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「年3333冊ペース」全員東大医学部に入った子供4人に読み聞かせた絵本1万冊から超厳選12冊

プレジデントオンライン / 2022年5月21日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ranmaru_

3人の息子と娘1人の4人全員が東京大学理科三類(医学部)に合格した、元英語教師の佐藤亮子さん。子供たちが3歳になるまでに読み聞かせした絵本は延べ1万冊。雑誌『プレジデントBaby』ではそのうち50冊を紹介しているが、ここではさらに厳選して「佐藤家で特に大切にしていた12冊」を特別に公開しよう――。

※本稿は、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』の一部を再編集したものです。

■佐藤亮子ママ「3歳までに1万冊の絵本を読み聞かせた」

長男が生まれたとき、まだ泣くことでしか意思を伝えられないわが子を見て、これから言葉を覚えていく上で、母親である私がきちんとした日本語で話しかけなければと強く思いました。

自分の考えをまとめるのも、自分の感情を整理するのも、すべては言葉、日本人なら「日本語」が土台になります。語彙(ごい)を増やすこと、表現を豊かにすること、読解力や想像力も正しい日本語、美しい日本語が身についてこそ得られる力です。

これらを得るには、私が話す日常会話だけではまったく足りません。そもそも新米ママにとって初めての子育ては、心身ともに余裕はなく、「丁寧に話しかける時間」なんて皆無です。

佐藤亮子さん
撮影=市来朋久
佐藤亮子さん(出所=『プレジデントFamily2021年春号』) - 撮影=市来朋久

そこで思い出したのが、自分が子どもの頃、絵本をたくさん読んでもらっていたことです。絵本には、きれいな日本語、美しい人間の感情、豊かな情緒が溢れています。よし、子どもには絵本をたくさん読み聞かせよう、そう思いました。

でも何を与えていいのかわかりません。本屋さんにはたくさんの絵本がありますが、選び方がわからないのです。そこでまず頼ったのが、公文式をはじめ教育機関が出している推薦図書のリストです。どれもこれも面白そうで、私はそのとき、一気に200冊も買ってしまいました。

届いたときは、優しい色使いの愛らしいイラストが描かれた絵本たちが部屋を一気に明るくしてくれました。これだけあれば、気に入ってくれる本も絶対にあるはず、と嬉しくなってしまいました。

■東大医学部に合格した4人の子供に読んだ絵本12冊

そこからは1日に15冊は読み聞かせをしました。1冊読むのに、短いものだと2~3分で終わってしまいます。移動時間やちょっとした待ち時間でも5~6冊は読めてしまいます。

『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』
『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』

また、午後2時から10分間は「絵本の時間」と設定しました。そうしないと、育児や家事に追われてしまって、1日があっという間に過ぎてしまうからです。わが家の子どもたちには、3歳までに延べ1万冊の絵本を読み聞かせしました。

4人の子どもたちの好みはそれぞれ違いましたが、当初買った200冊のほかに、私なりにこの時期には何がいいのか、この子の場合、次に何を与えたらいいのかがわかるようになってきて、絵本の選書眼も鍛えられたのです。

当時の私のように、絵本選びに迷われている親御さんに、私の経験の中からお薦めしたい本をお教えしたいと思います。ぜひ参考になさってみてください。

▼佐藤家で特に大切にしていた12冊
おたまじゃくしの101ちゃん

おたまじゃくしの101ちゃん
かこさとし=作・絵/偕成社/1100円
私は当時、子育てで疲れていましたが、この絵本のかえるのお母さんの大変さに比べると大したことはないなと、元気が出た絵本です。わが家の子どもは4人ですが、かえるのお母さんの子どもは101匹。読みながら「お母さんって大変だよね」と付け加えると、子どもたちも「そうだね」と言っていたので、少しは母の苦労が伝わったようです。

 
ぐう ぐう ぐう

ぐう ぐう ぐう
五味太郎=作/文化出版局/1100円
字が小さく、ページいっぱいに海と空の色。目を覚まさないくじらくん。わが家の子どもたちは五味太郎さんの絵本が大好き。内容も色合いもストーリーもなぜか子どもの心をつかんでしまう。いつも、「おみごと!」と思っていました。子どもたちは、ずっと「ぐうぐう」と寝ていて起きないくじらくんに自分を重ねるのでしょう。なんといっても、子どもは寝るのが大好きですから。

つかまえた

つかまえた
田島征三=作/偕成社/1540円
子どもたちは、田島征三さんの豪快な絵が大好きでした。ページをめくるたびに子どもたちから「おー!」と歓声が上がりました。私も日頃のチマチマした家事に追われている日常を忘れましたね。もっと楽しく大胆に、小さなことは気にせず生きていこうと思えたものです。内容は実に子どもらしいものですが、奥が深いので大人の心にも響くものがありますよ。

 
わたしのワンピース

わたしのワンピース
にしまきかやこ=文・絵/こぐま社/1210円
女の子の洋服のお話ですが、息子たちも大好きでした。模様がどんどん変わるワンピースにびっくり。

 
むくどりのゆめ

むくどりのゆめ
浜田廣介=作/いもとようこ=絵/金の星社/1540円
私が子どもの頃、父の膝の上で読んでもらったお話です。浜田廣介さんの優しい語調はいまだに耳から離れません。その父との思い出は、私が絵本の読み聞かせにこだわった理由で、わが子に3歳までに1万冊を読もうと思ったきっかけです。もうこの世にいない母鳥を求めるむくどりの子の様子を見ると、母親の存在の大切さが身に染みます。

 
もりのゆうびんきょく

もりのゆうびんきょく
舟崎靖子=作/舟崎克彦=絵/偕成社/1100円
この「もりはおもしろランド」シリーズも、わが家の子どもたちは大好きでした。文章が意外と長いので読み聞かせをするには少し長めの時間がかかるのですが、みんなおとなしく聞いていました。絵がほんわかとしているので、読んでいる私も楽しかったです。

 
くまくんの絵本 こんにちは

くまくんの絵本 こんにちは
わたなべしげお=文/おおともやすお=絵/福音館書店/990円
私の子育てで忘れられない絵本です。次男が生まれた後、長男から読んでと言われて一晩で54回読んだ思い出の本です。長男を抱っこして読み続けたことが忘れられないですね。

 
くれよんのくろくん

くれよんのくろくん
なかやみわ=作・絵/童心社/1320円
10色のクレヨンが活躍するお話です。子どもたちが必ず経験するクレヨン画。9色のクレヨンが紙いっぱいに絵を描いた後、その上をくろくんが真っ黒にして先の尖ったシャープペンでゴリゴリ描くと下から色が見えてきれいな絵に。わが家の子どもたちが幼稚園の時に歓声を上げていたことを思い出します。

 
ひよこは にげます

ひよこは にげます
五味太郎=作/福音館書店/990円
五味さんの絵本は子どもたちに数えきれないほど読みました。私が疲れていても読めるし、子どもは同じ本でも読むたびに身を乗り出して見てくれます。五味さんの絵本の主人公は、何にもとらわれず、気の向くまま行動をし、興味のあるものには必ず近づいてしまう、まさに子どもそのものの特性を持っているので、子どもたちも大いに共感するのでしょう。

 
てぶくろ

てぶくろ
エウゲーニー・M・ラチョフ=絵/うちだりさこ=訳/福音館書店/1100円
わが家の子どもたちのお気に入り。手袋という身近なものが舞台で、その中に次々と動物が入ってきます。しかも、動物たちは結構大きいのにギュウギュウに詰めて入り込んでいます。子どもたちが「これは無理だろ」と言いながら物語にのめり込んで、自分も入れるような気になるのは童話の魔法。

 
へんしん! たまごにいちゃん

へんしん! たまごにいちゃん
あきやまただし=作・絵/すずき出版/1430円
いつまでも、赤ちゃんでいたいたまごにいちゃんです。大きいのにカラから出ない。たまごにいちゃんを見るとわが家の長男を思い出します。1歳半で次男が生まれたので、おにいちゃんにならざるをえない長男はまさにまだまだカラから出たくなかっただろうなと思うと、いまだに心が痛い私です。

 
どうぞのいす

どうぞのいす
香山美子=作/柿本幸造=絵/ひさかたチャイルド/1100円
子どもたちが大好きな絵本でした。動物たちの優しさにほっこりします。

 

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佐藤 亮子(さとう・りょうこ)
浜学園アドバイザー
元英語教師。3人の息子と娘1人の4人全員が東京大学理科三類(医学部)に合格。ユニークな教育方法が人気。『3男1女東大理III合格! 教えて! 佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと』『東大脳を育てる! 読み聞かせ絵本100』など著書多数。

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(浜学園アドバイザー 佐藤 亮子 構成=本誌編集部)

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