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仕事のデキる人ほど「至急お願いします」とは言わない…相手に急いでほしいときの"魔法のフレーズ"

プレジデントオンライン / 2022年6月3日 12時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Yumi mini

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、5月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『毎日を楽しめる人の考え方』(樺沢紫苑著、きずな出版)
第2位:『またすぐに! 会いたくなる人の話し方』(野口敏著、三笠書房)
第3位:『頭の“よはく”のつくり方』(鈴木進介著、日本実業出版社)
第4位:『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』(牛窪万里子著、明日香出版社)
第5位:『心配事の9割は起こらない』(枡野俊明著、三笠書房)
第6位:『寝てもとれない疲れをとる本』(中根一著、PHP研究所)
第7位:『頭のよさとは何か』(中野信子/和田秀樹著、プレジデント社)
第8位:『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(井上智介著、大和出版)
第9位:『なぜ信用金庫は生き残るのか』(鳥羽田継之著、祥伝社)
第10位:『セレンディピティ 点をつなぐ力』(クリスチャン・ブッシュ著、土方奈美訳、東洋経済新報社)
第11位:『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』(大谷翔平著、ぴあ)
第12位:『シン・営業力』(天野眞也著、クロスメディア・パブリッシング)
第13位:『今さら聞けない時間の超基本』(二間瀬敏史/吉武麻子監修、朝日新聞出版)
第14位:『アメリカの高校生が学んでいる経済の教室』(デーヴィッド・A・メイヤー著、桜田直美訳、SBクリエイティブ)
第15位:『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(原晋著、アスコム)
第16位:『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
第17位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第18位:『14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』(川口加奈著、ダイヤモンド社)
第19位:『自省録』(マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳、岩波書店)
第20位:『すりへらない心のつくり方』(保坂隆著、大和書房)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年5月の閲覧数ランキング

■毎日を楽しくする「遊び方」を教えてくれる

今月の第1位は、『アウトプット大全』などのベストセラーで知られる樺沢紫苑氏の新刊、『毎日を楽しめる人の考え方』でした。

樺沢紫苑『毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版)
樺沢紫苑『毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版)

あなたのまわりの「仕事ができる人」を思い浮かべてみてください。そうした人たちの多くは、どこか楽しそうに仕事をしているのではないでしょうか?

著者によると、それには脳科学的な根拠があります。楽しいときやうれしいときに分泌される「ドーパミン」は、あなたを「もっと頑張ろう」という気持ちにさせてくれるだけでなく、集中力や記憶力を高めてくれるのです。つまり、楽しく働くことで成果が上がり、成果が上がることでもっと楽しくなる――という好循環が生み出せるのです。

本書のテーマは「遊び方」。本書における「遊び」は幅広く、映画鑑賞などの王道のものから、「ワンランク上の牛乳や卵を買ってみる」「ラーメンにトッピングをする」といった小さなものまで、人生を楽しくする「遊び」を紹介してくれます。

あなたも「遊び」を満喫して、毎日をより楽しいものにしませんか? 人生が明るくなり、仕事の成果も変わってくるはずです。

■「相手を主人公にする」と会話がスムーズになる

第2位は、『またすぐに! 会いたくなる人の話し方』でした。

野口敏『またすぐに! 会いたくなる人の話し方』(三笠書房)
野口敏『またすぐに! 会いたくなる人の話し方』(三笠書房)

本書の著者は、話し方教室を運営する野口敏氏。そんな著者はかつて、ある企業の社長から「入社以来受注ゼロの営業社員がいるので、話し方を指導してほしい」と依頼されました。そこでたった一つ、あるポイントを教えたところ、その社員は見る見るうちに成長。半年後には大きな取引を成立させたそうです。

そのポイントとは「相手を主人公にして話すこと」。例えばスイーツ好きの相手と会話をするなら、「カレーのあとにぜんざいが食べられるかも」「ケーキやパフェに3000円出せるかも」などと想像してみましょう。そして、相手を主人公にして「カレーのあとでも、ぜんざいが食べられたりして」などと話を向ければ、話が弾むでしょう。

相手の気持ちを想像するのも有効です。「車を買ったよ」と言われたら、「どの車にするか決めるまでに、ずいぶん迷ったんだろうなぁ」と想像して、「大きな買い物だから迷いますよね?」「この車にした決め手は何でしたか?」と質問すればいいのです。

本書には、「相手主人公の話し方」を軸とした、今日から使えるテクニックが満載です。「相手主人公の話し方」を身につければ、仕事の場はもちろん、プライベートのコミュニケーションもぐっと楽になるでしょう。

■頭の中のノイズを消して“よはく”を生み出す方法

第3位には、『頭の“よはく”のつくり方』がランクインしました。

鈴木進介『頭のldquo;よはくrdquo;のつくり方』(日本実業出版社)
鈴木進介『頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)

私たちの頭の中は、常にノイズでいっぱいです。明日締め切りの資料に取り掛かろうと思ったら、上司からチャットが届く。返信をしていると、クライアントから着信。電話で話している短時間のうちにも、ニュースアプリから次々に通知が――。こんな状況では、落ち着いて考えたり行動したりすることはできません。

こうした状況を改善したいなら、本書を読んで、頭の中のノイズを減らしましょう。ノイズを減らせば、思考に“よはく”が生まれ、大切なことだけに集中できるようになるはずです。

すぐに試してほしいのは、ひとり時間のレパートリーを増やすこと。スマホに「ひとり時間」の“メニュー表”を作っておき、「疲れたな」「頭の中がごちゃごちゃしているな」と感じたら、今日のメニューを直感で選びましょう。1人で映画を観に行く、書店をハシゴする、降りたことがない駅でカフェを開拓する、など、想像しただけでワクワクしませんか?

せわしない日々を過ごす中では、すぐにノイズに押しつぶされてしまいそうになるものです。本書を読んで、頭の中に“よはく”を確保し、本当に大切なことに時間や思考を使いましょう。

■相手に急いでほしいときに「伝えるべきこと」

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、元NHKアナウンサーである牛窪万里子氏の著書、『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』でした。お願いしたいとき、注意したいとき、感謝の気持ちを伝えたいときなど、さまざまな場面で使える「言葉」と「表現」が紹介されている一冊です。

牛窪万里子『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』(明日香出版社)
牛窪万里子『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』(明日香出版社)

例えば、相手に急いでほしいとき、あなたはどんな言葉を使うでしょうか。「至急」という表現を選び、緊急性をアピールする人もいるでしょう。しかしこの言葉は、上から目線の命令調と受け取られてしまいかねません。もう少し柔らかく「早急に手配をお願いします」と伝えたり、さらに丁寧に「優先的に手配をお願いできますでしょうか?」と言ってみたりするといいでしょう。

ポイントは、同時に「優先してほしい理由」を伝えること。そうすれば、相手は納得し、行動に移しやすくなるからです。お互いに気持ちよく動けるよう、緊急性をしっかり伝えつつも、相手を尊重した言い回しを選ぶようにしましょう。

言葉は、受け取る人の気持ちを大きく左右するもの。本書を読んで、相手に配慮した「言葉」や「表現」を選べるようになってみませんか。まわりの人から好かれるようになり、仕事がスムーズに進んだり、人間関係がよりよいものになったりするはずです。

■自己肯定感を上げたければ「D言葉」をやめるといい

第8位の『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』にもご注目ください。

井上智介『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(大和出版)
井上智介『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(大和出版)

仕事がうまくいかない、会社に行くのがつらい、職場の人間関係で悩んでいる……本書は、そんなときに読んでほしい一冊です。

著者は、産業医で精神科医の井上智介氏。これまで患者や相談者など、1万人以上の人々と向き合う中で見いだした、心が軽くなるちょっとした工夫をたっぷり教えてくれます。

自己肯定感を上げるためにまず試したいのは、「D言葉」、ダ行を使わないようにすること。ダ行の言葉は「だって」「だけど」「だったら」「でも」「どうせ」「どうして」「どのみち」など、ネガティブなワードが多いもの。こうした言葉を使わないようにするだけで、次第にポジティブな言動が増えていくでしょう。

「べき」という言葉も使わないようにしましょう。「べき思考」にとらわれると、行動の制限がかかるからです。「~すべき」ではなく「~したいなぁ」という願望表現に置き換えて、ゆったりかまえてみてはいかがでしょうか。

本書には、疲れてしまったあなたを救ってくれる情報が詰まっています。お守りとして、手元においてはいかがでしょうか。

■営業の理想形は「営業しない」こと

最後にご紹介したいのが、第12位の『シン・営業力』。

天野眞也『シン・営業力』(クロスメディア・パブリッシング)
天野眞也『シン・営業力』(クロスメディア・パブリッシング)

本書の著者は、キーエンスでトップ営業として活躍した天野眞也氏。そんな天野氏によると、営業の理想形は、「営業しない営業」=「こちらから売り込まなくても、お客様から声をかけてもらえる人」になることです。

では、どうすればそのような状態を実現できるのでしょうか。その方法の一つとして紹介されるのは、「法人のなかの個人」の考えや欲求を知ることです。

法人営業をする際、提案先は会社や特定の部署であっても、結果を左右するのは「個人」、つまり担当者です。そのことを認識し、「法人の利益」と「法人のなかの個人の利益」の両方を満たせば、格段に商談が成立しやすくなります。例えば、営業先の担当者が「出世したい」「社内評価を上げたい」タイプなら、担当者(個人)自身の評価アップにもつながりそうな提案をしてみるのです。

本書には、目からウロコのメソッドが満載です。著者のアドバイスを実践すれば、「営業しない営業」に大きく近づけるでしょう。

今月も、遊び方から睡眠改善、時間術まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『バカの壁』が第16位に、第17位だった『今さら聞けない時間の超基本』が第13位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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