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仕事ができる人は知っている…愛嬌力を上げる必殺フレーズ「すごく勉強になります」の正しい使い方

プレジデントオンライン / 2022年10月4日 10時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/takasuu

「こびない愛嬌力」を高めるにはどうすればいいのか。キャリアコンサルタントのリョウさんは「どうやって人を褒めるかは重要だ。褒めるときには、成果物ではなく相手自身を主語にするといい」という――。

※本稿は、リョウ『仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■オンライン会議でのリアクションは「1.8倍」がちょうどいい

オンライン会議も増え、リアルでの会議が減っているなか、会社でのコミュニケーションはとれていますか? オンラインでは小さい頷きだけでは、ほとんど相手に分かりません。1つ目の習慣としておすすめしたいのは、「頷きは1.8倍増しくらいでちょうどいい」ということ。わかりやすいリアクションも大事で、「言葉と言葉の間を『!』で区切る」のも意識してほしい。たとえば、「はい! わかりました! ありがとうございます!」というように返事をすると、ハキハキした丁寧な印象を与えることができ、相手の心に安心感が生まれます。

2つ目の習慣は、「挨拶は『あっ、○○さん』付き」にすること。挨拶が大事なのはみなさん百も承知でしょうが、気づきの「あっ」と名前の「○○さん」を頭に付けることで、相手の存在に対して「今日も会うことができた!」という明るくポジティブなニュアンスを含めることができます。

■自分の周りにいるすべての人に興味を持って学ぶ

相手に興味を持たなければ人間関係は始まりませんし、信頼が深まることもありません。老若男女問わず、自分の周りにいる人「すべてが学びの対象」だと思ってみてください。そう思った瞬間から、人の見方が変わります。相手がビジネスパーソンであっても同様です。この「人に興味を持ち、人から学び続ける」という3つ目の習慣を意識するだけで、人との接し方が自然と変わってくるはずです。

商談で握手をする人
写真=iStock.com/dima_sidelnikov
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/dima_sidelnikov

その気持ちを持っていれば、先輩や上司からアドバイスを受けたとき、「感謝、実践、報告する」という4つ目の習慣が自ずとできるようになるでしょう。あなたがアドバイスしたとして、「ありがとうございます! ぜひ参考にさせていただきます!」「早速やってみました!」「アドバイス通りやったら上手くいきました!」と言われたら、どう思いますか? 尊重され、信頼されていると思いますよね。

■仕事であっても人間関係に見返りを求めない

相手を主役にすることを意識してください。特に「興味を持って質問する」「共感して相槌を売つ」「否定せず話を聞く」ことが大切です。すると自然に、5つ目の習慣である「『話す:聞く』は『2:8』の割合」になり、居心地のいい印象が生まれるでしょう。

また、人間関係はギブ&テイクの精神で、とよく言われますが、「人間関係は『100%ギブ』の姿勢」が大事だと思います。仕事とはいえ人間対人間とフラットに考え、人間関係に見返りを求めるような損得勘定で考えないことです。これが6つ目の習慣です。

7つ目の習慣は、「主語を『人』にして、褒め上手になる」こと。褒められると相手は嬉しくなり、自分のことを褒めてくれる、プラスのサイクルが生まれます。

たとえば、相手の作成した資料を褒めるとき。

×悪い例:「このプレゼン資料は、すごく見やすいですね!」
○よい例:「○○さんが作るプレゼン資料、いつも見やすくてすごく勉強になります」

後者のほうが嬉しいですよね。

■部下は想像以上に上司を細かく観察している

逆に注意するときは、人を注意するのではなく物を注意します。

リョウ『仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力』(KADOKAWA)
リョウ『仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力』(KADOKAWA)

×悪い例:「○○さんが作ったプレゼン資料、誤入力があったので修正をお願いします」
○よい例:「このプレゼン資料に誤入力があったので、修正をお願いします」

言われたほうの印象はガラッと変わりますよね。

この配慮は、8つ目の習慣、「どんなときでも相手を傷つけない対応をする」にも通じます。仕事上、あなたが上司だったら部下を叱ったり注意したりすることもあるでしょう。そのとき、相手を傷つけないようにして言葉を選ぶことが大事なのです。部下は、上司が想像しているよりも上司の一言一句、態度、表情などをきめ細かく観察しているものです。

■ときには弱みをさらけ出して“いじられる”

こびない愛嬌(あいきょう)力には、ものごとの捉え方が発展的で、一見マイナスに思えることをプラスに変える発想が必要となります。それが9つ目の習慣となる「『ネガ→ポジ』の逆転発想を楽しむ」ことです。予期せぬことが仕事をしていると起こりますが、どうすればプラスに転じられるか冷静に考えられる人のほうに人は集まり、この人と一緒に仕事したい! と愛されるようになります。

また、自分のちょっとした弱みをさらけ出すと、人間味の部分が表れやすいので、愛されやすくなります。あえて、軽く「イジられキャラを楽しむ」くらいが愛されキャラになる、これが最後の習慣です。

これまで挙げた10の習慣すべてを身につける必要はありません。既に自分が普段からできているなと感じる部分は再度大切さを確認し、欠けていると感じる部分は意識して実践してみてください。1つでも2つでも習慣化すると、あなたの印象が変わり、仕事や人間関係は好転していくでしょう。

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リョウ キャリアコンサルタント
老舗金融機関にて営業職で勤務したのち、大手メーカーに転職。人材・組織開発の責任者を務める。1000社超えの経営者を含む延べ1.3万人以上と営業で面談し、現在は4000人に人材・組織開発を推進する。

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(キャリアコンサルタント リョウ)

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