「チビ・デブ・ハゲ」は問題ないが…オタク専門の婚活コンサルが「こういう人はムリ」と白旗をあげる"あるタイプ"
プレジデントオンライン / 2022年7月27日 12時15分
※本稿は、横井睦智『オタク婚活はじめます』(すばる舎)の一部を再編集したものです。
■コンプレックスは隠さず、さらけ出したほうがいい
モテない3大要素と言えば、チビ・デブ・ハゲです。
オタクの中でも、チビだからモテない、デブだからモテない、ハゲだからモテない、と身体的コンプレックスに悩んでいる人は多いです。
まず、チビについて。身長が低いことにコンプレックスを持つオタク男性がいますが、どうすればいいでしょうか? どうしようもありません。シークレット・ブーツを履いたところで、靴を脱がないまま結婚生活なんてできないでしょう。
むしろ、「シークレット・ブーツなんて履いて身長を偽っていたんだ。なんかイタイ」と思われて撃沈する可能性のほうが高いです。身長の低さは悩むこと自体がムダです。「仕方ない」と潔く受け入れて、改善できそうなコンプレックスを直していきましょう。
男性も女性も背が低い人は、負けず嫌いが多いように思います。幼少期から背が小さいことでナメられたり、バカにされたりすることがあったため、反骨精神が強いのかもしれません。学生時代、ヤンキーの先輩が「チビは怖い。手加減がない」と無根拠なことを話していたのですが、意外と的を射ていると思います。
背が低い女性は、男性から見ると「かわいい」と感じられる場合も多く、決してマイナス要素ではありません。しかし本人はコンプレックスに感じており、「負けられない!」と、人一倍努力をする傾向があると感じています。
プライドが高く、努力家で、まるで『ラブライブ!』の「矢澤にこ」のような女性です。アニメのチビキャラが気の強い性格の設定が多いのは、リアルを反映しているように思えます。
男女ともに背が低い人は、対応不可能なコンプレックスなど無視し、むしろ反骨精神を武器にして、長所を伸ばすための努力に専念しましょう。
■前向きに努力している人はモテる
次にデブについて。太っていることがコンプレックスなら、痩せる努力をするまでです。痩せる努力をしていないのにデブであることを嘆くのは甘えでしょう。
私は会員さんと「痩せる会」を結成し、一緒にダイエットをしたことがあります。会員さんは3キロ痩せ、私は5キロ痩せました。「やればできる」のです。デブからすぐにモデル体型になるのは無理でも、デブは頑張ればある程度克服できます。
性別を問わず、ごく稀に「デブ専」と呼ばれる人もいますが、出会える可能性は皆無に近いです。そして「デブ専」といえども、当然どんなデブでもいいわけではありません。だから、「デブ専」を狙うよりも、痩せるほうが成婚に近づけるでしょう。
デブが結婚相手に選ばれにくいのは、肥満だと糖尿病や心臓病などの慢性疾患になるリスクが高いのも理由の一つです。「デブ=不健康=慢性疾患=死」と連想します。早死にしてしまうかもしれない相手とは、誰も結婚したくありません。そういった点からも、私は肥満をコンプレックスに思っている人には、まずはダイエットを提案しています。
実際、目に見えるほどのダイエットに成功しなくても、プロフィールに「健康のためにダイエットに挑戦しています」と書くだけで好印象になります。
自分と向き合い、努力していることが伝わるからです。人は、コンプレックスを抱えて愚痴る人ではなく、前向きに努力している人を好きになるのです。
■「ハゲは異性にモテない」はウソである
最後にハゲについて。日本人男性はハゲを隠そうとしますが、ハゲは隠さないほうが素敵です。ハゲはモテないと言いますが、違います。
フランスでは、ハゲがモテます。フランスはハゲ大国です。フランスとアメリカの合作映画『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムも人気のハゲです(彼はイギリス人ですが)。5回も結婚しているニコラス・ケイジだってハゲです(彼はアメリカ人ですが)。つまり、欧米ではハゲがモテるのです。
私の知り合いにハゲの経営者がいます。仕事でフランスに視察に行ったときの話をしてくれました。「フランスの女性は優しいよ。日本人より優しい。駅がわからないと困っていたら、駅まで連れていってくれたんだ」とのこと。
すると、同席していたフランスで料理の修業をしていた方が、「それは、ハゲてるからだよ」と断言しました。「駅まで連れていったのは、そのあいだに私を口説いてくれ、というメッセージだね。フランス女性は気に入った男としか話さない。興味がなければ冷たい。君が優しくされたのは、ハゲていてイイオトコだと思ったからさ」とのこと。
■劣等性と向き合い、受け入れている人が婚活勝者になる
お国が変われば、モテ要素も変わります。アフリカでは太っている女性がモテるそうです。チビ・デブ・ハゲともに、それが理由でモテないと考えるのは、視野が狭い思い込みなのです。だってフランスじゃあ、ハゲがモテるんだから。
植毛やカツラをしている人に多いのですが、「ハゲというコンプレックスがなくなれば、モテて婚活がうまくいく」と勘違いしている人がいます。
しかし残念ながら、大半が成婚しません。植毛やカツラをするということは、どこかしら「依存体質」や「隠蔽(いんぺい)体質」があり、それが相手に伝わってしまうからです。
コンプレックスは、堂々とさらけ出したほうが、結果として自分に自信が持てます。周囲からも潔くかっこよく見えます。
心理学者のアルフレッド・アドラーも言っています。
劣等感(俺はハゲている)をバネにして「なにくそ!」と頑張る人は、劣等感は持っているものの「劣等コンプレックス(ハゲているからモテないんだ、という言い訳)」は持っていない、と。
ハゲという劣等性は、どうにもなりません。けれど、「ハゲだからモテない」を「ハゲだからモテる」にマインドチェンジすることはできます。劣等性から逃げている人に魅力は感じません。劣等性と向き合い、受け入れている人が、婚活の勝者になれるのです。
実際、ハゲていても女性にモテて、成婚している人は山ほどいますから。
■食べ方が汚いと、一瞬でご縁が消える
私は会員さんとよく一緒に食事に行くのですが、食べ方や食事中の行動によって、その人が結婚できるかできないか見分けることができます。食事は、その人の育ちや人間性を知るのに最適な機会なのです。
以前、「箸の持ち方が汚い人と結婚するかしないか迷っている」というツイートが話題になりました。食事の作法が汚いと、どんな育ち方をしたのだろうか、だらしない家庭だったのだろうかと疑問に思われ、交際が終了してしまうのは婚活の現場でも珍しくありません。
食は欲を満たす行為です。欲を満たす行為には、その人の本性が垣間見られます。食事を一緒にしただけで、相手がどんなセックスをするのかわかるという人もいます。
私は、交際が始まって1回目か2回目のデートでは、食事に行くことをオススメしています。まだ、お互いの嗜好(しこう)がわからないので、ホテルのバイキングに行くのがいいでしょう。
バイキングだと、相手の食の好みが手に取るようにわかります。肉好きか魚好きか、パン派かライス派か、どんな野菜が好きか、デザートは何を選ぶか、食後はコーヒーか紅茶かなど、相手の好みを把握するには絶好の機会です。
■食事で本性が見抜かれる…
また、大食漢なのか少食なのか、お皿に山盛りに盛ったのに残すのか、お皿に残さずに食べ切るのか、テーブルを汚すのか、ナイフやフォークを上手に使えているか、お箸の持ち方は汚くないか、くちゃくちゃ音を立てて食べていないか、などなど、食に対する考え方や、食に関してどんな教育をされてきたのかが、一度の食事でわかります。
交際を始めてまもないカップルは、食事後に別れることが少なくありません。相手の本性を知り、自分とは合わないと察するからです。
最近は、「食育」という言葉も定着してきましたが、人の食べ方は子どもの頃に決まります。子どものときにきちんと食べ方の教育をされていない人は、大人になっても食べ方が汚く、周囲からだらしない人だと敬遠されがちです。大人になると、誰も指摘してくれません。食べ方が汚くならないように、セルフチェックを怠らないことが大切です。
また、30代以上で結婚できない人の多くは、一人で食事をすることが多いようです。一人での食事に慣れてしまうと、食事のときの作法や食べ方がおざなりになってしまう傾向にあります。
以前、会員さん三人と勉強会をした際に、ピザを頼んだことがありました。
Aさんは、自分の分のピザだけを取りました。
Bさんは、皿を用意して人数分を取り分け、目上の人から順番に渡しました。
Cさんは、何もしません。
この三人で、誰が結婚できる人かというと、もちろんBさんです。一緒に食事する人たちに気を配ることができています。Cさんは気配りすることを覚えていけば、結婚できる可能性はあります。Aさんは、正直難しいでしょう。自分のことしか考えていません。
実際、Bさんは交際の申し込みも多く、交際は順調に進み、見事1年以内に成婚を果たしました。プロフィール上のスペックもルックスも、三人とも大きな差はありません。にもかかわらず、1年で成婚を果たしたのはBさんだけでした。
■小さな気配りが婚活を左右する
食事の際の気配りというのは、異性に好印象を与えます。食事以外の場面でも、この人は相手のことを思いやれる人だと感じるからです。
気配りに慣れていない人は、少しずつ意識していきましょう。友人とラーメンに行ったときに水がなくなれば、友人の水も入れてあげるくらいの簡単な気配りでいいのです。慣れてくると自然にできるようになりますし、相手が何を望んでいるのか考えられるようになります。
食事のマナーの悪さは、相手をドン引きさせます。最近は一緒に食事をしているのに、スマホを見ながら食べている人がいます。あり得ません。
二人以上での食事は、同席する人と同じ時間と空間を共有する、コミュニケーションの場でもあります。会話をせず、スマホをいじるのは、相手に無礼です。絶対にやめてください。
一人での食事は、空腹を満たすために餌を食べるのと一緒です。だからどんな食べ方でもかまわないでしょう。しかし、二人でする食事は、食という快楽を分かち合い、食を通じて心を通わす場です。
食はセックスに似ているというのも、うなずけます。食事で相手に気配りできない人は、きっと一人よがりのセックスをするのでしょう。そう思われないように、注意しましょう。
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オタク婚活コンサルタント
1971年、岐阜県生まれ。オタク専門婚活戦略コンサルタント。幼少の頃からアニメや漫画に興味をもち、学生時代にはオタクといじめられ、社会人となる。友達の紹介から婚活パーティーやコンパに参加するもうまくいかず、数々の結婚相談所に相談に行くも、強引な営業に嫌気がさす。そこで、自ら女性との会話や接し方を研究。努力の甲斐あり、2000年に結婚。2012年、日本で初めてオタク・腐女子に特化した専門の結婚相談所ミューコネクトを立ち上げる。著書に『オタク婚活はじめます』(すばる舎)、『ガチオタが1年で結婚できたわけ』(デザインエッグ社)がある。
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(オタク婚活コンサルタント 横井 睦智)
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