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「人生で自販機の缶ジュースを買った回数はおそらく10回もない」ひろゆきが苦もなく節約できるワケ

プレジデントオンライン / 2022年7月21日 12時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/flyingv43

お金を貯めるためにはどうすればいいのか。実業家のひろゆきさんは「お金持ちでない限り、投資でお金を増やすのは、無駄な時間といえる。収入を増やすことを考えるより、支出を減らすことを考えたほうがいい」という――。

※本稿は、ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

■収入を増やすより支出を減らすべき

いまの日本は、収入が増えにくい社会です。

データを見る限り、少なくともここ20年くらいは平均年収が増えていません。もちろん、すごく能力が高かったり、なにか特別な技術を持っていたりする人であれば、がんばることで収入を増やすことはできるでしょう。

でも、そうではない人が多少がんばっても、なかなか収入を増やすのは難しいのが現実です。

では、そういう社会でうまく生きていくにはどうすればいいのかといえば、「支出を減らす」のが手っ取り早い方法だということになります。もちろん、収入を増やすためにがんばるのが無意味だとはいいません。でも、収入を増やすための努力をするよりも、支出を減らすために労力を割(さ)いたほうが効果的なのは間違いないのです。

ちなみに、年収が1000万円を超えているのに「貯金がほとんどない」という人もいます。家庭の事情など、いろんなケースがあるでしょうが、お金の無駄遣いも含めて、収入が増えるにつれ支出もどんどん増えている、といった人も多いのではないでしょうか。

収入を増やすことだけではなく、支出を増やさないことにも、もっと敏感であるべきだと思います。

■貯金を増やすシンプルな方法

そもそも、なぜ収入が多いのがいいのかを考えてみましょう。それは、働かなくなっても手元にお金が残せるとか、老後に備えてお金が貯められるといった話につながるからなわけです。だとしたら、いくら収入が増えても、それ以上に支出が増えているような状態は、本末転倒だといえます。

月収30万円ぐらいの人でも、毎月5万円も貯金できない……という人はけっこういますよね。結局、付き合いがあるとか、飲み会があるなど、お金を使わなきゃいけない用事がちょこちょこあって貯まらなかったりするわけです。

でも、だったら月収が手取りで12万円とかでも、余計な支出を抑えて月に5万円貯金できているほうが断然いいことになります。それに、老後など将来に備えたお金というのも、生活コストが低ければ低いほど少なくていいわけです。

いまのうちに支出を減らすことに慣れておくほうがいいのではないでしょうか。

そこそこの収入があるのになかなか貯金ができない人は、仕事を増やすとかより、無駄な支出を減らしたほうが、よっぽど貯金ができると思いますよ。

■まず最初に減らすべき支出

僕はネットの生配信で視聴者の質問に答える機会が多いのですが、貯金ができないという人のなかに、支出をなかなか減らせない人が多いことを感じます。

とくに家賃や光熱費など、毎月コンスタントに発生するお金を低く抑えることは重視するべきではないでしょうか。例えば僕の生まれ育った赤羽に引っ越せば、2DKの物件でも月8万円ぐらいで済みます。べつに赤羽でなくとも構いませんが。

収入の多い少ないにかかわらず、支出を増やさないことを心がけるだけで、生活のゆとりはずいぶんと違ってくるはずです。

■株、投資信託、FX…そんな「投資」はおすすめしない

投資で貯蓄額を増やすことを考える人もいるはずです。

世の中には株、投資信託、FXなど、いろんな投資の広告が出ていて、さも儲かるかのような謳い文句も見られますが、投資はおすすめできません。

彼の暗号通貨と株式取引を監視するためにスマートフォンを使用して中年成人の男性
写真=iStock.com/tdub303
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tdub303

日本で1000万円の金融資産を持つ人が投資した場合を考えてみますと、投資で儲かるのは2%の儲けだと「がんばっているね」、3%の儲けで「すごい」といわれるレベルです。ふつうは1%ぐらいの儲けで回せたらいいよね、という程度です。その差が1%単位でしかありません。

なので、300万円を注ぎ込んだとして、9万円儲けるのも簡単ではないことになります。9万円というのはけっして少なくはない金額ですが、それを得るために、相場が動いている間は市況を意識したり観察したりしなければいけないような労力に見合う額かというと、そうではない気がします。

金融資産が1000万円ある人なら、投資するのもいいのかもしれません。そうでない人の場合、日本の平均年収(国税庁の民間給与実態統計調査では2020年の平均年収は433万円)ぐらいの収入の人が投資に使える額は、年間で100万円ほどだと思います。

そういう人が投資をしてみたところで、儲けはさらに少なくなります。100万円の1%は1万円ですから、一生懸命がんばってみたところで、年間にして1万円儲ければしめたもの、ということになるんです。

1万円というのは、居酒屋に行くのを2回やめるだけで済む話です。そんなことに時間を使うぐらいだったら、資格の勉強やスキルを上げることに時間を使うなど、もっとほかのことに時間を使うべきじゃないでしょうか。

「投資をしていることが楽しくて仕方がない」と思うのならともかく、お金持ちでもない限り、投資は人生の無駄遣いだと僕は思うんですね。

■外出の際に水筒を持ち歩くワケ

僕は外出のとき、水筒にお茶を入れたり、スーパーで買った安いフルーツジュースを500ミリリットルのペットボトルに入れたりして持っていきます。人生で自販機の缶ジュースを買った回数は、旅行先で珍しいものを買う場合を除くと、おそらく10回もないんじゃないかと思います。自販機で缶ジュースを買うのは、高くてお金の無駄だと思ってしまうからです。

高校時代に時給900円でアルバイトをしていたころから、「1万円使ったら、10時間以上働かなきゃいけないのか」と、お金を使いたくない考え方が刷り込まれているので、外食もしませんし、極力お金を使いません。

いまでも1カ月の生活費はせいぜい数万円程度です。僕ぐらいお金を使わないことは難しいかもしれませんが、身近なところからでも支出を抑えることはできると思います。

例えば、コンビニ弁当は買わないとかです。美味しいものを食べたいのならコンビニ弁当ではないと思いますし、500円、600円くらいして、高いですからね。僕はコンビニ弁当を買うぐらいならカップラーメンを買います。そのほうが安いし、お腹がすいているときのカップラーメンは、わりと美味しいんです。

つまり僕は「喉が渇いた」ときに、自販機に駆け寄るのでなく、あらかじめペットボトルを用意したり、スーパーで安い物を探しておいたりするなど、ほかの手段でもなんとかなりそうなものに、わざわざ高いお金を使いたくないんです。

このように書くと、「たかが100円だろ」といってくる人もいそうですが、「たかが100円」と考えてそういうことにお金を使う人は、おそらくは細かいところでいろいろとお金を使っちゃう人だと思うんですよ。

何か自分が成し遂げたいことがある場合は、ツールを買うとか、デザイナーに発注するとか、要はリソースとしてのお金が多ければ多いほど成功する確率が上がります。

でも、何に使ったかわからないままお金がどんどん減っていく人と、リソースに確実に出資できる資金力を持てる人とでは、勝ち目がまるで違うと思います。

■無駄遣いが劇的に減るテクニック

なので、無駄遣いはなるべくしないほうがいいんじゃないでしょうか。そうはいっても、支出を抑えることがなかなかできない人のために、抑えるテクニックを1つ書きます。

それは、お金を払うことを面倒にすることです。例えば、Amazonでクレジットカードの登録をしておかないようにすれば、買いたいと思うたびに、いちいち新たにクレジットカードの記入をしなくてはならないので、面倒に思うことが出てくるでしょう。

クレジットカードを持たないとか、財布にお金を入れずに、買いたいものがあるたびにATMに行かなくてはならないようにするのも手です。お金を使う機会があるときに面倒くさいハードルを設けるようにしておくと、「面倒だから払わない」といった方向になるわけです。

■ギャンブルはバカからお金を巻き上げる

日本人が大好きな宝くじ。これは買わないほうがいいです。とはいえ、うちの家族は買っていたりするんですけど……。競馬やパチンコもそうです。

賭け事というのは基本的に胴元が儲かるようになっています。そうでなければ続けることができません。要は、バカからお金を巻き上げる仕組みなのです。もちろん、宝くじで大当たりする人はいます。でも、当たることを確実に計算することはできません。

僕は、絶対に勝ちが計算できることしかやりません。何か勝負をするときには、勝つことを運任せにしてしまうのではなく、ちゃんと計算できることを意識したらいいのではないかと思います。なので、ギャンブルはすすめられません。パチンコにハマることなど、絶対よしたほうがいいです。

■ひろゆきが唯一行うギャンブル

ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)
ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)

「勝ちを計算できる」という基準に照らすならば、唯一やってもよいと思えるギャンブルは、ブラックジャックです。カジノにあるゲームも、カジノ側が得をするものばかりで、勝つ計算などできないのですが、ブラックジャックはカジノゲームのなかで唯一、ちゃんと計算すると賭け金が100%を超えることが可能になっています。

そんなことをしたら、カジノ側が損する可能性があるわけですが、ブラックジャックというゲームは有名で、お客さんはカジノには必ずあると思い込んでいますから、カジノ店もブラックジャックを置かないわけにはいかないのです。

ただし、ブラックジャックにしても全部が全部そうなのではなく、勝ちが計算できるのは、ダブルダウンやスプリットというルールがあって、それを活用する場合に限ります。興味がありましたら、調べてみてください。

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ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
東京都北区赤羽出身。1999年、インターネットの匿名掲示板「2 ちゃんねる」を開設。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。YouTubeチャンネルの登録者数は150万人。著書に『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)など。

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(2ちゃんねる創設者 ひろゆき)

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