脳があっという間に集中モードに切り替わる…人気YouTuberが愛用する「三種の神器」のコツ
プレジデントオンライン / 2022年9月15日 15時15分
※本稿は、高澤けーすけ『デジタルライフ・モノワーカー モノ選びで劇的に豊かになる仕事術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
■漫画に学ぶ、集中力を高めるルーティンのつくり方
仕事を効率化する上で、習慣化(ルーティン化)は非常に大事な要素です。人はいつでも同じように集中できるわけではありません。
だからこそ、常に自分が集中状態に入れるルーティンがあれば、より効率的な作業ができると思っています。
『左ききのエレン』という漫画で「人は集中状態に入る時にはルーティンがある」という話がありました。その漫画の主人公は、フードを被るという行為がルーティンなんだとか。
そんな漫画のようなルーティンあるわけないだろう……と思いつつも試してみたところ、これが思ったより良い。フードを被ると周りの視界がうまい具合にシャットアウトされて、余計なものが目に入らず目の前の物事に集中しやすくなりました。
■同じ時間に同じ音楽をかけることでスムーズに仕事に入る
とはいえ、毎日フード付きの服を着るのも難しいし、フードを被るとせっかくセットした髪の毛が潰れてしまうのも悩み。
自分にとって継続しやすく、何より作業のモチベーションを上げるため、僕が毎日実践できて、かつ心地よいと感じるのがコーヒーと音楽でした。
毎朝ほぼ同じ時間にYouTubeで音楽を流しながら(HeartStation365さんの「朝に溶けていく日本語ラップChill mix」が今のお気に入り)、コーヒーをドリップしてひと息つくことを心がけています。
音楽はいちいち何を流すか考え始めるとSNSを見てしまったり、余計な時間と集中力を持っていかれてしまうので、基本的には毎日同じ音楽を。コーヒーだけは気分によって味や淹れ方を少し変えながら楽しんでいます。
一見無駄に見える時間ですが、そのルーティンを挟むことによって脳をリセットしてから1日を始めることができます。具体的な効果として、集中できるというより仕事に入るまでのフローがスムーズになるという感覚に近いです。
■人のルーティンを真似てみるところから始める
朝起きても「あ〜仕事やだな……」と、しばらく無駄にPCやスマホを触ってしまう時間ってありませんか?
ずるずると時間を浪費するよりも決まった時間に決まったことをする。コーヒーを淹れている時間の方が圧倒的に有意義です。無駄な時間をなくした上で、仕事にスッと入ることができるのがルーティンの良いところです。
ルーティンは人によって違うと思うし、自分で新しく作り出すこともできます。
まずは他の方のルーティンを真似してみて、自分に合った方法を見つけるのが良いと思います。数日間やってみてなんか脳がスッキリするなと思ったら、それが当たりのサインです。
■「香り」で集中を高めるスイッチを入れる
「ゾーン」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
簡単に言うと、「集中力がすごく高まった」状態のことを言います。
人間はとてもムラっ気のある生き物で、毎日同じように過ごしていても集中できる日、できない日がやってきます。
毎日同じルーティンをこなしていても、毎日必ず同じように最高な1日を過ごすことができるわけではありません。
ですが、集中できる確率を増やすことはできると思っています。僕にとってそのスイッチの1つが「香り」です。
学生の時は香りに全く興味がありませんでしたが、この年齢になって急に香りに興味を持つようになりました。コーヒーの香りを毎日気分によって変えるのもありですが、僕にとって集中を高める香りアイテムが、「Aesop Hwyl(イソップ ヒュイル)」という香水です。
![香水](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/5/8/1200wm/img_58f5f673e74b227ae0d0a3394c1120ea387674.jpg)
■青々とした風景のイメージがゾーンに入る確率を上げる
両手の手首にワンプッシュ。それを首元にすっと伸ばすだけ。たったそれだけでヒノキのスモーキーな香りが僕を包み込んでくれます。
僕ももう今年で30歳。甘い香りや爽やかな、いわゆる“若い香り”だけでなく、少し上品な大人っぽい印象のものをつけたいと思っていたのでピッタリでした。
最初はヒノキのような香りから始まり、しばらくするとスコッチウイスキーのような甘さが感じられます。変化を楽しみつつ8〜10時間程度は香りがもつので、つけ直しをする必要もほとんどありません。めんどくさがりな方にもちょうど良い。
人間は記憶を香りから呼び覚ますことができる生き物だと思っています。
僕がこの香水の香りを嗅いで思い出すのは青々とした葉っぱと、針葉樹の木の幹。青空に引っ張られて空気も少し青く、ちょっとだけ湿度も高いような感じ。
そこまでが一気に僕の脳内に流れ込んできます。そのイメージが流れ込んだ瞬間、僕はゾーンに入ることができます。
もちろん毎回すぐに集中できるわけではないので、集中に入りやすくなるといった表現が正しいかもしれません。
1日24時間。7時間は寝ているとして、日中に活動できるのは17時間です。仕事や作業の時間だけを抜き出すと、おそらくその半分にも満たないでしょう。
1日は本当に短く、どんなに頑張っても活動する時間を伸ばすことはできません。であれば、効率を上げるしかない。効率を上げるために、少しでもゾーンに入る確率を上げるために、僕にとって香りは重要なファクターなのです。
■ダラダラしてしまう時間を減らすために必要なリセット
効率的に1日の作業を行うために、リセットは大事なファクターです。せっかく朝早くに起きても、ソファでダラダラしてしまったら、もう外に出る時間。あるいは、寝る前にひと仕事しようと思いつつ、ベッドでスマホをいじっていたら、いつの間にか深夜なんてことも。今ここまで読んでギクッとした人も少なくないはず。
![高澤けーすけ『デジタルライフ・モノワーカー モノ選びで劇的に豊かになる仕事術』(KADOKAWA)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/a/c/1200wm/img_ac256191d2bd6703105d69a659e9f1f8280484.jpg)
僕もそういうタイプでした。……でしたというか、今でも気を抜くとそんなダラダラした1日の始まりや終わりを過ごしてしまいます。
できる限りダラダラとした時間を減らし、効率的に1日を過ごすにはどうしたら良いか。僕の答えは、リセットできるモノを取り入れるということ。
僕は毎朝「Balmuda The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」というコーヒーメーカーでコーヒーを一杯淹れるのですが、絶妙なハードルがありまして。
一般的なイメージとしてある、ピッとボタンを押すと自動でコーヒーが抽出されるタイプのモノではありません。まず自分で豆を挽いて、フィルターや水をセットしてスイッチを押す。その後、数分程度でコーヒーが淹れ終わります。この絶妙なひと手間がリセットのスイッチだったりするのです。
■「自分でコーヒーをいれる」そのひと手間を重視する
これが、ただボタンだけ押せば美味しいコーヒーが出てくるコーヒーメーカーであれば、僕はここまでハマっていないと思います。
豆を自分で挽き、フィルターを自分でセットする。あくまでコーヒーを作っているのは自分だというこのひと手間があるからこそ、気持ちがリセットできるのです。
みなさんはBalmuda(バルミューダ)というメーカー名を聞いたことはあるでしょうか。バルミューダは、2020年に発売された「The Toaster(ザ・トースター)」など、スタイリッシュな見た目の家電にちょっとした独自の機能を添えるのが特徴的な家電メーカー。トースター以外にも「The Range(ザ・レンジ)」や「The Pot(ザ・ポット)」など、知る人ぞ知る製品がたくさんあります。
■ガジェットを愛するために意外と大切なサウンドデザイン
そんなバルミューダの中で僕が好きなポイントが、サウンドデザイン。電子レンジの音ってどういうものを想像します? たいていの人は「チーン」とか「ピーッ」という音を想像すると思うのですが、バルミューダの電子レンジはなんとギターの音。できあがると「ジャラーン」とギターをかき鳴らす音が流れます。面白いですよね。
僕の持っているBalmuda The Brewも同じようにサウンドデザインにこだわっていて、コーヒーを抽出している間は「チクタク」と時計の音が流れます。たまに吹き出す蒸気の音も美味しさの想像を掻き立てる。
![コーヒーメーカー](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/0/7/1200wm/img_072360e1163e688d4da8caff077f558c409971.jpg)
できあがりには「ポロロン」と優しい音楽が流れて、コーヒーが入った合図をくれます。……いかがでしょう。想像するだけで気分がリセットされませんか?
■自分にとって効果があるリセット方法を模索する
人にはリセットするのが必要な瞬間があります。朝起きた時だけでなく、オンラインの打ち合わせの合間だったり、ひと仕事終えて次の作業に取り掛かる時だったり。リセットに使う時間が上質であるほど、次の行動のクオリティが上がっていきます。
人がリセットするためには、きっかけが必要です。それが香りなのか音なのか、はたまた他の要素なのかは、人によって違うでしょう。
このコーヒーメーカーは、音と香りの2つの魅惑的な要素を持っています。
気分転換の相棒として、これ以上ないくらい最高なのです。
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デジタルライフクリエイター
1992年、和歌山県生まれ。上智大学理工学部卒業後、ベンチャー企業を経て、Yahoo!JAPANでデジタルマーケティングの仕事に従事。会社勤務の傍ら2015年に始めたブログ「webledge」が月間20万PVを集め人気に。2018年に独立。現在は、カメラ・ガジェット・旅行などを発信し、YouTubeの登録者数は16万人を超える。
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(デジタルライフクリエイター 高澤 けーすけ)
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