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滝川クリステル「何かと『ノン、ノン』と反抗する2歳息子を1日10回ハグして『愛している』と言います」

プレジデントオンライン / 2022年5月17日 11時15分

撮影=市来朋久

2歳の長男の子育てをしているフリーアナウンサーの滝川クリステルさん。『プレジデントBaby』誌の特別インタビューで、イヤイヤ期の子供にどのように対処しているか、今後どのように育てていきたいか、夫の政治家・小泉進次郎さんのイクメンぶりなどについて答えた――。

※本稿は、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』の一部を再編集したものです。

■毎日ハグ。子どもが笑顔でいられる魔法教えます

フリーアナウンサー・滝川クリステルさんは、2歳になった長男の子育て真っ最中だ。生まれて初めての子育てであり、しかも“魔のイヤイヤ期”に突入したヤンチャ盛りの息子さんを抱えて、さぞやお疲れなのでは?

「息子は自分が気に入らないことがあると『ノン! ノン!(フランス語で“いいえ”の意味)』と叫んでいます。家では何かと自己主張が強いので、これからちょっと心配ですね(笑)」

と答える滝川さん。それでも、赤ちゃん時代とはまた違う可愛さにノックアウトされているよう。

「息子はよく眠り、よく食べ、夜泣きもほとんどしないので、助かっています。プリスクール(英語で保育を行う施設)に通っていますが、そこでもお友達と喧嘩せず、ひっくり返って泣きわめくこともないらしいです。プリスクールの先生に『精神が安定していますね』と言われ、親としては嬉しかったです」(滝川さん、以下同)

■息子の心の安定の理由は「愛してる」と「ハグ」

政治家である夫の小泉進次郎さんともども、何かと注目されることが多い滝川さん。世間の目から子どもを守るために、家の中では、安心してすごさせたいと語る。

「そのために、1日10回は『好きだよ、愛しているよ』と言って、息子をぎゅっと抱きしめています。自分はとても大事にされているのだ、という安心感を持ってほしいのです」

それが、息子さんの精神の安定につながっているのだろう。

しかし、以前手を焼いた事件があったという。息子さんが生後10カ月のとき、滝川さんが仕事で3日間家を空けなくてはならないことがあった。帰宅して息子さんに再会したところ、滝川さんのことを無視してきたそうだ。

「私が何を言っても全く反応しないのです。背を向けておもちゃをいじったり、抱っこしようとすると大泣きしたり……。そんな状態が3日続いて、ほとほと困り果てました。ショックで母親をやめたくなったほどです(笑)。4日目にはやっともとに戻りましたが、それぐらい息子にとって、私がいないことが許せないことだったのだと痛感しました。そして思い込んだらテコでも動かない、彼の頑固な性格も知りました」

自分が全幅の信頼を寄せている人が長時間そばにいないことの辛さ、悲しさを知らしめるような、そして物言わぬ抗議のような態度に、10カ月とはいえ、意志の強さを感じたそう。

それは飼い犬のアリスにも共通している、と滝川さんは振り返る。

「アリスは、東日本大震災後の福島県で引き取った保護犬です。彼女も、私が長期出張から戻ってきたとき、怒っているかのように、しばらくケージから出ようとしないことがありました。家庭という小さな社会の中で、動物や子どもに疑いようもない愛情を注ぐのが、親であり飼い主の務めなのだと学びました」

だからこそ、息子さんにもアリスにも、毎日「愛してるよ!」と言いながらのハグは欠かさない。そして、アリスの存在もまた、息子さんの情緒の安定に一役買っているのでは、と滝川さんは分析する。

「息子とアリスは家ではいつでも一緒。くっついて寝て、じゃれ合って遊んで、まるできょうだいのように暮らしています。犬から見つめられると、脳内物質のオキシトシンが出て、幸せな気持ちになれるといわれています。もちろん、危険がないように、犬も子どもも目の届くところにいるのが前提です」

息子さんとアリスは一緒にいることで心も安定しているようです。
息子さんとアリスは一緒にいることで心も安定しているようです。

オキシトシンは、別名「幸せホルモン」または「愛情ホルモン」と呼ばれる。例えば、母親が赤ちゃんを抱きしめることで脳の視床下部からオキシトシンが分泌され、じんわりと優しい気持ちになる。動物との触れ合いで、濃度が高いオキシトシンが分泌されるのは、犬だけだとの研究結果もあるという。

動物福祉・生物多様性保全のための財団を設立した滝川さんは、小さな子がいる家庭で動物を飼うことはおすすめだと断言する。精神の安定以外にも、動物を大切にする気持ち、他者に対する譲り合いの気持ちの醸成にもつながるからだ。子どもたちに、動物を大切にする気持ちを持ってもらいたいと、財団で作った絵本を無料配布する活動も行っている。

■日本語をベースに、フランス語、英語も習得させたい

息子さんは2歳なので、そろそろ進学先を考え始めているという。滝川さんは父親がフランス人。フランスで教育を受けたこともあり、日本語、フランス語、英語のトライリンガルだ。息子さんにも、母語である日本語教育をベースに、英語やフランス語などの外国語をネイティブ並みに習得させたいという思いは、進次郎さんとも意見が一致している。

滝川クリステルさん
撮影=市来朋久

今息子さんが通っているプリスクールは、英語以外に日本語の学習をきっちり行っているのが魅力だという。しかし、「インターナショナルスクールなのか、それとも日本の学校なのか、義務教育をどこで受けさせるか、まだまだ悩み中です」とのこと。

「私は、小・中・高と公立校で学んでいるので、息子も公立でいいかなと思っていました。でも、彼のプライバシーを守るためには、私立校やインターナショナルスクールもありかなと考えています」

息子さんが高校生、大学生になったら、滝川さんや留学経験のある進次郎さん同様に海外で学ぶという選択肢もある。特にフランスは留学先として濃厚かもしれない。

「世界中の教育現場を巡ったある専門家の方に聞いたのですが、フランスの教育レベルは世界のトップクラスだそうです。集中的なエリート教育というより教養重視。学びや知識が横に広がっていくような教育といえばいいのかもしれません。小学校からディベート(討論)や哲学の授業があり、それによって論理的思考や本質的なものの考え方が身に付きます。一方で、歴史や芸術面にも力を入れているので、感性の部分も伸ばせるのがフランス教育の特徴だと思います」

滝川さんは、高校生のときに、フランスのル・マンという自動車耐久レースで有名な田舎町に住み、現地の学校で学んだ経験がある。

「自然豊かで牧歌的。とても心地よい場所だったので、伸び伸びと学ぶことができたのですが、計算を電卓でやっていたのが面白かった。日本の学校では必ず紙とペンで計算しますが、フランスでは、毎日の生活で電卓を使うのだから、そのほうが効率的だと考えます。そんな合理的精神がベースにあるようですね」

日本とフランスという、歴史的にも文化的にも全く異なる国で教育を受けたことが滝川さんの財産になっているようだ。

「息子が受ける教育環境をどう整えていくか、親の大切な役目だと思っていますので、精いっぱい悩みたいと思っています」

とはいえ、2歳の息子さんにとって、外国での学びはまだ先のステップだ。現在は、いろいろな種類のスポーツを体験させてくれる幼稚園にも興味津々だという滝川さん。

「あるスポーツ幼稚園では、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボールなどの球技や陸上、ボルダリングまで教えてくれ、冬のスキー合宿は親が帯同せずに行うそうです。息子には、打たれ強くなってほしいので、厳しい指導者に鍛えてもらうのも必要かなと。早いうちから多様なスポーツに挑戦させることで、どのスポーツが自分に向いているかを見極めることができますし、上達の度合いも違います。スポーツに集中すると心が強くなり、脳の活性化にもつながると聞いています」

■夫・小泉進次郎はイクメン「夫育ては子育てに通じる」

さて、話は戻るが、息子さんの精神が安定しているのは、滝川さん自身の心が安定しているからでもある。母と子どもは合わせ鏡なのだから。そして、滝川さんと息子さんが心穏やかに暮らしているのは、夫である進次郎さんが絵に描いたようなイクメンであることが、理由の一つかもしれない。

滝川クリステルさん
撮影=市来朋久

「昨年末、家族3人で初めて旅行に行ったのですが、夫が息子の世話を全部引き受けてくれました。食事の世話も、遊びも全部です。頑張りすぎたせいか、帰宅後に夫は熱を出して寝込んでしまったのですけど(笑)。でも、本当に嬉しかったです。私は普段から夫をとにかく褒めます。『すばらしい!』『あなたのほうが上手!』などと持ち上げて、彼のモチベーションを高め、少しずつ育児や家事の分担を増やしています(笑)。ほかのママたちにもおすすめしたいです。ワンオペにならずに済むので、ママのイライラは確実に減りますよ」

この場合、夫の育児・家事能力には、ある程度目をつむるのがキモだという。夫にいろいろ託すのが不安だとしても、思い切って任せてしまうのがいいそうだ。そこで褒められた体験が夫の自信につながり、『またやろう』という気持ちになるからだ。夫育ては子育てにも通じる。

「育児はとにかく体力勝負ですよね。なんでも母親一人でやろうとすると、自分の眠る時間や食べる時間が削られ、疲れ果ててしまいます。そうならないためにも、家事育児はどんどん夫や家族に分担していかないと、体が持ちませんよね」とは納得だ。

滝川さんはまた、夫婦間のコミュニケーションを特に大切にしていると語る。

「基本的な価値観が近くても、きちんと言葉を尽くして伝えないと通じないことがあります。例えば、私は息子の母ですが、夫に対しては、パパとママではなく、いつまでも男と女でありたいのです。結婚生活が長くなって、同居人みたいになりたくない。そのためにもいつもスキンシップを忘れないでほしいと伝えました。彼は純粋な日本人ですから、それを理解してもらえるまでに時間がかかりました。でもこれは、絶対に妥協できない部分だと私は思っています」

滝川さんの理想の夫婦像は、自身の父と母のような関係なのだという。二人は今もスキンシップを欠かさず仲むつまじい。その姿を滝川さんは子ども時代から間近で見ているので、彼女の心も安定していたそうだ。

「父と母はいつも対等でした。それがわが家の幸せの源になっていたと思います。だから私も両親のようになりたいし、その姿を息子に見せたい。そうすれば、彼にも女性への尊敬の念や、対等に振る舞う気持ちが芽生えるはずです」

■「私も夫も、将来、さかなクンのようになってほしい」

最後にたずねた。息子さんにはどんなふうに育ってほしいですか?

「夫は、大学教授も務めるさかなクンみたいになってほしいと言っています。何でもいい、自分が夢中になれるものを見つけ、その道にまい進していってほしいと。もちろん私も賛成です。それを見つけ、彼が納得のいく人生を生きてほしいと願っています。そのためにも、私たちは可能な限り息子をサポートしなくてはいけませんね」

滝川クリステルさん

■滝川クリステルさんが使って良かった子育てグッズ

トッポンチーノ

モンテッソーリ教育で推奨されている、赤ちゃん用の小さな布団。おくるみ感覚で布団のまま抱きかかえられるので、首が据わらない赤ちゃんの抱っこに不安を覚える人にもおすすめ。「お祝いでいただいて使い始めました。母親の匂いが布団にもつくので、赤ちゃんが安心して眠れるようです」(滝川さん)

『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』
『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』

赤ちゃんノート

生まれてから毎日欠かさず、息子さんの睡眠時間を記録しているアプリ。「平均11時間の睡眠が息子にとってはベストのようです。体調が悪いと、この時間が前後するようです」(滝川さん)

バランスボール

「助産師さんに薦められました。バランスボールに座って息子を抱いていると、この微妙な揺れが効いてすぐ寝てくれました。妊娠中にも使えますし、大活躍でした」(滝川さん)。ただし、普通に座るだけでは不安定で危ないので、固定できるものを選ぶのがポイント。

ホワイトノイズ

テレビ放送終了後の砂嵐のような音。「バランスボールに乗って抱っこし、さらにこの音を聞かせると、速やかに寝てくれました」(滝川さん)

ニナルベビー

子育てをサポートするメッセージと記事情報を提供する無料アプリ。「息子の月齢に合わせたメッセージを送ってくれたり、今後の成長スケジュールを見られるので、とても参考になりました」(滝川さん)

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滝川 クリステル(たきがわ・くりすてる)
2014年、動物福祉・生物多様性保全を目的に一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルを設立。代表理事に就任し、野生動物保護や殺処分所から犬や猫を保護する団体を支援している。最近では財団で作成した動物虐待をテーマにした絵本を小学校や児童館に無料配布している。一般販売の予定もある(興味のある方はこちらまで。)。2020年、長男を出産。

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(滝川 クリステル 文=東野りか 撮影=市来朋久 ヘアメイク=重見幸江)

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