきました。

■校則の意味を語れるようになってきた

【内田】校則指導が第一だった学校がその意味を語れるように変化したということは非常にいいことですよね。一方で、M先生とこころ先生のところはほとんどそのような厳格すぎる校則はないけど、少し閉塞感がある、というところだと思います。山本先生のお話、いかが考えますか?

■みんなが言える「白・黒・紺・茶・グレー」

【M】うちの学校はもともと荒れていたそうです。そのころを知るベテランの先生は「その時代から比べると、校則は大分緩くなった」「緩くしてやってきたぞ」という感じで語られることがあります。この方たちからすると、荒れていた状況から、校則と生徒指導を変えて、落ち着いた状況を生み出したという事実があるのだと思います。一方で、私や生徒のようにそうしたことを知らないまま、今ある校則に向き合うので、会話に温度差が生まれてしまいます。私たちからすると、停滞している感じがあるのです。

【内田】停滞している感じですね。諸先輩方が変えられて、今どのレベルの校則があるのでしょうか。厳密なルールは残っているけれども、一定程度は変わってきた、ということでしょうか。

【M】そうですね、それこそ、去年、生徒が持っているルールブックから「ツーブロック禁止」とかはなくなりました。逆に「ツーブロック変えたからいいだろ」というところで停滞している風潮はあります。例えば以下のような根拠不明なものは残っています。

・髪は肩にかかると結びなさい。
・結び方は三つ編みはいいけど、「編み込み」「くるりんぱ」はダメ。
・下着の色の指定はない。だが、普段着の下に着る色、ヘアゴム、靴下の色は白・黒・紺・茶・グレー。

【内田】そうなんですね……その色、えっと、何色ですか、すらすら言えるのですね。

【M】「白・黒・紺・茶・グレー」。全生徒、全職員が言えます(笑)

【内田】みんな言えるんですか!(笑)先生は配属が決まったとき、何か感じたことありますか?

■ピンクのヘアゴムで退場

【M】配属が決まった時に、「うちの学校は落ち着いています」とお聞きしました。でも、ふたを開けたらこのような校則できつめに縛っていた。最初に違和感を覚えたのは、入学式です。私は1年生の担任だったのですが、入学式でピンクのヘアゴムの子がいて、退場させたことがありました。「これって、そんなめくじらをたてることかな」と思いました。生徒の命に直接関わるようじゃないところ、ぎちぎちに決めることへの違和感、恐ろしさがあります。

一方で、若手の先生でも、指針があるからありがたいと思う人もいる。比較的規模が大きい学校なので、学年で統一の指導をしたいと思っている年齢が近い先生もいらっしゃいます。

■教職員も悩んでいる

【山本】ものすごく気持ちわかります。我々はそうした校則は去年なくしました。

【内田】この時流にのってなくしたということですか?

【山本】おっしゃる通りです。まず、本校はまじめで優しい先生が多いです。それは校則があったときもそうで、厳格な校則があるからといって教師全員が校則原理主義的な考えではないです。

まず報道についての所感から申し上げますと、極端な校則を強いていることでやり玉に挙がるような先生は実は全国、そんな多くないと思っています。繰り返しますが、報道によって「教員は子供たちを杓子定規に規制している。そんな先生のマインドを変わるべきだ!」と思われている方がいらっしゃったら、それは一般論ではない、と僕は伝えたいです。教職員も一人一人悩んでいると思うのです。

特に昨今の学校は、組織連携や体制強化といった首長や教育委員会からの統制が非常に厳しく、教職員一人一人が自由に物事を判断して、子供たちに向き合うということがとてつもなく難しくなっています。実際に、学校に寄せられるクレームのほとんどが、教職員一人一人の考えや判断を尋ねるものではなく、「学校としてどうなのか! 教育委員会に確認して指導してもらうぞ」「市長にメールして抗議する」といったように、トップダウンのピラミッド構造を前提として学校教育が見られているという現実があります。教職員はみんな、自分で考えて判断する。目の前の子供たち一人一人の個性や発達に合わせた向き合い方をするということが本当に難しくなってきました。

そんな中でも、校則を前提とした生徒との関わり方について先生方も一人一人悩んで苦しんでいたのです。なので、「せっかくだったらみんなで本当に思っていることを話し合いませんか?」「保護者や地域住民からのクレームを恐れて何もしないというのも本来はおかしい話だよね。我々は教員として目の前の子供たち一人一人を大切に考えるという当たり前のことを自信をもってやってみよう」と校則を含めた生徒指導、生徒との関わり方についての議論を始めました。

はじめに話題になったのが「『服装や外見の規定違反』によって『学習を受けさせない』ことはおかしいのではないか」でした。本校では校則に違反している場合、教室に入れない方がいいのではないかと考える人もいたからです。

■靴下の色って気になるものか?

でも、「そもそも『靴下の色』『靴の色』って、気になりますか?」と。例えば派手か地味かなんて、人によるのではないか、とか議論していった結果、これはいらないよね、となくしていくことになりました。

■保護者から「際立ちたくないから決めてくれ」の声も

【こころ】本校では、靴下と靴では縛りがありますが、同じ地域の前の学校にはなかったんです。同じ地域でも全然違うというところは、おかしいと思っています。

一方で、本校は現在「落ち着いている」学校なので、「決まりだから当たり前でしょ」と生徒は考えていて、校則についてあまり疑問に思わない子が多い。生徒に校則の話をしても反応はあまりないので、「おかしいと思う私がおかしいの?」となっています。

多分、そんなに不便に思っていないのだと思います。校則については、校風によって生徒の考えも違うのではないかな、と聞いていて思いました。

【内田】そもそも服装の色の規定ってどんな理由があるのですか?

【山本】まずは、「生徒が用意しやすい」という基準のため、という理由があります。さらに言えば、「校則を自由にしてくれ!」とは実は関係者はほとんど思ってないことがあります。その方が困るよと。

多くの新入学生をもつ保護者の方からは「何色がいいのか示してくれ」とか「この色がいいと言ってくれたらそこから自由に選ぶ。際立ったことはしたくない」「決まりがある方が安心して準備をすることができる」とおっしゃられるのですね。

【内田】なるほど。ちなみに、「色とか決めてほしい」とはどういうときに言われるのですか?

【山本】大体多くの中学校では、小学校6年生向けに「新入生保護者会」を入学前に行います。そこで「こういう学校生活なのでこういう準備品が必要です」などとお伝えします。この案内を「すごく感謝」していただく方がいらっしゃる感じなんですね。

【内田】こういうときに特に指定していないと、保護者に「聞かれる」んですか。

■校則を緩めたら、保護者から怒られた

【山本】我々は校則改革の中で、生徒手帳もなくしています。なので、この保護者会は毎年やっていますが、変えた際に、「いわゆる生徒手帳をなくしました」「大切なことは人に迷惑かけないようにすることです。靴の色などはその都度話し合われて決めていただければ問題ありません。人に迷惑がかかることや、学習に支障をきたすものを身に着けているなどの場合は、こちらも指導します」などとしたら、保護者の方からたくさん質問が来ましたね。

小学校の先生からも疑問視されました。「なんという他人任せでいい加減な学校だ」と。「もう少しはっきりと基準を示しなさい」と。これは、一部の方の表現ですが「丁寧さに欠いている」という指摘もありました。

だから靴下の色とか靴の色は、「おすすめ」を伝えています。

【内田】それはやっぱり?

【山本】「白・黒・紺・茶・グレー」ですね(笑)

■地域からのプレッシャーも

【内田】こうした規則について「自分で考えて行動してほしい」と依頼すると「決めてくれ」と言われちゃうこともある。「それは本当に子供が主体的に成長していけるのか」と先生が疑問に思っていらっしゃっても、なかなか発信することはできないですよね。

こころさんは地域や保護者のプレッシャーなど感じることはありますか?

河﨑仁志、斉藤ひでみ、内田良『校則改革』(東洋館出版社)
河﨑仁志、斉藤ひでみ、内田良『校則改革』(東洋館出版社)

【こころ】保護者は地域によって全然違いますね。また、服装などが白黒紺など、前の学校にもありましたが、「生徒は誰も守っていないし、教師も誰も注意しない」学校もあります。それで特に学校がおかしくなるわけではないです。ちなみに高校入試の時は、生徒は華美なものを履いてはいきません。

【内田】ほー。先生方はご異動されていくと思いますが、例えば校則、もしくはその運用が「緩くても問題なく回っていた」例を知っていて、厳しいところに移った場合、それを指摘するなどはあまりないのでしょうか?

【こころ】縛りすぎの時は、そうしたことをきっかけに議論になることもあります。でも例えば、子供も保護者も、その校則が当たり前になっていると、「変えてくれ」とクレームがこない。

【内田】先生からは変えようという話にもならない?

【こころ】「子供がそれでいいなら」、積極的に変えるという議論にならないと思います。中学校、義務教育ではある程度、「社会ではこうしなければいけないということを身に付ける時期」という共通認識があると思います。「何でもかんでも自由でよいか」と考えると、最低限のことを教えなければいけない時期でもあるのかな、と思います。

例えば入社式を金髪で受けに来る大人って現実にはそんなにいないですよね。社会におけるいわゆる「通常」をどこかで感じている子供の中にもそうした考えから「学校に赤い靴を履いてくることに違和感をもっている」場合があるわけですね。

■正直言えば、全ての校則を廃止するのが楽だけど

通学時のセーター着用不可や靴などの色指定など意味のわからない校則は廃止すればよいと思いますが、義務教育の段階での染髪やピアス着用を認めることに関しては反対です。私も、正直言うと、全ての校則を廃止して自由にするのが一番楽です。生徒とも保護者とも揉めることがなくなるので。しかし、すべてを自由にすることにより、それが「当たり前」になり、TPOを知らないまま大人になってしまう子もいると思うのです。

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河﨑 仁志(かわさき・ひとし)
兵庫県明石市立朝霧中学校教諭
令和2年度より生徒指導部長として勤務校の校則改革を行い、各種メディアに取り上げられた。

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斉藤 ひでみ(さいとう・ひでみ)
岐阜県高等学校教員
2016年8月より教育現場の情報発信を続け、国会や文部科学省への署名提出、国会への参考人陳述等を行う。共著に『迷走する教員の働き方改革』(岩波書店)、『教師のブラック残業』(学陽書房)がある。

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内田 良(うちだ・りょう)
教育社会学者、名古屋大学大学院 教授
1976年生まれ。専門は教育社会学。ウェブサイト「学校リスク研究所」を主宰し、また最新記事をYahoo!ニュース「リスク・リポート」にて発信している。著書に『学校ハラスメント』(朝日新書、近刊)、『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教師のブラック残業』(学陽書房、共著)、『教育という病』(光文社新書)などがある。ヤフーオーサーアワード2015受賞。Twitterアカウントは、@RyoUchida_RIRIS

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(兵庫県明石市立朝霧中学校教諭 河﨑 仁志、岐阜県高等学校教員 斉藤 ひでみ、教育社会学者、名古屋大学大学院 教授 内田 良)

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