「全財産を失っても、5年後には復活できる」シリコンバレーの最重要思想家が自信満々に断言できる理由
プレジデントオンライン / 2022年10月5日 9時15分
※本稿は、エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
■「努力量」は勝負を決めない――「方向」を探り、定めよ
よく思うんだが、もしも私が全財産を失って、英語圏のどこかの通りに置き去りにされたとしても、5年か10年すればまた富を得ているだろうね。
なぜなら富を生み出すことは私が身につけたスキルセット[知識や能力]であり、誰でもそれを身につけられるのだから[※1]。
努力は富とはほとんど関係ない。週80時間食堂で働こうが、リッチにはなれない。リッチになるということは、「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解するということなんだ。
努力するより、理解するほうがずっと大事だ。もちろん努力は大事だし、おろそかにはできない。でも努力は正しい方向に向けなくてはならない。
もし君が取り組むべきことをまだ見つけていないのなら、それを見つけるのが先決だ。取り組むべきことが見つかるまでは、身を粉にして働きすぎてはいけない。
私が(以下の)連投ツイートで紹介した原則を思いついたのは、まだ本当に若い頃、たしか13、4歳の頃だった。それを30年間守り、実践してきた。そうするうちに、本当に得意なことが見つかった。
それは(幸か不幸か)、事業を分析して、富を生み出すための最大のレバレッジポイント[テコ(レバレッジ)のように、小さな力で大きな成果を得やすい場所]を探し当て、そして実際に生み出された富の一部を獲得することだ。
これが、あの有名になった連投ツイートで私が語ったことだ。もちろん、一つひとつのツイートについて1時間でも話すことができる。君もこの連投ツイートを出発点にするといい。情報満載、簡潔明瞭で、インパクトの高い、時代を超えた教えになるように心がけた。
必要な情報と原則は、すべてここにある。これを吸収して10年頑張れば、君の望むものが得られるはずだ[※2]。
■「特殊知識」「説明責任」「レバレッジ」を武器にせよ
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カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。富とは、寝ている間も稼いでくれる資産だ。カネとは、時間と富を人に与えるための手段だ。地位とは、社会階層内での君の立ち位置だ。
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倫理的な富の創造は可能だと理解せよ。富を密かに蔑む人から富は逃げていく。
↓
「地位のゲーム」をする人は無視せよ。彼らは「富の創造ゲーム」をする人を攻撃して地位を得ている。
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時間を切り売りしていてはリッチになれない。経済的自由を得るには、エクイティ――事業の一部――を所有することが欠かせない。
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リッチになるには、「社会が求めているが、手に入れる方法がまだ知られていないもの」を提供せよ。それも大規模に。
↓
長期的な人と長期的なゲームができる業界を選べ。
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インターネットはキャリアの可能性をとてつもなく広げた。ほとんどの人はまだそのことに気づいていない。
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「同じゲーム」を何度もくり返せ。富であれ人間関係であれ知識であれ、人生の見返りはすべて複利で殖える。
↓
知性、エネルギー、そして何より倫理観にあふれる仕事仲間を選べ。
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皮肉屋や厭世(えんせい)家とは組むな。彼らの思いは現実になる。
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売る方法を学べ。つくる方法を学べ。両方できれば無敵だ。
↓
「特殊知識」「説明責任」「レバレッジ」を武器にせよ。
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特殊知識とは、訓練では身につけられない知識のことだ。もしも君が訓練できる知識しか持っていなければ、訓練された別の人に取って代わられる。
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特殊知識を見つけるには、何であれ今の流行を追いかけるより、君の純粋な好奇心と情熱を追い求めよ。
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特殊知識を身につけるプロセスは、君には遊び感覚でできるが、傍目(はため)には仕事をしているように見える。
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特殊知識を教えることができるとすれば、それは学校ではなく、徒弟制や見習いを通じて教えられる。
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特殊知識は専門性や創造性が非常に高い場合が多い。ゆえに外注や自動化ができない。
↓
説明責任を引き受け、自分の名のもとに事業リスクを取れ。社会はその見返りとして、君に責任、エクイティ、レバレッジを与えてくれる。
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「われに十分長いテコと足場を与えよ、されば地球を動かしてみせよう」――アルキメデス
↓
レバレッジなくして富はない。事業のレバレッジを生み出すのは、資本、人、そして限界費用ゼロで複製できるプロダクト(コードとメディア)だ。
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資本とは、カネだ。カネを集めるには、説明責任をもって特殊知識を活用し、優れた判断を示せ。
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労働力とは、君のために働くヒトだ。労働力は最古にして最も激しく争奪されてきたレバレッジだ。ヒトをたくさん従えれば親は喜ぶが、それを追い求めて人生を無駄にするな。
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資本と労働力は、許可型のレバレッジだ。誰もが資本を求めるが、誰かに与えてもらう必要がある。誰もが労働力を求めるが、誰かに従ってもらう必要がある。
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コードとメディアは、非許可型(パーミッションレス)のレバレッジだ。これが、新興の富裕層を支えているレバレッジだ。ソフトウェアやメディアをつくって、寝ている間も働かせよ。
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君が自由に利用できるロボット団がある――熱効率と空間効率のためにデータセンターに詰め込まれている。コードを書いてこれを使え。
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コードが書けないなら、本やブログを執筆し、ビデオやポッドキャストを収録せよ。
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レバレッジは、君の下す判断の効果を何倍にも増幅させる。
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判断は経験を積むことで得られるが、基礎的スキルを習得すればもっと早く身につけられる。
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「ビジネス」という名のスキルは存在しない。ビジネス誌やビジネス講座は避けよ。
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ミクロ経済学、ゲーム理論、心理学、説得術、倫理学、数学、コンピュータを学べ。
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聴くより読んだほうが速い。見るよりやったほうが速い。
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予定表が空(から)でも「お茶」などしている暇はない。
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自分に強気な時給を設定し、それを押し通せ。自力で解決しても時給以下の金額しか節約できないような問題は、放っておけ。時給以下でできる仕事は、外注せよ。
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死ぬほど働け。ただし、どれだけ努力するかより、誰と働くか、何をするかのほうが重要だ。
↓
君のやっていることで世界一になれ。そうなるまで、君のやっていることを微調整しつづけよ。
↓
うまい儲け話などない。君をカモにしようとしているだけだ。
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特殊知識にレバレッジを効かせよ。そうすればいずれ君にふさわしい結果が得られる。
↓
とうとう富を手に入れたとき、君の求めていたものが富でなかったことに気づくだろう。だがそれについてはまたの機会に[※3]。
要約:自分をプロダクト化せよ。
■自分にしか提供できないことを見つけるまで
Qあなたの要約には「自分をプロダクト化せよ」とありますね――どういう意味ですか?
「自分」と「プロダクト化」の要素があるということだ。
「自分」は独自性を表している。「プロダクト化」はレバレッジを表している。
「自分」は説明責任を表している。「プロダクト化」は特殊知識を表している。「自分」も特殊知識を表している。
つまり一連の全ツイートが、この2語に集約できるんだ。
もしも君が「富を得る」という目的を長期的にめざすなら、「今やっていることは自分らしいのか? 自分らしさを発揮しているか?」と考えなくてはならない。
それから、「プロダクト化しているか? スケール[規模を拡大]しているか? プロダクト化の手段はヒトか、カネか、コードか、メディアか?」と考えなくてはならない。
「自分」を「プロダクト化」する――これが簡単便利な記憶法になるわけだ[※1]。
簡単なことじゃない。だから何十年もかかると言った――実行するのに何十年もかかるとは言わないが、自分にしか提供できないことを見つけるまでに、10年近くかかるかもしれない[※4]。
■1つだけではなく、スケールさせる
Q富とお金の違いは何ですか?
お金は富を人から人へ移すための手段だ。お金は社会への「貸し」だ。他人の時間を貸し借りする手段だ。
君が君にしかできないことをやって、社会のために価値を生み出せば、社会はこう言うだろう。「おお、ありがとう。君が過去にこれをやってくれたから、君に未来の借りができた。ほら、借用証書を受け取ってくれ。これをお金と名づけよう」[※1]
君が欲しいのは、富だ。富とは、寝ている間も稼いでくれる資産だ。モノを量産する工場やロボットは、富だ。夜間に稼働して顧客にサービスを提供するコンピュータプログラムは、富だ。他の資産や他の企業に再投資される銀行預金も、富だ。
家も、賃貸に出せるという点で富の一種だね。ただ、営利事業に比べると土地の生産効率は低いだろう。
つまり私の言う「富」は、寝ている間も稼いでくれる事業や資産の意味に近い[※1]。
テクノロジーは消費を民主化する一方、生産を集約化する。何かを世界一うまくやれる人が、その生産を一手に引き受ける。
君が社会の求めるものを生み出せば、社会は君に見返りを与えてくれる。そして、社会はそれを生み出す方法をまだ知らない。もしも社会がそれを知っていれば、君は用済みになるからだ。君はとうにお払い箱になっているはずだ。
家や職場、それに街にあるほとんどのものは、かつてある時期に「テクノロジー」だった。
かつて石油は、J・D・ロックフェラーを富豪にしたテクノロジーだった。かつて自動車は、ヘンリー・フォードを富豪にしたテクノロジーだった。
つまりテクノロジーとは、発明家のアラン・ケイ[訂正:ダニー・ヒリス]が言ったように、「まだ完全には機能していないもの」なんだ。いったん機能するようになれば、もうそれはテクノロジーではなくなる。
社会はいつでも新しいものを求めている。だから君が富を得たいなら、社会が求めているがどうやって手に入れるかがまだわかっていないものの中で、君にとって自然にできること、君のスキルセットを使ってできること、君の能力を使ってできることを見つけなくてはならない。
次に、スケールする方法を考えよう。1つだけつくってもダメだ。誰もが持てるように、数千、数十万、数百万、数億個つくらなくてはならない。
スティーヴ・ジョブズ(とチームだ、もちろん)は、社会がスマートフォンを欲しがると考えた。電話に数百の機能を加えた、使いやすいポケットコンピュータだ。そこでそれをつくる方法を考案し、次にそれをスケールする方法を考え出した[※1]。
■今得意で夢中になれるものが君の「特殊知識」
営業スキルは、特殊知識の一種だね。
「生まれながらの営業マン」という人がいる。スタートアップやベンチャーキャピタルに行くと必ず見かけるのが、このタイプだ。生まれながらの営業マンに会うと、一目見ただけですごいとわかる。本当に得意なことをやっているんだ。これは特殊知識の一種だ。
それをどこかで学んだのは間違いないが、教室のような場で学んだんじゃない。子どもの頃校庭で学んだのかもしれないし、親と交渉するうちに学んだのかもしれない。DNAの遺伝的要素もあるかもしれない。
でも、営業スキルは自分で伸ばすこともできる。[影響力の理論で知られる]ロバート・チャルディーニの本を読んでもいいし、営業研修に行ってもいいし、戸別訪問をするという方法もある。過酷だが、手っ取り早く鍛えられる。営業スキルは間違いなく自分で伸ばせる。
![良好なパートナーシップ](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/d/5/1200wm/img_d58a8896e6c374f99e592d5dc14da406403519.jpg)
特殊知識は教えることはできないが、学ぶことはできる。
私の言う「特殊知識を見つける」というのは、君が子どもの頃や十代の頃に苦もなくやっていたことを考えてみようということだ。君自身はスキルだとも思っていなかったが、身近な人が気づいていたことだ。君の母親や幼なじみはきっと知っている。
特殊知識の例をいくつか挙げてみよう。
→ 営業スキル
→ 音楽の才能。どんな楽器でも演奏できる
→ 凝り性。物事を深く追求し、すぐに記憶する
→ SF好き。膨大な知識をすばやく吸収する
→ いろいろゲームで遊んだ経験がある。ゲーム理論をよく理解している
→ 噂話や詮索が好き。腕利きのジャーナリストになれるかもしれない
特殊知識というのは、遺伝から来る君の独自の特性と、君の独自の生い立ち、それらに対する君の働きかけが、不思議な具合に組み合わさってできたものだ。君の個性や人となりにほとんど織り込まれているものと言っていい。それを磨いていこう。
君らしさで君に勝てる人はいない。
人生の大半は、君を最も必要としてくれる人やものを探す旅だ。
たとえば、私は読書が好きで、テクノロジーが好きだ。すばやく学んで、すぐに飽きる。
だからもしも私が1つの分野を20年かけて掘り下げるような仕事に就いていたら、成功できたはずがないね。
私が今やっているベンチャー投資では、新しいテクノロジーを非常にすばやく吸収することが求められる(新しいテクノロジーが次々と現れるから、飽きっぽいのもプラスに働くんだ)。私の特殊知識とスキルセットにぴったりの仕事だろう[※4]。
昔は科学者になりたかった。私の頭の中のヒエラルキーの多くは、科学を元にしている。科学者は、人間の生産システムの頂点に位置すると思っている。本当の画期的発見や貢献をした科学者は、どんな人間集団よりも社会に大きな貢献をしている。
芸術や政治、工学、ビジネスを低く見ているわけじゃないが、もしも科学がなかったら、人間は今も泥の中を這いずり回って、こん棒で闘い、火をおこしているはずだ。
社会、産業、金融は、テクノロジーの下流にあたる。テクノロジー自体も科学の下流にあたる。応用科学[基礎科学などから得られた成果を使用して、実社会に役立てることをめざす学問]こそが人類の原動力だ。
ゆえに、世界で最も影響力のある人々は、応用科学者だ。このことは、今後ますます明らかになるだろう。
このように私の価値体系は、科学者を中心に回っている。私も偉大な科学者になりたかった。でも、自分にしかできない得意なことは何だろう、自分が時間を費やしてきたことは何だろうと考えてみると、それは利益を生み出すことや、テクノロジーをいじること、人にものを売り込むことだった。人に説明することや、人と話すことだったんだ。
私には営業スキルがいくらかある。これも特殊知識の一種だね。お金儲けに関する分析的スキルがある。情報を吸収し、それに執着し、分析する能力がある――これらが私の特殊知識だ。
テクノロジーいじりも好きだ。そしてこのすべてが、私には遊び感覚でできるが、傍目には仕事をしているように見える。
■100%のめり込めないなら「大差」で負ける
こういうことが苦手な人もいて、「どうしたらアイデアを簡潔に売り込めるようになりますか?」なんて聞かれることが多い。
私の答えはこうだ。今すでに得意でないのなら、夢中でないのなら、君には向いていないのかもしれない――君が本当にのめり込んでいるものに集中しよう。
私の本当の特殊知識を初めて指摘してくれたのは、母だった。母はキッチンから何の気なしに声をかけてきた。私が15、6歳のときだよ。
宇宙物理学者になりたいと友人に話しているのを聞いて、母はこう言ったんだ。「あら、あなたは実業の世界に入るのよ」。私は「何、実業だって? 僕は宇宙物理学者になるんだ。母さんは何もわかっちゃいない」なんて思っていた。
でも母にはちゃんとわかっていた[※1]。
特殊知識を見つけるには、君の生まれつきの才能や、純粋な好奇心、情熱を追い求めたほうがずっといい。今人気の仕事の養成所に行ったり、投資家の注目する分野に進んだりしても、特殊知識は見つからない。
たしかに、特殊知識は知識の最先端にあることが多い。今ようやく解明されつつある物事や、解明するのがとても難しい物事も、特殊知識になる。
でも、君がそれに100%のめり込んでいなければ、100%のめり込んでいる誰かに負ける。しかも、僅差で負けるのではなく、大差で負けてしまう。それはなぜかというと、アイデアの領域には複利が大きく働き、レバレッジが大きく働くからだ[※1]。
インターネットはキャリアの可能性をとてつもなく広げた。ほとんどの人はまだそのことに気づいていない。
ネットを利用すれば、君に興味を持ってくれるオーディエンスが必ず見つかる。ネットで君にしかないものをただ表現するだけで、事業を興し、プロダクトをつくり、富を築き、人々を幸せにすることができるんだ[※1]。
ネットのおかげで、君はどんなニッチな分野でもビジネスにすることができる――それを一番うまくスケールできるのが君である限り。そしてすばらしいことに、人は一人ひとり違うから、どんな人も得意なことを必ず持っている――それは、自分らしくあることだ。
もう1つ、「リッチになる方法」の連投ツイートに含める価値があったが入っていない、とてもシンプルなツイートがある――「自分らしさで競争から抜け出せ」。
君が人と競争しているときは、要するに人を模倣している。人と同じことをしているんだ。でも人はみな違う。模倣してはいけない[※1]。
君が君らしさの延長線上にある何かをつくって売れば、誰も君に太刀打ちできない。漫画家のジョー・ローガンやスコット・アダムスと張り合おうなんて人がいるだろうか? そんなの無理だろう。
コミック『ディルバート』をスコット・アダムスよりうまく描く人が現れるだろうか? いいや。ビル・ワターソンよりもうまく『カルビン&ホッブス』を描く人が出てくるだろうか? いいや。彼らは自分らしさで勝負している[※1]。
■「基礎」から始めて、深く精通する
最高の仕事は、運命とも学位とも関係ない。最高の仕事とは、学びつづける者たちによる、自由市場でのクリエイティブな表現である。
リッチになるための最重要スキルは、いつまでも学びつづける能力だ。学びたいことを何でも学べる力を身につけなくてはならない。
昔は金儲けの方法といえば、大学に4年通い、学位を取って、専門職として30年働くことだった。でも今は変化が激しい時代だ。今は新しい技能を9カ月ですばやくマスターすることが求められ、その技能は4年も経てば陳腐化してしまう。
だがその生産的な3年間に、君は莫大(ばくだい)な富を獲得できるんだ。
今はるかに重要なのは、ずっと前に「正しい」ことを学んだかどうかよりも、9カ月や12カ月で最新分野のエキスパートになれるかどうかだ。
![エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/1200wm/img_47d4938dd415e08caff4e07695dad635159971.jpg)
どんな本にも怖じ気づかないように、基礎をしっかり学んでおこう。図書館に行って理解できない本があったら、「これを学ぶのに必要な基礎知識は何か?」と掘り下げて考えよう。基礎がとにかく大切だ[※5]。
人生には微分積分より、基本の算数と計算力のほうがよほど重要だ。また、詩を書く能力や豊富な語彙(ごい)や7カ国語を操る力より、普通の言葉を使って自分の考えを伝える能力のほうがよほど重要だ。
デジタルマーケティングやクリック最適化にくわしくなるより、言葉で人を動かせるほうがよほど重要だ。基礎がカギなんだ。何かを深く深く掘り下げるよりも、基本を9割か10割おさえておくほうがずっといい。
と言っても、何かに深く精通することは必要だ。広く浅くでは、人生で叶えたいことは叶えられないからね。君が極められるのは、1つか2つのことだけだ。そしてそれはたいてい、君がのめり込んでいることだ[※5]。
(出典)
※1 Ravicant, Naval. “How to Get Rich: Every Episode.” Naval, June 3, 2009.
※2 PowerfulJRE. “Joe Rogan Experience #1309—Naval Ravikant.” 2:11:56.
※3 Ravikant, Naval. Twitter, Twitter.com/Naval.
※4 “Naval Ravikant was live.” Periscope, April 29, 2018.
※5 @Naval. “Naval Ravikant was live.” Periscope, February 2019.
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2011年に住宅所有者と信頼できるサービス提供業者を結びつける会社、ザーリー(Zaarly)の創業チームに参画する。ビジネスブログ「Evergreen」を運営し、100万人を超える読者に、ためになる情報や楽しい情報を提供している。エリックは完璧なサンドイッチをつくること――そして食べること――をめざしている。ミズーリ州カンザスシティに世界一すばらしい女性ジニーンと暮らしている。ツイッターで@Ericjorgensonをフォローするか、ブログで彼の新しいプロジェクトをチェックしてほしい。
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(プロダクト・ストラテジスト/作家 エリック・ジョーゲンソン)
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